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【遺跡一武道会日記①】

「バイトしませんか?バイト!時給900犬の銅貨です!今ぁー人手が足り無すぎてヤバイんですよう!」
ガイドさんはバン!っとチラシを私の目の前に出しました。どうでもいいけどガイドさんいつも夜中にきます。眠いです。

『真のきのこスパゲッティを喰わせてやる!
【ムシュー・マッシュのマーベラス・スパゲッティ】
武道会開催期間中のみの限定バイト募集中!時給900犬の銅貨!
店長:ギニアス・サハリン』

・・・むしゅーまっしゅのまーべらすぱげってぃ?早口言葉?・・・ギニアス店長?
「えっと、色々つっこみたいんだけど・・・」
「あーなんか成行きでーギニアスさんがここの店長することになったんですよう!
と、いうわけでぇー・・・妖精さんやカジコちゃんにバイトのお願いに来ました!」
なりゆき・・・でもまぁ冒険者さん達なら不思議と納得できます。何が起きてもおかしくない。そんなイメージ。
それにしてもバイト・・・仕事なんておとーさんの手伝いくらいしかやったことないけど。
「私にも出来るかな?」
「出来ます出来ます!スパゲッティをゆでたり注文を聞いたりするだけの簡単なお仕事です!
なんとぉー今なら休憩時間中に武道会も観戦できちゃうおまけつき!どうです?ワクワクしてくるでしょう!」
うーんおもしろそうです。でも・・・。
「おとーさん許してくれるかな?お祭りの武道会って何日も続くんでしょ?お泊りはちょっと・・・」
「あーそれならー・・・」
「心配いらん。俺様は装備の整備もしなけりゃならん。やるからには勝つ。無茶苦茶な奴らだがあいつらなら勝つだろう。
そして防具用のアイテム八卦鏡を頂く。わざわざご丁寧に俺たちのための賞品を用意している最高の武道会じゃないか。
カジコ、お前も準備して来い」
100kgはありそうなでかいリュックを持っておとーさんが部屋にはいってきました。
それにしてもこのおとーさんノリノリである。
うん、みんなの応援も出来るし行くのも悪くないかな。
きっと冒険者さんなら優勝するに決まってる。



【遺跡一武道会日記②】

「ここでバイトして・・・ヒゲ言う生き物と狐少女の強さの秘密をぉおーーー!」
強そうな冒険者さんが接客してるとなんだかお客さんがひきっつた顔をしてる気がします・・・。
たぶん顔がくわっとしてて怖いからだと思います。休憩時間だけど、なんだか私まで落ち着かないです。
えっと・・・お客さんが来たけどまた目を血走らせてあいさつしてる・・・。
「あ、いらっしゃいませー」
「お主か、顔面骨折と聞いておったが、元気そうで何より」
羽衣狐お姉ちゃんです。・・・実は密かに憧れてます。
あ、強そうな冒険者さんが固まった。白くなってる。
「ひ、人違いですうううううう!」
・・・エプロン脱いで逃げちゃった。羽衣狐お姉ちゃんに見られたくなかったのかなぁ。
「あんなアホ男ほっときなよカジコ、それよりクリスマス会来るよね?」
バイト妖精さんがまかないのスパゲッティを食べながら手紙を見せてくれました。
「くりすます?」
「そう、クリスマス。試合の無い日だからバイトも休みだしね。それにあんたのお父さんもサンタの格好して・・・っと何でもない何でもない」
「ふーん?」
さんたって何だろう。


【遺跡一武道会日記③】

すっごく楽しいお祭りでした。バイトはお客さんもバイトの友達もみんな優しくて楽しかったし、冒険者さんにクリスマスのプレゼントも買えちゃった。
優勝したフリオニールお兄ちゃん、クウガお兄ちゃん、アドルお兄ちゃん、Cat Shit Oneちゃん達、
一位から三位おめでとうございます。私も、すっごく嬉しかったです。
途中、怖い事や悲しい事もあったけど、でも、冒険者さん達が元気で大会を終われてすっごく良かった。
やっぱり遺跡で一番強い人達は冒険者さん達だね。私知ってたよ。
いつも誰かのために頑張って戦ってるんだもん。絶対無敵に決まってる。
お祭りでちょっと疲れちゃったら今日の日記はここまで。おとーさんまたお腹出して寝てるから布団もってこなきゃ。
人形の部品も全部揃ったし、今日は早く休まなきゃ。明日のために、おやすみなさい。
最終更新:2010年12月30日 08:34