協定彼女別プレイ

(「偽装彼女」シリーズ・短編)

 可愛らしい顔が恥辱と気持ち良さで歪むのを見るのも楽しいけれど、後ろから抱え込ん
でいじくるのも動物の交尾か痴漢プレイっぽくて燃える。
「ひぅっ!?ぁ、あ、やだ…っ」
 片側にシュシュで髪をまとめたため丸見えのうなじに、外から帰ったばかりで冷えた鼻
先を押しつける。白くすべすべしたそこは思わずキスしたくなる程柔らかく、ほんのり温
かかった。
 白いハイネックを引き下げて本格的にスリスリするが、我ながら変態くさい。
「あー、ぬくっこいわー」
「だっ…暖房でもつければ良いだろ…っ!」
 こいつ絶対雪山で遭難したら、誰より早く冷静に火を起こすんだろうな。濡れた服を脱
いで人肌で暖めるという様式美だとか、ヒューマニズムに欠ける奴だ。
「ユカちゃんはツンツンですねぇ~。どうしたらお利口さんになれるのかな~?」
 華奢な身体に回した俺の手がえんじ色のワンピの上を這い回ると、抱き込まれた奴がビ
クリと震えた。
「…っだ、誰、が……んんっ!」
「あ、ここかなぁ?」
 リボンの上から薄い胸板をつついてから、ワンピの脇からハイネックとの間に手を滑り
込ませブラを掴みあげる。ない乳を揉まれて須藤が身をよじらせるが、布越しに乳頭をグ
リグリしてやると力が抜けた。
「は、ぅ………やめ……っ?」
 自分で立っていられない奴の手を壁につかせ、胸をいじくりつつ奴のスカートを持ち上
げる。形の良い尻を包むモノはブラと揃いのショーツと…サイドに二本線の入る、ぴった
りとした紺ブルマ。
「っ……!?」
 ウエストのゴムに指をかけると、奴の両手が俺の手を掴んできた。
「ブルマ穿いてたいの?…それとも脱いだら何か困るん?」
 笑みを含んだ声で問いかけると一瞬息を呑み、それでもそろそろと手を引いた。
 胸を撫でていた手を離して、両手で奴の下腹を包むものを引き下げる。前の方で何か抵
抗があったのは、今は気付かないふりだ。


 股間からブルマごとショーツを離すと、誤魔化しのきかない青臭さが鼻をつく。膝をつ
いて奴のふくらはぎまで下ろし、黒ニーソに覆われた右足を撫でた。
「足上げて」
 股布の内側が透明な汁でぐっちょりしているのも気付かないふり。見なくても分かりき
ってる奴はいたたまれないのか両目をつぶり、言われた通り片足を浮かせた。
「あ、こっちは良いから」
 右足からブルマとショーツを抜くと、左足も上げようとした奴に呼びかける。
「グチョグチョ引っかけたまま続けたいから」
「…………っ…」
 屈辱にうち震える奴の足首にブルマを残し、俺は元通り奴の背に身体を寄せた。
「……ぁ、ん………ん」
 服の上から胸を揉まれてたまらず身を震わせるのだが、下半身が気になるのかもじもじ
と膝を擦り合わせる。
 後ろから奴の方に顎を乗せ、上気した耳に口を寄せた。
「寒いのかな?ユカちゃんは」
「…ち、ちが……」
「じゃあこのままで良いよね?」
 今さら否定してももう遅い。自分のあやまちに気付き後悔する奴の腰へと、俺は手のひ
らを滑らせた。
 それ一枚しか覆うものがない尻の形に、ワンピの柔らかな布地が忠実に寄り添う。谷間
に沿って緩やかなカーブを描くそこの片方を掴むと、ニーソに包まれた膝がガクガクした。
「ひゃ、あ……やめて……っぁ、あ…」
「やめてって、おっぱい触るの?それとも…こっち?」
「ひゃうっ!?や……ど、どっちもっ!」
 小ぶりな尻たぶを無理にギュウっと掴み上げる。耳に心地よい、チンコ付き美少女の高
い悲鳴。
「…ユカちゃんがあんまりエッチだから、こっちもこんなんなっちゃった」
 言って、ジャージの中で元気になったそれを押しつけると、二人分の服越しに当たる硬
い感触に須藤がビクリとした。
「やっ…やだ、ぁ……っ!?」
 ワンピ越しにもぷりんぷりんな尻の谷間に嵌まるように腰を擦りつける。自分と同じモ
ノの感触に、優等生は嫌悪と…それ以外の感情をあらわにした。


「っ……やだ、だめ…っだめ…!」
「だから、ダメだから何をやめて欲しいの?」
 「分かんないなあ」とわざとらしく首をひねると、頬に俺の髪が当たるのかくすぐった
そうに身をよじる。
「おっぱいクリクリもみもみすんのをやめて欲しいの?それともお尻揉まれてチンコ押し
つけるのをやめて欲しいの?それとも…どっちもいっぱい感じちゃう?」
「っ………」
 悔しげに奴が唇を噛むのが分かる。胸を触っていた手を細い顎に伸ばし、そのみずみず
しい下唇を人差し指でつついた。
「!?…っふ……」
「プヨプヨしてる。かーわいい、ユカちゃん」
 指先と同じくらい、下唇は敏感だとか何かの授業で聞いた気がする。まさかこんなエロ
い意味ではなかったはずだが。
 リップを塗るように、口角から左右になぞる。それが上唇まで行っても、奴の尻たぶを
責めるのはやめなかった。
「ん…んぅ………っ…」
 猫にするみたく顎の下をくすぐってやって、唇責めはおしまい。
「…はぁい、お利口さんのお口になれたかな?」
「………」
 顔を覗き込むと、ぷくりと赤く色付いたおねだりリップ。
「感じちゃった?」
「…か…かんじ……まし、た……」
 羞じらうように視線を横に流しはしたが、及第点をやることにした。
「お利口さんだねぇ」
 よしよしと頭を撫でてやると、湿った睫毛を伏せて身を震わせる。尻に密着させてた手
のひらと、ジャージの下で元気になってた息子を引くとその場にくずおれそうになった。
「だぁめ。もうちょっと頑張ろうね~……あれ?」
 ワンピの裾から手を差し入れ、俺はわざとらしく声をあげる。
 今までずっとほったらかしにされていたペニスから溢れた我慢汁がニーソまでむき出し
の腿を伝い、張りのある肌がベトベトになっていた。


「…っ!ぅ……っ」
 慌てて奴が膝を合わせるのだが、足の間に手を突っ込んでたので素股状態になる。ヌル
ヌルして生あったかい。
「あららーユカちゃん、誘ってんの?」
「!ちが……っ離して…!」
 言われた通りにしてやると、支えを失った身体はぺたんと床に落ちてしまった。しかし
お行儀の良い彼はノーパンなのとさっきみたいな状態なのとでカーペットを汚さないよう
に、よろよろと手をつきつつ体勢を整える。
「……っ………は…」
 ほぼ正座に近い格好だが前の裾を両手で押さえつけ、起き上がったそこのあたりを俺に
見せないよう必死なのは分かるが、壁の方を向かれてるので尻が丸見えだ。
「こっち見ろよ。お尻出ちゃってるよ」
「…っ!」
 慌ててズルズルと位置を変える。不自然に押さえつけた手は小刻みに震えていた。
「手ぇ離しなよ」
 案の定こちらを見もしない。奴の頭の中には今高速で萎えネタが駆け巡っていることだ
ろう。細木○子とかおすすめなんだけど、奴のそこが鎮まりそうな雰囲気はない。
「……嫌だ?」
「いや…です」
 ワンピの裾をギュッと押さえ付けたまま素直にうなずく奴に、俺はニッコリ笑いかけた。
「じゃあ膝立ちになって、スカートの横持ち上げてよ」
 フル勃起美少女が「ごきげんよう」だなんて、かなり良い構図だと思うのだが、本人は
激しく首を横に振った。
「ぃ……嫌!無理っ!できない!」
「お前に聞いてるんじゃなくて、やれって言ってんの」
 奴の華麗なる三段論法をばっさり切り捨てる。非常に清々しい気分だ。
「やだ……できない…っ……」
 堪えきれず俯いてしまうのだが、髪をまとめてやったのでそのおきれいな面が隠れるこ
とはない。
「…さっきみたく後ろから、お手々取ってやったげようか?」
「…っ……」
 動揺しまくる須藤。あと一息だ。


「もちろん、携帯と鏡用意してからだけど」
「っや………やります……っ!」
 震える声で宣言すると、そろそろと床に手をつく。前屈みになっているのでワンピの裾
がたるみ、奴が必死で隠していたところは分からなくなってしまった。
「………っぅ……」
 膝立ちになり汁でテラつく腿をさらしたまま、最後の最後で躊躇してしまってるような
ので背中を押してやる。
「早くしろよ。はい、ごーよんさんにぃ」
 気遣いも何もないカウントダウンに、奴は震える身を起こし、命令通りのポーズをとっ
てみせた。
「……わーお」
 軽薄なことこの上ない俺の歓声に、伏せられた睫毛が上気した頬に影を作る。紺ブルマ
とピンクのショーツを引っかけたままの左足が、落ち着きなくカーペットを擦った。
 奴自身のペニスによってワンピの正面に作られた山は、その頂点にハッキリと分かる染
みを作っていた。それでもなおにじみ出す汁が両の腿を伝い、黒ニーソに吸い込まれてい
る。
 両手は裾をつまんでいるので、正面の隆起を隠すことはかなわない。可憐なワンピース
姿の美少女は、憎い相手に勃起したペニスを服越しに見せつけていた。
「最高」
 笑いを堪える俺とは別の意味で肩を震わせ、白く滑らかな頬に涙をこぼす。それでも俺
からの命令の上書きがない限り、自分の痴態を隠すことは許されないことを、奴はよく理
解しているようだ。
 聞き分けの良い「お利口さん」に、俺は優しく声をかける。
「…そのまんまのカッコで『可愛がってください』って、言ってみな?そしたらお望み通
りにしてやるよ」
「そ…な……」
「まぁ別に、そうやって俺にグチョグチョ濡れ濡れなの見せつけてたいんなら良いんだけ
ど」
 奴が躊躇する間も楽しむ気満々な俺の様子に、平常より赤くなった唇がキュッと噛みし
められた。そして、
「………か……かわいがっ、て………くださぃ…」
 愛らしい顔は恥ずかしげにうなだれたが、少女の服を押し上げるペニスがそれに倣うこ
とはなかった。

 (おしまい)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年04月27日 14:47