南場智子(株式会社ディー・エヌ・エー)

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    氏名        所属        職種        社会人経験年数   
南場智子 株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役社長 24年

経歴

新潟県新潟市出身。新潟県立新潟高等学校→津田塾大学卒業。
1986年 マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン入社。
1988年 マッキンゼーを退職し、ハーバード・ビジネス・スクールに入学。
1990年 ハーバードでMBAを取得。
1996年 マッキンゼーでパートナー(役員)就任。
1999年 株式会社ディー・エヌ・エー設立、代表取締役に就任。
2003年 内閣IT戦略本部員に就任。
2004年 規制改革・民間開放推進会議委員に就任。

やりがい

「人の助けを借りても最終的に成果を出せば、仕事って面白いんだ」
若者に対しては、「もっとやりたいことを明確にした方がいいんじゃないか」とメッセージを発している。

仕事への姿勢/考え方

マッキンゼーへ復職した頃は、以前に2年のキャリアがあること、ハーバード帰りであることからベテラン扱いされて助けてくれる人物はいなかった。しかし、マッキンゼー退職を決意した後の最後と思っていたプロジェクトでは「自分が背伸びしなくてもいいんだ」という思いを感じ、「人の助けを借りても最終的に成果を出せば、仕事って面白いんだ」という実感を得られた。
その後彼女は、「自分がどうこうということでなく、結果がよければすべてよし」「成功体験は人を変える」「成功体験しか人を変えない」ということを思うようになった。
現在、ディー・エヌ・エーの社長となった彼女は、年が離れていても、私自身は自分の姿が見られないから、みんなに溶け込んでる気持ちになって仕事に取り組んでいる。

転機

留学も含め5年間大学に在籍したが、就職活動は全く行わなかった。周囲は既に就職活動を行っていたが、自身はリクルートブックを開くこともしなかった。危機感もあったが、就職活動のノウハウがわからずあたふたしているところに、先輩がマッキンゼーの説明会を紹介してくれた。これが就職のきっかけとなる。
ただし、会社を全く知らないままに就職してしまったため、後に苦労した。最初の2年は新人として期待されていないこともあり、周りの評価はさほど悪くはなかったが、自分が仕事をできているという自覚が無かった。事実、仕事で役に立つことはできていなかったようである。その苦労ゆえに、「いったん休もう」という気持ちからハーバード・ビジネス・スクールへと向かった。留学終了後にマッキンゼーに復帰。
心機一転、マッキンゼーの仕事に取り組もうとするものの、新たに任せられたプロジェクトが全然うまく行かなかった。そのため、ヘッドハンティング企業へ履歴書を送り、面接を受けることを続けた結果、某企業に気に入られて退職を決意する。その時、情報通信系のプロジェクトを頼まれ、最後の仕事として取り組んだ。その結果、最後にしてついに納得のいく結果が出た。
このプロジェクトの成功を理由にマッキンゼーに留まることに。その後は仕事の楽しさからとんとん拍子で昇進し、最初の入社から10年でパートナーにまで上り詰めた。その一方で、他のこともしてみたいと、起業を考えるようになっていた。扶養家族がいればリスクとなることであったが、彼女にはそういった存在がいなかったこともあり、リスクは軽かったと考える。


感想 ①

南場さんは決して順風満帆にキャリアを積んできたわけではない。就職活動を懸命にやらなかった結果、説明会を受けた会社になんとなく入社し、苦労して退職したりと、数々の壁にぶち当たってきた。その壁を乗り越えられた秘訣こそが、「楽しい」と思える環境にいることだったのだろう。マッキンゼーで最後と思っていた仕事で初めて「楽しい」と思えたことがその後のマッキンゼーでの仕事や昇進に直結していく一方で、起業したいという気持ちも湧かせたのだと思う。
他の項目では触れなかったが、南場さんはこれまでのキャリアについて、「闇の中でも、どこかに光は必ずある、と信じてつづければ、道は開ける」と振り返る。数々の壁にぶち当たる生活の中で、「楽しい」と思える仲間や仕事のやりがいがあったからこそ、パートナーへの昇進やディー・エヌ・エーの設立への意欲につながっていったのだ。
私もこれから本格的な就職活動を迎えるにあたり、就職できるかどうか不安の闇の中にいる。しかし、今回の南場さんのメッセージにあるように、どこかに光があるだろう。あと1年ある、ではなく、もう1年しかない、という気持ちでこれから自分の目指す光がどういうものか、しっかりと考え行動していきたい。

感想②

私がよく知っている会社で、しかも非常に大きな業績をあげている会社の取締役が女性であるという事実に、非常に驚いた。いつでも「もっと会社を大きくしたい」という向上心を持っている方のようなので、私もこれから勉強し、社会に進出するうえで、その姿勢は参考にしたいと思う。

感想③

一度会社に入社したにもかかわらず、向上心を持って自ら企業した点がすばらしいと感じた。また、会社を経営するにあたって、国籍や文化的背景等様々な違いがあること、つまり多様性を重視し、多様なチームをまとめることの難しさを知りながらもそれに挑み、みごとまとめ上げた点も注視すべきだと考える。また彼女は、男と女という枠組みで考えるのではなく、能力があるかどうかで人を捉えていた。これは彼女が女性であるためという理由もあるかもしれないが、上に立つ者にとって、この考えは非常に大切だと感じた。また、彼女が自分のやりたいことを追い求め会社をやめたように、私も自分の目標に向かって努力を重ねていきたいと感じた。

感想④

「もっとやりたいことを明確にした方がいいんじゃないか」というメッセージが印象に残った。株式会社ディー・エヌ・エーは今では多くの人がその名を知っていると思うが、その社長が女性であったというのは知らなかったので驚いた。大学時代に就職活動を行わなかったり、「いったん休もう」という気持ちからハーバード・ビジネス・スクールに入学したりと、自分の生きたいように生きている人なのだと感じた。

感想⑤

仕事をひとりで抱え込まずにすることが改めて大切であると思った。成功体験は人を変えるということには大いに賛成です。仕事を一人でやろうとする気持ちも大切だと思いますが、将来自分が、それで失敗するくらいなら、周りに協力をしてもらって成功させ、気持ちを向上させていこうと思いました。


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  • 南波さんのお話を直接聞いたことがある。(会社説明会にて)事を成す人間の多くが決断力と行動力をもっていると私は感じる。そして自らの信念に純粋である。仕事は楽しくなければ地獄である。楽しいと思える仕事で自分の能力を存分に発揮したい。 -- 名無しさん (2011-01-21 15:40:28)
  • 失敗から学ぶこともあると思うが、成功から学べることも多い。むしろ成功からしか学べないこともあり、それによって仕事への考えを変えることができるということがわかった。 -- 名無しさん (2011-01-21 15:52:56)
  • 人の助けを借りても最終的に成果を出せばよい、ということに共感した。自分の小さいプライドは捨てて、チームで働くことでより大きな成果を上げることが出来ると思う。 -- NH (2011-10-07 23:56:26)
  • 「人の助けを借りても最終的に成果を出せば、仕事って面白いんだ」 という表現は、自分だけで出来ることは限られているので人の手を借りないと成果は得られないという趣旨にも読み取れる。自らの知識・経験を増やすことも大事ではあるが、1人で出来ることには限界があるので、成果を出すためには、むしろ人を巻き込む術が重要なように感じた。 -- nh (2011-10-11 14:31:44)
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最終更新:2017年02月22日 16:18
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