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キスの味」を以下のとおり復元します。
  今日も学校お疲れ様。自分にそう言い聞かせながら家のドアを開けると……。 
蛋「ご主人様っ、キスってレモンの味って本当ですか!?」 
主「;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォッ!!」 
  帰宅早々、この子はいきなり何を言い出すんだろうか……。 
主「そ、そんなことどこで聞いたのさ……」 
蛋「お姉様と見てたドラマで」 
  お姉様……電気石のことだが、作られたのは電気石の方が後だとか。 
  いや、それよりもだ、一体彼女たちはどんなドラマを見たんだか……。 
蛋「ご主人様ー、私レモンの味知りたいですー。実は食べたことないんですよぉ」 
主「食べたことないのはどうでもいいけど……で?」 
蛋「ご主人様の唇で、レモンの味をですねー」 
  はいストーップ!! 僕は蛋白石の口を手で塞いだ。 
主「あ、あのね……キスって言うのは好きな異性同士がデスね……あだだだ! 無理矢理手を避けないで!!」 
蛋「それならいいじゃないですかー。どうせ私とご主人様は契約した親密な間柄なんですから」 
主「……狙って言ってる?」 
蛋「へ? 殺生石ちゃんがそう言えばきっとキスできるって。そういえば殺生石ちゃんは接吻って言ってましたねぇ」 
  うわぁ、酷い入れ知恵だよ。天然娘の蛋白石にそういうことしちゃだめだよ。 
  ……あー、すっごい期待の眼差し。何とかして避けなければ……。 
主「そ、そうだ! 蛋白石にはもっといいものがあるよっ」 
  ………… 
  僕の目の前で繰り広げられる光景。 
  それは、一つ間違えれば……いや、もう思いっきり間違えてるけど……宝石乙女の姉妹同士のキスシーンだ。 
  蛋白石と電気石。吸い寄せられる二つの唇。そして……。 
蛋「んっ……」 
電「……」 
#ref(http://www16.atwiki.jp/jewelry_maiden?cmd=upload&act=open&pageid=106&file=11908.gif)
  重ねられる唇。それは数秒の出来事なのだろうが、僕には数時間続いた愛の行為にも感じられる……こんな感じの感想でいいのかな? 
蛋「ぷはぁ。ご主人様ー、イチゴの味なんてしないですよぉ?」 
主「でしょ。だから異性のキスだってレモンの味しないの」 
蛋「がっかり……」 
  肩を落す蛋白石。それに対し電気石は……おぉー、顔真っ赤にしてるよ。やっぱあの子はちゃんとしてるんだなぁ。恥ずかしかったんだろうなぁ……無理言ったお礼はあとでするから、許してね。 
殺「あらあら、お若いですねぇ」 
  おっと、ココで元凶の登場。 
主「殺生石~」 
殺「うふふ。主様もお若いのですから、もっと積極的になられてはいかがですか?」 
主「だからっていきなりこういう事はダメだよ……それに」 
  僕はまだ蛋白石をそういう風には見ていない……あくまで彼女は友達なんだ。 
殺「……まぁ、言いたいことは分かりました。では今度は妾が主様の唇を……」 
主「…………は?」 
殺「ほら、あの子達はわたくし達のことを気にしていませんよ……だんな様ぁ」 
主「うわっ、ちょ! どこに連れてくの!? トイレ? トイレで何する気ですかっ!  いや、ちょっ、アッー!」 
  ……エッチな表情の殺生石から解放されたのは、それからすぐのことだった。残ね……良かった良かった。 

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