【名前】石動(いするぎ)
【性別】男
【所属】科学
【能力】『洗脳声音(サブリミナルボイス)』、レベル3
【能力説明】
聴覚を介さない音(サイレントサウンド)を相手に送り込み、潜在意識のレベルで影響を与える振動・音響系能力の一種。
パルス状のマイクロ波を人の頭蓋内に照射すると内耳が振動を電気信号に変換して脳が音を認識する現象を利用したもの。
『命令』を乗せた音を意識的に知覚できないほどの低出力(感覚的には音というより耳鳴り)で送信し、対象の意識に刷り込むことで指示に従わせることができる。
「なんとなくそうしたい気分にさせる」程度の非常に軽度な暗示をかけるようなもので、簡単なコマンドしか出せない上に成功率も高くなく、使い勝手の悪さからほとんど実戦で使用することはない。
ゆくゆくは殺傷能力を持つ衝撃波を直接脳に送り込める能力になるだろうと目されていたが、レベル3の時点で成長の余地無しと判断されてしまった。
他、固有の能力とは別に、ガーベラの能力・『振動渦中(アーセレイションボルテックス)』の『中継地点』となる機能を与えられており、相互干渉によって破壊現象を引き起こす振動波を放射する。
【概要】
暗部で傭兵業を営む
ガーベラ=リボルトの直属の部下。及び、彼女の私兵部隊・『
残響部隊(ハウリングエコー)』の構成員。司令塔ガーベラの指示に従い部隊を動かす部隊長的ポジションに就いている。
コールサインは『エコー0-1』。
『能力者の能力を利用した専用部隊の形成』をコンセプトとした実験の
被験者だった過去を持ち、ガーベラや『残響部隊』の仲間とはそこで初めて顔を合わせた。
実験当時、能力成長が頭打ちになったため強能力者でありながら部隊の構成員に振り分けられ、能力者をアシストする側の戦闘技術を徹底的に叩き込まれた。今では能力行使より重火器の扱いの方が身に染み付いているし、性に合っているとの談。
学習装置や薬物投与・外科処置による改造、長年の訓練、そして数々の実戦経験に裏打ちされた実力は超一流で、本人も戦う道具としての生き方を肯定しており、傭兵稼業はまさしく天職だと言う。
能力者のバックアップや部隊連携のプロシェッショナルだが、単純な好みの話で言えばステゴロが最も『楽しい』らしく、長い休暇が続くと「腕が鈍る」という理由で第一〇学区にまで出向いてスキルアウト相手のストリートファイトに明け暮れるほど。ふらっと姿を消してはいくつも生傷を作って返ってくるため、メディカルチェックの度にガーベラにブツブツ文句を垂らされている。
未成年ながら喫煙者。タールの重いタバコとニコチンガムが手放せない。
ガーベラのことは「ボス」と呼称。ガーベラとは同年代だが、見てくれの都合上どうしても妹に接するような態度になってしまうとか。
【特徴】
高校生ぐらいの少年。
実験の一環で体格や顔の造りを『平均値』に寄せて整形されている。人の記憶に残らないよう意図的に整えられた『無個性』。
フルフェイスのヘルメットに黒を基調とした戦闘服、まさに特殊部隊といった装備。
私服は無彩色単色使いのシンプルなものを好み、大体パーカーを羽織っている。フードを深くかぶっているため口元しか見えない。
ヘルメットやパーカーのフード、キャップなどで常に自身の顔を隠しており、素顔を見せることは滅多にない。
【台詞】
『寡黙な兵士』を思わせる歴戦の雰囲気を纏っているが、口を開けばガラの悪いニイちゃんといった感じで色々と台無し。黙ってればイケメンの類。
部隊活動時はヘルメットのボイスチェンジャーを介し、エフェクト掛かった画一的な声音を発する。
『こちらエコー0-1。各自フォーメーションに配置完了。発動用意』
『持ち堪えろ!! あと数秒だ。ポジションから離れるな!!』
『粗悪品のクソッタレ共が。うちのボスを侮ってると痛い目みるぜ!!』
「が、ごほっ、だーちくしょう。今の一撃でメットがイカれちまった。……あークソ何だよ横からギャーギャーうるせえなあもう。いや助けてくれって言われてもこっちもビジネスでやってるんで。慈善団体じゃなくて傭兵なの。わかる? またの機会にご利用くださいっての。……何? 臨時で雇いたい? だったら顧客窓口を通してもらわねえと。よしよし、ちょっとボスと回線繋ぐからそこで待ってな。流れ弾に注意しろよ。客になるってんなら話は別だ、死なれちゃ困る」
「おいおい聞き捨てならねえな。オレは武装だ。戦うための道具だ。そういう生き方をオレが選んだ。それを他人様にどうこう言われる筋合いはねえわなあ」
「血気盛んなこって。いや、喧嘩っ早いのは嫌いじゃないぜ。手っ取り早いからな」
【SS使用条件】
ごじゆうに
最終更新:2016年01月17日 13:58