■はじめに
本文は人狼ゲームで強くなるための方法を筆者なりの考えでまとめてあります。これから人狼を始める方が吊られ難くなる、生き残るためにどうすれば良いか、ということを重点に話を進めています。狼の見つけ方、狼の吊り方が書いてあると思い、本文を読むつもりであれば期待外れです。人狼ゲームをしていて初日吊りされることが多い方、吊られなくなる考え方を知りたい方は、本文を読むことで何か変わるかもしれません。
■人狼ゲームでの強さとは何か
考え方は様々あると思いますが、人狼で強いという人をどんな人だと思いますか?
どっちの陣営でも勝てる人、これは言うまでもありません。
では、どうすれば勝てる人になれるでしょうか?
人狼を見つけられる人? 占われてないのに白く見られる人?
これを読みながらそういうことを思い浮かぶ人がいると思いますが、その考えは間違っていません。
ただ、筆者の考えは『死なない人』だと考えます。
狼を見つけられる人でも狼側の時にすぐに吊られる人は人狼ゲームで脅威ではありません。逆に村人で狼を見つけられても怪しまれて初日に処刑される、もしくは夜に噛まれて殺されたら折角当てていても投票権がないので意味がありません。つまり、いかにして他の人から処刑されないようにするか、狼から噛まれないようにするかが人狼ゲームにおける強さだと考えます。あなたが生きているということは村側であれば狼を吊れる機会を得る、狼側であれば勝てる機会があるということです。狼を探すことより生き残ることが大前提です。あなたが死んでいる場合は自陣の陣営にゲームを委ねることになりますが、その人が『死なない人』に当てはまらなければ敗北することでしょう。
■『死なない人』になるために
噛まれてしまうことに関しては狼の考え方次第なのでどうしようもないところがありますので、これからの文章は、あなたが村側になったときに初日に吊られなくなるための考え方、つまり──投票されない方法を●つの項目に分けて紹介します。項目に関して出来ていなかったと感じられた方は今後の結果が目に見えて変わると思います。逆に、これらの項目を見て全部できているのに、と感じられた方はその思考自体を捨てたほうが良いと思います。
1.丁寧な言葉遣いではっきりと考えを述べる
当然ながら人狼ゲームは人間を相手に話し合いをします。
文章でも口頭でも粗暴な言葉遣いや相手に敬意をもった態度で接することができなければ悪印象となります。また、自信がなさそうな話し方や、ぼそぼそと何を言っているのかわからない人は狼に見られなくても吊られてしまいます。突き詰めれば同じ内容でも、あなたにとって不愉快な話し方であればどちらに投票するでしょうか。答えは明白ですね。
例.村人で怪しい人を挙げる場合
悪)俺は村だ。お前とお前が怪しい。俺がそう思ったから間違いない。こいつらを吊れ。
悪)え……と、僕は村人陣営で……●さんが怪しい。理由は…(何を言ってるのかわからない)だから。
良)私は村人陣営です。●さんと●さんが狼ではないかと考えています。理由は……という理由だからです。
2.セオリーを覚える
人狼ゲームは多種多様な構成、ルールがありますが、それぞれの村にあった動き方というのが必ずあります。こうなれば、こうするといったセオリーから外れた考え方をする人は異端扱いされ、狼でなくとも村の利がないという理由で吊られかねません。セオリーとは村が勝ちやすくなるための進行です。全てがセオリー通りとはなりませんが、セオリーを否定することは確実に自分の命を捨てること、つまり勝率を下げることになります。
例.9人村構成(占い師、狩人、村人6、狼2)で初日に占い師が2人でている状況で片方が村人に黒を出している場合。
悪)黒だされた●さんと黒を出していない方の占い師を吊りましょう。それで勝てると思います。
良)今日は本物かもしれませんが、仕事が終わったほうの黒を出した占い師を吊りましょう。もしも黒が出た●さんと対抗の占い師が偽物であれば●さんとその占い師を順番に吊っていけば、確実に勝てますし、残った占い師が本物であっても偽物であっても黒を出してくれれば確実に勝てます。
3.村の思考を取り入れて伝える
これは他の人の考え方を聞いて、あなたが何を思っているのかを、相手に理解していただくということです。
書いてみると単純ですが、人の考え方は様々です。議論をしていく上で、様々な考え方(吊り先候補)が出ると思います。同じ考え方をしている人は仲間、違う考え方をしている人は異端というわけではありませんが、相手の考え方が自分に合わない場合どうしてそうなのかを議論していくことになります。相手が正しいと思うのであれば自分の非を認め、その意見を取り入れるのが最善です。逆に相手の意見が間違っていると思うのであればその根拠を示して議論する必要があります。相手にもよりますが、否定をされると狼に見る人がいます。例えば9人の村であなただけが違った考えをしていたら他の人からどういう風に見られるでしょうか。それが正しいと思われる考え方であれば村人に見られますが、そうでなければ確実に投票が集まり、吊られてしまいます。大事なことは、意見を押し通そうとするのではなく、多人数を味方につけられる考え方をするということです。村人であれば最終日までに狼を吊ることができればいいのですし、焦る必要はありません。狼であればなおさらです。敵対して吊られる危険を冒すよりも、異端扱いされないように村の考え方に合わせた動きをして投票先にならないようにすれば結果的に自陣営の勝利につながります。
例.■さんという人が村に見えない場合の吊り誘導をするとき
悪)私と意見が違うので、■さんが狼に見えます。
良)私は周りの意見とは違いましたが、●さんの意見が正しい村の意見のように考えられました。自分と周りの考えを考慮したところ、……という理由で■さんが怪しいと考えています。
4.2つのタシテン
他の人から自分はどう見えるか、どう考えているのかを思考するのが他視点、様々な可能性を考慮して狼の構成を考えることを多視点と筆者は考えます。これら2つのタシテンを考えられる人は『死なない人』になりやすいです。村側であれ、狼側であれこれら2つのタシテンを持つことで、狼を探している村人に見られやすくなります。
偏った視点しかない人は狼に見られます。何故ならば狼から見た村の視点と村から見える視点は当然ながら違うからです。
例.9人村構成(占い師、狩人、村人6、狼2)で初日に占い師が2人でている状況であなたがCOしていない●さんに黒を出した場合。
悪)私ではなく対抗占い師と●さんを吊ってください。それで村が勝てるから私は吊らないでください。(対抗の占い師が本物と考慮している人のことを考えていない自分本位の視点)
良)今日は仕事が終わった私を必ず吊ってください。ただ、対抗の占い師と●さんが狼なのでこの後、必ず●さんと対抗占い師の順で吊ってください。村目線それが一番安心できて有利な進行ですし、確実にゲームが終わります。(対抗の占い師が本物と考慮している人のことも考えている視点)
最終更新:2019年09月05日 20:48