Date:2010/03/09(Tue) Author:SS 7-572

小ネタを一つ。

なにやら難しい顔をしている美琴。また何か問題を抱えているのだろうか。
黒子はまず軽いジャブを放ってみることにした。
「いったい何をお悩みですのお姉さま。もしや、あの殿方とのデートに着ていく
下着でもお考えですとか?」
「……!」
瞬間、耳まで真っ赤になる美琴を見て、黒子はジャブのつもりが力一杯ストレートを
決めてしまったことを理解した。
(あ、あ、あのクソ類人猿がァ〜〜〜! し、しかしここで退く黒子さまでは
ありませんのことよ。この状況をなんとか利用して、お姉さまの歪んだ嗜好の是正をっ)
「や、やっぱり、子供っぽい下着じゃ……駄目だよね?」
「当たり前ですの。わざわざ相手に見せるものではないにしても、見えないところの
お洒落こそが淑女の嗜み」
ピッ、とポーズを決めて立ち上がると、ベッドの下に隠した衣装ケースから、
とっておきの一枚を取り出す。
「せめてこれくらいでないと」
「く、黒子! それ、それって、ただのヒモだからっ!」
「んまー、それでは、こちらを」
「透けてる! 透けてるし!!」
真っ赤になってツッコミを入れること十数回、ようやく美琴も納得……といかなくても
妥協できるレベルの下着が提示された。
「じゃ、じゃあ、これで」
「貸しにしておきますわ」
「いいわよ。ちゃんと代金払うから」
「洗わずに返していただいても構いませんわ」
「あ・ん・た・わぁ〜〜!」
いつもの電撃。まぁ、この二人の関係はこうあるべきなのだ。
そしてデート当日。美琴はいつもの倍の時間をかけて髪を整え、黒子と二人で選んだ
下着を身に着け、そして……。
「だからどうしてそこで短パンをおはきになりますのーーーーっ!!」

以上。

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最終更新:2010年04月07日 16:20