ジョジョの奇妙なバトルロワイヤル2nd@まとめwiki内検索 / 「人でなしの恋」で検索した結果

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  • 人でなしの恋
    たゆたう水面の中、飛び跳ねる泥水の音と、整わない呼吸音が複数。 無限に続くかと思われる闇の中で、微少な音だけが、自分以外の人間の存在を証明している。 そこで彼は、辛うじて同行者の呼び声を掬い取った。 すぐさま応酬するも、漆黒が猛威をふるう、この状況を打開できそうにない。 空気を確保する為、手足を櫂のように動かしながら頭を巡らせ、周囲を見回す。 が、己の周りの状況を何一つとして捉えることができない。 同行者も諦めたのか呼び声は消え、水と固体のぶつかり合う音だけが辺りに反響している。 複数の水音から、当然ヴェルサスとティッツアーノ、及び先ほどの敵性人物たちもこの近くにいるのだろう。 落下の衝撃から落ち着きを取り戻し始めた彼は、警戒心及び緊張感の増幅に伴って己の神経が研ぎ澄まされてゆくのを感じる。 何が原因でこのような状況にもつれ込んだのか、理解の範疇で...
  • ◆33DEIZ1cds 氏
    ...を懸けるな 150 人でなしの恋 153 我たとえ死の淵を歩むとも 153 我たとえ死の淵を歩むとも 後編 156 サヨナラだけが人生だ 160 ハーフ・ア・サティスファクション 167 vengeance 167 vengeance(後編) 171 Danse Macabre 179 紅が碧に染まる空にカラスみたく飛んで行きたい 182 撲滅の賊 186 霏々として 189 暗殺者は笑う 195 生きることって、闘うことでしょう? 195 生きることって、闘うことでしょう?(後編) 200 存在の堪えがたき軽さ 登場させたキャラ 5回 リンゴォ・ロードアゲイン 3回 サンドマン、音石明、タルカス、ホルマジオ、グェス、ジョルノ・ジョバァーナ、ブローノ・ブチャラティ 2回 エシディシ、ラバーソール、虹村億泰、Jガイル、片桐安十郎(アンジェロ)、ディオ・ブラ...
  • 何人も語る事なし
    ...・アナスイ 150 人でなしの恋 138 バーチャルスター発生学 マウンテン・ティム 150 人でなしの恋 138 バーチャルスター発生学 ドナテロ・ヴェルサス 157 二兎追うものは大いに悩む 138 バーチャルスター発生学 ティッツァーノ 157 二兎追うものは大いに悩む 138 バーチャルスター発生学 片桐安十郎(アンジェロ) 150 人でなしの恋 138 バーチャルスター発生学 J・ガイル 150 人でなしの恋
  • SSタイトル元ネタ
    ...、その魂』 150 人でなしの恋 江戸川乱歩著 「人でなしの恋」 151 涙の乗車券 SBR第18巻「涙の乗車券(チケット・トゥ・ライド)」 又は The Beatles『涙の乗車券 (Ticket To Ride)』 か カーペンターズによる同曲のカバー? 152 浦島太郎 昔話『浦島太郎』 155 「首輪」のパワーの謎とは!! ジョジョ8巻 ジョセフのセリフ「「波紋」のパワーの謎とは!!」 172 誰かの傷ついた心が孤独な空で燃え上がる 宇宙の騎士テッカマンブレード 前期OP『REASON』の歌詞の一節 181 親指姫 ハンス・クリスチャン・アンデルセン「親指姫」 185 ヘンゼルとグレーテル グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」 186 霏々として 無限の住人 第百七十三幕「霏々として」 188 三年寝太郎 日本昔話「三年寝太郎」 189 暗殺者は笑う 攻殻機動隊 STAND A...
  • 1日目 第3回放送まで
    ...後編) 150 人でなしの恋 ◆33DEIZ1cds ナルシソ・アナスイ、マウンテン・ティム、Jガイル、片桐安十郎(アンジェロ) 151 涙の乗車券 ◆Y0KPA0n3C. ジョナサン・ジョースター、荒木飛呂彦 152 浦島太郎 ◆yxYaCUyrzc F・F、アレッシー、岸辺露伴、ヴィヴィアーノ・ウエストウッド、ジョージ・ジョースター1世、シーザー・アントニオ・ツェペリ 153 我たとえ死の淵を歩むとも ◆33DEIZ1cds ロバート・E・O・スピードワゴン、山岸由花子、エンリコ・プッチ、ジョルノ・ジョバァーナ、ラバーソール、タルカス、リンゴォ・ロードアゲイン 我たとえ死の淵を歩むとも 後編 154 すべては美徳が生んだもの(前編) ◆0ZaALZil.A 岸辺露伴、ヴィヴィアーノ・ウエストウッド、F・F、J・P・ポルナレフ、トニオ・トラサルディー、花京院典明、パンナコ...
  • 1日目 第3回放送まで(時系列順)
    ...後編) 150 人でなしの恋 ◆33DEIZ1cds ナルシソ・アナスイ、マウンテン・ティム、Jガイル、片桐安十郎(アンジェロ) 151 涙の乗車券 ◆Y0KPA0n3C. ジョナサン・ジョースター、荒木飛呂彦 152 浦島太郎 ◆yxYaCUyrzc F・F、アレッシー、岸辺露伴、ヴィヴィアーノ・ウエストウッド、ジョージ・ジョースター1世、シーザー・アントニオ・ツェペリ 153 我たとえ死の淵を歩むとも ◆33DEIZ1cds ロバート・E・O・スピードワゴン、山岸由花子、エンリコ・プッチ、ジョルノ・ジョバァーナ、ラバーソール、タルカス、リンゴォ・ロードアゲイン 我たとえ死の淵を歩むとも 後編 154 すべては美徳が生んだもの(前編) ◆0ZaALZil.A 岸辺露伴、ヴィヴィアーノ・ウエストウッド、F・F、J・P・ポルナレフ、トニオ・トラサルディー、花京院典明、パンナコ...
  • ビッチ・ボーイ
    ...って読む 150 人でなしの恋 J・ガイル 166 Devil In His Heart 150 人でなしの恋 片桐安十郎(アンジェロ) 166 Devil In His Heart 149 目覚めろ、その魂(前編) ミュッチャー・ミューラー GAME OVER 149 目覚めろ、その魂(前編) ホル・ホース 166 Devil In His Heart 153 我たとえ死の淵を歩むとも 山岸由花子 166 Devil In His Heart
  • 二兎追うものは大いに悩む
    ...ア・ネーム 150 人でなしの恋 マウンテン・ティム 169 アイ・コール・ユア・ネーム
  • 悪意の継承者(後編)
    ...グ(前編) 150 人でなしの恋 ナルシソ・アナスイ 168 プロモーション・キング(前編) 147 The Killer Eyes 虹村億泰 168 プロモーション・キング(前編) 147 The Killer Eyes エシディシ 169 アイ・コール・ユア・ネーム 153 我たとえ死の淵を歩むとも エンリコ・プッチ GAME OVER 153 我たとえ死の淵を歩むとも ジョルノ・ジョバァーナ 168 プロモーション・キング(前編) 146 ハマー・トゥ・フォール ディオ・ブランドー 166 vengeance 153 我たとえ死の淵を歩むとも ロバート・E・O・スピードワゴン GAME OVER 153 我たとえ死の淵を歩むとも リンゴォ・ロードアゲイン 166 vengeance 153 我たとえ死の淵を歩むとも タルカス 166 vengeance 160 ハーフ・ア・サテ...
  • サーレー
    【名前】サーレー(イタリア語で「塩」の意) 【出展】<第五部 黄金の風> 【種族】人間 イタリア人 【性別】男性 【外見】頭の上に蟹が乗っかってるような髪型。脇腹部分が露出した袖なしのシャツで腰の辺りには多数の星?の模様。 【性格】ポジティブ。例え戦闘中だろうと余裕を崩さない。 【口調】 「ええ! 希望とやる気がムンムンわいてくるじゃあねーかッ! おいッ! 情熱を持ってブチャラティの野郎から6億円を奪ってやれるぜ―――――ッ」 「ちょっとずつなんだ ほんの少しの力でな…… 何回もたたくんだ……」 「おめーが今、弾丸を何発持ってよーが おれには関係ねーさ 一発撃とーが百発撃とーが……… おめーにおれは倒せねェ―――ッ!」 ギャング組織パッショーネの一員(?)。ポルポの隠し財産のうわさを聞きつけ、仲間のズッケェロと別行動でブチャラティ達を狙っていた。 自分の能力に...
  • 耳なし芳一
    はぁはぁと息を切らしながら走り続ける学ランの男――虹村億泰。 その顔は汗やら何やらで見るに堪えないものになっていたが、瞳には一筋の光が確かに宿っている。 彼はまだ堕ちていない。だが――― (俺は本当に自分の道を自分で選べるのか……?  選んだ答えが間違っていない保証はあるのか……?) その光は濁っていた。不安が不安を呼び頭が狂いそうになる。 だから今まで不安を脳裏に浮かべないようにとがむしゃらに走り続けていたのだ。いや、今なお走り続けている。 「こんな時に誰かに会っちまったら……まともに戦えねぇ。  スタンドは……バイクに乗るようなもんだからな。なぁ、兄貴?」 自分の心の弱さを誰に吐く訳でもなく呟き俯く。足元には朝日で照らされた自分の影が映っている。 何の気無しにその影を追うように目線を上げていったその先には自分と同年代くらいの半裸の青年が立って...
  • Never Gone
    実に奇妙な光景だった。 家、家、家、スペースシャトル、家………スペースシャトル? そう、D-4に忽然と現れたスペースシャトルはまるで「ここが自分のいるべき場所だ!」と主張しているかのように、ドンッと置かれていた。 その奇妙な光景のなかに一人の男が現れた。身長は180…190はあるだろうか?白いコートを着込み、同じく真っ白な帽子をかぶっている。なかなか上等な服のようだ。 顔は日本人離れしている高い鼻や整った顔立ちをしている。しかし、なにより目立つのがそのギラリと鋭く光る、揺るぎない意志を持つその目だろう。しかし今その目は輝きを失い、確かにその中には絶望の色が宿っていた。 その男、空条承太郎が最初に想ったのは“悲しみ”であった。 なぜ“彼女”が殺されなくてはならなかったのか? さきほどの光景を見てから彼はこの答えの出ない迷宮に入り込んでしまったのだ。自問自答を繰...
  • ほんのすこしの話
    ドッカアアアアアアアアアアアアア……ン!! リゾットがブチャラティたちの嘘の情報を伝え終えたその時。 2人の間を崩すのに、それは最高の介入だった。 天から零れ落ちた巨魁の襲来だ。 「ゲーッ! 何だありゃあッ!? 」 「驚いたな……」 「知っているのかよリゾット!?」 相手に聞こえるように舌打ちしながら、リゾットは手を組みなおす。 そのわざとらしい返事を受ければ、彼は苛立っているはず——と誰もが考えたくなる。 だが怒りと呼ぶには硬すぎる顔、焦りと呼ぶには静かすぎる態度。 憤怒の感情を汲み取るにしては、彼の全てはあまりにも無で、あまりにも冷え切っていた。 「隕石だ……誰だってそう答える」 「な、なんだってーーーーーーーーーー!?」 「俺にはそう見えた。知らないのか? 」 とはいえ彼がそうだというならば、それは隕石以外の何ものでもない。...
  • 使者~メッセンジャー~
    砂浜に押し寄せる飛沫がパンナコッタ・フーゴの靴に湿気を与える。 しばしの黄昏、昇り行く朝日を見つめながら彼は先刻の放送を思い出していた。 B-10が禁止エリアとなった以上はここを去らなくてはならない。 正確な居場所を理解していない以上はここがB-10でないという保証はないから。 しかし、彼は暁の空を見つめ続けていた。 孤独という不安が心を締め付けるから? 知人であったトリッシュ・ウナの死を知ったから? 恐らくはその二つが混ざり合っているのだろう。 「向かうなら……西の政府公邸辺りか?」 開始時にいたのは恐らくサルディニアの海岸。 そして、1~2時間の睡眠時を除けば北へ歩いていた。 自分の歩行ペースからして恐らくここはC-10、もしくはB-10。 もちろん正確なところは完全に分かってるわけではないので、百パーセントとはいえない。 けれどもおおよそでもいいか...
  • Friends Will Be Friends
    昇り始めた太陽が恨めしい。 今の今まで僕を照らすことなく日陰者にしてきた張本人はしたり顔でスポットライトを当て、表舞台に引きずり出した。 睨み付けるように顔をあげるとそんな僕を非難するように容赦ない光が脳をチリチリと焦がす。 立ちくらみを感じ思わず立ち止まる。 すべてのものに公平なはずの太陽さえも僕に圧力をかけているかと思うのは被害妄想だろうか? そう思い、惨めであろう自分の姿を想像すると自虐的な笑みがこぼれた。 第一回放送を聞いてから一時間ほど。現在僕は進路を西にとり、線路か政府公邸を目指して歩き続けている。 先ほど存在に気づいた写真の同行者、吉廣氏には申し訳ないが彼にはポケットの奥底で黙って貰っている。 正直なことを言うと僕はまだ結論をだしてない。将来協力者になる可能性のある彼の機嫌を損なうのは頂けないがそれでも慎重な判断をすべきだと僕は思った。 それは吉廣氏が...
  • ツィゴイネルワイゼン(後篇)
    【花京院へ あたしはあんたに謝らない。 謝るっていうのは、許される余地のある人間がすることだ。あたしにはそんなの無い。だから謝れない。 さっきのあんたの眼を見てわかった。あたしは腐れゲス野郎だってな。 どうしてあんなことをしたのか。あたしは死ぬのが怖かったんだ。ここに来てからずっと、そればっかり考えてた。 そして全部、あたしが悪いんだ。今になってやっと認めるよ。 善にも悪にもなりきれないあたしは、ゲームどころか、人生の舞台にすら立っていない、ただの間抜けだったんだ。 鈍感で、怠惰で、卑劣で、無意味…ほんとうに、そういうものに堕ちてた。 あたしはいったい何が怖かったの?死ぬのが嫌、って一体なに? 同じことなんども考えすぎて、あたしがバカだからかな、わかんなくなっちまった。 死ぬときに痛いのが嫌なのか、死んだらやりたいことができなくなるから嫌な...
  • Danse Macabre
    ボインゴ、ボインゴよ。 兄ちゃんはここでいつまでもだらだらするわけにゃあ行かねえよな? だって考えてみろよ、ここではゲームに乗ってる奴と乗って無い奴が必ずいるだろ? 乗ってるやつは基本単独で動くだろうからここでは置いとくぜ。 だが乗って無い奴等は当然、仲間を集めて荒木を倒して脱出だ!って考えるわな? つまり俺が引きこもってる間に、どんどん組織的になっちまうってことだ。 結束が固まり、集団外の人間に対して警戒心が高くなる。 そんな中に俺が入れるか、ってえ話だよ。 スタンドは戦闘できない、人望も無い、そもそもほとんど知り合いがいねえ。 今のうちに誰かとのパイプを作んなきゃなんねえ。 自分の命以外どーでもいいけどよ。孤立化は避けたいところだぜ。 ひとまず他人になりすまして悪評振り撒きつつ情報収集…だな。 あーでも、潜り込めそうな集団に潜り込むってのもやっ...
  • ジョセフ・ジョースター
    【名前】ジョセフ・ジョースター 【出展】<第三部 スターダストクルセイダース> 第二部、第四部にも登場。 【種族】人間 イギリス・ロンドン生まれ 【性別・年齢】男性・69歳 B型 【外見】髭を蓄えたマッチョな老人 左手は金属の義手(手袋で隠している) 【性格】抜け目のない策士。お茶目な面もある。 アメリカの不動産王にしてジョースター一行のまとめ役。 孫である承太郎のスタンドに関する件で日本にやってきた後、娘を救うため、そして自らの血統の因縁に決着をつけるためDIOが潜むエジプトへと旅立つ。 全盛期(二部)の頃と比べると多少体力は落ちたが、年齢による老いを全く感じさせず、波紋&スタンド、そして優れた頭脳で悪に立ち向かう。 「将来彼が普通の人間社会に出たらとんでもない大悪党かものすごい大人物になるわ」byリサリサ 事実、ジョジョの奇妙な冒険の第二部から第四部...
  • 黄金の精神は、此処に ⑦
    「この幽霊小道に入ったら、出るまで決して振り向いてはいけない」 誰が決めたかなど分からない。 昔からそうだったのだろうし、これからだって変わらないのだろう。 『この世』と『あの世』を繋ぐ大原則は。 「驚かせてごめんなさい。私は杉本鈴美。幽霊です」 杜王町の守人と言うには、頼りない少女。 無限回廊に迷い込んだ男に対して、慇懃な態度で接する。 杉本鈴美は、仕事が増えた。 これからの彼女の使命は、かつての犯罪者を相手取るより困難な道だ。 行方知れず、足取りさえ追えないし、伝えたところで見えざる恐怖に怯えるのがオチかもしれない。 「この小道に案内したのには、訳があるの」 それでも、病のように静かに、そして深く人々を傷つけた怪奇に挑んだ時も、条件はほとんど同じだったのだから。 具体的な方法は見当たらないが、どんな人だって、立ち向かうことは出...
  • Revolution 9 ― 変わりゆく九人の運命(中編)
    『エピタフ』は使わなかった。いや、正確には使えなかった。俺が三人を見つけた時には未来を予測する暇などなかったから。 故に即座に『キング・クリムゾン』を発動、時を吹き飛ばす。 イレギュラーが起きる可能性も考慮すると出し惜しみなどしてられなかった。それに心配性はこの俺の性。 帝王の仮面を脱ぎ去った今でも、スタンドを見せることに抵抗がないわけではない。 しかしそれ以上に目の前で起こる戦闘をなんとかせねば、そう思った故の行動。それに――― 「ジャン・P・ポルナレフだな………?」 『仲間』となってくれそうな………いや、この言葉は適切じゃないな。『仲間』にしたらこれほど心強いヤツはそういないからだ。 だがらこそ、ポルナレフのピンチに割って入った。キング・クリムゾンを見せ、時をぶっ飛ばしてでもヤツに借りを作りたかった。 ゆっくりと辺りを見渡す。緑の閃光を放ったスタンド使いは俺...
  • Trouble is
    …いる。確かにいる。 そして、見られてる。さっきからずっと、わしの背中を射抜くように。もっともそれが誰かは見当がついてるんじゃが…今更振り向くのはどうも気が向かんのう…。 チラッ …案の定ディアボロ君と目がばっちり合ってしもうた。適当に笑顔を向けてみるも… 「…」 まるで変化なし…。 ディアボロ君のあの目。あれはいやな目じゃな…。 今までどんな時も能天気に、楽観的に生きてきたわしもやる時はやることをやってきたんじゃが、その過程で何度も絶望を味わったもんじゃ。それでもあそこまで酷い「目」はしてなかったじゃろ…。 なんと言うか、鬱病人というかのう?仕方なくこの世に生きてるというか、まさに無気力という言葉がぴったりというか…。こう、瞳に力が無いんじゃな。死んだ魚みたいなのう…。 「あ~…ディアボロ君。体調は大丈夫かね?疲れてるならそろそろ休憩をとってもかまわな...
  • 『因縁』同士は引かれ合う
    プッチのヤローがくたばった。アラキが奴の名を口にした瞬間、俺は思わずガッツポーズしちまった。 プッチとは、所詮相容れぬ関係。仮に会ったとしてもお互いに利用するだけしていずれ殺し合う運命にあっただろう。 むしろ表面上は協力関係を築き、彼の能力を少なからず知っていただけに、かなり厄介な男だった。 だが、ざまあみろ!だなんて痛快な気分でいられたのは、ほんの一瞬だった。 呼ばれて欲しくなかった名前、そしてそうなった以上呼んで欲しかった名前が呼ばれなかったのだから。 ◇   ◆   ◇ 「ちくしょう……ティッツァーノがやられちまった……」 俺のせいだ。そう言いかけて口をつぐむ。では、あの場面で俺はどうすれば良かったんだ?ドナテロ・ヴェルサスは思案する。 訳の分からない化物からどうにか逃げ延び、大きなビルの影に身を潜め、こうして第三放送を耳にするまでの間、頭...
  • 悪魔に首を懸けるな
    「どういう事です」 ウェザー・リポートとブラックモアはポンペイ遺跡の中を散策しつつ、情報交換を行っていた。 対ヴァニラ・アイス及びラバーソウルの対策を練っていく上で、まず問題となったのがラバーソウルの変身能力。 道中の会話から、なりすましを防ぎ、お互いを認識しあうため各々のパーソナルデータを交換すべき、と言う話になったのだった。 それがあればラバーソウルが化けても偽物か否か判断できる素材になる。 他に変身能力を持つ者がいてもおかしくないのだ。出来るだけ先に手を打っておく必要がある。 そのように提案したのはウェザーだった。 故に彼は自分の肩書き、参加者の中に自分や仲間と敵対していた人物がいるらしいことを話した。 それを受けて、ブラックモアは自分の職業及び直轄の人物がどういった人間かを明かした。 あくまで他人に知らせても良いぎりぎりの範囲の情報だが。 まず...
  • 線路は続くよ、どこまでも
    「さ、さてと、電車も来たし乗るとしようかのう?」 明らかに上ずった様子のジョセフの声。 それも仕方がないことなのだろう、先程から何を言っても返ってくるのが無言の返事しかないのだから……。 しかし、話を完全に無視するわけでもなく二人は各々荷物を持ち、一両しかない小さな電車のドアへと向かっていく。 ホームと電車の間にある小さな隙間を越えて、三人は電車内へと入っていった。 年甲斐も無く、ジョセフは勢いよくシートへと身を預けて飛び込んでいき、 音石が同じ側の座席、ディアボロが反対側のホームが見える方の座席へと座った。 電車の中でも相変わらず三人の間に流れる空気は重い。 だが、音石明だけは無言を貫きながらも顔色は多少よくなったように見える。 理由は、ついに自分の最も必要としていた安定した電力の供給を得ることに成功したからだ。 パンタグラフにレッド・ホット・チリペッパーを張り...
  • ティッツァーノ
    【名前】ティッツァーノ 【出展】<第五部 黄金の風> 【種族】人間 イタリア人 【性別】男性 【外見】長髪で色黒 一見女性のようにも見える 【性格】冷静で判断力に優れる パッショーネボスの親衛隊の一人。ヴェネツィアにて組織から離反したブチャラティチームを襲撃した二人のうち髪が長い方。相棒のスクアーロとはいろんな意味で(?)いいコンビ。女性のような外見とは裏腹に漢らしい一面もある。 【口調】 「落ちつくんです 焦る事はヤツの思うツボです」 「なんて………こった………こいつ………この わたしの方を探知するために………「自分の舌」を…」 「ほんのちょっぴり……… 予定どおりでは なかったが……… 「勝利」にはかわりがない オレたちの「勝ち」には……な」 口調がいまいち安定しないキャラ。丁寧語で一人称を「わたし」にしておけばそれっぽくなる たぶん。 ...
  • 浦島太郎
    「ダ、ダダダービー、おお前え今しし死んだって……」 放送を聞いて以来がくがくと膝を震わせっぱなしの男の方を振り向く必要はなかった。 「ちくしょう、おい何とか言えよダーb」 なぜなら……男、アレッシーは疑問の回答を得る前に――いや、質問を終える事さえなく――溺死したから。 ごぶっ、とせき込んで倒れたアレッシーの死因は先に治療と言う名目で打ち込まれた知性の塊。 それらが到達した点は頚椎の第四骨。かつて受けた技の再現はそう難しい事ではなかった。 “犯人”は丹念にメモをした地図と名簿をデイパックにしまって立ち上がる。 「――脅して言う事聞かせても良かったんだがな」 小さくこぼれた一言は彼が立ち上がるのと入れ替わるように倒れこんだアレッシーがほとんどかき消していた。 もっとも、誰に対して言ったセリフでもないのでどうでもいいことなのだが。 だがしかし、その発言に答...
  • LOVE LOVE LOVE
    荒木飛呂彦の放送によって告げられた三人の死は白金の心を融解させた。 空条承太郎は冷静な人間ではあるが冷徹な人間ではない。 表情を表す事が少ないだけで、友との別れの際には涙を流し、素晴しき出会いに笑みを浮かべる普通の人間だ。 近しい者達からは完璧超人のように扱われている彼にとて弱点は存在する。 『消え去った炎』 最初に呼ばれた友の死は俺の心に大きな穴を残していった。 いや、炎が消えてしまったような寒さと不安を残していったというべきだろうか? 全ての始まりという『炎』に相応しく自分の全ての原点だった男。 堅物と思いきや、案外茶目っ気のある性格をしていた50日を共にした友 彼は一度目の死の時にも、二度目の死の時にも別れを告げることができなかった。 冷め切った心に矛盾して白金は溶ける、融ける、熔ける。 『ダイヤモンドは砕け散る』 ...
  • ママっ子☆マンモーニ!
    「……チッ」 オレは舌打ちして、目の前の河を眺めながら道を歩く。 事故でもあったのか、圧し折れて転がっている道路標識を蹴飛ばした。 ガードレールが道路と歩道を隔てているが、車は一台も通らない。 支給された地図によると、ここは『ヴェネチア運河』と『ナイル川』沿いの位置だ。 遠目に見えるいかにもスラムな街とイルーゾォの奴がブチャラティ達にやられた『ポンペイ』の遺跡がそれを示している。 最初にこのムチャクチャな地図を見たときは驚いたが、どうやら地図が間違っているわけではなさそうだな。 『ザ・グレイトフル・デッドッ!』 見慣れたオレの『スタンド』が出現する。 特に異変はない……だが、心なしかスタンドパワーが落ちている気がするな。 「あのアラキって野郎の仕業か……? チッ」 オレは再度舌打ちをすると、ディバッグに手を伸ばした。 食料、懐中...
  • Unmistakable
    雨音だけが彼らの耳に響く。 しかしながら風を切り、足を進め体を動かし続ける彼ら二人には雨音だけが聞こえているわけでは無いだろう。 ブラックモアには自らのスタンドを出現させる際の奇妙な音、そしてビチャと水溜りの中に飛び込むような音。 ウェザー・リポートには急かすように動く自らの心臓の音、そして体全体を覆うような暴風が耳音を駆け抜けていく音。 二人が同時に駆け出すきっかけになったのは一人の少年の叫び声だった。 「うわああああああああああああ」 雨音を破るように響いたそれは話を切り上げ、駅へ向かおうとしていた二人にもしっかりと聞こえていた。 「今の声は………」 「早人さんの、ですねェ」 その会話が徒競走のスタートの合図であるピストルの号砲かのように二人は全力で駅へと走り出した。 そして今に至るわけだ。 心なしか雨足が強くなったかのように感じたブラックモアは飛び跳ねなが...
  • ママっ子☆マンモーニ!2
    パチパチパチ……と、カーズの野郎が拍手をしている。 ニヤニヤ笑いを浮かべて、心底馬鹿にするように、ゆっくりと。 「人間とは不思議な行動を取る物だ。ただ、聞き捨てならない一言があったな……」 「……」 あたしは、ゆっくりとカーズから離れる。 ガソリンがない役立たずの車に手を置き、カーズとの壁にする。 車の窓から見えるカーズの顔は、奇妙に歪んでいた。 「……『今この場で奴に勝ち目があるのは自分だけ』。これは本気で言っていたのか? それとも奴らを逃がす口実か?」 「どっちでもいいだろう? グダグダ喋ってねえでさっさと来やがれッ!」 「雄雄しいな……波紋戦士はどいつもこいつも我々『柱の男』にそんな雄雄しい態度をとった……」 ……会話が成立しない。 カーズの"キケン"度が如実に分かる。 だが……逃げるわけにはいか...
  • 人は人の心の中に
    日は高く昇り、光がさんさんと地上を照りつける。 たゆたう波、被るは砂浜。その側を駆ける一人の少女。 ここに追いかける美男子でもいれば、まるでドラマのワンシーン―― 「荒木の野郎! ピンポイントで狙ってきやがって!」 ――なんだろーが、現実はそうじゃあない。 あたしは見ての通り全速力で疾走中。何でかって? 『13時に I-7』が禁止エリアになるんだとよ! さしずめ追ってくるのは美男子じゃあなくて時間ってとこか? 逃げ道全部塞がれてはいない? 一時間余裕がある? んなもん知るか! こっからどうなるか分かったもんじゃあないんだ、とっとと抜け出すに越したことはない! 大体、あの爆発見て禁止エリアの近くにいられる奴いるかってんだ! 生きた心地しなかったぞ! 本音を言やあ、予想できなくはなかったよ。 あたし、荒木の野郎が大事そーにしてた日記パチった...
  • スモーク・オン・ザ・ウォータリー・アイズ
    男がぶらぶらと川沿いを散歩している。 両肩に簡易的な添え木をへこへこ歩く姿は、リハビリ中の患者のようだ。 向かう先はサンタ・ルチア駅。本音を言えば、彼にとってはどうでもいい場所。 「ヴァニラ・アイスは……そろそろ駅についてる時間かね」 一足遅れた男の足は何を導いていくのか。 戦火の火花を散らせるのか、はたまた収束させるのか。 「ま、俺は美味い女にありつけりゃあ充分なんだがな……お? 」 屍生人J・ガイルが降水に囲まれたコロッセオに進入をしようとしたその時。 駅から何かが崩れる轟音が響いた。 「お! どんぱち、やってるやってる……」 まるで他人事にように欠伸をしながら、J・ガイルは左の腕でお腹のかゆい所をかいた。 日の出まで、あと2時間。 【I-4 北部 /1日目 早朝(4 00過ぎ)】 【J・...
  • 泣いた赤鬼
    「―――さあ、もうすぐジョースター邸です。そこまで見えてきていますが……お身体は平気ですか?」 そう背後の男に問うのは長髪の騎士、ブラフォードである。 一方、その質問を投げかけられた初老の男性は、少々息を荒げながらもはっきりとした口調で答える。 「あぁ。“最優先は息子たちの保護。今は他の参加者に出会わないように山道を行こう”と言ったのは私自身だからな。  そうそう音を上げる訳にもいくまい。君には私の分の荷物まで持ってもらっている。これ以上我儘は言わんよ」 服の所々に泥をつけ、整っていた髪には小枝が絡みついている。一見しただけでは山奥に身を潜める浮浪者のようだ。 しかしこの男性、れっきとした紳士である。 ジョージ・ジョースター。この“ゲーム”に放り込まれた息子たちを保護し、荒木の打倒を目指す誇り高き男。 彼らは、町の中心部を迂回するように――地図で言うと...
  • BROKEN GLASS SYNDROME Ⅱ
    ◆ 男たちが無意識のうちに取っていたのは「追悼」の姿だった。 涙は流さなかったが、無言の男の詩があった。 言葉は必要なく、思い思いに彼らは敬意を表した。 ブチャラティは胸に手を当て、ジョルノは目を瞑り、祈った。 リゾットはリンゴォの生き様を目に焼き付け、ホルマジオは静かに十字架をきった。 「ブチャラティ」 突然エシディシに名前を呼ばれ、彼は戸惑う。 しかし、察したのだろう、彼は黙って部屋を横切り、能力を発動。地面に一本のジッパーが作られた。 エシディシはリンゴォの遺体をそこに横たえた。 誰もが敬意を表していた。そして、これから起こりうる戦いの中で彼がこれ以上傷つくことを、誰も望んでいなかった。 「僕らは……わかりあえないのでしょうか?」 リンゴォの遺体が消えた後、ジョルノが絞り出すような声で、控え目に言った。しかしその瞳に...
  • Larger than life
    風に揺られ木の葉が舞う。木が揺れ、森が揺れ、光が揺れる。虫の声もなければ都会の騒音もない。ただ風に揺られ、擦れ合う木の葉の柔らかなメロディだけが辺りを包む。静かな夜、月見には最高の夜だ。 そんな静寂の中に独りの男。ヒラヒラと舞い落ちる葉を親指と人差し指で的確に摘まむ。一枚、二枚、三枚、四枚………。人が見たらびっくりするだろう。この月明かりだけのなかどうやって? しかし男には月明かりだろうが太陽の光だろうが関係ない。 光を必要としないその目。杖を当て、周りの情報を集める耳。 その男の名はンドゥール。 ◇   ◆   ◇ 550…いや、600メートルほど離れた位置に二人。一人は歩幅から見て身長160前後。歩幅が変わらないにも関わらず時々リズムが狂うことからケガ、またはなんらかの理由で足元がおぼつかない。踏み込みが乱れないことから年老いてはなさそうだ。 もう一人...
  • As long as you love me
    エンヤは狼狽していた。必ずやあの憎きジョースター一行を抹殺しなければならないのに……。すぐにもDIO様の元に馳せ参じてお仕えしなければならないのに……。 なのに、なのに…どうして………。 「どうして50メートルだけなのじゃ――――ッ!?」 なんということだろうか、彼女のスタンド“正義”はかつてのように広がってくれないのである。 “正義”を広げようとコントロールしても自分を中心として半径100メートル…いや、せいぜい50メートル程度しか広がらないのである。 それ以上広げようとしてみてもコーラの後に出したゲップが空気に溶けるように、霧が消えてしまうのである。 まるで子供の時から家族同然に育て上げられた犬が主人の元を離れがらないように……。 時を少しさかのぼって見よう――― B-5のタイガーバームガーデンにて名簿をチェックした後、彼女はふと自分のスタンドで町全体を覆うことを...
  • I still...
    吉良吉影は静かに暮らしたい 階下から聞こえた物音に作業の手を止める。 何事だ、と耳を澄ませたところどうやら一階にて別行動をしている男が何かを見つけたのか、それ以上の音は聞こえてこなかった。 本日何度目かわからない深いため息をつき、彼は『馬鹿馬鹿しい』と投げ出したくなるのをグッとこらえなんともなしに時計に目をやった。 長針は九の数字を通り越し、対角にある相方の短針も四に近づきつつあるのが見える。 もはやのんびり過ごす時間もない。そう暇つぶしのように時間を費やすわけにはいかないだろう。 こんな時間に起きている、成人男性にしては珍しいほどの早寝に執着する男はそのことに違和感を覚えつつも、今の自分の泥棒じみた行動を思えば、と自嘲気味な笑みを浮かべた。 ベットの下を覗き込む。 奥に光るのはなんだろうか。硬貨か、はたまたただのボタンか、それ以外か。 スーツを埃まみれま...
  • ボヘミアン・ラプソディ(後編)
    私の名前は『吉良吉影』。年齢は33歳。 自宅は杜王町北東部の別荘地帯にあり、結婚はしていない。 仕事は『カメユーチェーン店』の会社員で毎日遅くとも夜8時までには帰宅する。 タバコは吸わない。酒はたしなむ程度。夜11時には床につき必ず8時間は睡眠をとるようにしている。 寝る前にはあたたかいミルクを飲み、20分ほどのストレッチで体をほぐし床につくことを習慣としている。 そのおかげか、赤ん坊のように疲労やストレスを残すことなく朝目を覚ますことができる。 健康診断も異常なしとの言葉を医者からもらった。 そんな私にもたった一つ、趣味と呼べるものがある。それは……… 「ちょっと待ちたまえ…ジョルノ・ジョバーナ。人に役割を押し付けて逃げるとは都合がよすぎないかい………?」 「別に僕はついてきて欲しいと言った覚えはありません。むしろあなたにはあそこに残っていて欲しかった」 ...
  • What makes you differrent
    C-4にあるDIOの館に向かうタルカスの足取りは重かった。現在彼が何より必要としたもの、それは休息であった。 彼がこの殺戮の舞台に呼び出されてから未だ五時間と経過していない。会った参加者も見知らぬ乗り物に乗っていた人物を含めても三人しかいない。 そんな彼が休息を必要とするのか?イエス、なのだ。 どうやら先ほどの出来事は彼にとっていささかショックが過ぎたようである。 小型戦車のように猛スピードを出していた面影はなく、トボトボと歩を進める様はどこか浮浪者にさえ見えた。 血を、肉を求め飢えた野獣のような眼光も鳴りを潜め、俯きがちなその視線は彼の心情を充分に現していた。 何も考えたくない、それが今のタルカスの正直な気持ちであろう。なにも臆したわけではない。殺しに躊躇いがあるわけでもない。ただ、今、この時は心の整理が必要なのだ。 それだから彼は休息を必要としている。 一歩一歩、...
  • ボヘミアン・ラプソティ(後編)
    私の名前は『吉良吉影』。年齢は33歳。 自宅は杜王町北東部の別荘地帯にあり、結婚はしていない。 仕事は『カメユーチェーン店』の会社員で毎日遅くとも夜8時までには帰宅する。 タバコは吸わない。酒はたしなむ程度。夜11時には床につき必ず8時間は睡眠をとるようにしている。 寝る前にはあたたかいミルクを飲み、20分ほどのストレッチで体をほぐし床につくことを習慣としている。 そのおかげか、赤ん坊のように疲労やストレスを残すことなく朝目を覚ますことができる。 健康診断も異常なしとの言葉を医者からもらった。 そんな私にもたった一つ、趣味と呼べるものがある。それは……… 「ちょっと待ちたまえ…ジョルノ・ジョバーナ。人に役割を押し付けて逃げるとは都合がよすぎないかい………?」 「別に僕はついてきて欲しいと言った覚えはありません。むしろあなたにはあそこに残っていて欲しかった」 ...
  • ツィゴイネルワイゼン
    出来たばかりの銃創が痛む。 それに呼応するかの如く、花京院の気持ちもどんよりと沈んでいく。 止血をしようと見回した視線も、彷徨い果てて行き場をなくし、一点を見つめたまま動かなくなってしまった。 一体僕たちは何なんだ。 僕たちがお互いに傷つけあって、奪い合う理由は何なんだ? 死にたくない。誰だってそうさ。 でも、だからと言って他人を踏み台にして得る人生にどれ程の意味があるんだ… その後に食べる料理は美味しいのか?映画を見て感動できるのか?友人と楽しくはしゃげるか?…絶対に無理だ。 濁った泥水の中にいるような気分で一生を過ごさなくてはならないだろう… だが、現状はどうだ。 死と言う事実の前には僕の信じた正義などは無意味なのか? 死ぬことに対する恐怖の前には、どんな高尚な思想も便所のネズミのクソ程度のものなのか… では僕はDIO打倒を目指し...
  • 夜の三者会談SOS
    「やはり、俺の知る特別懲罰房か」 空条徐倫の眠り続ける民家に別れを告げ、ナルシソ・アナスイは特別懲罰房を訪れていた。 マウンテン・ティムと約束をしたということもあるが、 彼の目的は目下のところ右足の回収と、徐倫の安全の確保。 だが、徐倫のことをどこまで、どのように伝えるべきか ここに至るまでの道のりで結論は出ていなかった。 「ティム、いるか!?」 懲罰房の入り口から声をかける。 ティムがいない可能性、敵が待ち伏せをしている可能性があるためだった。 「あぁ」 返事はすぐに帰ってきた。 壁に反射し、くぐもって聞こえたが、それはまぎれもなく友人の声。 ティムの無事にほっとしながらも、同時に彼がいなければ良かったのだが、と落胆している自分を意識する。 それでは右足の回収も出来ないが、彼に『後ろめたい』説明をせず...
  • 【第四部:ダイヤモンドは砕けない】からの出典
    【第四部:ダイヤモンドは砕けない】からの出典 ミキタカの胃腸薬 虹村億泰の最後の支給品。 ミキタカがコミックス40巻あたりで自分のカバンから出した医薬品。 原作でもミキタカが自分の身体を変身させて作ったのか、ただの本物なのか謎。 億泰たちにはただのギャグにしか見えなかったようだ。 普通に飲めるし効果も普通にあるらしい。 使用上の容量、用法をよく守ってお使いください。 ありがとう、ミキタカ胃酸。良ィィィィィィィィィィ薬です! 現在は下水道に流され禁止エリア内にあると思われる。 ポラロイドカメラ カーズに支給。 おそらく吉良吉廣が使っていたもの。 1999年にしてはレトロな作り。吉良の愛用品だったのだろうか? カーズにしてみれば、どうってことないオモチャ以下の扱いだし、一瞬で分解されそう。 現在はH-5地下鉄線路脇にデイパックごと放置され...
  • マウンテン・ティム
    【名前】マウンテン・ティム 【出展】第七部:スティール・ボール・ラン 【種族】人間 【性別・年齢】 男性 31歳 【外見】 典型的なカウボーイの格好、ルックスもイケメンだッ! 【性格】女好き、だが決して軽いわけではなく、作中では“既婚者”のルーシー・スティールを文字通り命懸けで守った。     また、殺人者に強い怒りを抱く正義感と、敵とはんだんすれば殺しをも厭わない冷酷さも併せ持つ。 【口調】 「おっと 会話の成り立たないアホが ひとり登場~~ 質問文に対し質問文で答えると テスト0点なの知ってたか? マヌケ」           ス タ ン ド  「この能力を『立ち向かうもの』とオレは個人的に呼んでいる……」 「ベッドの上で死ぬなんて期待してなかったさ オレはカウボーイだからな  帰る場所が欲しかっただけさ…… 旅に出たら帰る場所がな………」 【特異...
  • 黄金の精神は、此処に ④
    ディオの計算は崩れ去った以上完璧とは言えないが、少なくとも実用レベルのものだった。 現実がハッタリだったとしても、二重三重の策があることをアピールし、アナスイは負けないかもしれないが勝ち目がないことを証明した。 アナスイが控えていた第二の首輪も、あのままだったら取り出すこともできなかっただろう。 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」 徐倫はそれらを踏まえたうえで『手ぬるい』と考えたようだが。 あのままだと、『ホワイトスネイク』が干渉する隙があっただろう。 どの道それが狙いだったであろうことは、口出しできない人質にされた時点で気付いていた。 敵は、真っ向から打ち砕かなければいけない。避けて通れぬ修羅場を突き進むのが、彼女。 しかし、ディオの誠意にまるきり利益がなかったわけでもない。 首輪の機構の真偽はともあれ、首輪をわざわざ嵌めてくれたのは...
  • さようなら、ギャングたちⅡ
    ▼  13人が集まった直後、億泰が音石を見て怒り爆発。情報交換する暇もなく今に至ってしまった。 よって、その後は残りの全員による情報交換とチームとしての役割分担が決められた。 リンゴォはあくまで個人であることにこだわった。 彼はチームの一員として働くつもりはないと先に公言していた。 ナチス研究所によったのも体を休めるためであって、荒木打倒など彼の考えうることではない。 そこでリゾットは交換条件を申し込む。 ジョルノのスタンドによる治療と引き換えに、門番として働いてほしいと提案したのだ。 リンゴォはこれを了承するも二つの条件を出す。 ひとつはエシディシ、吉良吉影に関する情報を優先的に提供するとと同時に、二名がナチスに来るようなことがあればリンゴォが戦闘を行うこと。 またその戦闘には絶対に横やりを入れないこと。 そして門番の期限は真夜中24時まで、それ...
  • ただの人間だ。人間でたくさんだ。
    「ジョナサン、シーザー、由花子……どいつもこいつもくたばった!」 ディオにとって、放送は吉報だった。 知る限り確実に敵視されている邪魔者があらかた死んだのは僥倖としか言いようがない。 個人的な恨みを晴らせなかったことを捨ておけるほどに、今のディオは平静である。 あまりに広大で、夢物語と捉えられかねない野望を見据え、掴むためにも。 「限りなく最高の条件だ。だが……だがしかしッ! 一手足りない!」 見据えたうえで、理解しているからこそ、乗り越え難い。 シーザーの件からしても、過去の汚名とはいえ何人かには間違いなく敵視されている。 悪評を伝聞した者がいることを考えると、終盤になればなるほどディオは不利だろう。悪意でないからたちが悪い。 確実に『乗っていない』という『示し』を付けなければ。 「予想は、ほぼ合っているはず。だが、俺の方か...
  • Resolution(前編)
    『ダメだ』 綴られる三文字。 否定、不可能、無益を意味する三文字。 綴り手、音石明は、自らのスタンドを体内に収める。 『本当に分からないんだな?』 『今ので分かったのは電気が流れてる、ってことぐらいだぜ。その電源はさっぱりだ』 来訪者、山岸由花子がもたらした『妨害電波発信装置』。 首輪を無力化する要素を求めていたリゾットにとってこの邂逅は僥倖だった。 放送はメモするだけにとどめる。 既にこの世にいない同志の無念を晴らすためにも、感傷を引きずるわけにはいかない。 不可解な禁止エリアや新参者の考察も後回しにスピットファイヤーを回収、リゾット達は実験を開始。 第一の実験として、妨害電波の効用のテスト。 スピットファイヤーのフライトが不成立だったために、リゾットは一応の成功と見た。 第二の実験は、『レッド・ホット・チリ・ペッパー』を用いた電力源の確...
  • sub、sab、serve、survivor
    繁華街へ向かう途中に、何かが破壊される雷のような音が遠くで響いた。 「誰だかが喧嘩おっ始めてやがるな……」 スピードワゴンは低く唸った。チンピラの縄張り争いなら無視できるが、 もし弱者が一方的に攻撃されているのなら、黙って見過ごすつもりは無い。 「ちょいと様子を見に行っとくか……」 進路を変え、【D-4】へと足を向けた。 * * ホル・ホースは、ズキズキと痛む脇腹を押さえながら逃げていた。 非常に走りにくいが、荒く息を吐きながら体を引き摺るように前へ進む。 なぜ彼がここまで必死になっているのか。それは先程、鈍く重い金属音が背後で轟いたからだった。 (あの音からすると、きっと近くだ。このまま留まるのはマズイ!) けれど、さっきから体が重く、だるい。 呼吸に合わせて傷口が脈打っているのを感じる。 「んがッ」 とうとう、足を縺れさせて転倒した...
  • We Are the Champions
    「26人か………」 朝日が眩しいのか、目を細め呟く。温かく輝く光源と対照的に男の口調は冷え、どこまでも現実を見ていた。 手元の名簿をじっくりと見つめる。地図を眺め現在地を確認、今後どうするかについて頭を働かせる。 しかし表面上は冷徹を装っていても、己の中で激情を押さえ込めるほどリゾットと言う男は器用でなかった。 (短気なアイツのことだ。見境なく喧嘩をし、相手の力量を見違えたか…。 まぁ、この舞台では長生きできるような奴じゃなかったってことだろうな。) こうなることはわかっていたと自らに言い聞かせる。理論的に考え、冷静に、客観的に分析を行う。 それでもこの悪趣味な処刑の中で大切な部下が散ったという事実はあまりに大きい。 「禁止エリア…外堀を埋め始めたか。逆に言うとそれほど中央に参加者がいないと考えるのは短絡的か…?」 涙は決して見せない。悔しさ...
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