【名前】陶冶空流(とうや くうる)
【性別】男
【所属】科学
【能力】焼結兵装(アドバンスセラミックス)レベル4
【能力説明】
陶冶空流が有する能力。広義的なセラミックス(=無機物の焼結体)限定の念動能力。戦闘時には主に自前で用意したセラミックス兵装の他に周囲に存在するコンクリート・ガラスなどを使う場合が多い。セラミックスであればどれでも支配下に置けるが。
能力発現の参考となった油性兵装との相違点として、あちらの方が対衝撃性に優れている代わりに絶縁性能ではこちらが勝る事、あちらの方が遠距離攻撃手段に優れている代わりにこちらの方が近距離攻撃手段に優れているなどが挙げられる。操作総量1.5トン。
強化セラミックス以上の切れ味を誇る念動制御ブレードで様々な物を切断、分子レベルでガチガチに固めたセラミックス製複合装甲による防御、支配下に置くセラミックス兵装やコンクリート等を変形させながら突き上げる円錐刺突など多彩な応用を見せる。
様々な機能や特性を持つファインセラミックスを続々開発する陶冶は絶縁性の他に、強磁性、強誘電性、電波吸収性など多種多様な性質を実現するセラミックス開発に大きな力となっている。
【概要】
あらゆる任務を請け負う、暗部専門の助っ人を仕事としている暗部組織『トータル』の一員。同じく『トータル』のメンバーである灰隠燼慧とのコンビ『電撃殺し(エレクトロキラー)』を自称し、コンビとして任務に臨んでいる。
白鰐部隊の運用に携わっていた運営側に協力していた研究者の一部が、運営側が崩壊した後に自ら類似する研究・実験を開始し、脳まで改造された身寄りの無い子供達の中で唯一生き残った被験者
程無くして実験を主導していた研究者達は『闇』の抗争に巻き込まれて潰され、行く当ての無い陶冶は一人学園都市の『闇』を彷徨う事となる。
幸い脳の改造等を経て発現・成長した能力が新世代のセラミックス開発に役立てられる事もあって、『闇』に精通した研究機関でセラミックス開発研究に協力する事で食い扶持を稼いでいく。
続々と新たなファインセラミックスが開発されていく中でその有用性を実証する為に陶冶は『闇』の抗争へ駆り出されるようになる。
当初は研究機関のツテで紹介された任務をこなしていたが、ある時から任務の斡旋力の違いから暗部組織『トータル』に所属するようになる。
そこで邂逅した灰隠燼慧に何らかのシンパシーを感じ得たのか、抗争任務では単独活動ばかりしていた陶冶は自ら灰隠と接触を重ね、遂にはコンビ『電撃殺し』を結成するに至る。

『トータル』からの任務の他に協力機関からの仕事にも参加している為、戦闘経験は豊富。そもそも『焼結兵装』実験時に、様々な状況を想定した実戦テストも繰り返し行っていたので飲み込みが異常に早い。
『電撃殺し』としてはコンビを組む灰隠のサポートをこなす。一例を挙げると、電波吸収性・絶縁性・耐熱性・高強度セラミックス等を幾重にも重ねた多層防壁を灰隠の光学偽装で隠蔽し、対『電撃使い』のみならず電波レーダーを持つ兵装の知覚性能を阻害しながらセラミックスの立方体の中に閉じ込めた後、セラミックスの円錐刺突を繰り出したり意図的に空けた穴からレーザーや銃弾やら爆弾やらをブチ込んだり。
灰隠が操るHsシリーズ製新世代キラル構造兵装群の防護壁にもなる陶冶のセラミックス能力は灰隠の能力と組み合わさる事で絶大な効果を挙げる。
普段は自信無さ気で頼り無さが常に露になっている陶冶だが、スイッチが入った途端精密機械の如き俊敏さで自分を取り巻く状況環境現状に対処する計算式を瞬く間に構築する。
白鰐部隊が「上には刃向かわず任務だけを淡々とこなすだけの『獣』」を目指していたとするならば、唯一生き残った陶冶が参加させられていた研究が真に目指していたのは「どんな事があっても己と己にとって絶対に守りたい者を必ず生かせる『ケダモノ』」。
つまりそこにどのような歪んだ思想がどれだけ込められていたにしろ、潰された白鰐部隊の顛末を知る『闇』の研究者が何らかの理由によって潰される前まで抱いていた心の片隅には、「言われるが儘の家畜では無く独自の思考を持つヒトであれ」という人として全うなヒーロー性があった…のかもしれないし、当の陶冶は知る由も無い。
【特徴】
168センチと相棒の灰隠より低い身長だが、体格としては灰隠に劣らぬ筋肉質な体型を維持している。
迷彩色のミリタリーマニアみたいな風貌を普段から晒している。そのいずれもが陶冶が開発したセラミックス製の着衣。
茶髪で髪はロン毛程では無いが結構長い。前髪中央からアホ毛が一本ピョコっと直立している。左目下に泣きホクロがある。
普段の性格は臆病さが前面に出る。灰隠と同等かそれ以上に暗い愚痴を吐き、同じく愚痴を漏らす灰隠を陶冶は自分を基準とした相対評価で以てホメ称えるようになる。
大体の流れは「陶冶が灰隠の愚痴を聞く」→「陶冶も愚痴を吐く」→「更に灰隠が悪態を吐きながら口に出す愚痴を陶冶は聞く」→「陶冶が灰隠をホメまくる」→「満更でもなさそうにしながらも灰隠の吐く愚痴を陶冶は聞く」→「陶冶が更にホメ称える」→「灰隠のテンションアップアップ↑」である。
傍から見れば漫才にしか見えないがスイッチが入った状態では普段の自信なさ気な雰囲気が消え去り、揺らがぬ大木のような冷静沈着モードへ入り込む。
【台詞】
「ボクも燼慧さんと同じ気持ちですよ。何でこんな生活を送ってるんだろうって考えた回数なんて果たして千や万で足りるかどうか。こんなボクが生きてる価値なんてあるのかなって任務中でも時々考えちゃうんですよね。それに比べて、燼慧さんの戦闘に臨む姿勢は本当凄いです」
「命知らずな『獣』も恐いですけど、冷徹なまでに計算を張り巡らせる生粋の暗殺者の方がボクからしたらよっぽど恐いですよ。そう考えると、やっぱり燼慧さんは天才なんだなって思いますね。ボクからすれば、やはりアナタは途方も無い頂に立つ唯一無二の天才暗殺者です」
「そうです。燼慧さんはメチャクチャすごい人ですよ。それに引き換えボクは……は~はっ、さっさと死ぬのに良い日が来ないかな~?…フッ、冗談ですよ冗談」
「『スカイウォード』の進路を邪魔しないよう防護壁をっと。……もしかしての近接戦闘に備えて、今の内にコンクリートやガラスから材料を集めておこうかな」
「やれやれ。つまるところ、今日は死ぬのに良い日じゃ無いってだけの話か。死ぬのに良い日があるか無いかなんて、実際の発言者にしかその真意はわからないよ。でも、ボクがやる事は変わらない。どんな事をしてでもボクと燼慧さんは絶対に生きなきゃならない。どんな事をしてでも…必ず」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2016年01月06日 00:40