【名前】フェリックス=フォン=ホーエンローエ
【性別】男
【所属】魔術
【能力】錬成の剣(アゾット)、象徴精霊(シンボリックホムンクルス)
【能力説明】
『錬成の剣』
錬金術師パラケルススが持ち歩いていたと言われている剣のレプリカ。
普段は全長45㎝程の短剣だが魔力を通すと全長90㎝となり、柄に『Azoth』と刻まれた豪奢なブロードソードとなる。
『アゾット剣に悪魔を住まわせている』といった伝承が存在するが、魔術サイドにおいて悪魔とは『暴走して神のいうことを聞かなくなった天使』、そして天使とはテレズマの塊である。
この事からアゾット剣を『一級品の天使の力の制御装置』と解釈。扱える天使の力の量は並み程度だがその制御精度は『100m先の的の中心に連続で矢を当てる』と例えられる程で並大抵の魔術師では割り込むことも不可能。
複数の属性の『天使の力』を難なく扱い、一気にそして的確に急所を狙う戦法をとる。この戦法をとることで彼の『落第点』とお墨付きな剣技がカバーされている。
また『錬成の剣』は治癒にも活用できる。そもそも『アゾット』という言葉は、錬金術の3要素である水銀、硫黄、塩の合成物で、水銀は精神を、硫黄は魂を、塩は肉体を表す。
この事から水銀と硫黄、塩を『材料』に『錬成の剣』を用いて治癒することが出来る。
水銀は対象の精神を安定させ、塩は対象の肉体の治癒に使い、硫黄は魂を生命力及びソレから精製される魔力と解釈することで、対象の生命力及び魔力を上昇させることが出来る。
対象と同じ重量の『材料』さえあればまず助かる。四肢が千切れる場合は塩を『接着剤』の様に扱えばくっ付き、千切れる前と同様の動きが出来るとのこと。
当然即死や木端微塵の場合はどうすることも出来ず、千切れた四肢がどこかに行った場合は「諦めろ」だそうな。

『象徴精霊』
錬金術師パラケルススが発見したと言われている四大属性の精霊の伝承を用いた魔術。使用触媒は各属性の記号を刻んだ試験管。
『天使の力』で形成された『四大属性の精霊』を造成、使役する。一度に複数の『象徴精霊』を操作することは不可能。試験管を破壊されれば術式の行使は不可能となる。『錬成の剣』でバックアップすることで威力が上がる。
『象徴精霊』は各々の司る属性を操る能力と、伝承における固有の能力が備わっており、以下のとおりである。
≪火炎の蜥蜴(サラマンダー)≫…火のテレズマで出来た3m程の蜥蜴の形状をしている。自身の半径10mにある炎を吸収して自身の糧にすることが出来る。
≪水流の淑女(ウィンディーネ)≫…水のテレズマで出来た1.6m程の人魚の形状をしている。伝承を曲解させ『自身に惚れこませる』という暗示を行うことが出来る。
それに抗おうとした者のみを水流で殺そうとする。罵倒されれば効果が消えてしまう。
≪旋風の遊女(シルフィ―)≫…風のテレズマで出来た1.6m程の羽の生えた女性の形状をしている。『目に見えない精霊である』という伝承から不可視化が可能。使用すると半径50m内にある一番高い場所に出現する。
≪地低の住民(ノーム)≫…土のテレズマで出来た1.3m程の小人の形状をしている。土や金属を材料とする物なら一瞬で製作可能。
【概要】
魔術結社『革命者の王冠』にて『第四金糸雀補衛部隊』の千人長を務める魔術師。魔法名は『Populus359(人の悪辣と正義を謳う者)』
医術的な知識は科学や魔術を問わず豊富。学園都市のカエル顔の医者には当然敵わないがそれでも世間的には名医と謳われるレベル。
敵に回せば色んな意味で恐ろしい人物で、味方になれば傍迷惑の一言に尽きる。夜中になるとテントの周りを歌いながら徘徊する。しかも音痴。
人間嫌いを自称している割に変態でスケベ。しかも虚言癖まであるという人としては非常に困った人物。しかしながら自分の仕事に一切の妥協を許さない人物である為、治療の最中に匙を投げる真似はしない。
また、趣味で神話の人物をモチーフにした同人誌を執筆・ネット販売している。恐ろしいことにちゃんとした資金源になっている。自分の興味にある事には目撃者がドン引きするほどの熱意と集中力を発揮する。

嘗て医者の息子に生まれた彼は魔術を知り、学び、「これならば人々を支え、助け、救うことが出来るのではないか?」と思い、放浪の旅を始めた。
しかしフェリックスは挫折した。その理由はいくら魔術で治療を施し、肉体を治しても。極限状態の人間が剥き出しにした『負の心』までは治すことが出来なかったためだ。
それでもフェリックスは足掻いたが、結局彼は挫折した。
理由は放浪の旅で出会った『どうしようもなく馬鹿でお人好しで何でも自分で抱え込む、どうしても助けたかった人』の命を救いきれなかった為である。そのきっかけも『負の心』が招いたものであった。
悲観と後悔に明け暮れ、命を投げ打とうとした時に自身の噂を聞きつけたティアと出会い、『革命者の王冠』に入団。入団理由はティアを救うことが出来なかったその人と重ねたため。
なんだかんだ言って彼は今の世界が好き。どれだけ世界が醜く、そこに巣食う人間達が弱く、汚く、歪んでいたとしても彼は人間の善性を信じている。要は壮大なツンデレである。
結社の裏の信条に対しては薄々気づいており、それが間違いであってほしいと願っていながらももし自分の考えていることと一致しているならば全身全霊を持って止める算段である。
【特徴】
軽々しい印象の、右側の前髪が長いワカメヘアーの茶髪に聡明な印象の青眼を持った少年。
高貴な印象の身なりの上から白衣を着ており、腰のホルスターには硫黄、塩、水銀の詰まった瓶と『象徴精霊』に使うフラスコ、『錬成の剣』を帯びている。
いつも煙草をふかしているためヤニ臭い。
見かけは15歳くらいだが魔術によって生成された薬品の影響で実年齢は30歳。
【台詞】
口が少し悪い以外には特徴は無い。基本三人称は名前で呼ぶが、ティアに対してだけ名前で呼ぼうとせず変なあだ名で呼ぶ。しかもあだ名はチマチマ変わる。
「僕がフェリックス=フォン=ホーエンローエだ。人間という物に反吐が出る僕だが安心しろ。例えアンタが骨を折ろうと腕がもげても肉体がスライムの様になっても妖怪首だけになっても治してやろう!!……いや、スライムのあたりから嘘だ。」
「今月も売れたなクーフーリン×スカアハ本。どれランキングの方はッ……………!?アルジュナ×カルナ本に、負けてる、だと……!!??」
「何だとコジマ?『何で人間嫌いのくせに人間を助けているのか』?ノーコメントだ。クソッタレだが懐かしい昔の夢を思い出した。いいか?よく覚えておけ。人間は弱いんだよ。」
「僕は医者じゃない。魔術師だ。『Populus359』って魔法名を唱えたからには『錬成の剣』で貴様の五臓六腑を解体して標本にするしかないだろう?ついでに『象徴精霊』の餌にしてやってもいいな。とにかく楽しい錬金術(物理)の時間だ。」
「痴女団長。本当にそんな大それたことをやるつもりか?そんな大それたことはやめた方がいい。アンタが破滅しかねないからな。それに、そんな事をしなくても、僕らは、人は、世界は――――――――――。」
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最終更新:2014年06月29日 00:58