【名前】シャーロット=グレイ
【性別】女
【所属】科学
【能力】純化路線(ピュアリーインフェクション)レベル4
【能力説明】
精神系能力に数えられる能力の1つで、感情を純化する能力。感情記憶に干渉し、人格の構成要素である感情をリセットし、残った感情を際立たせる能力とも言い換えられる。
大別して速効性と遅効性の効果2つを有する。速効性は対象に赤外線光を放つペンライトを照射する事を能力の基準点とし、15分間前後感情を純化させる。人数制限28人。
遅効性については触る事を条件とし、時間経過と共に段々と感情が刮ぎ落ちていき、最終的には感情が特定の状態に固定化され、それが24時間継続される。人数制限なし。
特に、遅効性の応用として感情が赤ん坊状態までリセットされる所謂幼児退行が一番凶悪とされる。速効性ではそこまでには至らす事は無理。
脳において一般記憶と感情記憶が保管される場所が違う仕組み故に、記憶や言葉遣いは現在のままで感情だけが赤ん坊状態になるという矛盾を実現させる能力の応用は途轍もなくえげつない。
速効性と遅効性を平行させる事は不可能。どちらかを仕掛ければ、もう一方は効果が消滅するまでは仕掛けられない。
使い方によっては一時的な人格崩壊に発展するし、混じり気のない純粋な感情のままに降り掛かる困難を打破する原動力にもなる。
【概要】
暁星中学卒業、現在花盛学園高等部に通う三年生。同学園で中等部の生徒を含めた十数人からなる派閥を形成している。
高次脳機能障害における感情分野障害の究明に重要な役割を期待できるとされ、研究機関からの協力要請にも快く応じている。
中学まで少人数クラスに身を置いていた為にコミュニティというものを重視しており、花盛学園高等部に進学後ごく普通に派閥を築いていったのもシャーロットにとっては自然な流れである。
逆に中学まで英才教育に託けた能力強度選別制度の中を過ごしていた反動から現在の花盛学園の校風はすごく気に入っている。進学希望を花盛にしたのも校風に惹かれての事である。
病弱ではないが運動は割と苦手な方。能力も必要に迫られた場合を除いて乱用しない。自分の能力の凶悪さはシャーロット自身が一番よく知っている。


コミュニティの外と内では態度がガラリと変わる。外の人間に対してはツンツンに、内の人間に対してはデレデレになる。
一部では二重人格と噂されているシャーロットがこんな性格になったのは、幼い頃に大企業の代表取締役であった父親が事故により高次脳機能障害を患った事が背景にある。
今まで従順的だったのにも関わらず父が倒れた事を発端に反旗を翻した社内勢力と父の恩義を抱く社内勢力の権力闘争を目の当たりにしたシャーロットは、権力闘争の途上で母親の意向もあり小学生進学のタイミングで学園都市へ預けられた。
大人の汚い性質をこれ以上娘に見せたくないという母の親心に感謝するも、高次脳機能障害で苦しむ父を置いていった罪悪感を今もシャーロットは抱いている。
父のような高次脳機能障害に苦しむ人を救いたいと思うのは当然として、父のように反旗を翻されないようにする為にどうすればいいのかを考えたシャーロットは、
中規模以下を前提として信頼に足るコミュニティを築き上げる事を目指すようになった。外の人間に対するツンツンした態度は、簡潔に言えば信頼できていないからこそである。
学園で自分のように派閥を持っている猿子杏に対しては、身体能力や性格が自分とは正反対だったりまったく違ったりで共通点が更々無いと見做している。
しかし、派閥の仲間への接し方に共感する所はあるとも考えており猿子とはツンツンとした会話に終始するも言葉の端々に彼女を認めたり羨ましがったりする感情が見え隠れする。
【特徴】
ウェーブが掛かったオレンジ色のロングヘアー。毛先はカールしている。寝坊して髪をセットできなかった時のシャーロットの髪は、それはもうお嬢様学校の生徒としては失格もののボサボサ状態である。
朝に弱く、それなりの頻度で寝坊する。寝起きも悪い。毎朝派閥の女の子達が起こしにきてくれるのだが気付かない事も多く、気付いても布団の中でグズグズしている。
身長158センチ。体の発育については年相応に育っている。アイマスクの蒐集癖があり、中にはテレビ番組で笑いを誘う為のヘンテコリンな目や眉が付いたマスクもある。
シャーロットを毎朝起こしにくる派閥の女の子達が、その日付けていたアイマスクの種類でシャーロットの機嫌を察している事に当のシャーロットは気付いていない。
どうやら、就寝時に付けるアイマスクを数百種類の中から選択する時シャーロットの機嫌が重要な役割を果たしているようで、ヘンテコリンな目や眉が付いたマスクを着用している場合が最も機嫌が良いらしい。
【台詞】
「ううぅん。眠いぃ。後1時間は寝かせてよぉ。登校時刻?うぅん。せめて後30分は寝たいぃ…」
「純粋で単純な感情へ還っていくピュアリーな世界へようこそ。私の仲間に手を出したからには純化される覚悟はできているんでしょうね?」
「もしかしたら、どこかの誰かさんには私の能力なんて醜悪なものにしか見えないかもね。でも、それでも私はこの能力を発展させてみせる。そうする事で救われる人がいるかもしれないから」
「パパ。待っててね。私がパパの症状を改善させてみせるから。感情が暴発しない新しい治療薬や治療法を作ってみせるから」
「漫画やアニメだと幼児化が一種のジャンルになっているですって?ふうん。でも、実際に精神が幼児化している人間を目の当たりにすると、そんな淡い幻想も吹き飛ぶでしょうね。あれは筆舌に尽くし難い感情を湧き上がらせるわよ。私は自分の感情を能力で純化してるから問題ないけど、あなた達にはとてもじゃないけど見せられないわ」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2015年10月28日 21:27