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独立行政法人・特殊法人・公益法人 - (2010/01/12 (火) 01:05:34) の編集履歴(バックアップ)



【質問】 国家公務員の天下り団体の数と,その補填金額は?


 【回答】
 屋山太郎によれば2008年現在,公益法人・特殊法人・独立行政法人の数は4576.
 大半は採算のとれない赤字法人ばかりなので、国庫からの補助金などで12兆6047億円,1法人あたり26億円、天下り一人当たり4億円補填されているという.
 しかも厚生労働省所管の「労働政策研究・研修機構(在東京都練馬区石神井)に勤務していたジャーナリスト若林亜紀によれば,こうした法人には仕事はほとんどなく、若手でも週三日、課長でも週一回、部長に至っては月に一回しか来ない人もいるという。

 詳しくは
http://www.bk1.jp/review/0000467707
を参照されたし.
【追記】
2008年現在,公益法人・特殊法人・独立行政法人の数は4576
に関するソースは「ながつま昭【生資料館】 2007年3月29日 2万7882人の天下りを受け入れる4576法人に半年で6兆円の税金!(民主党要請の予備的調査の結果、政府調査)」(http://naga.tv/namashiryou/070329n.pdf)にありました。内訳は(http://naga.tv/namashiryou/080714amakudariyobikouekihoujintou.pdf)にあります。
また、
国庫からの補助金などで12兆6047億円
は「衆議院議員長妻昭君提出天下りに関する質問に対する答弁書 一について」(http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b170026.htm)によると
御指摘の十二兆六千四十七億円は、衆議院調査局が取りまとめた国家公務員の再就職状況に関する予備的調査(平岡秀夫君外百十二名提出、平成十九年衆予調第二号)において公表された、平成十八年度における国家公務員再就職者がいる調査対象法人に対して行った金銭の交付の合計金額を指すもの
とのことです。また平成19年度は「民主党:天下りに関する予備的調査 調査報告」(http://www.dpj.or.jp/special/yobicyousa/02.html)より、
                             中央省庁合計
国家公務員再就職者がいる調査対象法人            4,504法人 
国家公務員再就職者数(非常勤含む)              25,245人
国家公務員再就職者がいる調査対象法人に行った金銭の交付  12兆1334億円
です。
また、「国家公務員の再就職状況に関する予備的調査(長妻昭君外111名提出、平成20年衆予調第3号)」(http://www.dpj.or.jp/special/yobicyousa/pdf/02/02_gaiyou.pdf)より、
 国家公務員再就職者がいる調査対象法人に行った金銭の交付に関しては
         金額(百万円) 件数 
合計       12,133,425  22,695   
内 契約      2,940,900  15,876 
内 補助金等交付  6,576,526  6,522 
(注1)「金額の交付」に1件当たりの交付金額500万円未満は含まれていない。 
(注2)「金額の交付」の合計金額と「内 契約」と「内 補助金等交付」の合計と一致しない。

【質問】 国家公務員の天下り団体と再就職者数は中央省庁別にするとどの位になるんですか?


 【回答】
「国家公務員の再就職状況に関する予備的調査(長妻昭君外111名提出、平成20年衆予調第3号)」(http://www.dpj.or.jp/special/yobicyousa/pdf/02/02_gaiyou.pdf)より、
内訳         国家公務員再就職者がいる調査対象法人 
内閣府
(宮内庁及び           68
公正取引委員会も含む)
国家公安委員会(警察庁)      40
   金融庁            62
   総務省            202
   法務省            144
   外務省            92
   財務省            369
  文部科学省           936
  厚生労働省           667
  農林水産省           354
  経済産業省           454
  国土交通省           844
   環境省            62
   防衛省            210
    合計            4,504
(注1)「国家公務員再就職者がいる調査対象法人」には、法人の協力が得られなかった等により国家公務員再就職者数の有無が不明の法人(115法人)を含む
(注2)「再就職に当たって人事院又は防衛大臣の承認を必要とする営利企業」(特定営利企業)については、最も多い府省(同数の場合は建制順位の高い府庁)から調査票が提出されている。 
であり、国家公務員再就職者数(非常勤含む)は
内訳         国家公務員再就職者がいる調査対象法人 うち  うち    うち
           の国家公務員再就職者数(非常勤含む) 常勤  取締役相当 常勤
                                   役職員
内閣府        
(宮内庁及び           359           107   265    45
公正取引委員会も含む)
国家公安委員会(警察庁)     270           160   158    56
   金融庁           160            91   117    48
   総務省          1,317           893   536    195
   法務省          1,224           779   357    65
   外務省           348            71   293    27
   財務省           792           408   587    231
  文部科学省         2,980           1,527  1,521  276
  厚生労働省         3,643           2,533  1,453  516
  農林水産省         2,009           1,177  1,118  395
  経済産業省         2,124           1,328  1,207  502
  国土交通省         6,929           5,311  2,527  1,060
   環境省           256            78   212    40
   防衛省          2,834           2,468  263    93
    合計          25,254          16,913 10,614  3,549
(注)国家公務員再就職者数には、当該中央省庁出身者以外の国家公務員再就職者数が含まれている。

【質問】 国家公務員の天下り団体に使われる税金は具体的にどうなってるんですか?


 【回答】
「国家公務員の再就職状況に関する予備的調査(長妻昭君外111名提出、平成20年衆予調第3号)」(http://www.dpj.or.jp/special/yobicyousa/pdf/02/02_gaiyou.pdf)より
  内訳   件数(件)  合計金額(百万円) 
  契約   15,876     2,940,900
うち
一般競争入札 2,046       78,612
指名競争入札 436        55,466
 随意契約  13,394     2,806,822
うち
特命随意契約 6,374      1,860,974

補助金等交付 6,522      6,576,526
  合計   22,695     12,133,425
(注1)「金額の交付」に1件当たりの交付金額500万円未満は含まれていない。 
(注2)「金額の交付」の合計金額と「契約」と「補助金等交付」の合計と一致しない。

また、一般競争入札tp指名競争入札、随意契約の違いは「経済産業省 一般競争入札参加ガイド」(http://www.meti.go.jp/information/downloadfiles/c60815a-2j.pdf)より
一般競争契約(原則)
国の原則的な契約方式。
国が公告をして、不特定多数の者で競争入札を行い、国にとって最も有利な条件により申込みをした者を選定。

指名競争契約
国の例外的な契約方式の一つ。
国が指名する特定数の者で競争入札を行い、国にとって最も有利な条件により申込みをした者を選定。
契約の性質又は目的により競争に加わるべき者が少数で一般競争に付す必要が無い場合などに限られます。

随意契約
国の例外的な契約方式の一つ。
国が競争入札によることなく、特定の者を選定。
「契約の性質又は目的が競争を許さない場合」や「契約の予定価格が少額である場合」など一定の場合に限られます。
違いを表で表したものが「指名競争入札 Wikipedias」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E5%90%8D%E7%AB%B6%E4%BA%89%E5%85%A5%E6%9C%AD)より
  競争入札の種類     名簿登録    事前選定 通知方法  申込    絞込
  一般競争入札    各省庁の規定による  無    有    無制限
  公募型指名競争入札     必須      無    公告    有  10者程度または無制限
工事希望型指名競争入札    必須      有   個別通知   有  10者程度または無制限
   通常指名競争入札       必須    有   個別通知   無  10者程度
    随意契約(参考)       不要    有   個別通知   無   1~数者
特命随意契約とは「平成19年度特命随意契約の調査結果について」(http://www.city.ise.mie.jp/www/contents/1227670498258/files/tokumeizuiikeiyakutyousakekka.pdf)によれば
契約方法のうち、任意に特定の業者を選んで、その業者と売買、賃借、請負その他の契約を締結する随意契約は、地方自治法第234条第2項、同施行令第167条の2第1項、地方公営企業法施行令第21条の14第1項及び市契約規則第20条から21条で定める場合に認められるものである。
随意契約には複数の業者から見積書を徴する「競争見積による随意契約」と単数の業者から見積書を徴する「特命随意契約」があるが、一般的に随意契約は、契約の目的に適した業者を選定でき、履行の確実性が確保できる利点がある。その一方、積算知識に乏しい場合には、価格において不利益を被るおそれも否めない。

また、種類別にした場合
     内訳      件数(件)  金額(百万円)
     補助金      2,988   1,709,742
     交付金       246   2,558,077
     補給金       29    348,830
     委託費      3,411   572,232
物品・サービス購入費    15,280  1,852,107
(金銭の支払いの対価として
物品・サービス等の提供を
受けたもの)
出資金(財投計画に基づく   17    698,310
ものを除く)
 財投計画に基づく融資    59    4,245,761
 財投計画に基づく出資     8     9,468
     その他       302    129,041
     合計       22,695  12,133,425
(注)合計金額は、補助金からその他までの合計額は、調査対象法人から回答を得られなかったものがあるため、一致しない。

【質問】 独立行政法人全体の予算はどれ位ありますか?


【回答】
 「独立行政法人評価年報(平成20年度版)」の「第1部 独立行政法人の状況 第4節 財務・会計の状況 2.各種データ」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000046692.pdf)によれば
独立行政法人全体における当初予算(収入)(自己収入等によるもの及び過年度からの繰越分で当該年度予算に組み込まれたものを含む。)の推移をみると、平成21年度は、99法人で63兆2,069億円となっている。

ここで、20年度と21年度を比較すると、予算額は15兆1,636億円減少しているが、これは、1兆円以上予算が増加した法人がない一方、年金積立金管理運用に係る予算が11兆6,674億円、郵便貯金・簡易生命保険管理機構に係る予算が2兆50億円減少したこと等によるものである
内訳は「資料11-5 独立行政法人の平成21年度計画における予算額(収入)(p13)」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000046713.pdf
収入
  内訳     金額(百万円) 比率(%)
運営費交付金   1,610,128    2.5
国庫補助金等   1,236,986    2.0
施設整備費      80,032   0.1
受託収入      350,780    0.6
自己収入等    31,999,825   50.6 
出資金・借入金等 11,381,765   18.0
その他      16,485,911   26.1
前年度繰越金     59,570    0.1
積立金取崩金      1,879    0.0
  合計     63,206,873   100.0
(注1)比率は小数点第2位を四捨五入している。
(注2)比率の合計は合わないことがあります。
(注3)国庫補助金等には、交付金、補給金、負担金等を含む。
(注4)出資金・借入金等には、債券を含む。
(注5)その他欄には、貸付回収金、求償権回収金、投融資回収金、有価証券の償還、スポーツ振興投票事業準備金戻入、承継債務負担金等収入、資本からの繰入額、資金より受入、障害者スポーツ支援事業特別準備金戻入、退職手当給付費支払資金戻入、扶養保険資金戻入及び勘定間取引を計上している。
支出については「資料12-5 独立行政法人の平成21年度計画における予算額(支出)(P23)」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000046713.pdf)より約58兆474.9億円である。
支出 
 内訳   金額(百万円) 比率(%)
業務経費  25,316,534   43.6
施設整備費  160,482    0.3
受託経費   340,101    0.6
 人件費   421,783    0.7
一般管理費  157,013    0.3
 その他  31,604,583   54.4
 繰越金    46,998    0.1
 合計   58,047,489   100.0
(注1)比率は小数点第2位を四捨五入している。
(注2)比率の合計は合わないことがあります。
(注3)業務経費の欄には、「業務経費」「事業費」等の名称で計上されているものを記載し、それ以外の業務に関する経費は「その他」に含めて記載している。
(注4)人件費には、業務経費又は一般管理費の内訳として記載されているものを含む。又、退職手当及び派遣職員経費を含む。

【質問】 独立行政法人に対してどの位の予算が使われますか?


【回答】
 「財務省 平成21年度予算 平成21年度予算政府案」の「独立行政法人向け財政支出等について」(http://www.mof.go.jp/seifuan21/yosan010.pdf)の1ページより、
平成20年当初予算額 3兆5,599億円(一般会計 2兆7,098億円、特別会計 8,502億円)
平成21年概算額   3兆4,227億円(一般会計 2兆6,171億円、特別会計 8,056億円)
です。全体像としては、7ページより
平成21年概算額 
内訳名       予算額(億円) 割合(%)
文教・科学振興    11,690    34.2
内
科学技術振興      9,397    27.5

 公共事業       6,100    17.8
エネルギー対策     4,949    14.5
社会保障・労働保険   4,197    12.3
  経済協力       2,959   8.6
  その他       4,332    12.7
   合計       34,227   100.0 
(注)小数点第2位で四捨五入しているため、合計の値と合いません。
また、それぞれの分野については

  • 文教・科学振興
文教・科学振興の内、科学振興について主な団体を見ますと、
宇宙航空研究開発機構 1,933億円
日本学術振興会    1,568億円
科学技術振興機構   1,067億円
理科学研究所      951億円
となっています。
そして、国の予算における科学振興費(1.4兆円)の7割(0.9兆円)は独立行政法人向けです。
また、科学振興以外の主な団体ですと日本学生支援機構が1,492億円です。

  • 公共事業
公共事業の主な団体を見ますと
    住宅金融支援機構    2,240億円
      都市再生機構    1,141億円
鉄道建設・運輸施設整備支援機構  950億円
となっています。

  • エネルギー対策
エネルギー対策の主な団体を見ますと
   日本原子力研究開発機構    1,843億円
新エネルギー・産業総合技術開発機構 1,699億円
石油天然ガス・金属鉱物資源機構   1,178億円
となっています。

  • 社会保障・労働保険
社会保障・労働保険の主な団体を見ますと
農業者年金基金   1,251億円
雇用・能力開発機構 1,059億円
 国立病院機構    504億円
となっています。

  • 経済協力
経済協力の主な団体を見ますと
国際協力機構が2,928億円
となっています。

【質問】 前職が公務員の人が独立行政法人の役員にどの位いますか?


【回答】
 「独立行政法人評価年報(平成20年度版)」の「第1部 独立行政法人の状況 第3節 役職員の状況 2 役員の状況(1) 役員数(P4)」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000046691.pdf)によれば
役員については、「公務員制度改革大綱」(平成13 年12 月25 日閣議決定)等に基づき、退職公務員及び独立行政法人等の退職者の役員への就任状況が公表されている。

平成20 年10 月1日現在の100 法人の役員就任の形態別状況をみると、役員640人(非常勤を含む。)のうち退職公務員が就任している者が189(29.5%)人、国から出向している者が85人(13.3%)、独立行政法人等の退職者が就任している者が165 人(25.8%)となっている。

図表12. 役員に占める退職公務員等の状況(平成20 年10 月1日現在)
     内訳      平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
   退職公務員      317    256    226    207    189
独立行政法人等の退職者   92     96    111    189    165
   役員出向者      38     81    88     90    85
    その他       211    251    230    166    201
     合計       658    655    652   684    640
(注)1 「独立行政法人等の役員に就いている退職公務員等の状況の公表について」(平成20 年12 月25日行政改革推進本部事務局、内閣官房及び総務省)による。
2 「独立行政法人等の退職者」は、独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律(平成13年法律第140 号)の対象となる法人の退職者である。なお、当該法人の退職者及び法人の合併により合併前の法人の役員から退職せず合併後の法人の役員に就いたものを含む。
3 「退職公務員」は、本府省の課長・企画官相当職以上並びに施設等機関、特別の機関その他の附属機関及び地方支分部局の本府省課長・企画官相当職以上で退職した者(①国立大学・国立高等専門学校の学長その他の教官等②退職後10 年以上民間会社等の役職員歴のある者③退職後5年以上当該法人等の職員歴のある者及び役員出向者を除く。)である。
また
同様に、平成20 年10 月1日現在の独立行政法人100 法人の子会社等の役員への就任状況をみると、退職公務員又は独立行政法人の退職者が役員に就いている子会社等の数は106 法人、役員1,228 人のうち退職公務員から就任している者が120 人、独立行政法人等の退職者から就任している者が253 人となっている。また、常勤の子会社等の役員392 人のうち退職公務員の占める割合は14.5%となっている。

図表13. 独立行政法人の子会社への退職公務員    
    退職公務員・独立行政法人 役員数 うち退職公務員数 うち当該法人の退職者数
年度  の退職者が役員に就いて
    いる子会社等の数
平成14     1          24     2          0
平成15     64         1,317   111        55[19]
平成16     94         1,601   143        190[31]
平成17     120        1,727    142        245[32]
平成18     115        1,550    146        246[28]
平成19     105        1,315    124        256[24]
平成20     106        1,228    120        253[22]
(注1)退職公務員が法人役職員に就任し、退職した後、子会社等の役員に就任した場合は、双方の欄に記載するとともに、「うち当該法人の退職者数」の欄に[ ]内書きで計上している。
(注2) 「独立行政法人等の役員に就いている退職公務員等の状況の公表について」(平成20 年12 月25日行政改革推進本部事務局、内閣官房及び総務省)による。
(注3)「子会社等」とは、子会社(他の会社等の財務及び営業又は事業の方針を決定する機関(株主総会その他これに準ずる機関をいう。以下「意思決定機関」という。)を支配している場合における当該他の会社等をいう。法人及び子会社又は子会社が、他の会社等の意思決定機関を支配している場合における当該他の会社等も、法人の子会社とみなす。)及び一定規模以上の委託先(売上高に占める法人の発注に係る額が3分の2以上である委託先)をいう。
(注4)「退職公務員」とは、本府省の課長・企画官相当職以上並びに施設等機関、特別の機関その他の附属機関及び地方支分部局の本府省課長・企画官相当職以上で退職した者及び地方支分部局のこれに相当する職以上で退職した公務員をいう。

【質問】 独立行政法人の役員の報酬はどの位になりますか?


【回答】
 「独立行政法人評価年報(平成20年度版)」の「第1部 独立行政法人の状況 第3節 役職員の状況 2 役員の状況(2) 役員の報酬の状況(P5)」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000046691.pdf)によれば
総務省行政管理局は、平成21年7月27日に、20年度における独立行政法人の役員の報酬等の水準について、職員の給与水準と併せて取りまとめの上、公表している。これによると、各法人の常勤役員の報酬(平均)については、法人の長が1,861 万円、理事が1,550 万円、監事が1,357 万円となっている。

図表14. 常勤役員の報酬の支給状況(平成20年度)
      19 年度  20 年度 対前年度差 対前年度比
      (千円)  (千円)  (千円)   (%)
平均
法人の長    18,325    18,605   280    1.5
 理事     15,506    15,495   ▲ 11   ▲0.1
 監事     13,517    13,574    57   0.4
支給総額
法人の長   1,869,127  1,879,153   10,026  0.5
 理事    4,961,762  4,896,437  ▲ 65,325  ▲1.3
 監事    1,297,664  1,316,663   18,999   1.5
  計    8,128,553  8,092,253  ▲ 36,300  ▲0.4
(注)年度途中に設立又は廃止された法人は除いている。
(注) 「独立行政法人の役職員の給与水準(平成20 年度)」(平成21 年7月27 日総務省行政管理局)による。

【質問】 独立行政法人の役員の退職金はどの位になりますか?


【回答】
 「独立行政法人評価年報(平成20年度版)」の「第1部 独立行政法人の状況 第3節 役職員の状況 2 役員の状況(3) 役員の退職手当の状況(P6)」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000046691.pdf)によれば

平成20年度中にその支払いを受けた常勤役員は、法人の長が19人、理事が57人、監事(常勤)が12人の計88人で、その支給総額は、法人の長が1億3,095 万円、理事が2億1,769 万円、監事が3,652 万円となっている

図表16. 常勤役員の退職手当の支給状況(平成20 年度)
                 法人の長    理 事     監 事
退職常勤役員の人数         19 人    57 人     12 人
退職手当( 確定額) の支給総額 13,095 万円 21,769 万円 3,652 万円
(注)1 「独立行政法人の役職員の給与水準(平成20 年度)」(平成21 年7月27 日総務省行政管理局)に基づき、政策評価・独立行政法人評価委員会が作成した。
2 「理事」には副理事長等を含む。
また
公務員を一度退職して退職金を得た後、更に独立行政法人の役員に就任し、退職後相当の退職金を得ることについて批判があることから、役員の退職金を国家公務員並みに引き下げた上で業績を反映した仕組みとなるよう、「独立行政法人、特殊法人及び認可法人の役員の退職金について」(平成15 年12 月19 日閣議決定)において、支給率に関して、平成16 年以降の在職期間については、1月につき俸給月額の100 分の12.5 を基準とし、これに府省評価委員会が0.0 から2.0の範囲内で業績に応じて決定する業績勘案率を乗じたものとするよう要請された

また、役員の退職手当の業績勘案率に関する規定についても、上記の閣議決定「独立行政法人、特殊法人及び認可法人の役員の退職金について」を踏まえ、すべての法人において、府省評価委員会が0.0 から2.0 の範囲内で業績に応じて決定することとしている。

上記の閣議決定「独立行政法人、特殊法人及び認可法人の役員の退職金について」においては、役員の退職手当の業績勘案率の決定に当たって、府省評価委員会は、あらかじめ政策評価・独立行政法人評価委員会に通知することとされ、政策評価・独立行政法人評価委員会は、必要な場合、府省評価委員会に対して意見を述べることができることとされている。
役員の退職手当の業績勘案率に関する規定については
①業績勘案率は、独立行政法人の役員退職金を国家公務員並みとするという今般の退職金の見直しの趣旨にかんがみ、1.0 を基本とする。
②府省評価委員会からの通知が1.0 を超える場合など厳格な検討が求められる場合には、政策評価・独立行政法人評価委員会独立行政法人評価分科会としては、算定に当たっての客観性の確保、法人の業績又は担当業務の実績の反映重視を基本とすることとしている。

【質問】 独立行政法人の人件費はどの位になりますか?


【回答】
 「独立行政法人評価年報(平成20年度版)」の「第1部 独立行政法人の状況 第3節 役職員の状況 3 総人件費の状況(P8)」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000046691.pdf)によれば
人件費の状況については、平成20 年度の最広義人件費は、前年度と比較して169 億円減少し、1 兆3,269 億円となった

             平成19 年度 平成20 年度 構成比 対前年度差
             (103法人) (102法人)
              (億円)    (億円)      (億円)
給与、報酬等支給総額     9,644    9,529   71.8%  ▲ 115
  退職手当支給       1,005     894    6.7%  ▲ 111
非常勤役職員等給与      1,106    1,198    9.0%   92
  福利厚生費         1,683    1,647   12.4%  ▲ 36
  最広義人件費       13,438    13,269   100%   ▲169
(注)1 「給与、報酬等支給総額」とは、常勤役職員に支給された報酬、給与、賞与、その他の手当の合計額であり、総人件費改革の対象経費である。
2 「退職手当支給額」とは、常勤役職員に支給された退職手当の支給額である。
3 「非常勤役職員等給与」とは、非常勤役職員、臨時職員等に支給された給与、諸手当、退職手当支給額の合計額である。
4 「福利厚生費」とは、すべての役員及び職員(非常勤職員等を含む。)に係る法定福利費と法定外福利費の合計額である。
5 「最広義人件費」とは、注1から注4における各人件費の合計額である。ただし、四捨五入の関係で、合計は一致しない。
(注)「独立行政法人の役職員の給与水準(平成20 年度)」(平成21 年7月27 日総務省行政管理局)による。

【質問】 特殊法人等(独立行政法人・公益法人除く)に対してどの位の予算が使われますか?


【回答】
 「財務省 平成21年度予算 平成21年度予算政府案」の「独立行政法人向け財政支出等について」(http://www.mof.go.jp/seifuan21/yosan010.pdf)の8ページより、平成20年度の当初予算額が約2228.68億円であり、平成21年度概算額が約3055.22億円である。内訳は

       内訳          平成20年度当初予算 平成21年度概算額 (百万円) 
   沖縄振興開発金融公庫        5,247        3,810
     日本放送協会          3,329        3,679
  株式会社日本政策金融公庫      180,339       171,955
  株式会社商工組合中央公庫         0          -
  株式会社日本政策投資銀行       1,138         395
   関西国際空港株式会社        20,250        9,000
  北海道旅客鉄道株式会社           5          4
   四国旅客鉄道株式会社          12           6
   九州旅客鉄道株式会社          30          21
     日本赤十字           2,517         2,467
株式会社地域再生機構(預金保険機構経由) 10,000        10,000 
 日本年金機構(平成22年1月新設予定)    -         64,184
  株式会社産業革新機構(仮称)       -         40,000
       合計            222,868       305,522
(注1)本表は20年度予算額もしくは21年度概算額がある特殊法人・認可法人の内、下記の条件を満たす13法人を対象にしている。
①行政改革本部事務局公表の「特殊法人等整理合理化計画の実施状況」において今後措置予定もしくは現状維持とされている法人(8法人)
②20年度に設立された法人(株式会社日本政策金融公庫、株式会社商工組合中央公庫、株式会社日本政策投資銀行)
③21年度以降に設立予定の法人(日本年金機構、株式会社産業革新機構(仮称))
(注2)株式会社日本政策金融公庫の20年度予算額については、国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行(国際金融等勘定)への財政支出(上半期)と株式会社日本政策金融公庫への財政支出(下半期)を合計した値を記載している。
(注3)計数は四捨五入している。