【名前】炯蛇正銘(けいだ まさな)
【性別】男
【所属】科学
【能力】想起処理(エゴリプロセス):レベル3
【能力説明】
精神系能力の一種で簡潔に言えばトラウマ再処理能力と言える。
触れた人間1人にしか行使できないが、出力としてはレベル4相当の能力者に与えられた精神的ショックさえ取り除ける可能性が高い代物。
理屈としては『EMDR<Eye Movement Desensitization and Reprocessing>』に基づいた上で能力による更なる効果を実現している。
基本的に『EMDR』にて行われる手順に則っており、
①左右に振られる炯蛇の指を対象者が目で追う。
②次いでトラウマ関連について対象者自身が想起する。
③同時進行で炯蛇が能力によって対象者の脳に干渉し、処理プロセスを格段に促進させる事によって対象者自身がトラウマを整理でき、結果トラウマの超早期克服に至る。
対象者自身の処理プロセスの劇的向上を主とするため、任意発動型によくある『一時的効果』には当て嵌まらない。
PTSD、解離性障害、パニック障害、恐怖症等炯蛇の能力が適用できる精神疾患は非常に幅広く、
また能力による精緻な処理促進を行えるため通常の『EMDR』に必要な機材や準備期間を殆ど要さずに実行できる利点がある。
【概要】
塔川学校3年生で同校の空手部主将を務める少年。部内における実力は必ずしもトップクラスというわけでは無いが、持ち前の統率力で部員達を纏めている。
幼い頃から空手を習っていた事、発現した能力からスポーツ選手を苦しめるイップスに関心を抱いた事等からスポーツ工学を扱う塔川学校へ入学した。
本人としては当初はイップス関連にしか興味が無かったのだが、彼の能力の噂を聞き付けた他生徒からスポーツを起因としないトラウマについて相談された事を切欠に、
PTSDやパニック障害等の分野にも足を踏み入れていった結果『塔川のメンタルカウンセラー』として校内に広く知れ渡るようになり、今では噂を聞き付けた他校生が訪ねてくる程。
将来は教師となり、母校である塔川にて空手部の担任をなる事を目指す炯蛇は現在の状況を「将来の指導に役立つ」と好意的に受け止めているものの、
おかげで中々自由時間が取れない事が秘かな悩み。部員の
六角七島の勧めで最近は相談スケジュールを緩やかにしている。
本来医療行為としての『EMDR』実行に必要なセラピスト等の資格は持っていないので、基本的に炯蛇がやっているのは『資格が必須では無いカウンセリング』である。
能力行使は学校監督の下による実演演習でしか基本的には行わず、この時に得た経験や学習による知識を元に相談者に最適な医療機関等を案内するという形を取っている。
そうでもしないと部活に支障を来たすためなのだが、時々自己判断にて能力を使う時がある。それは、目の前で嘆き苦しむ者達を救わんとする彼の熱い正義感が沸騰した瞬間である。
【特徴】
空手を修める者らしく180センチ近い身長に強靭な肉体を持っている。黒髪を今時珍しい角刈りにしており、暇さえあれば常時しているお気に入りの櫛で髪を整えている。
当然空手の稽古で髪が乱れた際も一々道場の隅っこで髪を整えるので、部員からは「またですか主将」「角刈りに格好良い・格好悪いもありませんよ」等と呆れられている。
【台詞】
「何呆けてんだ、六角!!能力空手も結構だけどよぉ、素の実力だってメチャクチャ重要だぜ!?
よ~し、今からお前の組手の相手は俺だ!ちょっと待ってろ!!すぐに髪を整えるからな!!」
「明日は他校生と…か。前から思ってたけど、学園都市の心理事情って結構まずくね?超能力そのものが精神障害の一種みてぇなもんだからしゃーねーんかね。
はぁ…どいつも
九十九くらい図太い性格してりゃあな。いっそ明日の奴には噴水修行でも提案してみっか?…なんて冗談で言えるくらいのレベルだったらいいなぁ」
「お前は知らないかもしれねぇけど、俺が今からやる事はちょっとまずい事なんだわ。でもよ、それでも俺はやろうと思う。それでお前を助けられるってんなら俺はやりたい。
だから、お前の本音を俺にぶつけろ。助かりたいんだろ?だったら手を伸ばせ。目を目一杯見開け。俺はお前を助ける事はできても救ってやる事はできねぇ。
救えるのは…お前だけだ。お前がお前自身を救ってやれ。さぁ、『塔川のメンタルカウンセラー』炯蛇正銘のカウンセリングを…始めようか」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2013年12月25日 22:36