第二放送 ◆hhzYiwxC1
午前12時。
スピーカーから残りの参加者たちに伝達されるクラスメイトの死。
若狭吉雄からの声だ。
「若狭です。みんな元気かー? 人死にに面し、心身ともに摩耗した人も多いかもしれない。だがダイエットにはちょうどいいんじゃないか? 特に女子は」
「まあ冗談はさておき恒例の死者報告だー」
「かなりいいペースで先生嬉しいぞー。じゃあこちらも…恒例となりました禁止エリアの発表です。一時間後に『D-4』、三時間後に『F-5』、五時間後に『A-3』だ」
「いよいよこの
ゲームも佳境だなー。あともう一踏ん張りだぞ。頑張って生き残れよー。じゃあなー」
【一日目・昼】
【残り18人】
「悠。こんな感じでどうかしら?」
無論、重傷を負い半死半生の若狭に放送などが行えるわけがない。
彼は応急処置をしたうえで麻酔を打ち、眠らせている。目が覚め次第彼が島に残した“何か”を聞きださねば。
では、放送を行ったのは誰か……と言うと。
放送を行ったのは
二階堂永遠。
予め作成しておいた音声変換ソフトで、若狭の声真似をしたのだ。
「若狭の声真似してる時のアンタ。物凄く気色が悪かったわよ。永遠」
椅子に股を開いてだらしなく腰かけながら、
卜部悠は言った。
「それはある意味での褒め言葉として取るわ。ところで悠……アナタの
朱広竜君は随分と影が薄いようだけど」
「でも生きてるでしょ? アンタが直々にマーダーに仕立て上げたのに誰一人殺せず壊れたポンコツ片桐君よりはマシよ」
「一体のレプリカントを破壊している」
「追原を頭数に入れても殺害数1でしょ? 広竜は2よ。それに…………」
「私は広竜を信頼してるわ。彼なら全員殺して…絶対優勝するって思ってる」
「…………」
卜部の真剣な表情。
だが二階堂はその後無言を貫いた。
卜部がその場を離れるまでは。
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最終更新:2009年06月17日 20:09