【名前】麻匙空観(あさひ そらみ)
【性別】女
【所属】科学
【能力】空圧陣形(テクニカルフォーメーション):レベル4
【能力説明】
空気に圧を掛けて自由自在に操作する大気系能力。【陣<フォーメーション>】と呼称しているこの能力の運用体系の始まりは全て能力を用いて周辺の空気へ干渉し、圧を掛ける事から始まる。

  • 【発条陣<エアフォーメーション>】
圧縮空気の弾力性を活かした空気バネとして利用する。バネ定数を自在に設定できるため、用途の広い運用が可能。
【発条陣】単体の役割は主にクッションである。物理的攻撃を逸らしたり弾いたりする防御性能の他、大型車両を強化した反発力や放出した空気によって持ち上げたり弾き飛ばしたりする。

  • 【疾走陣<ランフォーメーション>】
圧縮空気を一方向へ噴出する事によって爆発的な加速力を得る。例えば自分に行使する場合2秒弱で時速170km強に達する。この速度の維持は体に掛かる負担(加速度4G超)も大きいので臨機応変に強弱を付ける。
逆に空気を圧縮する事で空中を疾走する応用もある。【発条陣】と組み合わせる事で三次元的な挙動を実現している。
物体を圧縮空気で包み直線上に射出する場合は、物体の形状・重量や放出空気量にもよるが初速に限り最高で300m/s(狩猟エアライフルと同程度)を超える。

  • 【回転陣<スパイラルフォーメーション>】
空気を渦状に強烈に回転させながら圧縮する事によって、回転により発生した衝撃波の渦ごと圧縮空気化を施す。
通常より高威力化している圧縮空気を部分放出する事で物体の切断や空圧ドリルの再現等、また全放出による強大な空気砲or爆弾として運用される。
別の応用として空気を単に圧縮するのでは無く望む方向へ圧を掛ける事(回転含む)で突風や竜巻のような気流制御も行える。威力は前者、発生速度は後者が勝る事が多い。

  • 【発砲陣<ガンフォーメーション>】
能力によって可動する非金属製空気銃による狙撃。条例違反にならないレベルの空気銃だが、能力を用いた発射威力は火薬を用いた銃と遜色無い。
衝槍弾頭のように弾丸の表面には特殊な溝が刻まれており銃弾をなぞるようにして衝撃波の槍が発生するが、
空観はパラシュートのように銃弾の後に発生する衝撃波の槍を拡散させないように適切に圧縮する事によって槍本来の威力を100%発揮させられる。
生物限定ではあるが、衝撃波の槍を強く圧縮する事で命中した銃弾の後をなぞるように被弾した生物の動脈・静脈に圧縮空気を侵入させる事で血液供給を妨げる空気塞栓症を起こさせる。
そもそも傷を抱える生物に圧縮空気の侵入は致命的であり、【発砲陣】に限らず圧縮空気を自在に操る空観との戦闘ではいかに傷を抱えないかに神経を尖らせなければならない。


空気を強力に膨張する高熱を発生させられるタイプが割と苦手。大気系能力故に熱された空気を圧縮空気の放出で吹っ飛ばす事はできるのだが、放出=圧縮空気の減少なので能力を思う通りに操作できなくなる可能性が高い。
【概要】
17歳の少女。麻匙海淵の姉。基本穏やかながら怒った時は感情を剥き出しにする性格。公式には1年前の事故により亡くなったとされている。
唯一の肉親である弟と一緒に暮らしていた彼女は幼少の頃から学業・能力開発共に優秀な成績を修めて来た。
そんな彼女は弟に内緒で、ある真相を追い求めて独りずっと調査していた。それは両親が学園都市で事故に巻き込まれて亡くなった件である。
当時小学2年生であった空観は幼いながらもその素質を高く評価されていたのだが、一度は学園都市へ預けた我が子をやはり手元へ置きたかった両親は学校側と交渉するために学園都市を訪れていた。
その折に事故に巻き込まれて死亡。裁判も速やかに行われ空観は多額の賠償金によって弟と共に生活していく事となったが、彼女は事故の不自然さについて秘かに疑問を抱いていた。

高校1年の時事態は急変する。自分達が関わっていた事案を嗅ぎ回る空観を目障りと判断した『闇』と、その『闇』と抗争を繰り広げていた『闇』がほぼ同時期に空観に接触を図った。
抹殺を仕掛けた『闇』は事故死をでっち上げた上で空観を処分しようとし、抗争側の『闇』は空観の存在を利用しようとした。
この過程で両親の死亡事故の真相(両親は学園都市の機密を奪取しようと企む産業スパイに唆されていた事、関わった『闇』が徹底的な裏付けを取らないまま行動を起こした事等)を知った空観は、
仇を討つために自らの意思で『闇』同士の抗争に参戦し激闘の末に唯一生き残りを果たした(抗争を繰り広げた2つの『闇』は喰い合いの末に壊滅した)。

仇を討つためとはいえ血に塗れたこの身で社会に復帰する事はできないと悟った空観は、事を公にせず以後裏社会で生きる事を決めた。
フリーの用心棒という形を取ってはいるが、依頼内容は『闇』が関わっている事が多め。それでも「非道な行いから人々を守る」依頼が主なのには彼女の力がどんな時に発揮されるかを依頼側が熟知しているからである。
聡明な彼女は自分が妙な行動を取れば『闇』の手で弟に危害が及ぶ可能性を認識しており、元気に暮らして居る弟を遠くから見守る今も尚手を汚し続けている。
ちなみに、彼女によく依頼を持ち掛ける(しかも低報酬)者がかつて抗争側の『闇』を動かしていた上層部の人間である事を空観は知らない。
【特徴】
弟と同じ身長170センチ。胸は並より下。水色のロングヘアーで虹を模った髪留めを着用している。ジーパンと紫のパーカーで身を包み、普段はフードで顔を隠しながら行動している。
裏社会で生きるようになってから空気銃の取り扱いに詳しくなり、訓練によって狙撃能力も向上した。
ある意味弟とは正反対の文字を名に冠しているためかスカイスポーツ観戦が趣味で、能力を使ってスカイスポーツの真似事をしたりする。某人力飛行機大会は毎回必ず視聴する。
【台詞】一人称「あたし」。お姉ちゃんなので、年下の子供相手には特に優しげに接する。本気で怒った時は感情剥き出しの荒々しい言葉を吐く。
「こらぁ、海淵。まただらしない格好して…少しは身嗜みについて気に留めなさい。そうだ、今度お姉ちゃんと一緒にショッピングに行こっか?」
「あたしの依頼主は働かせるだけ働かして報酬が低いのがたまにキズよね。もっと報酬を増やしてくれても…いや、そんな事要求したらもっと働かなきゃいけなくなるか。ぬおぉぉ」
「ふざけんじゃないわよ…こんな所であたしが終わるわけないでしょ!?…いいわよ、見せてあげる。あたしの【陣<フォーメーション>】の真髄を!!」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2014年04月02日 23:38