【名前】祓塚巫呼(ふつつか みこ)
【性別】女
【所属】科学
【能力】念動使い(テレキネシスト) レベル2
【能力説明】
自身から離れた場所にある物体を動かせる念動系ではポピュラーな能力。対象の指定には視認を要する。
射程距離:半径10m、限界重量:15kg、同時に動かせる物体の上限:3つ。
上記のデータは『身体検査』で得られたもので『書庫』にもそのように記載されているが、稀に能力の強度を超える現象を起こす事がある。
【概要】
唱和園高校一年生。
祓塚巫嗚の一人娘で、第一二学区のマンションで母と二人暮らし。父親とは数年前に死別している。
学園都市には中学からやって来た。憧れていた能力には近頃成長に限界を感じており、唱和園高校は自分の身の丈に合っているし、学校のある第十九学区は母親が務める大学のある第一二学区と地理的に近い事もあって進学を決めたらしい。
しかし環境に鬱屈した心情を抱えている訳ではなく、持ち前の明るさで能力に左右されない生き方を思い描きながら花の高校生ライフを満喫している。
唱和園高校ではオカルト研究会に所属しており、彼女の研究テーマは『霊との交信』……所謂『口寄せ』。
彼女が『口寄せ』を研究テーマに選んだ理由としては自身の周りで起きる不可解な現象―――能力の限界以上の重量を持ち上げられたり、『何か』に押される形で交通事故を回避したり等―――の正体を自身の守護霊だと睨んだため。
実際彼女を助けているのは巫嗚に使役される式神・小烏童子なのだが、魔術の知識を教えられていない娘は知る由もなく。
守護霊の件を巫嗚に相談しようかと考えた事もあったが、母に心配を掛けさせたくないという気持ちから踏み止まり、独自に研究する道を選んだ。
『口寄せ』を研究して守護霊と交信出来るようになれば、今まで助けてくれた事にお礼が言えると思い、色々手探りを続けている。
父亡き後は女手一つで自分を育ててくれた巫嗚に深く感謝しており、将来は母が道半ばで諦めた夢を受け継ぎ、神職の道へ進みたいと考えている。
しかし巫嗚からは「他に道はいくらでもある、本当にそれで幸せになれるの?」等とやんわりとだが何故か否定されており、まだはっきりとは決めかねているようだ。
年頃の女子高生らしく、唱和園高校を騒がせる噂話にも敏感。だが事件性を伴うような陰湿な噂や顛末が分からず仕舞いの都市伝説は苦手であり、
どちらかと言えば「蓋を開けてみればこんな呆気ないオチがありました」という後腐れのない明るい話が好き。
同じオカルト研究会の先輩に当たる
檀上暑菜には前々から興味を抱き友達になりたいと思っていたが、男勝りな彼女にどう話しかけたら良いか分からず態度も消極的だった。
そんな時に『金星由来の珪素生物』の噂が持ち上がり、一連の騒動の後で檀上の抱える悩みが自身と同じだと気付いた。
心を入れ替えて正々堂々と女友達を作って見せると宣言した檀上に負けじと、以前よりも積極的に話し掛けるようになり、友達になれる日もそう遠くないと思われる。
【特徴】
身長は163センチで母より少し低い。黒髪のおさげは母と同じだが、こちらは加えて三つ編みである。母譲りの巨乳であり十五歳時点でEカップ、尚も成長中。
学校では指定の制服と桜花の飾りが付いたリボン。休日は母とお揃いの巫女服を着ている事が多いが、カジュアルな私服も着こなせるようだ。
【台詞】
「唱和園高校一年、オカルト研究会所属、祓塚巫呼です! “ふつつか”者ではありますが、以後よろしくお願いします!!」(自分で考えたキャッチコピーらしい)
「お母さんには感謝してもしきれないよー。私も将来はお母さんみたいな落ち着いた佇まいの巫女さんに……え? お母さん巫女さんじゃないの?」
「まただ……こんな重い物、私の念動力じゃ動かせないのに……。ねぇ! 守護霊さん、そこにいるんでしょう!? 何時か貴方を見つけてみせる。私の声を届けてみせるんだから!」
「檀上ちゃ……先輩、おはようございます! 今朝の占い見ました? いて座の私の今日の運勢は最悪か最高か、一体どっちを信じればっ! もうこの際先輩に占ってもらいましょうそうしましょう」
【SS使用条件】
ご自由に