Date:2006/02/05(Sun) Author:SS1-75

——村には夜、悪魔が現れる。
 その風聞をどこで聞いたのか。
 近隣の村ぐらいしか名も知らぬような小さな山村に客人が訪れた。

「イギリス清教の専門は『魔女狩り』の筈ですが……」
 何故私が? という疑問を飲み込んで、彼女——神裂火織は村に足を踏み入れる。

 それが、終わらぬ夜の始まりだった。

 * * *

 シャドウと言う名の獣と対峙する神裂。
 鋼糸による斬撃はことごとくが不発に終わり、残された攻撃手段は七天七刀による『唯閃』のみ。
 しかし、ふと湧く疑問。

 この長刀から放たれる『唯閃』は、果たしてこの獣に効くのだろうか——?

「——その刀(エモノ)じゃソイツは殺せねぇよ。お嬢さん」

 疑問に答えるようにして聞こえた声。
 それと重なるように、獣の咆哮にも似た銃声が夜の闇に響き渡った。


 * * *

客人は二人。
”必然悪の教会”の魔術師、神裂火織。
便利屋<Devil May Cry>のダンテ。

聖人と悪魔の息子が、今ここに出会う。


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最終更新:2010年01月18日 14:16