「いっぱい!ソーダ編」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

いっぱい!ソーダ編 - (2007/04/22 (日) 07:08:50) のソース

  朝の時間はとても短い。本当にびっくりするくらい。 
  いつの間にか五分とか十分とか過ぎてるから油断出来ない。 
  一人暮らしのときでさえそんな風に感じてたのに、家族に女の子が一人加わると尚更短く感じられる。 
  「ソーダ、ご飯できたよ! 起きて起きて!」 
  「んー……」 
  ああ、もうそんな気持ちよさそうな寝言はやめて! 
  起こしたくなくなるじゃない! 
  「朝! 起きて!」 
  何度か揺する。 
  「あぅ、おはおぅ」 
  「はい、おはよう」 
  かーわーいーいーなー。 
  でも朝にはまったり和む時間も無い。神様って残酷よね。 
  「ご飯出来てるから座ってて!」 
  とりあえず顔洗って、歯磨いて、髪整えて、それからご飯。 
  「ままー、のむは何?」 
  「え、何? 飲み物? うーん……」 
  正直ソーダにはコーヒー淹れるなんて芸当出来ないだろうし……。 
  「じゃあお水を一杯、テーブルに持っていってくれるかな?」 
  「はい!」 

  一杯っていうのはコップに一杯だったんだけどなぁ……。 
  「ままー、はこんだー」 
  「ええ、うん……そうね、ママ、いっぱい、って言ったもんね……」 
  なんでいろんなグラスに入れていっぱい運んでくれてるのかしら。 
  「えらい?」 
  「うん、ソーダはいい子よ……はぁ」 
  いい子なんだけど、ねぇ。 
  今日はもう仕事休もうかしら……。 

----
目安箱バナー