【名前】カッレラ
【性別】女
【所属】魔術
【能力】樫切りの巨人
【能力説明】
フィンランドの民族叙事詩に登場した、天を覆う樫の木を切り倒した巨人をモチーフにした体積変換術式。
その巨人は普段は小人の大きさだった事から、自身の身体を自在に拡大・縮小できる。
土から炭素や窒素などの身体を構成する成分のみ抽出し作った着ぐるみを着ている様なもので、
原理は錬金術、発想は駆動鎧に近しいものがある。
潤沢な資源さえあれば際限なく巨大化でき、その体積を利用した質量攻撃を得意とする。
しかし体格差を物ともしない相手曰く「的が大きくなったに過ぎない」と散々な評価。

ただしこの術式の本質は「『巨人』という性質の獲得」にあり、
レーヴァテイン等の本来人間では取り扱う事の出来ない霊装や魔術を
「巨人」をなる事で人間の身でも無理矢理制御下に置く事が出来る。
更に魔道書原典「カレワラ」により複数の神話体系の魔術を強引に繋ぎ止め、
「巨人」という性質をマスターキーの様に無数の神話体系の魔術や霊装を行使する為の取っ掛かりとして利用する。

「魔道書原典『カレワラ』」
19世紀の魔術師エリアス=リョンロートがまとめたフィンランドの民族叙事詩。
もともとはフィンランド全域に点在する無数の口承伝話が寄せ集めに過ぎず、エリアスの手に依って一繋ぎの物語として昇華された。
したがってこの魔道書は「別々の逸話や似通った伝承を混ぜ合わせ、昇華させるノウハウの結晶」とも言える。
『カレワラ』の所持者が使う術式には類似する無数の神話体系の逸話を自動的に付与・合成され、
多方向の光が一点に集まる事で焦点を焼切る威力を得る様に、術は伝承の数だけ威力が激増される。
火の術式にはそれに類似する民話や伝承が付随し、その分の威力が加算され、
月の光を利用した術式には月を司る神の性質や「狂気」という属性が付与され、
月の光自体が超火力と精神錯乱効果を持つ殺人光線と化してしまう。

簡単な術式すら地形を変える程の大魔術級に化してしまう為おいそれと使用する事が出来ず、
魔術結社「多からなる一」の手に依って厳重に保管されている。
魔道書を使用する事よりも所持しているという事実が敵対勢力と対等な関係を築くカードの一つとなっており、正に核兵器に近い扱いとなっている。
しかしながらこの扱いは魔道書の「自身の知識をより広める者に協力する」という性質に合っておらず、
下手をすれば寄り知識を広めると認められた第三者に魔道書を奪取される危険性もある。

【概要】
魔術結社「多からなる一(イ・プルーリバス・ウナム)」の正規メンバー。
直接的な戦闘力は魔術結社でも指折りの実力派、出身はフィンランド。
特撮物に目が無く、特に勧善懲悪だけで語れない平成ライダーが大好物。
「道理を通すには相応の犠牲や悲劇が伴う」といった平成ライダー独特の薄暗い背景を
自身の魔術師としての在り方に重ね合わせている。
特撮者に傾倒するあまり女らしさに欠ける事を結社の心配されているが、気にしているのか指摘されると怒る。

結社を離反し内部抗争を引き起こし、混乱に乗じて魔導書原典『カレワラ』を奪取した反逆者の一人。
内部抗争を利用して十字教に敵対意思を示す事で、弱者という立ち位置に甘んじる現状を変え、
少数派宗教・民族としての誇りを取り戻す為に敢えて抗争を引き起こす。
巨人化術式とカレワラによる神話複合術式を利用して一時的に核に匹敵する力を得、
内部抗争から十字教への襲撃にシフトしようとするも、
結局十字教に対する襲撃は未然に結社の人間と複数名の外部の人間によって防がれる。

魔道書に選ばれた以上処分しようにも迎撃術式が作動してしまう為下手に手出し出来ず、
また結社のボスとなる人物が彼女の意思を汲んでくれた為、特例的に保護観察処分という形に収まる。

「立川教なる宗教の保護」という任務のついでに日本の特撮を生で見ようと学園都市にお忍び旅行を敢行するが、
同僚の監視を潜る事が出来ず最後まで行きたくも無い京都観光に連れ回され結局失意のまま帰国する羽目になった模様。

イロ=コイに対しては普段は常に反抗期の娘ばりにつっけんどんな態度だが、
自分の意思を汲んで温情を与えてくれた事に感謝はしている。
しかし照れ屋で感情を上手く伝えるのが苦手で、且つ同僚にそれを弄られるのが嫌だからなかなか素直になれない。

【特徴】
チアリーディングの衣装にヒーロー然とした意匠が凝らされた服を着た、しなやかで健康的な肉体を持つ。
【台詞】
「私は自己満足と欺瞞に満ちた『私の中の正義』の味方だ、まぁいいから黙って救われろ」
「さぁ、一緒に歌い始めよう、共に語ってゆこう。我ら、二つの方角よりやって来て出会いし者。」
「—―――うるせー馬鹿老害、絶対ありがとうだなんて言ってやんねー!!」
「甘いな、平成ライダーの良さは子供の興味を引き付けるロボカッコいいビジュアルやイケメン俳優の甘いマスクのみならず。脚本家が絞り出した、単純な勧善懲悪の一言で語れない重厚なストーリーこそが真髄よ。
正義の味方が悪を蹂躙して終わり、な『御約束(ステレオタイプ)』じゃあ昨今の目の肥えた子供やマダムは惹かれないからな」
【SS使用条件】
とくになし

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最終更新:2016年01月15日 02:04