【名前】バルマ=ガラドリエル
【性別】女
【所属】魔術
【能力】『英雄の金鎌』、『邪眼の鏡楯』、『冥王の兜』。
【能力説明】
ギリシャ神話の英雄ペルセウスが神話の中で使用した武具の伝承を基にした霊装を扱う。


  • 『英雄の金鎌』
鍛冶の神ヘーパイストスが作製した黄金の鎌剣(ハルパー)の逸話を基にした霊装。普段は腰付近にぶら下げている。
逸話において材料となったアダマントを黄金と定義されているので、バルマが持つハルパーの材質も黄金である。
巨人や怪物を屠ってきた切れ味と決して損なわれる事の無い硬さを誇っていた事から魔力を通せば切断能力と頑丈さが飛躍的に上昇する。
不死をも殺す鎌剣としても知られ、死を回避する復元・再生・身代わりなどの効果・性質を断ち切る性能を有する。

  • 『邪眼の鏡楯』
鍛冶の神ヘーパイストスが作製し、女神アテネがメドゥーサの首を取り付けたアイギスの逸話を基にした霊装。
形状は円形の鏡の中心部に翠色の宝石が埋め込まれている構図。普段は胸当てとして装着している。実戦では鏡から顕現する淡い銀色の光が壁となる楯として展開する。
胸当て時は呪いなどの呪術的効果を防護する魔除けの効果を発揮する。楯として展開する場合は物理攻撃から身を守る頑丈な楯としての性質の他にゼウスの雷すら防ぐ逸話から対雷においては特筆すべき防御力を発揮する。
メドゥーサの邪眼を跳ね返した逸話からアイギスの光の壁は邪眼の視線(有視界内含む)に込められた効果を誘導する効果を持つ。そして、鏡の中心部に埋め込まれたメドゥーサの瞳を顕す宝石から放たれる翠色の光線は当たった対象を硬直させる。浴び続ければどんどん石化していく。
鏡の力により翠色の光線の軌道を曲げたり散光させたりする芸当も可能。邪眼封じでありながら邪眼としての性質を併せ持つアイギスは攻防一体の霊装である。
欠点は魔力を通さないといずれの効果も発揮できないという事と、翠色の光線を別の色に変色させられると邪眼効果が消滅する事と、邪眼に込められた効果が『視線を介する』タイプでは無く『視線を介さない』無差別に発動するタイプだと防護できない事が挙げられる。

  • 『冥王の兜』
冥王ハデスがペルセウスに貸し出した隠れ兜の逸話を基にした霊装。ティアラチックな額当てとして装着している。
自身から放たれる光(体に光を浴びて色として反射する光を含む)を透明にし姿を消す事ができる。
気配なども遮断できるが、透明になってしまう性質上アイギスの邪眼光線や邪眼封じが使用できなくなる弊害がある。主に奇襲や後退に使用する。
【概要】
イギリス清教『必要悪の教会』に所属する魔術師。魔法名『胸に刻みし想いを成し遂げん(core178)』。28歳。
代々魔術師の家系に生まれ、霊装も祖先からずっと受け継いで来た由緒ある一品ばかり。
バルマもまた幼少の頃より魔術師になる為の修行に打ち込み、18歳を迎えた誕生日に一人前になった証として霊装を授かった。
その後はギリシャ神話系魔術師を多く擁し女神ガイアを崇拝する魔術結社に在籍し、結社の命令に従って各地で活動していた。
在籍して数年経ち、なお命令によって各地を転々としていたバルマは結社の上層部が自分を意図的に本部に近付けさせないようにしているという疑念を抱く。
命令を破り少数の仲間と共に本部へ帰ったバルマが見た者は上層部がギリシャ神話に出て来る怪物キマイラを延々と作り出している光景だった。
キマイラの素材として秘密裏にアフリカから数多くのライオンを生け捕りにし、有用な戦力と上層部が見込むキマイラの材料として消費している景色はバルマの価値観を大きく揺さ振った。
バルマが所属する前後から結社全体の倫理観は狂い始めており、比較的真っ当な思想を持つ魔術師を本部から遠ざけるよう上層部は動いていた。
しかも、キマイラの餌として身寄りの無い小さな子供を宛がっていた事も判明し逆上したバルマは意思を同じくする仲間と協力して自身が在籍する結社を打ち滅ぼさんと行動を本格化しようとした矢先に結社本部は何処からともなく現れた襲撃者の手によって瞬く間に殲滅された。
『冥王の兜』によって姿を隠していた事もあり生き残ったバルマは、狂っていた本部の魔術師だけではなく自身と共に結社を断罪しようとした仲間の魔術師すら襲撃者によって命を落とした事を知る。
怒りに染まったバルマは霊装を展開し、瓦礫と化した本部に佇む襲撃者に戦いを仕掛けるも逆に金縛りのように動きや魔術を封じられ窮地に立たされる。


襲撃者「…悪かったな。“こいつ等”とは違うお前の仲間を巻き込んじまったようだ。あいつ等も今のお前のように“ここに在る”魔術に引っ掛かるとはな」
バルマ=ガラドリエル(こいつ…私の心を読んで!?)


額に在る瞳を『サトリ』と呼称する襲撃者がバルマの心を読んだのか周囲に解放された子供達がいたからなのか、襲撃者はバルマを殺さず彼女に解放された子供達の世話を勝手に託しその場を後にした。
結社が殲滅し居場所を失ったバルマは在籍した結社のような蛮行を防ぐ事を主目的に対魔術師の取り締まりに特化した『必要悪の教会』へ所属した。
『必要悪の教会』に手配されている件の襲撃者と遭遇した魔術師において殆ど存在しない例外たる生き残りの一人として、バルマは『必要悪の教会』へ件の襲撃者が扱う魔術が日本伝承に登場する妖怪『覚』に基づく日系魔術を操る魔術師ではないかという暫定的私見を進言している。
一見して額にある瞳から邪眼使いのように見受けられるが、それなら展開していたアイギスで防げた筈である。
そして伝承的に『覚』は瞳を介さなくても心を読める事等から額の瞳はブラフであると現在の所結論付けている。
金縛りに関しては襲撃者の言葉から結社上層部が襲撃者相手に使用した魔術であると推測し、心を読めるなら金縛り魔術に引っ掛かる事も無いだろうと考えている。
実は邪眼封じのアイギスが『視線を介さない』無差別に発動するタイプだと防護できない事をバルマは知らない。ギリシャ神話を参考に霊装を作製した祖先も想定していない。
仲間を殺された憎しみは未だにある反面襲撃者からすればバルマ達も狂った上層部と同じ魔術師であると見做されてもおかしくない―そもそもバルマ達はその結社の構成員である―事から命のやり取りをする戦場では致し方無い事であるとも受け止めている。
『必要悪の教会』では魔術結社に虐げられる子供達を救う任務に就く事が多い。所謂結社攻略戦を得意としており、必然的に普段接する機会が多い魔術師も対結社攻略任務に就く者達となる。
【特徴】
美しい金髪をおさげにして腰付近まで垂れ流している。身長163センチ体重50キロ中盤で美乳。家系が一般的に名家でもあった事から礼儀正しい。醸す雰囲気もお淑やか。
ティアラチックな『冥王の兜』と胸当ての『邪眼の鏡楯』を中世ヨーロッパの時代に見られた白黒ゴスロリチックな魔女風ドレスと一緒にそれぞれ身に付けている。
三度の飯より鍛錬が好き(でもご飯はちゃんとたらふく食べる)。かつて殺される一歩手前まで行った経験から普段から準備や鍛錬をしっかり行って戦場で余すとこなく活かせるようにと考えるバルマの思考の表れである。あと読書も好き。
【台詞】一人称「私」。二人称「貴方」「貴女」「貴様」など。
「あそこか……待ってて下さい。すぐに貴方達を助けます」
「ふぅ。今日の鍛錬も実に有意義だった。『必要悪の教会』は手合わせしてくれる有能な魔術師が多くてとても助かります。さぁ夕ご飯にしましょう」
「貴様か!私の友を…仲間を手に掛けたのは!許さない…貴様はこの私が討ち取る!!『胸に刻みし想いを成し遂げん(core178)』!!」
「あの『サトリ』がただの暴虐の塊のような狂人なら子供達を救ったりなんかしないだろう。あまつさえ奴に襲い掛かった私を見逃したりなんかしないだろう。…だから苦しいのか。私の仲間を手に掛けているのに…憎悪は未だに私の心にこびり付いているのに…奴の行動に理解を示せてしまう自分がこの胸の中に居る…!!」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2016年02月12日 17:36