八雲埠頭第八倉庫。
そこに今日も奴らがやってくる。エンジンの音とともに。
「いくぜ、野郎共。今日は遂に火龍隊の奴らとの決戦だ。」
「おお!」
野太い声が響きわたる。
「いいか。絶対奴らをこの八雲から追い出せ。」
「Yes, yeah」
全く、何でこんなことをしてるのだろう。来週までのレポートがあるのに、どうして珍走団の抗争をまとめているのだろ。しかしこれがこの俺・古牙龍也の日常なのだ。諦めるしかない。
「龍さん、今日の為に総勢百二十八、これなら奴ら相手でも充分でしょう。」
「おう、それだけいれば大丈夫だろう。」
この男、歳は二十五歳すぎくらいだったか?ともかく、年上に敬語を使われるのは慣れない。できればやめてほしい。まあ、いいか。
さあ、祭りを始めよう。
(A班配置につきました。)
(B班オッケーです。)
(こちら偵察隊、奴ら正面から来ました。数はざっと二百ってところですかね。)
(今のところ別働隊は見えません。)
よし、ここまでは予定どうりか。後はイレギュラーが無ければ問題ないだろう。
(おう、充分予定の範囲内だ。)
(B班は牽制を始めろ。A班は俺の合図で突っ込め。)
「よっしゃ、B班いくぞ。」
その一声によって、開戦を告げる賽は投げられた。
最終更新:2011年11月13日 20:48