【質問】 日米中央銀行のスタンスの差は?
【質問】 日銀でインフレ・ターゲットが議論されたことはあるの?
- 2000年1月17日の会合では、中原伸之審議委員が量的緩和策などとともに,インフレ目標の導入などを提案するが、賛成は中原伸之委員のみ.
- 「いずれインフレ・ターゲティングが調整インフレ政策への足がかりへと変質する可能性は決して小さくない」とも指摘し、インフレ目標のもたらす副作用への懸念 篠塚審議委員
- 「現実的にはゼロを中心にプラスマイナス1%の範囲内といったことにならざるを得ないのではないか」三木審議委員
- ミルトン・フリードマンの学説を披露。「完全に冗談であるが、学会では昔から若干のデフレーションが望ましいという議論もある」とし、「貨幣から得られる流動性というメリットを経済に最大限供給するのが良い状態である。最大限供給する状態とは人々が不要とするところまで供給することであり、結局はゼロ金利である。したがって最適な名目金利はゼロである」、「インフレ率を加えて名目金利ゼロであるから,最適なインフレ率は少しマイナスになるということである」 植田審議委員
393:日銀擁護派:2010/09/22(水) 23:01:16
[ただし],日銀法改正の内容にもよると思いますが、日銀の見解では現時点でも,日銀はデフレ脱却にベストを尽くしているのです。
その論法に従えば,日銀法にインフレ目標が書き込まれても,せいぜい目標を上方修正するだけで,金融緩和の手法を変える必要は無いという事になるでしょう。
正しい政策を実施する意思も能力もない日銀には,目標の独立性はもとより、手段の独立性を持たせることも妥当ではなく、日銀法改正にあたっては完全に独立性を剥奪し、財務省の下部組織とするか、完全に日銀の組織自体を解体し、財務省と金融庁に吸収させるべきでしょう。
【質問】 なぜ銀行はインフレターゲットに反対するの?
【回答】
683 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 10:44:34
銀行は大量の1%既発国債を抱えている。
インフレターゲットでインフレになり,新規国債の金利が上がると、当然1%既発国債価格は下落する。
銀行は損をする。
だから銀行系エコノミストは,あの手この手でインタゲに反対する。
「金利上昇で利払いが大変になる」と嘘を平気で言う。
実際は 「金利上昇で既発国債の価格が下がり,銀行が大変になる」
大変になるのは1%国債を買ってた阿呆銀行なんであって,国家・国民ではない。
702 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 12:47:01
だよな。
インフレになって、利率があがれば、既発行分の価値は下がるだろうな。
でも、それ、既発行の国債を安く返済できるから、国民は得ってことだろ。
損するのは、既に低利の固定金利で買っちゃった、「デフレであれば、名目利率+デフレ率の利率を払っているようなもんだから、国債は結構な高利の商品なんだろ」と買っちゃた人だけ。
でも、そんな高利な商品は国には返済できんから、やっぱインフレを少々起こすしかないのだろ。
ま、一般人が利子が下がってローンの借り換えをするのと同じように、高利の国債に買い換えたいわな。
685 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 10:49:04
既発国債の金利は固定だから大丈夫とはよく言うが、そこはちょっと違う。
ちょっと調べればわかるけど.日本は60年償還ルールでやってる。
10年国債を発行すれば,最初の10年は固定だが,それ以降は事実上一年単位の変動金利に突入する。
なのでデフレ解消はもちろん第一優先だが、ちょっと国債残高が大きくなりすぎているので,猶予はあまりない。
すでに手遅れという計算をしている人も多いはずだ。
688 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 10:54:07
>685
インフレ誘導するってことは,中央銀行が国債を大量に市場から買い上げるってこと。
需給面から国債の価格を調整することは可能。
そういうのは計算に入ってない。
【質問】 インフレターゲットでは,国債を買い付ける資金はほぼ無限に増やせるのでは?
自国通貨建て国債はリスクアセット0%。
その状態で問題なのは通貨安。
しかし、円独歩高。国債は何ら現状は問題なし。
問題なのは民間に資金需要がないこと。
民間に資金需要を起こすために、インフレ期待形成が必要だし、
中小企業のDESとかが必要になってくる。
インフレ誘導しても名目成長率<金利とはならない。
それは完全雇用が達成してから。
そのときは国債の利払いなんぞは鼻くそ程度。
【回答】
確かに国債を買っても,BISの定める自己資本比率は悪化しない。
しかし、時価4会計上のリスクはあるし、銀行はバランスシートを急激に大きくしないように気にするから,その分は民間融資を抑制する形になる。
事実そうなっている。
このままいくと,銀行はなんら仲介機能を果たさず、われわれの税金から支払われる金利で.パクパク食うだけのものになる。
もっとも.初期の銀行はまさしくそういうものだったけど。
あとね、金利が自由化されている社会では
名目成長率>長期金利
って.そう簡単には実現していないから。
成長率が高いほど実現しやすい傾向にはあるね。
【反論】 「先進国で低成長率の時は.なかなか名目成長率>長期金利にはならない」とする理屈に信憑性がまったくない.
740 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 16:15:46
先進国で低成長率の時は 名目成長率>長期金利 ってなかなか。
この理屈に信憑性がまったくない
貿易赤字が恒常的に続いている国ならばともかく、日本においてはまったく成り立たないだろう
【再反論】
744 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 16:32:04
以前,ドーマーの定理関連で気になって,名目成長率と長期金利の関係も調べた。
また調べ直してここに示す気が起きないけれど.金利が自由化して以来は,名目成長率>長期金利 が当たり前には起きなくなってたね。
成長率が高い時ほど成立する可能性が高くなってた。
751 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 16:46:11
756 :751補足:2010/07/31(土) 16:52:44
ドーマの定理が実際にはどういう時に成立しているかを調べると,成長無くして財政再建はあり得ないとということがよく分かる。
なおドーマの定理では 名目成長率>長期金利 だけではダメで,且つ、プライマリーバランスが均衡してなければいけないということは付け加えておく。
成長率が高い時は,黒字企業が多ということでもあるので歳入が増え、プライマリーバランスにも有利に働く。
757 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 16:57:29
>>756
ドーマーの定理そのものには、PBの黒字は必要ないよ。
PBが赤字であっても、対GDP比が一定ならば、名目成長率>名目金利で 国債残高の対GDP比は一定の値に収束する。
763 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 17:18:10
>>757
不等号で議論すると曖昧になる。
プライマリーバランスが均衡で且つ、名目成長率=長期金利(正確には利払い率) の時、債務残高そのものは増えるが、債務残高/名目GDPは増えない。
で、プライマリーバランスが赤字ならその分、名目成長率と利払い率の条件は厳しくなる。
債務残高/名目GDP と (債務残高+PB赤字)/名目GDP(1+成長率) の大小関係。
あ~、掲示板でちゃんとした議論は無理だ。
【質問】 管理通貨制度の信用の担保は,その国の供給力じゃね?
811 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 11:56:37
管理通貨体制は誰かの借金を元手に金を刷るって,意外に知らない大人は多いよね.
本来は中学生の公民レベルの話だと思うんだが.
812 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 11:58:52
>>811
管理通貨制度の信用の担保は,その国の供給力じゃね?
信用創造のからくりは,金本位制でも管理通貨制度でも同じだよ。
【回答】
817 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 12:48:42
基本的には,国の持っている資産や経常収支などを担保にしている.
だからストックが,フローに対して大きくなりすぎるとデフレになる.
デフレで財政再建が上手く行かないのも、日本が0金利にしても上手く行かない理由も,そこになる.
紙幣発行で負債を増やして,バランスを取るほかないわけだ.
もちろん、国債を海外に得るという手もあるが、そんなリスクを取らなくても,紙幣発行だけでインフレ率は引き上げられる.
865 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 17:36:04
ちゃんと数字で示せよ
- 金融機関の国債保有額(2010.3末時点)=640兆
6.5年債、表面利率=1.3%、複利最終利回り=1%でDmac≒6.26
全ての金融機関がこの国債を保有しているとし,てインフレ→金利変化による損失額を算出.
インフレ率の増分=金利の増分と仮定すると,
- インフレ率1%増加=金利1%増加→-38.5兆
- インフレ率2%増加=金利2%増加→-74.5兆
ちなみに上の統計によると,金融機関の株式保有額は131.4兆だから、1%金利増加による損失分を,株式の含み益で埋め合わせるだけでも株価が30%上がる必要がある.
不動産は統計取れなかった.
【質問】 中央銀行が不良資産をどんどん買って、札をばらまくのと,政府が政府紙幣を発行するのとは,本質的に危険度は同様のものなのですか?
不良資産が本当に不良な可能性がありますよね。
【回答】
危険度は同じだと思います。
不良資産を中央銀行が買い取ることで流動性を供給した場合,見合の資産が不良であるが故に,これを売り戻すことができません。
したがって、一旦供給した流動性を永遠に回収できないことを意味します。
政府紙幣の発行も同じです。
日銀が政府紙幣を買い入れた場合,永遠に償還されないことから,これによって供給した流動性も回収できません。
政府紙幣を日銀による買い入れでなく,市中に流通させようとした場合は,もっといびつなことが起きると考えられます。
すなわち,政府紙幣をベースマネーとして信用創造を行うということですから,日銀券をベースマネーとしている現行の通貨(すなわち「円」)とは独立した,新たな通貨が出てきてしまう,ということになるのではないでしょうか。
【質問】 ゼロ金利政策を長期間続けても,景気が回復しなかったことをみれば,インフレターゲット論が失敗するのは明らかでは?
427 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 01/11/16 20:42
インフレターゲット論は失敗する。
ゼロ金利政策を長期間続けても,景気が回復しなかったことをみれば明らか。
こういう状況ではケインズ的な有効需要拡大政策は何をやっても無駄。
紙幣を刷っても流通しない。
ケインズ自身「金利2%以下では流動性の罠に陥る」と一般理論に書いている。
だから今の日本では規制緩和と構造改革が必要になっている。
【回答】
428 名前: dell 投稿日: 01/11/16 21:01
ゼロ金利政策を長期間続けても
長期間続けていません。
去年、景気回復の萌芽がみられた段階で,世界中の反対を押し切って日銀が利上げを強行しました。
現段階で、「インフレターゲット論は失敗する」と決めつけるのは早計ではないでしょうか。
まして、「ケインズ的な有効需要拡大政策は何をやっても無駄。」とまで言うのは根拠が乏しく、もしやマスコミ論調の悪影響を受けているのではと懸念するのですが・・・。
429 名前: nemu- 投稿日: 01/11/16 22:01
インフレターゲット論は失敗するのではなく、日本銀行がいつまでたっても責務を全うしないために,デフレでみんな苦しんでいるのです。
速水総裁をはじめとした日本銀行政策委員、行員は,自分たちは何もできないと言うけれど、それだったら仕事を辞めろと言いたい。
435 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 01/11/18 21:28
>>428
利子は資本主義の生命なのだから「ゼロ金利」はあってはならない暴挙だと思わないか?
ケインズは利子率の限界は2%で、これ以下では流動性の罠に陥ると言っている。
もし利子率が限界まで下がれば.政府はどんなに貨幣供給量を増やしても,利子は低下せず、消費も投資も増えなくなり、金融政策は有効性を失う。
それどころか,ケインズ政策はすべて有効性を失うと断言している。
今の日本はまさに流動性の罠にはまっているから、インフレターゲット論は不毛というわけ。
日銀も手の打ちようがあるまい。
そもそも平成不況は,90年3月に大蔵省銀行局長の土田正顕が通達した総量規制が発端なのだから、景気を回復させるには、まずは土地売買に関連する規制を撤廃するのが先。
ところがいまだに
「地価は市場原理から切り離し、公的管理下のもとで適正化されなくてはいけない」
などと,社会主義者どもがゴネている。
おそらく総量規制にOKを出したはずの,当時の蔵相・橋本龍太郎がトンズラこいて責任を取っていないから、子分ども責任を認めないのだろう。
橋本に腹を切らせることも、構造改革の課題の一つにするべきだな。
436 名前: dell 投稿日: 01/11/18 22:09
利子は資本主義の生命なのだから「ゼロ金利」はあってはならない暴挙だと思わないか?
暴挙は,10年間も経済を低迷させてしまった政策にあるのであって、ゼロ金利そのものは異常な経済状態への対策として必要でしょう。
ケインズは利子率の限界は2%で、これ以下では流動性の罠に陥ると言っている。
そもそもケインズは、大不況からの脱出には金融政策だけでは限界があって、財政出動も必要だとの認識のもとに「流動性の罠」という概念を提唱したのです。
現在の日本のように、中央銀行が金融緩和をしない言い訳に用いるために,「流動性の罠」という概念を提唱したわけではありません。
この点、最近の日銀出身エコノミストやその影響を受けた人々による「流動性の罠」の議論には、日銀のメンツのみを守ろうとする姿勢がにじみ出ていて、いささかウンザリさせられます.
そもそも平成不況は・・・
ご指摘の通りだと思います。
【質問】 マスコミは,「日銀がとれる政策はもう限られており,手詰まり感がある」とかよく言ってるけど?
199 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/23(月) 23:08:17
まるっと言ってしまうと,物価を見るのか.マネーサプライを見るのかの違いが対立になってる。
200 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/23(月) 23:09:37
中央銀行が取れる政策ってのは,少なくとも机上では無限にある。
政治的な配慮とかモラルハザードとか,気にしないといけないことがいっぱいあるのは事実だけど。
もう限られてるって、のは 前例のある政策+それの小変形 っていうふうに枠を決めてるからだろうね。
201 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/23(月) 23:11:50
まず、マネタリーベースは量的緩和政策で増やせる.
それこそ日銀の発表しているとおり.
自分で発表しておいて、「増やせませんよ」なんて言っている訳だから,まったくおかしな話だ
次に物価は,実質金利との兼ね合いで見ていけば、期待インフレ率で決められるわけだから、期待インフレ率を高めればいい.
これはコミットメントすることによって、変えられる。
これで貨幣乗数もコントロールできる.
結果として通貨供給量を増やして、デフレ脱却が可能になるわけだ.
問題となるのは,フリードマンが指摘しているように、タイムラグが大きく,3~5年くらいは見ておかなければならない点.
実際に貸出が増えるまで、企業がバタバタ倒産しては意味がない.
だからクルーグマンも,次善の策として積極財政を主張している訳だ.
いずれにせよ、金融緩和政策をとることによって、とれる政策のオプションを増やすことが可能になる.
逆に「とれる政策がない」としたら、それは「日銀の金融緩和が足りていない」と意味している.
664 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/10/11(月) 22:25:21
以下引用.
ほんと、日銀官僚もメディアも腐りきっている。
まさに、マックス・ウェーバーがいうところの「精神なき専門人」だな。
【質問】 日銀がインフレにする手段なんか、今更何があるって言うんだ?
64 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/10/10(日) 21:26:19
お前ら、日銀がインフレにする手段なんか、今更何があるって言うんだ?
ゼロ金利でバランスシートも限界まで膨張しているなか、どうすればインフレに誘導できるのか言ってみろ。
言っておくが、金融ビッグバンで貨幣は自由に国境を越える時代だから、金融超緩和なんかやっても、外国へマネーが流出するだけってのは、この10年見てきたよな?
【回答】
66 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/10/10(日) 21:29:09
外国にマネーが流出すれば円安→純輸出の上昇により景気回復。
スウェーデン国立銀行の副総裁が提唱していることだ(笑
68 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/10/10(日) 21:29:40
外国に逃げて円安になるだけで、デフレは脱却しやすくなる。
それだけでも今よりはマシ。
76 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/10/10(日) 21:39:47
具体的に、コアコアインフレ率2%になるまで、
(1)長期国債毎月3兆円買いオペ、
(2)3ヶ月してもBEIが2%に達しないなら、それに加えてETFも3兆円毎月購入、
(3)また3ヶ月してもBEIが2%に達しないなら1ドル120円まで外国債を毎月3兆円購入
101 :日銀擁護派:2010/10/10(日) 21:54:08
76
(1)長期国債買いオペ
長期金利の低下を図るのであれば、長期国債を短期国債に切り替えれば良いので、日銀が買いオペを行う必然性はない。
(2)ETF買い入れ
実質的に上場企業への補助金となり、資源配分の歪みをもたらす。
(3)為替水準をターゲットにした外債買い入れ
特定の為替水準をターゲットにすることは,為替操作国との非難を免れず、政治的に持続可能性を欠く。
以上から考えて、日銀はゼロ金利への固定のみを行ない、政府が政府貨幣などで貨幣発行益を財政政策に充てるべきであろう。
108 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/10/10(日) 22:01:46
>>101
国債だって資源配分の歪みをもたらすよ。
キリがないと思うけどね。
所得の再分配政策は資源配分の歪み?
118 :日銀擁護派:2010/10/10(日) 22:06:00
>>108
国債管理政策で長期金利を引き下げることは,直接的に資源配分を操作するものではないので、問題ありません。
所得分配と資源配分は別個の問題であるので、労働供給のインセンティブを阻害しなければ、所得再分配に問題は無いというべきでしょう。
73 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/10/10(日) 21:36:22
中央銀行のバランスシートには論理上,限界はない。
別の理由があって膨らませないというのなら,耳を傾けてもよいが,限界まで膨張って何のこっちゃ?
74 :日銀擁護派:2010/10/10(日) 21:38:13
日銀が日本経済をインフレに出来ないなどという主張は,少なくとも管理通貨制度の下ではあり得ないというべきでしょう。
有力なインフレ・ターゲット反対論者でも,そのような主張をしている人はいません。
インフレに出来るか否かは問題ではなく、
1.インフレが制御可能であるか
2.インフレ化の手段が資源配分の歪みをもたらさないか
が問題と言うべきでしょう。
今回の包括緩和も含め、ETFやREITの買い入れは,資源配分を歪める危険が高いので、中止すべきです。
277 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/10/11(月) 00:34:19
もっと簡単で効果的な方法もある。
もし、私が具体的な対策を提案するならば、金融・財政政策のフル稼働で、25兆円の量的緩和と、25兆円の政府通貨発行(その財源で、2年くらい社会保険料を免除します)をするべきだと考えます。
(「この金融政策が日本経済を救う」高橋洋一著 204ページより)
【質問】 お金の流通まで日銀がコントロール出来るのですか?
258 :花子:2010/08/24(火) 10:03:16
「お金が流通しない」
そこまで日銀がコントロール出来るとでも思っているのですか?
【回答】
259 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/24(火) 10:09:31
はい、その通りです。
当の日銀のサイトにはっきり書かれています。
日本銀行は、日本の中央銀行として、次のことを目的としています。(日本銀行法第1条)
- 銀行券を発行すること
- 物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること
- 決済システムの円滑かつ安定的な運行を確保し、金融システムの安定に資すること
日銀自身が定義している日銀のお仕事の範囲内です。
260 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/24(火) 10:13:33
日銀当座預金(準備率預金)にマイナス金利をつけるという手もある。
そうすれば、ハイパワードマネーがマネーサプライを増加させる手助けをする。
いろいろ手はある。
【質問】 非不胎化にはリフレ効果があるの?
【回答】
187 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 02:01:41
リフレを批判する者も、賛成する者も、為替介入で非不胎化しているので,それが正しいかどうか,3ヶ月から6ヶ月程度で結果が出てくる.
オレとしては,通貨供給量を増やさなければデフレは克服できないと思っているので,非不胎化による効果は絶大だと。
189 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 02:24:04
日銀が金利目標(0.1%)掲げてる限り、マネーストックが量として増えることに,どれだけの効果があるんだろうね?
それで金利が下がるようなら,日銀は売りオペやってマネーストック絞らないといけないんじゃないの?
210 :日銀擁護派:2010/09/22(水) 08:42:17
非不胎化介入そのものはやらないよりやった方がマシだと思いますし、通貨供給量を増やさなければデフレは克服できないという点は,おっしゃるとおりと思います.
ただ、その効果は
1.政治的に持続可能な政策とは考えられていない
2.FBで調達したマネーを一時的に市場に放置しても、その滞留期間が短期的なものである以上、効果は限定される
ように思われます。
257 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:33:15
効果があるかどうか、遅くとも6ヶ月後にはハッキリするよ.
非不胎化によるリフレ政策は始まっているのだから.
ほとんどの場合、経済学は事象の後付け理論でしかないから,まずは結果を見届けてから推論すべきだろう.
既に政策は動き始めている.
3~6ヶ月後までに景気が上向けば,リフレ派の主張は極めて正しいことであるし、そうならなければ反対派の主張が正しかったと言える.
どちらが正しいにしろ,結果を見極めるべきだ.
258 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:38:22
>>257
金利が今の水準であれば,そのまま不胎化されるだろう.
それにリフレ政策なんてやっていない.
根本的なことがわかっていないんじゃないか?
260 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:39:32
>>257
2兆くらいでは大した効果は期待できない.
263 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:43:42
>>260
というより、まずターゲットが変わっていない.
このスレッド的には「デフレターゲット」をしている状態だ.
次に介入の水準が低すぎる.
85円がボトムです (キリッ って言われてもねえ.
100円がボトムでも多分デフレ脱却は難しい.
そもそもインフレターゲットを1%でいいのか?という問題もある.
264 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:44:25
少なくともコアコア2±1はほしい.
265 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:44:56
100兆円やっても85円ターゲットでは,長期デフレ進行政策.
量の問題ではない.
266 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:46:42
>>265
不胎化するからだろ?
コールレートってマイナスになることもあるんだよな。
267 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:53:03
>>266
不胎化しなくても、85円では全然ダメだろう.
貯蓄率が増えれば、意味が無い.
通貨供給量ターゲットは70~80年代全部失敗しているだろう.
少なくとも量的緩和策とターゲットを明示しなければ、すべて不胎化される.
財政政策も同じだ.
福井時代は量的緩和策と0%以上(実際には1%)のターゲットがあった.
だから非不胎化介入に効果があった.
期待インフレ率が変わっていないのに,どうやってデフレ脱却するんだよ?
268 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 18:54:33
それならはったりで,今とオペの規模は同じでも,4%まで引き締めないとアナウンスすれば,時間軸効果は生まれないか?
270 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 19:03:08
だからそれが必要なんだろう.
それで日銀法改正が必須になっている.
271 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 19:04:55
つーことだわな.
今ははっきり言って,日銀が何をしたいのか市場がわからない.
274 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 19:22:35
きょうの読売の総裁インタビューも,「潤沢な資金供給」を繰り返すだけで,はっきりしないな.
283 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 19:40:27
金融政策を理解しているマスコミが少ないからな。
しかもそこは突っ込めないし。
284 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 19:47:06
今日の読売の記事じゃないが,日銀総裁に聞くのに「海外経済の不安定ぶり」だの「管の言う成長戦略」だの,あさってなことばかり聞いてるんじゃないよ,って感じだもんだな。
デフレに対する認識を聞いて来い.
281 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 19:35:18
日銀自体もはっきり言って,行き当たりばったりなんだと思う。
為替介入のバックアップも緩和も,政治的にやかましくなるから小出しにやるだけで,だからこそ、非不胎化であることの言質をとられないような,逃げのコメントが出てくる.
(非不胎化を約束してしまうと、為替介入が続く限り常に緩和で協力しなければならなくなるから)
272 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 19:14:41
日銀の考えとか,もう,そういう発想をする段階じゃないんじゃないかな.
アレに何か政策を期待するのは無理な話で、重要なのは政治主導で日本の中央銀行をどういう形に変えていくか,ということだと思うんだ.
273 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 19:16:18
十分やっていると言い張るからなぁ。
今,『隷属への道』を原書で読んでいるんだがノビー[池田信夫]の言っているハイエクは,本人と全然違う。。
【質問】 「非不胎化とか不胎化とかの論点では考えない」という,日銀の姿勢はどうなの?
237 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 14:29:59
【回答】
240 :日銀擁護派:2010/09/22(水) 15:02:05
要するに不胎化、非不胎化といったことは,本質的に重要なものではないということでしょう。
FBでの資金調達において、市場入札で全額資金調達がなされれば、貨幣供給量には何ら影響を及ばさないし、日銀がFBを引き受けた場合でも短期間で償還され、市場へマネーが滞留する期間はごく短いため、それが継続的なものでない限り、大した効果はないと思います.
巨額の介入を継続的に実施する事は政治的に難しく、他の手段を検討すべきではないかと思います.
247 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 16:33:33
不胎化・非不胎化は,たしかに意味ある論点じゃないな.
介入に使ったFB債,全額日銀が買っても,同額の国債を売りに出せば意味ないし,日銀がやりそうなことだ.
要するに日銀券ルール廃止して,いくらでも債券買います状態にすることが重要だな.
【質問】 世間からの批判の中,日銀政策委員会は何やってるの?
【回答】
231 :日銀擁護派:2010/09/22(水) 12:05:49
1.日本経済は緩やかな回復が続いている
2.円高はマイナス面ばかりではないので、バランス感覚を持って、見る必要がある
3.将来の生産性向上・成長期待が持続的な景気回復をもたらす
総じて、日銀の標準的見解といったところでしょうか。
日銀のロビー活動の成果といえばそれまでですが、こうも各審議委員の主張が似ていると,政策委員会の必要性があるのかと思ってし
まいます。
FRBのように,ボードメンバー間でも意見の対立がある方が面白いですね。
【質問】 日銀が長期国債買いオペやれば、長期金利もコントロールできるんじゃないの?
313 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 20:18:01
ところで、景気回復したら長期金利上昇でアボーンっていうけど,日銀が長期国債買いオペやれば、長期金利もコントロールできるんじゃないの???
【回答】
323 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/22(水) 20:32:12
(1) 国債発行額が買取ルール越えると「人類の英知」とガバナーが騒ぎ出す。
(2) 銀行から日銀が国債買い取った場合、銀行が「キャッシュ誰に貸すんだよ」と騒ぎ出す。
(3) (1)(2)がクリア出切れば、金利が上がったら名目成長下回るように日銀が買い取ればよいかと。
(ドーマのリンクは略)
【質問】 日銀はカネを刷ってないの?
748 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/11/15(月) 11:50:12
国債を買う=カネを刷るだからそれによってインフレ期待がうまれ長期金利は上昇する
(日銀は)刷ってないの?
【回答】
753 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/11/15(月) 12:06:14
刷ってない。
国債買っても、銀行の日銀口座の預金高が増えるだけ。
日銀がやっている通常の買い切りじゃ意味が無い。
市場に影響が出ないように慎重を規しているから。
757 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/11/15(月) 12:19:19
(そして,)市場に(影響が)出なければ意味が無い。
日銀に豚積みされた状態で、「量的緩和しました」って胸張られてもナ。
インフレ期待を醸成できるかどうかは、日銀の態度なんだよ。
50兆とか常軌を逸するような国債買い切りをしなきゃ、市場に資金は回らない。
日銀がベースマネー倍近くに出来ると思う?
絶対に出来ないよ、銀行ぶっ飛ぶから。
銀行が国債を人質に取った時点で、もう詰んでる。
【質問】 地方の衰退も日銀のデフレターゲットが原因なんでつか?
185 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/23(月) 22:30:26
地方の衰退も日銀のデフレターゲットが原因なんでつか
【回答】
187 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/23(月) 22:35:22
地方は都会への若者流出が原因.
188 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/23(月) 22:37:48
日本全体でデフレとはいっても,需給ギャップや労働需給、賃金水準の変化などに地域格差があるから。
インフレのときも地域格差は当然あるが,格差はあっても仕事があれば地方でという価値観の差による選択もありうる。
しかし、デフレだと地方じゃ仕事が選択しようにも限定されるので,ましな都市部へ集中する。
この変化がさらに地方の需要を減らし、税収も減らし.さらに地方は衰退 → 都市部へと。
繰り返し。
一種のデフレスパイラル.
【質問】 日銀法はどんなふうに改正すべきなの?
【回答】
具体的にはまず,日銀の政策目標を「物価の安定」だけではなく「物価の安定及び安定的な経済成長」とし,「具体的には政府と日銀が協議し決定する」ことと明記する必要があります.
つまり,日銀の独立性は政策手段の独立性であって,政策目標の独立性ではないことをはっきり明記すべきなのです.
政府と日銀の政策には整合性がなければなりません.
今の日銀法は,この点不十分です.
また,日銀がこれに反した行動をとった時には,総理大臣は日銀総裁を罷免できるものとすべきです.
日銀に対するチェック機能はやはり欠かせません.
(dell in 政治金融板,2001/10/29)
最終更新:2011年02月15日 01:38