714 :■■■■
修羅場ktkr
―――――
崎野「…」
対馬「あ、」
崎野「こっちもよそ見してたからお互い様ということで」ニコ
対馬「え、ええ…」
崎野「それとは全く関係ない話なんだけどさ」
対馬「はい」
崎野「さっきの話聞こえてたんだよね?」
715 :■■■■
対馬「う…」
対馬「…はい//」カーッ
崎野「そっか……」
崎野「それで?それを知ったわけだけど影華はどうするの?」
対馬「…」
対馬「あの、もしかしてですけどヒナミさん」
対馬「私が闇城さんのこと…あれなの、わかっていました?」
崎野「まあね」
崎野「貴女と最初にあった時点で薄々気付いてたわよ」
崎野「バッファローゲームなんてクソみたいなゲームでも楽しそうにしてたし、なによりアイツを見る頻度とその表情ね」
716 :■■■■
崎野「あれじゃ自分からバラしてるようなものよ」ハァ
崎野「何故かあのバカは気づかなかったようだけど」
対馬「そんな、恥ずかしい…//」
崎野「もう一度聞くけど、どうするの?告白しちゃう?」
崎野(勢いで聞いちゃったけど、もし彼女がはいと言ったら)
崎野(私は…)
対馬「私は…」
崎野(私は…!)
対馬「私は…!」
>>717
二人はどうするか?
秒数一桁で決定
対馬 崎野
1 告白する 後押しする
2 告白しない 後押しする
3 告白する 阻止する
4 告白しない 阻止する
5 告白する 後押しする
6 告白しない 後押しする
7 告白する 阻止する
8 告白しない 阻止する
9 告白する 阻止する
0 告白しない 阻止する
717 :■■■■:2015/07/27(月) 07:54:20
マジカルハートにイグニッション!
718 :■■■■
対馬「やっぱ…無理ですよ」
対馬「だって今の闇城さんは昔の闇城さんじゃないから」
崎野「…!」
対馬「いろいろ考えたんです、考えて考えて…!それでもやっぱ無理だなって」
崎野「そう」
崎野(なんでだろう。なんか釈然としない)
崎野(本当は安堵するべきなんじゃないの?ライバルが消えて)
崎野(なのに、なんだろうこの感じ…!)
719 :■■■■
崎野「それでいいの?」
対馬「いいわけ…! ないです…ょ」シュン
崎野「じゃあ無理なんて言うな。諦めもつかないくせして悟った風に語るんじゃない!」
崎野「ヒナミン的にはそういうのが一番嫌!大人ぶって、一歩引いてるくせに未練タラタラでなっさけないったりゃありゃしないわ!」
対馬「そんな…!」
崎野「…」フー
崎野「影華、貴女次第よ。諦めるならすっぱり諦める。挑戦するならガツンと行きなさいよ。じゃないといつまでたっても進歩がない」
対馬「…!…!…!」
720 :■■■■
崎野(何様だって顔してるね…)
崎野(ま、その通りなんだけど)
崎野(でもね、貴女がどっちかを選択してくれなきゃ私も動けないんだから)
崎野(貴女の思いが続いたままなのに私が抜け駆けなんかしたら、どっちも辛いでしょう?)
対馬「なんで…?どうしてそこまでして私の背中を押してくれるんですか」
崎野「余計なお世話って思ってる?」
対馬「…」コクリ
崎野「世話してやってるわけじゃないのよ。私だって」
721 :■■■■
崎野「私は私のためにやってるの」
対馬「どういうことですか?」
崎野「貴方がはっきり白黒つけたらようやく私が選択できる」
崎野「私が…」カーッ
崎野「…///」
崎野「闇城を諦めるか、否かのね」
対馬「そ、れは?」
対馬「つまり…その…ヒナミさんも闇城さんのことが…?」
崎野「…///」コク
722 :■■■■
対馬「そっか…」
対馬「……」
崎野「驚いた?」
対馬「いえ…なんか嬉しくて」
崎野「嬉しいって…」
対馬「自分だけじゃないってことがわかってホッとしたんです」
対馬「けど、なら…!」
対馬「私が抜け駆けなんてフェアじゃありませんよ!」ムッ
723 :■■■■
崎野「いいの。闇城の初恋は貴女なんだしその権利はあるはず」
対馬「よくありません!分かったんです…!」
対馬「確かに自分は地味です。これと言って秀でた特技も持ち合わせていないんです」
対馬「ヒナミさんとか他の人達に比べたら見劣りするかもだけど…!」
対馬「それでもやっぱり、対等に立ち向かっていきたいって思ったんです」
対馬「だから…先手必勝じゃなくて平等に…!」
対馬「告白するんだったら一緒にしましょうよ!」
崎野「」
崎野「は、はぁ!? なにそれ。いきなり」
対馬「いきなりでもなんでもありません。もうずっとヒナミさんだって闇城さんを思い続けていたんでしょう?」
対馬「もう夏休みも終わりです。これを逃したら次会う機会なんて、そうそうないですよ」
崎野「それは、そうだけど」
724 :■■■■
崎野(まさかこんな展開に…)
崎野(二人で同時に…?それじゃどっちか片方は…)
崎野(……)
崎野「」スクッ
崎野「一つだけ言っておくわ」
対馬「なんでしょう」ムッ
崎野「もしあいつに選ばれなくても恨まない。あなたはすっぱり忘れられる?私ならできる」
崎野「できないのならそんな事言わないほうがいいわ」
対馬「忘れることなんて…出来るわけないじゃないですか」
崎野「じゃあ」
対馬「忘れません。だけどそれを背負っていきます」
対馬「背負って背負って歩いていきます。ヒナミさんを祝福しながら」
崎野「…」
725 :■■■■
崎野「…」
崎野「…不器用な人」
崎野「でも分かった。恨みっこはなしってことには同意するみたいだし」
崎野「いいよ。しようじゃない。――一緒に」
対馬「…はい」コク
726 :■■■■
◇ 屋外にて
闇城「なんだなんだ?いきなり呼び出して」
闇城「崎野と対馬ちゃん。まさかこの二人で再びバッファローゲームの再開かっ!?」
対馬「闇城さん」
崎野「真剣に聞いて」
闇城「え、」キョトン
闇城「お、おう…」ナンダナンダ
崎野「」チラッ
対馬「」チラッ
崎野・対馬「」コクッ
727 :■■■■
崎野「好き…ッ、だから///」
対馬「私達どっちも///」
闇城「お、え、あ、とと?」
崎野「だから――」
対馬「選んでください!」
崎野・対馬「どっちと付き合うかを!」バンッ
728 :■■■■
どうやら俺は疲れているらしい。
確かに最近は暑い日が続く。だからと言ってこんな恥ずかしい幻聴はないだろう。
こんなのは布団の中で妄想して後にもだえ苦しむそれだ。
闇城「悪い、聞こえ」
崎野「ヒナミんチョーップ!!」ベシッ
闇城「ヘグゥ?!」
対馬「聞こえなかったとは言わせませんからね!?」
対馬「聞こえるくらい頑張って大声で言ったんですから!!」カーッ
闇城「え、その反応って…ガチで言ってるのでせうか?」
崎野「こんなこと冗談で言うか、バカ!//」
闇城「…」
729 :■■■■
闇城「ほえええええええええええええええええええええ!?!?!?!!?」
闇城「え、え、え、え、ええええええええ!?」
闇城「待て待て待て待て!!」
崎野「待たない」
対馬「待ちません」
闇城(馬鹿野郎!ノーガードの相手にいきなりボディブロー叩き込んでくる奴があるか!!)
闇城(なんの心構え一つしてこなかった俺にはもはやどうしていのかわけわからん!?!)
闇城(やばい、やばい、ぞ!でもなにか返事を…)
闇城(ていうか好き?俺のことを?二人共!?)
闇城(そして俺は選ばなきゃいけないのか!?どっちかを!?)
730 :■■■■
闇城「」チラッ
崎野「…//」ソワソワ
対馬「//」カーッ
闇城(まじか…)
闇城(…よし、状況整理は確認した)
闇城(なに、冷静になれば難しい選択じゃない)
闇城(俺がどっちのほうが好きなのか、それに対して答えればいいだけのことだ)
闇城(どっちも、とか選べないなんて半端な選択はこいつらの勇気に対する侮辱だ)
闇城(男なら…はっきり決めるべきだよな。だりぃけど)
731 :■■■■
ヒナミンとの活動日数のほうが多いので
若干ヒナミンのが有利ですw
―――――――――――――――――
闇城「そうか、じゃあ言うぞ」
崎野「っ」
ざわ…
対馬「~~ッ!」ギュウ
ざわ…
闇城「俺は…」
――私知ってますよ? 闇城さんは一見めんどくさがり屋に見えて、実は誰よりも他の人のことを気にかけていることを
――バカ・・・嫌いだったら、助けになんて来ないわよ・・・
闇城「>>732が好きだ」
>>732の秒数一桁で決定
1、2、3、5、7、9
崎野
4、6、8、0
対馬
732 :■■■■:2015/07/27(月) 16:30:10
どうなる?
733 :■■■■
◇ ――数カ月後、とある保育園
キャー ワーワー ヤホー
園児A「あっ、影華ちゃんきた~!」ワー
対馬「こらこら、ここでは影華お姉さんでしょ、もう」
園児B「てことはあのダークキャッスルもくるんだな~」ヒューヒュー
対馬「ダークキャッスルって…」
園児C「だって自分のことそう言ってたよ!」
園児D「ねえねえ、ダークキャッスルとどこまで行ったの?手繋いだ?チューした?」
対馬「ちゅ、チュウなんて…///」
園児A「影華ちゃん遅いよ~。もう付き合ってるんでしょ」
対馬「それはそうだけd…って何言わせるんですか!もう」プン
対馬「君たちにはまだ早いことです!」
園児B「ふ~ん、ならいいもんね~」ニヒ
園児C「ダークキャッスルに聞くから」ネッ
734 :■■■■
対馬「えっ…て、」
??「よ、ガキンチョ共元気してたか!」
園児D「わーダークキャッスルだ! ねえねえ聞きたいことあるんだけど~!」
??「ほほう…なんでも言っていいぞ。この「はびこる深淵の絶界・ダークキャッスル」こと
闇城降魔に答えられないことはない!」
園児A「影華ちゃんとエッチなことした?」キョト
闇城「ぶっふぉおお!」ドグシャ
園児C「なに大げさなリアクションで吹っ飛んでんだよ! ほら答えろよダークキャッスル!答えられないことはないんだろ」
闇城「ぐぬぬ…このマセガキどもが」
闇城「いいか、それは大人の話だ。毛も生え揃わないガキンチョはママのおっぱいでもすって我慢しときな」ヘン
闇城「な、影華?」ギュ
対馬「ひやっ/// いきなり肩に手をかけないでくださいよ!驚くじゃないですか」
対馬「…バカこーま」ポッ
735 :■■■■
ワーワーラブラブダー ヤッパデキテンジャン
闇城「ええい黙れよ黙れ愚民ども。今日わざわざここに来てやったのは言うまでもない」
園児D「ああ、そうだった!モロコシヘッド・ヴァーサス・3ゴリ川先生の続き!話してくれんだよな!」
園児A「ちげーよ!だいろくてんまおー襲来! 救世主魔術師伝説の話だろ」
闇城「ふふ、2本立てに決まってんだろおおお!!」
ワーワーワー ヤッター クカカ…タノシミダネェ
園長「やれやれ、ボランティアで遊びに来てくれるのは助かるんだけど、あの口調はなんとかならないかねえ」
対馬「すいません。こーま、年下にはいつもあんな感じなんで」ハハ
園長「ま、いいけどね。おかげで随分とこの園も賑やかになった。身内のいないここの子どもたちにはああいう兄貴分的存在が必要だったんだろう」
対馬「そうですね。なんやかんや言ってこーまのいうこと聞いてますし」
園長「それに君もずいぶんと変わったしね」ニコ
736 :■■■■
対馬「わ、私もですか?//」
園長「ああ、なんか憑き物が落ちたみたいに元気になって。悩みの種が消えたってところかな?」
対馬「そ、そんな。私はいつだって元気ですよ!」アワワ
園長「そうだね。じゃあいつもよりさらに元気になったと言っておこう」フフ
対馬「もう園長先生までからかうんですか」ムゥ
対馬「まったく…」
ソコデ モロコシヘッドノ イチゼンクゥン ハ ナント!!
オオー パネェ… ソノアタマハ カザリジャナカッタンダナ
対馬「…//」モゥ
……ザァァァ
夏休みが明けてもう2ヶ月が過ぎようとしています。
最近、毎日が楽しい。特にこうやって闇城さん…
ううん、こーまと一緒に保育園に行く日がすごく楽しい。
これもあの時の一歩のおかげ。背中を押してくれたあの子と、勇気を持てた自分と、
それを受け止めてくれたこーまのおかげだと思う。
色んなことがあって、色んな人に出会って、いま私はここにいるんだ。
だからこそ…それを無駄にしないためにもこの時を一生懸命生きようと思う。
そう、絶対に手放さない。ようやく手に入れたんだから。
対馬「もう、そんなに走り回ってると危ないよ、みんなー」
赤く色づく葉が散る中で、その人はいる。たくさんの子供とはしゃぎながら笑っている。
私はそれを見つめている。いつまでもこんなに楽しい時が続くようにひっそりと祈りながら――――。
―闇城降魔、
対馬影華への数年越しの初恋を実らせる(対馬√)―完
最終更新:2015年12月09日 21:52