【名前】祓塚巫嗚(ふつつか みお)
【性別】女
【所属】魔術
【能力】式神・小烏童子
【能力説明】
日本古来の神道に、道教の陰陽五行思想が執り入れられて習合した陰陽道において、陰陽師に使役される鬼神―――式神。
式札という人形の符に魔力を通し、自身の労働力たる存在に変身させる魔術。銘は『小烏童子(こがらすどうじ)』。
姿は十歳くらいの黒髪の少年で、白い直垂・水干に立烏帽子、白鞘巻の刀を差す『白拍子』の装いを取り、特徴として烏のような漆黒の翼を背中に生やす。
供給される魔力の量によって力の強さはまちまちだが、普段は一馬力程度の出力で安定している。魔力量次第ではトラックを持ち上げる事も可能。火属性の『天使の力』を呼び込む事で攻撃に炎を纏わせる。
霊的な存在であり魔術に疎い一般人の目を隠形(不可視化)で欺くくらいは訳もない。なお術者と式神の意識はリンクしており、式神の見聞きした情報は術者も取得可能。
基本的に術者の命令には服従するが、命令に反しない範囲においては自ら思考し、独自の判断で動く事が出来る。もっとも術者には式神の行動は筒抜けであるので、不要だと思えばいつでも式札に戻して回収可能。
現在は「娘の巫呼を助けてあげて」という命を与えており、基本的に自由にやらせているようだ。

その他にも祝詞やお祓いといった神職の業や、占い・神楽・寄絃・口寄といった巫女の業も一通り扱う事が出来る。
【概要】
学園都市の第一二学区にある神道系の大学で教鞭を執る女性。自身も正階の階位を持ち、嘗て宮司の職階に就いた事もある神職。
かなり若く見えるがアラフォーのシングルマザーであり、巫呼という高校生の一人娘がいる。住居は第一二学区のマンションで母娘二人暮らし。
元は学園都市外部の地方都市にあるそれなりの規模を持つ神社に神職として勤めていたが、数年ほど前に客員講師として学園都市に越してきたらしい。
母性に満ちた性格とグラマラスな肢体から大学では人気(特に男子学生)の講師で、学祭のミスキャンパスに教員でありながらノミネートされるほど。
講師としては、神学にオカルト方面からではなく科学的な面からアプローチを掛ける学園都市の方針を理解した上で、『本職』の立場からの見解を学生に伝えている。
ミクロン単位で正確に築かれているにもかかわらず、魔術的記号が一切存在しない第一二学区の宗教施設群には呆れを通り越して感服したという。
休日は娘と一緒に巫女装束で近場の神社(『外部』の神社に合祀され、魔術的記号は取り払われ、形だけが残った)の境内を清掃するなどしており、美人巫女さん母娘として評判になっている。


元は神道系魔術を扱うフリーの魔術師であり、地方の神社で夫の宮司を補佐する禰宜を務め、娘の巫呼と三人家族で仲睦まじく暮らしていた。
祓塚家は皇室派からその腕を見込まれ、幾度も勧誘されて(同時に資金面での援助や情報提供などを受けて)いたが、娘との平和な生活を望んで断っていた。
しかし数年前、皇室派ととある魔術結社との戦闘にこれまでの恩義から傭兵として救援に駆けつけた夫が作戦中に帰らぬ人となり、夫の代わりに宮司を務める事になる。
夫が愛した神社と一人娘を何としても守り抜こうと思い、より一層社務に取り組んだが、愛する人を喪ったショックは思いの外大きく体を壊してしまう。
そして担ぎ込まれた病院で、偶然にも彼女の暮らす地方都市に学会で訪れていたカエル顔の医者に出会い、彼の適切な処置で一命を取り留める。
それ以来学園都市に漠然とした興味を抱くようになり、入院中に代わりの宮司が神社に就任したと知ってからはその気持ちに拍車が掛かる。
そんなある日、学園都市の神道系大学からの求人で、『外部』の神職で宗教科教員免許を持つ人間を対象にした客員講師の募集に応募した所、見事採用される。
皇室派からの説得に後ろ髪を引かれる思いはあったものの、辛い過去を忘れるのではなく乗り越えるための新天地たる学園都市へと、母娘連れ立って赴いた。
夫と神社を失くした今の彼女にとって、巫呼は最後に残された守るべきものであり、式神を通して彼女を見守るなどその身を常に案じている。
元々特定の組織・派閥に属さないフリーの魔術師であったため、学園都市上層部からの疑いの目は今の所強くない。
今後もし学園都市側に追われる事になった時のため、娘にまで火の粉が掛からないよう彼女には魔術の知識を一切与えず、能力者として科学サイドに帰属した存在としている。
【特徴】
実年齢はアラフォーながら童顔で、見た目は二〇代半ばに見える。神職であるにも拘らず普段から巫女服を着ており、年齢に違和感を感じさせないのが恐ろしい。
黒髪の長髪を結い紐で二つ結びにしている。男を虜にする魅惑的な肉付きで、特に胸は爆乳の域に達しているのでは?と一部のサークルで考察されるほど。
【台詞】
「あらあら、皆今日も早いのね。始業まであと五分もあるのに、そんなに私の講義が聴きたかったの? ……うふふ。それじゃあ、今日も張り切っていきましょうか」
「巫呼、お弁当は持った? 忘れ物はない? お父さんに『行ってきます』は? そう。それじゃあ、足元に気を付けてね。いってらっしゃい」
『少しだけ、魔力の供給量を増やすわ。くれぐれも他の誰かに見られては駄目よ、小烏童子。……その上で重ねて命じます。お願い、あの子を救って……!』
「ごめんなさい、あなた。非力な私一人じゃあ、あの神社を切り盛りする事も叶わなかったわ……それでも、あの子だけは。きっと幸せにしてみせるから、心配しないで」
【SS使用条件】
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最終更新:2014年04月17日 07:13