【名前】ヴィルヘルミナ=フォルクヴァルツ
【性別】女
【所属】魔術
【能力】『原初の巨人(アウルゲルミル)』
【能力説明】
自らの肉体を、北欧神話において世界の基盤となった巨人アウルゲルミル(ユミルとも)同一視させる魔術。
全身に刻まれた『人間(mannaz)』と『巨人(purisaz)』、『贈り物(geofu)』『完成(ingwaz)』といったルーン文字が、この魔術を支えている。
世界の基盤となった巨人の肉体は、強く世界と結びついていると言える。
魔術による擬似的な再現であるため、0.数%程ではあるが、
魔術を発動している間はヴィルヘルミナの肉体も世界と同調する。
世界と同一化したヴィルヘルミナの肉体を傷つけることで、世界に対して傷を付けるのが、この魔術。
血を吹き出すことで『海』と『川』を吹き出させ、肉を切り裂くことで『大地』を切り裂く。
歯と骨を砕くことで『山』と『岩』を砕き、髪の毛を引きぬいて『草木』を枯らす。
巨人アウルゲルミルの分割された肉体から作られた箇所と対応して、世界を傷つけるのである。
世界と同一化しているとはいえ、その範囲は非常に限定的。精々が半径100m程であろう。
基本的に自らの肉体を傷つけなければ発動しない魔術であるが、勿論対策も講じてある。
世界はアウルゲルミルの肉体で構成されている。
それを取り入れることで、アウルゲルミルと同一視されているヴィルヘルミナの肉体は治癒されるのである。
呼吸をするだけで空気を取り入れ自動的な治癒になるし、地面に転がっているだけでも徐々に治る。
直接水や土を口に入れれば、より速く、効率よく血肉を補給することが出来る。
【概要】
『
世界樹を焼き払う者』に所属する女魔術師。14歳。
白い肌に、赤い刺青でルーンが刻んでいる。
とある魔術結社によって行われた『人工聖人実験』の
被験者。
『人工聖人実験』等と銘打っている物の、その研究範囲は広く、
聖人に留まらずワルキューレやマイナーではあるがアヴァターラ等も対象であったらしい。
彼女は『複数の神話に見られる死体創世説話を利用し、世界の力を単一の人間に注ぎ込む魔術の開発』の被験体。
全身に刻まれたルーンの刺青だけでなく、肉体レベルで魔法薬や霊装による改造手術を行われた。
結果としては精々0.数%程度の同調率であり、地球全体に比べれば非常に狭い物。
しかも当初の目標であった『世界の力』に干渉する能力を得ることは、現理論では不可能という結論に達したのであった。
目立った成果も得られず、研究そのものが完全に頓挫してしまったため、
彼女の廃棄処分が決定し、最後に全身を切り刻まれた上で山奥に捨てられる。
が、魔術に依る想定外の治癒力を発揮して、数ヶ月をかけて肉体の再生に成功する。
その後、何処かへ行くことも、そして死ぬことも出来ず山の中でじっとしていた所を、
たまたま『世界樹を焼き払う者』の構成員によって発見され、強制的に所属する事になった。
今の名前は発見時に着用していたチョーカーのネームプレートから拝借したもの。
過酷な改造と研究の苦痛により精神が半ば崩壊状態にあり、自ら自発的に行動をする事がない。
食事を取らなくても死なないので食事はしない。睡眠も殆ど取らないようだ。
ただ、過去の景観からくる条件反射で他者からの支持に決して逆らわないという性質を持っており、
『世界樹を焼き払う者』の間では、敵の拠点や陣を破壊するのに『使われて』居る。
【特徴】
プラチナブロンド、赤目の白い肌の少女。顔を含めて全身に有機的なルーン文字の刺青が刻まれている。
病衣のような白い服を着用しており、太ももにはベルトで糸鋸、ペンチ、バール、ハンマー等が装着されているが、これは『自分用』。
【台詞】
言葉を喋ることはない。
【SS使用条件】
特に無し
最終更新:2013年07月21日 19:09