福山芳樹(ふくやまよしき)1963年9月14日生。
神奈川県鎌倉市出身の男性歌手・ギタリスト・作曲家・編曲家である。
所属事務所はスリーナインエンタテインメント。
愛称は「福山さん」「福ちゃん」「フクヤマン」など。
来歴
ミュージシャン以前
ミュージシャンとして活動を始める前は、地図会社に勤めるサラリーマンであった。(公式サイトの日記や、2006年のさかもとえいぞうとの対談で発言がある。)
グループ活動
88年に古屋敏之らと「HUMMING BIRD」を結成し、91年にメジャーデビューを果たし、オリジナル楽曲以外にアニメ主題歌(「あやつり左近」など)もいくつか担当するも、2000年に同バンドは解散。ただし、ドラム担当・麻生祥一郎は、解散後も「福山バンド」の一員として福山をバックアップし、マクロス7関連のライブなどで度々登場している。
2002年に、牛島正人と「WILD VOX」を結成する。2010年現在、特に活動はしていない模様。
2007年に、声優・神奈延年(かんなのぶとし)とデュオ「福神」を結成する。2008年にはミニアルバム「DOUBLE CAST」を発売、また2009年にはライブDVD「福神天国」を発売した。
※神奈延年は後述する「熱気バサラ」の声パート担当であり、その縁で結成に至る。
個人名義
福山芳樹名義で94年にテレビアニメ「マクロス7」主人公・熱気バサラの歌パート(吹き替えボーカル)を担当する。
※「マクロス7」は架空のロックバンド「Fire Bomber」を中心としたアニメであり、熱気バサラはそのボーカル&ギターを担当する。この「マクロス7」は、アニメ本編以外にも劇場版・OVAなどの媒体でも作品が発表されており、主題歌はどれもFire Bomberによるものである。Fire Bomber名義のCDアルバムも多数発売されている。
2002年にはテレビアニメ「OVERMAN キングゲイナー」の主題歌「キングゲイナー・オーバー!!」を担当する。
JAM Projectとして
2003年、影山の誘いを受けJAM Projectとしての活動を開始。
奥井雅美も同時加入であった。
※当時のJAMのメンバーはすべて同一事務所(SOLID BOX)であったが、二人は別事務所(スリーナイン、キングレコード)であったため、当初加入は難しいかと考えられていた。しかし、各事務所の社長の快諾により実現した。このことを影山はのちに振り返り、謝辞を述べている。
人物・エピソード
ハスキーでワイルドなハイトーンボイスと、主にバラードなどで見せる繊細なクリアボイスの使い分けが特徴的である。前者の方が喉への負担は大きいようで、ライブ終盤ではCDでは前者で歌った部分もクリアボイスで歌う場面も見られる。
元々ギタリスト志望であり、ステージ上ではギタリストの定位置たる上手にいるのが一番落ち着く、とのこと。ギターの手入れは非常に気を使っており、特にライブ前は、完全に分解して、隅々まで磨きあげる。
ライブでは、曲を歌い終わったあとしばらくギターソロを弾き、その後頭上に向け高くギターを投げ上げてキャッチと同時に終了、というパフォーマンスをよく行う。
音楽評論家の湯川れい子から、「和製ジョン・レノン」との評価を受ける。
自身を「JAM Projectの飛び道具」と認識している。
信号待ちをしているきただにの車を発見、後ろにつけようとするも目測を誤り見事に追突。幸いにしてきただに本人に怪我はなかったものの、この後二人がツーショットで写真に写る際は「加害者」「被害者」という呼び名も使われるようになる。
2006年アニメロサマーライブで、本番前に奥井から贈られたサングラス(レイバンと呼ばれるブランド品であった)をかけ出演する。しかし本番中首を振った拍子に片方のレンズがどこかへ飛んでいき、ほかの出演者に踏みつぶされた。
幼い頃から音楽に慣れ親しみ、5歳からピアノを習い始めるも、ほとんどの曲は耳コピで覚えたため、現在でも楽譜は苦手である。(自身が作曲した「真赤な誓い」の楽譜作成を頼まれたときさえ苦労している)
ロック精神が強く、現代社会への怒り・悲しみ・反抗を込めた歌も存在する。OP主題歌を担当した「武装錬金」のストーリーは、自身のポリシーと相通ずるものがあり、とても気に入っている。ちなみに、この「武装錬金」の主題歌の依頼は、なんと原作者と監督が直々に福山本人に依頼に来たという。
あまり携帯電話にこだわらない性格らしく、影山曰く「ワンセグでもないのにアンテナがついてる」とのこと。
自らを「ニコ厨(ニコニコ動画のヘビーユーザー)」と呼び、自身の「真赤な誓い」の熱狂的な歌詞弾幕、
遠藤正明の「スーパー遠藤タイム」などについてもメンバー内でいち早く認知していた。
「ACOUSTIC FIRE!!」収録のころ、「本格的にアコギを始めるならイイモノを買おう!」とマーティン社のギターを買ったつもりが、スタジオでスタッフに自慢しようとケースを開けると中はカラッポ、実はケースしか買っていなかった。重いケースで気づかなかったらしい。
近年肥満が目立ち、2008年のCD・DVD同時購入特典では「スリーサイズは某猫型ロボットと同じ」との記述(冗談である)もあったが、2010年正月から一念発起、2月6日のファン交流イベントまでになんと10Kg以上のダイエットに成功した。
なお、以前は喫煙者であったが、2005年11月に禁煙を開始し、12月には「まだ一本も吸っていない。でもまだ吸いたい。」という記述が日記にあり、その後も誘惑に負けず禁煙が継続していれば、今は非喫煙者である。
2009年8thライブ「Gate of the Future」日本武道館公演では、車を止めて日本武道館を(車中から)ビデオに収めていたところ、警備員に不審者と間違われ、出演者であるにも関わらず職務質問をされる羽目になってしまった。その横を遠藤の車が通り過ぎていった。
鎖骨
デビュー当時からギターを抱えての弾き語りスタイルに慣れているため、実は楽器を持っていないとステージ上では落ち着かないらしい。それゆえ、JAM加入当時はマイクに棒状のパーツを取り付けて両手で持てるようにして歌っていた。これは3rdライブ「震撼」まで確認できる。
しかし、ステージ上でテンションのあがった福山がこの棒を振り回し、他のメンバーを攻撃するというケースが多発したので、4thライブ「
VICTORY」から約4年間この棒は封印される。
が、2008年7thライブ「No Border」東京公演で、Wアンコールで袖から飛び出してきた福山は勢い余って反対側の袖の機材に激突、右鎖骨を粉砕骨折。よって追加公演ではやむを得ず、左手だけで歌えるようにこの棒が復活。メンバーは福山の暴走に戦々恐々としていた(特典DVDより)。
ちなみに骨折直後、残りは
SKILL一曲だったため我慢して歌いきったが、あまりの痛みに間奏中に袖のスタッフに救急車を呼ばせ、終了と同時に病院へ搬送された。
このときすでに追加公演は決定しており、さらに個人名義シングルCDの発売も迫っているという危機的状況であった。しかし、追加公演には両肩にサポーターを取り付け、先述の棒を携え登場。本人は骨折時のことを「(骨折れてて痛いのに)最終日だから影さんのMC長くってさぁ」と振り返った。また追加公演の当日早朝に抜糸したばかりだったそうで、ステージ上で傷跡をメンバーに見せたが概ね不評であった。
先述したがこの時期テレビアニメ「仮面のメイドガイ」ED主題歌「ワクガイ!」シングルCD発売が迫っているのにカップリング曲が完成していないという状況であり、しかも骨が折れたせいでさらにスケジュールは厳しくなり、ギリギリで間に合い最後にタイトルを決めるとき、「タイトルを『鎖骨』にしようかと思った」と後の日記で語っている。
上記のように、とにかくエピソード・笑い話には事欠かない、JAMのムードメーカーともいえる愛すべき存在である。
関連用語
福山節
福山芳樹独特のシャウトや歌い方のこと。
Fencer of GOLDのレコーディング映像にて「出た!福山節!」とのコメントが出された事がある。
このとき、福山は「永遠の向こうには 光明(ひかり)が宿る」と歌っていた。この歌い方が福山独特のものであるため、きただにが命名した。
しかし、ニコニコ動画ではシャウトのこと
を指しているようである。
最終更新:2012年03月09日 01:53