【名前】レイリー=ウォーカーズ
【性別】男
【所属】魔術
【能力】『輪廻転生(テ・ピト・オ・テ・ヘヌア)』
【能力説明】
チリ領イースター島に伝わるラパ・ヌイ神話の主神であり豊穣神マケマケと島の各地に聳え立つモアイ像の信仰を一種の輪廻転生として解釈した魔術。
マケマケは瓢箪の中の水や果肉から鳥人や人間を作り出したとされる。また島民の内、位の高い者達はその人生を終えると島の岩盤へ瓢箪の水を掛けながらくりぬいて作られた墓を建てられる。その墓こそがモアイ像である。
石像に刻まれた絵文字は刺青(タトゥー)を表し、刺青の多いもの程位の高い者であったモアイは現地に残る伝説ではひとりでに歩き回り、瞳に宿す呪術的エネルギーによって外敵から集落を守護していたとされる。
見方を変えると、島民はモアイ像に生まれ変わったと見る事ができる。そして、島民を生み出したのは豊穣神マケマケである事からレイリーはマケマケ信仰とモアイ信仰を輪廻転生という枠組みで以て融合させた術式群を生み出した。
工程としてはまず瓢箪型霊装『アクアク』の中に在る術式群を地面や岩、建物などへ浸透させる。そうすると浸透させた材質を構成要素とし、浮き彫りになった刻線に沿う数多の鳥人『タンガタ・マヌ』が召喚される。術式群の展開規模は大きな街一個分に相当する広さを持つ。
鳥人はイースター島の岩盤に描かれており、それは岩盤からくりぬかれるモアイ像と起源を同じくする。この共通性を利用しているのである。
嘴を有する小さい顔と人間と同じ手足を有する鳥人はその場から半径20m程しか動き回る事ができない代わりに対象を手元に引き寄せる神通力染みた力を発揮する事ができる。
この神通力は火や雷のような現象にも適用される。鳥人達は引き寄せた対象を喰らう事でエネルギーを取り込み、肥大化し続ける。一定以上エネルギーを取り込んだ鳥人は自動的に爆発四散する。
自動的爆発した直後にレイリーが幾つも所持する、核となる珊瑚に四散したエネルギーが自動的に集まり今度は真紅の瞳と朱色の光でできた体を持つモアイ像達が召喚される。エネルギー蓄え中にレイリーの意思で破壊した&敵に破壊された場合は、他の鳥人達のエネルギーと融合させる形となる。
このモアイ像を構成する材質は岩盤や建物などでは無く魔力である。生存中・死後に関わらず存在し続ける霊力の伝承を下地に置く事で実現している。
鳥人とは違いモアイ像に範囲制限は存在しない。真紅の瞳から放たれるビームも強力だが、真骨頂は陣形を組む事による守護結界の構築である。
横一線でも縦一線でも三角・四角・円周状でもいい、法則に則った陣形を組む事で各モアイ像の瞳から漏れ出る赤い電流のようなエネルギーが繋がり、強大な守護結界を構築する。
またモアイ像は墓であった事から、鳥人の墓であり生まれ変わりでもあるモアイ像には鳥人と同じく対象を引き寄せ喰らう性質が存在する。
鳥人よりエネルギー吸収容量を増しているとはいえ当然モアイ像も限度を超えて対象を喰らい続けると爆発四散するのだが、鳥人とは違いエネルギーを消費する術が存在する為モアイ像を攻略するのは並大抵では無い。
鳥人・モアイ共に任意に行動させる事もできれば自動稼動させる事もできる。自動稼動の場合は基本的に自分達に攻撃を加えてくる者や魔力を伴う生物・現象に反応するように設定されているが、この設定は何時でも変更・加減できる。
他にも位が高い者ほど刺青が多い伝承を利用している為、レイリーの身体は多様な刺青で埋め尽くされている。
これは当初レイリーの魔術的技量や身体能力を底上げする為のものであったのだが、現在に至っては刺青を彫る事がレイリーの趣味にもなっている。
【概要】
非十字教系の魔術結社『
異なる力(ヘテロダイン)』に所属する魔術師。魔術名『黄昏に彩られる座に刻線を描く者(Tabula613)』。40代後半。
全身刺青だらけの強面であり、その拘りはスキンヘッドにしている頭部に鳥の群れを表現した刺青を刻む程。
刺青マニアとして知られており、男女問わず結社の魔術師に無表情で刺青を勧めてくるので多少鬱陶しがられている。特に女性。レイリーとしてはイヤらしい事をしたいのでは無くあくまで似合う刺青を彫りたいだけなのだがどうにも理解されないようだ。
以前は「刺青シールは邪道」という考えの持ち主であったが、刺青を敬遠されがちな状況から入門編として使用するくらいならセーフという思考に落ち着いている。
この刺青シールがとにかく精巧で、シールを組み合わせる事で魔術的記号として活用できるとの評判からシール作製の依頼が結構ある。当然レイリーとしては苦々しいのだが、「何事も興味を持って貰えなければ始まらない」と考え渋々依頼を受けている。
職人気質的な気難しさが地に現れる性格で、魔術師としても順序通り手順通りの戦闘を好む。つまりイレギュラー的存在や順序を無視するタイプが好きでは無い。
これはイレギュラーに弱いという意味では無くイレギュラーが発生すると手順を変更しなければならないという煩わしさから来る嫌悪である。
魔術の特性から守りの戦を得意とする。鳥人で遅滞防御網を構築し、鳥人で足止めできなかった者の侵攻をモアイ像による守護結界で阻止するというのが基本的な戦術。
位が高い者ほど刺青が多い伝承を利用できるのはレイリー本人だけでは無い。鳥人やモアイ像にも魔術的刺青『ペトログリフ』を施す事で各種機能を底上げし、イレギュラーへの対処に活用している。
褌をこよなく愛する人間で、寒冷地に滞在でもしていなければ白の褌一丁でいる事が大半。眩しい肉体美という名の全身刺青模様に思わず目が眩む。
「計画性を好む変人」という実にアンバランスな人間。それがレイリー=ウォーカーズというヒトである。
【特徴】
180センチ中盤の引き締まった体格の至る所に多様な刺青が彫られている。肉体的損傷により魔術的な意味を有する刺青が欠損した場合は渋々刺青シールを重ね合わせる事で処置している。
永久脱毛により頭部はスキンヘッド。頭部だけでは無く頬・耳・鼻など顔全体にも刺青が施されており、ただでさえ強面な表情に更なる畏怖を付け加えている。
モアイの核となる珊瑚が数多く入っている瓢箪型霊装『アクアク』にロープを結んで肩から掛け背負っている。『アクアク』は全長1.2メートル、胴回り2メートルにも上る。
【台詞】
「『タンガタ・マヌ』による足止めは8割方成功。残る2割は突破。北西より侵攻開始。ならば……石刻の鳥人は『ペトログリフ』により現世に顕現せし機能を拡充させる!しかしながら哀れにも潰えた鳥人は輪廻という名の運命に導かれ、物言わぬ墓場の守護像となりて、今ここに転生した意義を豊穣神の神器の御前に証明せん!!」
「またシールの作製依頼か?確かに私の腕を見込んでくれている事については素直に嬉しい。しかしだな、私の本職は刺青を彫る事であってシールはあくまで……あぁ本職は魔術師だったな。そう、趣味だ趣味。うむ。率直に言おう。私は君の体を彫りたいのだ。彫りたくて仕方無いのだ。君に似合う模様も既に決めて………あっ逃げた」
「…
ボスよ。君は何故こんな雪の中に埋まっているのだ?擬似的な冬眠か?あぁ、精霊と契約するには冬眠も必要なのか。初めて知った。しかしここはよく冷えているな。さすがの私でも褌一丁というわけには……うおっ!?ボスの目が据わって!?まさしく冬眠前の熊の如し!お、落ち着けボスよ!!」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2016年03月28日 01:56