バルーチャン第2水力発電所とは、日本の戦後賠償によって建設され、最近では2002年にODAによって補修工事を行う交換公文がビルマ政府と交わされたが、その後工事が中断していた。カヤー州(旧カレンニー州)に位置し、少数民族であるカレンニーの武装勢力と政府軍との対立がある。

WikimapiaにLawpita waterfall, hydro-electric plantというのがあり、Baluchaung (Lawpita)(地図あり) というページもあり、同じ物を指すようでまさしくここの事のようだ。


※その他の報道はニュース系 サーチエンジン(バルーチャン|バルーチャウン)

<ミャンマー>日本政府の援助方針に反対の声(2011/11/04)

日本政府が先月、ビルマ(ミャンマー)のバルーチャウン第二水力発電所の補修工事に政府開発援助(ODA)供与を検討していると発表したことについて、現地で調査を行う環境団体が人権問題などを理由に反対を表明した。

この発表を受けて、バルーチャウン第二水力発電所が周辺地域に及ぼす環境・社会的悪影響を調査してきた「カレンニー開発調査グループ(KDRG)」と、ビルマ国内の水力ダム開発を監視する「ビルマ河川ネットワーク(BRN)」の2つの亡命者団体(ともにタイ・チェンマイに本部)が2日、「日本政府はバルーチャウン発電所への新たな援助を検討する前に、同発電所周辺の人権侵害状況を調査するべきだ」とする声明を出した。

また当時、地域の軍事化に伴い、政府軍兵士による性暴力、超法規的処刑、強制労働などの残虐行為が頻発した。現在も発電所や送電塔の周辺には推定1万8,000個の地雷が埋設されており、住民の移動や生活に支障を来しているという。

発電所が生産する電力の大半はヤンゴンなど都市部に送られるため、周辺住民の大半は電気のない生活を送る。ビルマでの新政府発足後も、発電所周辺の状況に大きな変化はない。BRNのサイサイ氏は「今はビルマへの大規模な投資をするべきときではない。ビルマでの水力開発事業は周辺住民に恩恵をもたらすどころか、人権侵害を引き起こしている」と述べた。
【寄稿:秋元由紀】

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最終更新:2013年10月19日 14:43