……あの後。駆けつけた古泉たちに助けられ、いつぞやも訪れた、古泉の自宅へと運ばれ……
俺は―――そうだ。ソファに倒れたきり、眠っちまっていたらしい。
蛍光灯の光が、俺を見下ろしている……その視界に映り込んでいる、銀髪の少女の姿。

「……長門。治して、くれたのか」

「そう」


キョンの憂鬱な冒険 -アフターロック-
第16話『ジャスト・ア・スペクタクル』


「やあ、お目覚めですか」

俺が体を起した直後。内開きのドアを開けながら、『古泉』が現れた。
俺がいるのは、ベッドの上。多分、こいつの部屋だろう。

「今、何時だ」

「深夜二時です。ご安心ください、あなたも、露伴先生も、ミスタも、無事です。
 長門さんの治療で、肉体的なダメージは回復したと思われます。
 もっとも、気疲れまでは治して差し上げられませんが……」

ああ、そうだな。できれば、そいつを最優先で治して欲しかったよ

「……事の顛末は、聞いたのか」

「はい。露伴先生からお聴き致しました。」


岸辺か……そういや、あいつは比較的ダメージが少なかったっけな。

「彼から―――『小野大輔』が話したことも、聴きました。
 敵のスタンドは、以前、僕が貴方に伝えた、機関の想定と大体同じもの。
 かつて、他人の身に宿っていた『スタンド』を、自分のものに取り込む能力。
 そして……これは、以前から聴いていましたが。『ザ・ワールド』……貴方たち三人を、ここまで追い詰めた能力の事もね」

古泉の言葉から、徐々に微笑が消えてゆく。

「やはり―――『小野』は、『涼宮さん』の力を感知した、一つの新たな『勢力』だった。
 これまでで、最も急進的な方法で、涼宮さんの力に干渉しようとしている……
 しかし、『僕ら』としては、なんとしても、涼宮さんを殺させるわけには行きません。
 ……ですが、現状で。小野のスタンドは、強すぎる―――」

僕ら。ってのは、思念体やら、未来やらの勢力も含めてのことなんだろうな。
……俺の体は、あいつの攻撃を食らったときの感覚を思い出していた。
あの、とても人間とは思えない、異常な破壊力―――まあ、実際人間じゃないんだが。
それに加えて、やつは『時』を自由に止めやがる。

「しかし。『敵』は負傷しています。
 たとえば、『傷』を癒す『スタンド』があったなら、小野大輔が、そういったスタンドに心変わりしている可能性もありますが―――
 『時を止める』という無敵の能力を、そうやすやすと手放すはずがありません。
 少なくとも、僕ならなんとか、傷をスタンド能力以外の方法で癒し、反撃することを考えますよ」

ああ、それは俺も同意見だな。
何しろ、たとえば今、ちかくの小野がいて、時を止めてこの部屋に入ってきたら―――
間違いなく。容易く、あまりにも簡単に。俺は殺されちまうだろう。やつのスタンドとは、そういうスタンドなのだ。

「小野大輔は、傷が癒えるまで、どこかに『身を隠す』はず……我々は、全力でその場所を探します。
 敵は『最強のスタンド』を、『使いはじめて』しまった――――その好機を逃すはずがありません。
 今後、護衛の数を増やします……もっとも、やはり『スタンド』を見ることができる人員が不足しているのは、事実ですが。
 そうして、守るつもりです―――涼宮さんと、『ジョン・スミス』。あなたを」

そのセリフとともに、古泉が、再び微笑を携える。
ああ――――畜生。いつもの癇に障るニヤケ面が、今はとてつもなく心強く思えるぜ。

「……ありがたい話だな。じゃあよ、古泉。一つ、頼んでもいいか」

「はい、何でしょう?」

俺が、起きるまでの間に。うちの両親への『言い訳』を、考えておいてくれ――――
その言葉を最後に、俺は、再び『眠り』の世界へと、旅立っていった――――





――――






……あれから、二時間ほどは経過しただろうか。
『小野大輔』は、光陽園から数キロ離れた場所にある、小さな公園に居る。
腕の中に、意識をなくした少女の体を携えたまま……
雨は止まない。西宮市を水底へと埋め尽くすばかりの勢いで、降り続いている。
少女の体も、小野の体も、まるきりのぬれねずみだ。
加えて、小野は傷を負っている。三箇所に受けた『セックス・ピストルズ』の銃撃と、あの少年……
ジョン・スミスの『スーパー・ノヴァ』……今は、『ゴッド・ロック』だったか。それに食らわされた、乱打による打撲。
肋骨が一本折れているらしい以外に、骨へのダメージはなかったのが幸いだ。足を折られていたなら、逃げることもできなかった。
『小野』は、雨をしのげる遊具の中に逃げ込み、少女の体にジャケットを被せた。
体が冷えてきている。このままでは、少女は肺炎などを起しかねない。
……治療ができる『スタンド』を蘇生するべきか。一瞬そう考えるが、それはできない。まだ、『ザ・ワールド』を『破る』ことは出来ない……

「はっ―――はっ―――」

そう言う小野のダメージも、かなり重い。
どこかで身を隠して、回復するのを待たなければ……
……しばらく、考えた後。小野は、ジャケットを被せたままの少女を抱き上げ、再び、雨の中へと這い出た。
公園の入り口近くに、一件のアパートがある。古く、隣に声が筒抜けになりそうな、ボロではない……比較的新しいし、二階建ての立派なアパートだ。
遠目に、立ち並ぶ部屋の前の様子を見た限り、『家族』が居ると人目でわかるような部屋は無い……そう。こういうところがいいんだ。
……時刻は、十時前。まだ深夜とは呼べない。小野は、少女に雨が当たらないように体を曲げながら、物陰に隠れ、じっと待った。

……コツ。コツ。コツ。

やがて雨の騒音の向こうから、誰かがこちらに歩いてくる音が聞こえる。ゆっくりと、顔を上げ、その人物を盗み見る。
……中年の、腹の出た男だった。こいつは、おそらく妻子持ちだ。
駄目だ。狙うなら、一人暮らしのやつしかありえない。『矢』も反応しない。
できれば、あまり頭の回転がよくは無さそうな、歳の若い人間がいい―――
……男が公園の前を横切ってから、数分後。再び、足音が聞こえる。

パシャ、パシャ、パシャ。

先ほどのような、革靴の音ではない……スニーカーの音だ。
覗き見ると、そいつはやけに背の高い、気の弱そうな、眼鏡の男だった。
矢は反応していない―――……気が弱そうで、いかにも丸め込み易そうだが、男は駄目だ。この少女は、男を恐れる。
彼女が恐れを抱かない……できるだけ見た目が若い、一人暮らしの女性がいい―――

……ぴしゃ……ぴしゃ

……三度、足音。女だ。ニーハイブーツを履いた、華奢な体躯の……髪の毛を二つくくりにした、女。
若い―――まず間違いなく、10代だろう。しかし、あまり若すぎても、親元で暮らしている可能性がある―――
……少女は、先ほど小野が目をつけたアパートの階段を上がってゆく。……『矢』が、その軌道を追うように、少女を示している!
『矢』が反応する……つまり、小野にとって、その少女は『害をなす』人物ではない、ということか?
くそ、どうする……これ以上待っていても、もう、良い人物は現れないかもしれない。

「―――君!」

……僕が、公園の入り口から顔を出しながら、そう叫ぶと。
階段を中ほどまで上った、その『女』が、僕のほうを見た。

「頼む―――お願いだ、助けてくれ―――この娘を!」

「え……な、何ですかっ?」

女は―――僕を見て、あわてて、階段を駆け上ろうとした。

「違う、頼む、聴いてくれ! 君に危害を加えるつもりは無い―――この娘を見てくれ!」

僕は、両腕に抱えた少女―――ジョン・スミスの妹の体が見えるように、女のほうへと掲げながら、言った。

「えっ……な、何ですか? あたし、なにもできません!」

「いいんだ、せめて、雨をしのげるだけで良いんだ! どうか……警察や病院はダメなんだ。とても、複雑な事情がある。
 お願いだ、一度で良い。せめて、僕の近くに来て、この子を見てくれないか?」

これで、もし、女が小野を完全に拒めば……殺すしかない。できるだけ自然な方法で……この状態でなら、『ザ・ワールド』を飛ばして、階段から落とせばいいか。
『謎の少女を連れた男』なんて、警察に通報でもされたら、間違いなく、ヤツらは小野にたどり着くだろう。

「……」

少女は、しばらくどうしたものかと立ち尽くした後……恐る恐るといったように、階段を降りてきた。
小野は、こちらへと歩み寄ってくるその少女に向けて、両腕に抱えた少女を差し出した。

「……怪我、しているんですか?」

少女が、言う。その視線は、小野の腕の中の少女でなく……小野の肩に刻まれた、深い穴を指している。

「……ああ。でも、僕はいい。この娘が―――このままじゃあ、風邪を引いてしまう。もっとややこしい病気になってしまうかもしれない。
 ……お願いだ。決して、僕は君に危害を加えない。どうか、助けてくれないか……この娘だけでいいんだ」

「えっ……と……」

少女は、躊躇っている。……頼む。首を縦に振ってくれ―――
小野は、この少女を殺したくはない。

「……わかりました、あたしの家に……来てください、お薬とかも、ちょっとありますから」

……やはり、『矢』は正しい。小野にとって、波長の合う人物だけを、見事に指してくれる。

「すまない、ありがとう……君の家は? もし遠いなら、僕がこの娘を運んでもいいんだけど……
 ここでこの娘を、君に渡したほうがいいかな?」

小野がそういうと、少女は、少し戸惑った後で

「い、いいえっ! あなたも一緒で……あたしのところに、来てください。
 だって、その怪我は……すぐ、手当てしないと」

「……すまない。だけど―――一つだけ。本当に、心からのお願いがあるんだ。
 僕らのことを、決して他人に話さずにいてくれるかな……説明は出来ないけれど、とてもややこしい事情があるんだ」

「……わかりました」

……危なっかしい少女だ。小野は心中で、そう呟く。
もしも小野が、猟奇殺人犯だったら、この少女は、その毒牙に掛かる一歩手前まで踏み込んできてくれているんだぞ?
或いは……それもこれも、この少女と小野の『波長』が合っているからこそのものなのか。
ありがとう―――君の、名前は?

「えっと……橘です。『橘京子』です」

――――

橘京子の部屋に通されて、ようやく、小野は、降り続く雨から開放された。
彼女の部屋は、アパートにしては部屋数のある、それなりのものだった。
キッチンと居間のほかに、部屋がふたつある。

「ええっと……とりあえず、濡れたお洋服を脱がせないと」

「すまないね、橘さん。お願いするよ」

「あの、小野さんも、濡れたままじゃ病気になっちゃいますし……それに、傷も手当てしますから。
 バスルームでこの子を着替えさせてる間に、着替えてくれますか?
 えっと……あ、これだ。これ、男の人のサイズでも大丈夫なズボンですから。着替えてください」

「ありがとう……本当に助かるよ」

彼女にとっては随分とオーバーサイズであろうスウェットを受け取りながら、小野は返答する。
……なんだか、まるで。橘は、小野の記憶にある、あの少女を思い出す―――
橘は、あの『柊つかさ』を思わせるような少女だった。小野が最後に夢を売った、二人の少女のうちの一人。
あの、どこまでも無用心で、どこまでも無知で、純粋で。……それ故に、悲しい少女。
やはり。小野と波長が合う人物とは、似たような精神構造をしているものなのだろうか。

「小野さん、着替え終わりました?」

バスルームから声がする。小野は、濡れた衣服を脱ぎ、渡されたスウェットに着替えている。

「ああ、大丈夫だよ」

「はあい」

その声と同時に。ややサイズの小さなシャツとスウェットを身に纏った、少女の体とともに、橘京子が、バスルームの戸を開け、姿を現す。

――――

「はい、これで大丈夫だと思います」

橘が、救急道具のケースを取り出してきてから、十数分。『銃撃』を食らった三箇所は、ガーゼと包帯による、応急処置が成されていた。
さすがに、『砂利』の弾丸は、ホンモノの拳銃よりは威力は落ちる様だ。傷はどれもそう深くはない。

「ありがとう、すまない。……君は、とても慣れているんだね」

「あ、はい。えーっと……趣味でやってるサークルのようなところで、こういうのを習ったんです」

サークル活動。やはり、橘は学生のようだ。
しかし―――不思議だった。何故、この少女は、明らかに銃創とわかる橘の傷を見ても、うろたえなかったのだろうか。
そして、この的確な処置―――

「……君は」

「あの、小野さん……あの娘とは、いったい」

小野が口を開こうとした時。橘が、意を決したように口を開いた。
彼女の言う『あの娘』は、今、橘が敷いた布団の上に横になっている。

「……ちょっとした、事情があってね。彼女は、僕とともに、こうするしかなかったんだ。
 でも、大丈夫―――と、言って、信じてくれるかわからないけど。
 君が僕らのことを黙っていてくれる限り、君に危害が及ぶようなことは、決して無い。信じて欲しい」

橘は、少し考えるようにうつむいた後……
やがて、口を開いた。

「……その、なんて言ったらいいんでしょうか……
 ……小野さん。あたし、あの娘のこと、知ってます」

……何だって?
おそらく、小野はその瞬間、とても間抜けな顔を浮かべていただろう。

「あの子の着替えのときに、この『保険証』を見つけちゃって……
 あたし、知っているんです。あの子のお兄さんを―――『キョンさん』を。
 でも、あたしの覚えてる限りだと……あの娘は。『キョンさん』の妹さんは、あんな大人びた子じゃあなかったんですが……」

……馬鹿な。この女―――『橘京子』は、あの『ジョン・スミス』を知っている―――!!
何故―――何故、矢が、そんな人物を選んだのだ―――!!?

「……率直に、お聴きしますね。小野さん。あなたは―――
 あの人を。『涼宮ハルヒ』を――彼女の『能力』知っている人なんですか?」

―――何だって?


―――


……橘が説明した概要を、大まかにまとめると。
彼女はとある『組織』に属しており、それは、あの『古泉一樹』の所属する『機関』と同様に、涼宮ハルヒの持つ『神の能力』……
『ザ・ユニヴァース』の能力を制御・監視することを目的として、存在している。
しかし、彼女たちが『神』と呼ぶのは、涼宮ハルヒではない。

「佐々木さん」

橘は、言った。

「その人が、本来、神の力を持つべきだったと……あたしたちが、そう考えている人です」

佐々木―――しかし。小野は考える。
そんな名前は―――『ジャスト・ア・スペクタクル』には記されていなかったはずだ。

「……訊ねてもいいかい、橘さん?」

「はい」

「何故、その――佐々木という人が、神であるべき人だと。そう思うんだい?」

「それは、分かってしまうんです。
 私たちに、『能力』を与えてくれたのは、佐々木さんだって。あたしたちには、それがわかるんです。
 ……なんだかわからないと思いますけど、そういうものなんです」

……ふむ。佐々木は息をつき、考える。
もしかすると―――この少女は、ただ、頭に花畑を飼っている類の少女なのだろうか?

「でも、実際にお会いできた今なら、ちゃんと証拠もあります。
 佐々木さんにも、あの『涼宮ハルヒ』と同じ力の一部が、備わっているんですから」

「! ……それは、何だい?」

「『閉鎖空間』です」

! 閉鎖空間。その言葉には、心当たりがある。
ザ・ユニヴァースの、幾千と有る能力のうちの一つ―――異なる次元に、現実世界と酷似した、無人の世界を創る能力。

「佐々木さんは、涼宮さんのように、不安定に、不規則にではありませんが……佐々木さんも、『閉鎖空間』というものを創ることができます。
 あたしたちは、その空間に侵入する能力を持っています。古泉さんたちの『機関』と同様に」

「ちょっと、待ってくれないか」

……おかしい。話が違う。
古泉一樹に、そんな能力があるっていうのか?
しかし―――彼のスタンド、『セックス・マシンガンズ』には、そんな能力は無かったはずだ。

「彼も……古泉一樹も、そんな力を持っているのか?」

「はい……ご存じなかったですか?
 私たちは、佐々木さん、涼宮さんのそれぞれによって能力を与えられた、『超能力者』ですから」

……生まれつきのものでは、ない。
そうか―――つまり。古泉一樹や、橘京子の持つ、それらの能力。
それは、『スタンド』によって創られた能力であり、『スタンド』そのものではない。
いわば、それぞれの『神』と呼ぶ人物の、『スタンド能力』の一部……
『ザ・ユニヴァース』。涼宮ハルヒを本体とする、おそらく、世界最強の能力を持つ『スタンド』。
その能力の概要とは―――『ジャスト・ア・スペクタクル』に記されている限りで。

『あらゆる原理を無視し、世界を自由に改変する能力を持つ』
『異次元に、本体の存在する世界と酷似した、異空間を創り出す』

の二行のみ。
『スタンドとは別に、特殊な能力を持つ人間』を産み出すことができてもおかしくはない。

「……君たちの、目的は?」

小野が訊ねると、橘は、きっと、幼い表情に冷たさを携えて……

「涼宮さんの能力を、佐々木さんに、本来持つべきだった人のもとに、『返す』ことです。
 涼宮さんよりもずっと、佐々木さんが持つべき能力なんです」

……どういう事だ。この少女の言うことが本当なら―――
『ザ・ユニヴァース』が、二つある!
何故だ。何故、二人の異なる人間が、一つの能力を共有しているんだ―――
『ジャスト・ア・スペクタクル』を確かめられたら。しかし、それは出来ない。
『ザ・ワールド』を失うことは……まだ、出来ない。
あの『ジョン・スミス』を殺すまでは……

「……小野さん。次は、貴方の番です。聞かせていただけますか? あなたが、何ものなのか―――」

「……」

橘の二つの目が、小野の顔面を、きっちりと捕らえている。
『涼宮ハルヒに、能力を失わせる』―――その点では、小野と橘の目的は同じだ。
しかし―――彼女は、『ザ・ユニヴァース』を『死なせる』のでなく、『佐々木』という別の人物に『移し変える』事を求めている。
そんなことが可能なのかは、そもそも知らないが―――きっと、この人物は。小野の目的を知れば、それを拒むだろう。
そして―――『ザ・ユニヴァース』と良く似た能力を持つ、『佐々木』―――スペクタクルには載っていなかった、その人物とは―――?

「僕は……多分。君と協力し合えると思う」

「本当ですかっ!?」

「ああ。だけど……僕は、既に、『ヤツら』――『機関』や、その周辺と、かなり手荒く抗争を繰り広げてしまっている。
 一人で行動するのは、これ以上難しい。そう思っていたんだ――丁度、ね」

「その『銃撃』も……『機関』にやられたんですか?」

「……ああ」

小野に残された道は、たった一つだ。
この少女を―――『橘京子』を、利用する。
そして、『佐々木』――その正体も暴かなければ為らない。

「……戦いは、これからだ―――『ジョン・スミス』。
 僕は、君と涼宮ハルヒを、必ず『殺す』―――必ず、ね」





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スタンド名 - 「ザ・ユニヴァース」
本体 - 涼宮ハルヒ(16歳)
破壊力 - - スピード - - 射程距離 - 全世界?
持続力 - - 精密動作性 - - 成長性 - -

能力 - あらゆる原理を無視し、世界を自由に改変する能力を持つ。
       また、異次元に、本体の存在する世界と酷似した
       異空間(通称・閉鎖空間)を創り出す。

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最終更新:2014年06月05日 01:15