【名前】ビスマルク=ペドロ=アンドレ
【性別】男
【所属】科学
【能力】光速移動(クアンタムテレポーター)レベル4
【能力説明】
テレポーターと銘打っているが空間移動系能力ではなく光学系能力である。量子もつれの原理を利用して、電気的・電磁的ノイズなどの影響を全く受けずに離れた場所にある光子間の情報伝達を行う能力。
本来であれば様々な条件をクリアしなければならない量子テレポーテーションをビスマルクは能力として行使できる。
具体的に言うとビスマルクが自ら生み出した光子へ量子もつれという特殊相関状態を付与する。生み出した光子と相関関係を結ぶのは、同じくビスマルクが生み出した光子か、AIM拡散力場として微弱ながらビスマルクから発生する光子。
付与された光子が吸収されるなりビスマルク本人が能力を解除するなりなんなりして消滅しない限り特殊相関状態は消滅しない。
ビスマルクはさしずめ伝達情報を解読する鍵のような立ち位置。副次的産物としてビスマルクは光情報を知覚し、自ら生み出した光子によって光情報を再現する事が可能。
伝達距離は数百キロにも上り、しかも伝達速度は光速。伝達の為に光波(電磁波)を放っているわけでは無いので光波・電波に干渉する機械や能力者でも読み取り・改竄は不可能、障害物があっても伝達は阻害されないなど利点は多い。
光子を利用した量子テレポーテーション技術や光ファイバー技術など光関連技術の発達は学園都市のみならず『外』の世界でも目覚しい。
最近では量子テレポーテーション装置の心臓部である量子もつれ生成・検出部分の小型チップ化(0.0001平方メートル)に成功するなど量子テレポーション装置の小型化も現実味を増してきている。
『外』の世界の数十年先を行くと謳われる学園都市でも量子テレポーテーション関連の技術開発は進んでおり、ビスマルクの協力の下試作段階ではあるものの遂に量子テレポーテーション装置の小型チップ化に成功した。

ビスマルクは『闇』に精通する研究機関より量子テレポーテーション光チップ『クアンタム』を複数譲渡されている。『クアンタム』には量子もつれ生成・検出・検知・内部にある光子へ特定の情報を搭載させる機能の他に、一般の情報端末や無線電波、学園都市の地下を走る通信ケーブルに干渉するシステムがあり、傍受した電子情報(電気信号)を光子情報(光信号)へ置き換える(光→電子という逆の置き換えも行える)装置も搭載されている。
ビスマルクは、

1.『クアンタム』の情報搭載機能を用いて、『クアンタム』内部に存在する相関関係付与光子へ傍受した電子情報をインプットさせる。
2.電子情報から光子情報へ置き換えた傍受情報を読み取り、自らの能力で再現する。

上記のどちらかでもって別の『クアンタム』に予め封入してある光子と相関させ、外部からの傍受が限り無く不可能に近い情報の安全移送を実行している。干渉するのが光ファイバーならわざわざ『クアンタム』を使って置き換える必要すらない。
予め相関関係を結んでいる光子を封入した複数の『クアンタム』があるという事は、言い換えれば『クアンタム』は複数の量子中継基地として活用できる事と同義であり、機材による補助があるとは言え伝達範囲は直線距離に置き換えると遂に千キロを超える程までになった。
但し、光学能力特有の迷彩や高温のレーザーみたいな芸当は不可能。伝達情報の容量が多ければ多い程ビスマルクの負担は大きい。限界までやろうとすればその場から一歩たりとも動けなくなる。
【概要】
何処かの高校に通うブラジル出身の留学生。17歳。ブラジル、ポルトガル、アンゴラ、マカオなどポルトガル語を公用語とする国出身の学生達で構成されるコミュニティの纏め役を担っている。
元は貧民街の出身。治安が悪い町で育ち、麻薬密売組織の抗争などを目の当たりにして育った。両親は偶然密売組織に関わる重要な情報を目撃してしまい、ビスマルクが幼少の頃抗争に巻き込まれる形で既に他界している。
亡くなる前に両親達が全財産をつぎ込んでビスマルクを学園都市へ留学させたのも、我が子を思っての事であった。
チャイルドエラーとして学園都市の一角の施設にて生活を送るようになったビスマルクは、学生として日々の生活を過ごしていく中で両親を殺された悔しさや恨みを積み重ねていく。

そんなビスマルクが学園都市の『闇』に身を置いたのは必然であったのかもしれない。ビスマルクが発現した能力の価値を知ったある研究機関が破格の大金を施設に提示、ビスマルクは住み家をその研究機関に移し、非道とも言える過酷な実験に晒され続けた。
命の危機を悟ったビスマルクは両親を殺した人間達へ抱くのと同じ憎しみを研究者達へ向けながらも冷徹なまでに感情を抑制し、周到な作戦を練り実行、関係者全員を皆殺しにした。
この事件を契機にビスマルクは『闇』の一員となり、現在では留学生で構成される暗部組織『プライド』の頭脳面としての司令塔役(リーダーではない)を務めている。
『プライド』のメンバーとは可もなく不可もなくといった付き合い。余程の事情でもない限り各々の事情に深入りする事はないが、かといって表面的な付き合いに終始するわけでもない。
コミュニティの纏め役を務めている事もあってか、人付き合いにおけるバランス感覚は優れている。ギャッツビー=ライオノートのようなカリスマを示すというよりは縁の下の力持ち的な立ち振る舞いを心掛ける。偽名は『B(ビィ)』。
組織の情報面を一手に背負い、作戦の立案もこなす。前線に出る事はまず無い。情報収集能力・情報伝達能力は凄まじく、露見するリスクも最小とメンバーからの評価は最大級。
『クアンタム』を各メンバーに持たせており、メンバーが収集した情報を即座に手元へ呼び寄せ保管・分析を行う。ビスマルクからの指示は、主に指示情報を相関させた『クアンタム』内光子を『クアンタム』が電子情報へ置き換える事で各メンバーへ伝達する。
最近では『外』から学園都市に流れる非合法薬物を巡って両親を殺害した密売組織が絡んでいる事が判明。留学生も絡んでいた事から『テキスト』や他の『プライド』のメンバーと共に自ら前線に赴き、『テキスト』のリーダー持蒲鋭盛と共に立てた作戦でもって密売組織を壊滅させた。
両親の仇を討ったビスマルクだが、『闇』から足を洗うつもりは毛頭なく、これからも学園都市内外の情報の行き来を監視する役目を担っていく所存である。
【特徴】
175センチ75キロ。狼の体毛のようなワイルドチックなウルフヘアー。色は焦げ茶色。黒サングラスを掛けている。
身体能力も高く、趣味のサッカーの技量も高い。暇な時はよくリフティングしている。マフィアのような黒ずくめの格好。
『プライド』の中でも日本語が堪能で、日本文化も好き。最近は漬物と銭湯にハマっている。
【台詞】
「オーイ、ギャッツビー。今回の任務なんだが…何処に行ったあいつめ。性に合わないと言っても実戦で動くのはあいつ等なんだから、立案に対してもうちょっと真剣になってもらいたいもんだ」
「監視対象に特段不審な動きは見当たらない。怪しいと睨んでいる『外』の研究機関も同様。…本来であれば監視対象ではない学園都市内部の動きは……いつも通りの『闇鍋』具合だな。こういう『迂回路』から思わぬ監視対象との繋がりが見えてくるパターンも過去に数例……おっ。『誰でも簡単!お手軽浅漬け』か。………後で試そう」
「パーイ、マーイ…不出来な息子で申し訳ねぇ。こんな事をパーイ達が望んでいたとは思わねぇが、俺がやりてぇって思った事なんだ。…仇は討ったぜ」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2015年11月08日 23:11