0049:油断





群馬の草原を駆け抜ける一人の少年がいた。
彼の名は真中淳平
彼はこのゲームに参加させられた三人の女の子を探すために開始以来ずっと走り続けている。
(西野、東城、さつき、無事でいてくれ。)
そう念じ続けているが彼は運動不足の普通の高校生だ。そういつまでも走り続けられるはずがない。
加えて彼の右手には支給品のニューナンブが与えられている。重さはかなりのものだ。
はあっ。はあっ。
一時間ほど走り続けただろうか。彼の体力はすでに限界に達していた。
もう動けない。き、休憩を…
そのときふと彼の目の前に小さな小屋が出現した。
ここにいるよりかは安全だろう。
そう思い、ふらふらした足取りで小屋に向かう。全く警戒もしないで。
壊れかけたドアを開けると…もちろん中は真っ暗だった。
しかし、人がいる様子はない。
真中は安心し、部屋にあった椅子に腰掛けた。
そして、支給された水を少し飲み、食料を口のなかに入れた。
更にあろうことかそこで眠り始めた。よほど疲れていたのだろう。

時は流れる……
十分、二十分、三十分…
しかし、時は彼をいつまでも夢の中にいさせてはくれなかった。

バキィィィッ。

ドアの壊れる音。真中は兎のように跳ね上がってそちらに目をやった。
そこには…2メートルはある大男が腕を組みながら立っており、真中に目を向けている。
「俺の名はラオウ。一戦交えさせてもらおう。降伏は…許さん!」
強固な物言い、鋭い眼光。真中は蛇に睨まれた蛙のように圧倒され、しばらくの間何もできずにいた……





【群馬県の小屋@黎明】
【真中淳平@いちご100%】
【状態】寝起きで思考がはっきりしてない、ラオウに恐怖している
【装備】ニューナンブ@こち亀
【道具】水6分の1、食料1食分消費した支給品一式
【思考】1この場を切り抜ける2東城達と合流する

【ラオウ@北斗の拳】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】不明
【思考】1真中と戦う。


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GAME START 真中淳平 050:魁!!一護100%~死兆星は危険な輝き~
GAME START ラオウ 050:魁!!一護100%~死兆星は危険な輝き~

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最終更新:2024年08月15日 06:12