獣人スレ @ ウィキ内検索 / 「スレ>>66-67 狼と少女」で検索した結果

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  • スレ>>66-67 狼と少女
    スレ>>66-67 狼と少女  暗い森の中を、灰色の影が疾走している。長い距離を走り続けてきたのか、尖った口ををだらしなく開き、「ハッ、ハッ」と絶えず荒い息をしていた。  イヌ科の獣特有の長い舌を口から垂らし、全身を覆う毛皮は手入れをしていないのか、ボサボサの上に汚い灰色をしていた。  彼の金色の瞳がギラリと光り、木々の間に微かに覗く、灯りを見つけた。 「ぉおおおおんっ!!」  彼は自分の存在を知らせるように咆哮を上げると、地面を強く蹴り、一気にジャンプする。  目前に迫った木の枝を掴み、その上に乗っかると、踏み台にして木のてっぺんまで飛び上がった。  森の中に居たときはよく見えなかった彼の姿が、月明かりの元に照らされる。  人のように二本の足で立ちながら、狼の顔と全身を包む毛皮を持っている。腕は長く、足も人とは違い、どちらかと言うと獣のものに近い。  背...
  • スレ>>85 仁義なきバトル
    ... 66-67([[スレ>>66-67 狼と少女]])の狼と 36([[スレ>>36 アリスのウサギさん]])の兎は気が合わなさそうだ 文中の兎の価値観の最低が狼に該当するし、狼も兎を餌としか見れなさそうだ 80 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 19 20 00 ID PvF8Cn/a であった瞬間仁義なきバトルに突入しそうだな 85 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/09/14(日) 20 48 33 ID 5scFmZd2 79,80 こうですか、わかりません! 86 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/09/14(日) 20 59 09 ID PvF8Cn/a けんかをやめてーw ふたりをとめてーw 87 :名無しさん...
  • 単発・合作
    ...違 【SS】スレ>>66-67 狼と少女  ・【絵】スレ>>72 親愛をこめてキスを  ・【絵】スレ>>81 風呂上りに  ・【絵】スレ>>85 仁義なきバトル  ・【絵】スレ>>92 価値観の相違 【SS】スレ>>197-205 ぼくと牛乳  ・【絵】スレ>>209 リツ君  ・【絵】スレ>>220 ミッケ  ・【絵】スレ>>246 リツ君
  • スレ>>81 風呂上りに
    ... 関連:スレ>>66-67 狼と少女    スレ>>72 親愛をこめてキスを
  • 総合
    総合 名前がないものは申し訳ないですが、勝手に名前をつけさせていただきました 本スレで名前が出た場合、すぐに変更します ※1が付いてるのは、ちょっとだけえっちぃです、ワンクッション置いてます。 ※2が付いてるのは、血糊・出血有、ワンクッション置いてます。 単発絵新作10個表示 過去の作品はこちら 単発絵 初出 作者(敬称略) 備考 忠犬クヴィレット スレ7 651 ピースとクヌート スレ7 654 ことらさんた スレ7 659 おとなの虎サンタ スレ7 679 2010謹賀新年 スレ7 881 オオカミと少女#1・#2・#3 スレ8 310-316 オオカミに会いたい 女子高生の憂鬱日記 スレ8 389 シェルティ彼女 スレ10 129 猪鹿「蝶」 スレ10 184 両手に花 スレ10 233 単発SS新...
  • スレ>>76 生意気ウサギ
    スレ>>76 生意気ウサギ 76 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/13(土) 23 57 56 ID BKpdtttZ 頭身の低い獣人は好きですか? ≫36のイメージ。 77 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/13(土) 23 59 32 ID dSRcuCJU か、かわええ!! この糞生意気そうな目がかわいすぎる! 78 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 08 40 52 ID 3kjE8P52 ≫76 GJ! 自分のSSが絵にしてもらえるなんて嬉しいわぁ。 79 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 19 05 07 ID RmsrXZE7 改めて読み返すと、≫...
  • 合作・短編
    合作・短編 合作というよりは、書き手さんの絵、もしくはSSに触発されて書かれた物がほとんどです お互いに刺激し合って複数の作者で自然と1つのストーリーができています。 ※1が付いてるのは、ちょっとだけえっちぃです、ワンクッション置いてます。 ※2が付いてるのは、血糊・出血有、ワンクッション置いてます。 アリスのウサギさん 題名 初出 媒体 作者(敬称略) アリスのウサギさん スレ1 36 SS 生意気ウサギ スレ1 76 絵 仁義なきバトル スレ1 85 絵 価値観の相違 スレ1 92 絵 狼と少女 題名 初出 媒体 作者(敬称略) 狼と少女 スレ1 66-67 親愛をこめてキスを スレ1 72 絵 風呂上りに スレ1 81 絵 仁義なきバトル スレ1 85 絵 価値観の相違 スレ1 92 絵 狼と少女 スレ6 47...
  • スレ6>>47 狼と少女
    狼と少女 47 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/06/02(火) 23 44 31 ID +UVIbHXq そういや泳いだのは30年以上前が最後だ… ずいぶん以前のものを描いてみましたですよ。 ≫42 なんか、朱美って良いですねぇ。 ※なにやらwikiの方に変な書き込みがあったなあと思っておりましたが、削除  おつかれさまでした。
  • スレ>>945-947 午後の保健室
    スレ>>945-947 午後の保健室 午後の木漏れ日も優しく、窓からは秋だというのに暖かい日差しが舞い込んでくる。 きょうは一日静かだったな。保健室がこんなに大人しい日は久しぶり。外から生徒たちの声が聞こえてくる。 カチッカチッと秒針は一日の終わりを迎え入れようとしている。それにしても眠いな。本当に眠い。 髪を掻き揚げ、わたしはデスクに肘付いてため息。保健室独特のクスリの匂いもわたしにとっては落ち着く香り。 この白衣だっていちばんのお気に入り。この服さえ着ていれば、どんな怪我でも治してしまう自信さえ出てくる。 大事なのは身体で感じる事、感性って物は不思議だ。ネコであるわたしは感性のまま、生きるのがベストなのか。 今まで教師になる為に、勉強してきた『理屈』って物を全てぶっ壊してしまえと言うのか、と最近ふと思う。 ほかのネコたちはこの時間、時の流れを感じるまま居...
  • 単発作品
    単発作品 名前がないものは申し訳ないですが、勝手に名前をつけさせていただきました 本スレで名前が出た場合、すぐに変更します ※1が付いてるのは、ちょっとだけえっちぃです、ワンクッション置いてます。 ※2が付いてるのは、血糊・出血有、ワンクッション置いてます。 単発絵 単発絵 初出 作者(敬称略) 備考 オフィス獣人 スレ1 29 ミニチュアダックス スレ1 53 獣人の定義 スレ1 58 ギャルソン犬 スレ1 98 メイドイヌさん スレ1 104 花束と猫 スレ1 116 獣人のは毛で隠れる? スレ1 151 リスっ娘 スレ1 193 ライオン娘 スレ1 225 肉食?雑食?獣子さん! スレ1 225 漫画 鈴リボン スレ1 246 ハムッ子 スレ1 250 FF式獣人 スレ1 257 闘わ...
  • スレ8>>313 オオカミと少女
    オオカミと少女 #2 313 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/03/14(日) 23 01 34 ID MGwQ1KG5 ちょっとアレンジしすぎたとの反省で、少し一般的な服装にしてみました。 参照 オオカミに会いたい
  • スレ8>>316 オオカミと少女
    オオカミと少女 #3 316 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/03/16(火) 23 29 56 ID 5u1Vi3WP すみません、まだ同じ主題で… なかなか難しいです。
  • スレ8>>310 オオカミと少女
    オオカミと少女 #1 310 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/03/14(日) 00 56 52 ID MGwQ1KG5 ≫302,303
  • スレ>>816-818 平凡な幸福の日常
    スレ>>816-818 平凡な幸福の日常  夜道を自転車で走り抜けながら、いのりんが何気なく腕時計を見ると、時間はもう22時をまわっていた。もう長い事、ゴールデンのバラエティ番組を見た覚えがない。  放課後、生徒の相談に乗って、顧問を務める部活動に顔を出して、授業に使うプリントを編集して、他の先生方と学校行事の打ち合わせして、 パソコンに届いている卒業生からの相談メールに、丁寧なアドバイスを返して、うち一人は後日実際に会って相談に乗る段取りを、電話越しに話し合って、これだけやって22時前に学校を出られたのだから随分早い方だ。  ここまでやってるのだから、せめて車で通勤して少しでも早く家に帰りたいのだが、歳を重ねるごとに大きくなっていく腹と、近頃のガソリンの値上げを見かねた妻に、自転車通勤を義務付けてられてしまった。  まあ、自転車通勤というのも、学生時代を思い出して、そ...
  • スレ2>>96 「「これ下さーい。」」
    スレ2>>96 「「これ下さーい。」」 96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 00 07 15 ID eRifnycd 虎と狼というからてっきり校内ベスト3に入る恐ろしい人ランキング上位 みたいな感じになっちゃったぜ…
  • スレ2>>734-741 赤眼の狼と濡羽色の鴉 第1話
    スレ2>>734-741 赤眼の狼と濡羽色の鴉 第1話 雲一つない綺麗な空。綺麗だとは思うけど、あまり好きではない。 何故だかは分からないが、雨の日のほうが好きだ。 それを人に言ったらおかしいと思われてしまったが。 「雨、降るといいんだが…」 今日の降水確率は0。振るわけがないか。 それよりも、休みの間に大量に出された宿題と、試験のために勉強をしなくては。 高杉の件もあるし、月曜に備えておこう。 山のように出された宿題に手をつけようとしたと同時に、玄関のチャイムが鳴らされた。 来客か。面倒くさいから早めに済ませよう。宗教の勧誘とかだったら即刻扉閉めてやる。 「何だ、花音か。何の用だ?用が無いならすぐに帰ってくれ」 「あら、不機嫌ね。でも、そんな事言っていいのかなー?折角忘れ物を届けに来てあげたのに。」 そう言って、花...
  • スレ2>>708 ザックス・フリーデル
    スレ2>>708 ザックス・フリーデル 708 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2008/11/18(火) 20 57 34 ID XZgAYK9k ≫703 なんか、けっこう何も考えずに描いたのに、細部まで拾っていただいて 有り難いです。 最初に描いたラフとシンクロ率が高くて一寸ビックリ。 主人公はわざと少しオタ臭く描いたけど、文主は怒ってないかな?
  • スレ4>>526-534 さよなら早良なずな
    さよなら早良なずな 「あの、あの…、泊瀬谷センセ!これ…受け取ってください!」 「ええ?」 「センセ!それじゃあ!!」 わたしが仕事を終えて帰宅しようと自転車置き場に向かう途中のことだった。 一人のシロネコの少女がわたしにきれいな包み紙で飾られた小箱を渡して、何処かへすっとんでいった。 金色の腰まで伸びた長い髪、黒のビーニーキャップ、そしてまだまだ寒いというのに薄そうなシャツと フリルのミニスカートを身にまとっていた少女。ガールズバンドのボーカルかのような雰囲気さえ漂わせる。 彼女の歳はわたしの受け持つ高等部の生徒と同じくらいか。他校の生徒としたら、どうやってここに入ってきたのだろう。 さらに不思議なことに、初対面なのに彼女は私の名前を知っていたのは何故だ。あれこれと頭の中がぐるぐると酔う。 確かに添えられたカードには『泊瀬谷先生へ』と書...
  • スレ>>197-205 ぼくと牛乳
    スレ>>197-205 ぼくと牛乳 「だから、リツはわたしの言う事を聞けばいいの!」 「でも…でも…」 「いい?リツのお仕事は何?」 「マリカさまのお世話をすること」 「でしょ?じゃあ、今すぐヒルック牧場でミルクを買ってくるのよ!とびっきり新鮮なの物を!」 「…はい。マリカさま…」 いつもこれだ。長い間ぼくのご主人さまの『マリカさま』に仕えているぼくだが、何度マリカさまの わがままに泣かされそうになった事か。しかし、マリカさまの気の強そうな瞳で見つめられ、 ほっそりとした指でビシッと指差されると、弥が上にもマリカさまの為にぼくは走らなきゃいけない。 二つに分けた金色の髪は腰まで伸び、ふわりとした気品溢れるドレスは、白い肌に良く似合っている。 わがままさえなきゃ、マリカさまは…とびっきりの美少女なのになあ。 ぼくはふっさふさの尻尾を...
  • スレ3>>124-134 赤眼の狼と濡羽色の鴉 第2話
    スレ3 124-134 赤眼の狼と濡羽色の鴉 第2話 あの後、高杉は家に帰った。一人で帰るのは危険だと思い、花音に頼んで護衛を頼んだが。 昼間の騒ぎが嘘のように家の中は静かになり、外を見ると綺麗な夕日が沈みかけていた。 あの烏の獣人のことは、2人に話したが、高杉は知らないと言っていたので 脅していた奴とは別の奴ということになる。だが、高杉を狙っていたということは絶対に脅した奴と関係しているだろう。 花音は、同じ高校生が人殺しという話を最初は疑っていたが、 俺が真剣に話した甲斐あってとりあえずは信じてくれた。 「烏の獣人か・・・・」 正直、この世界の獣人の中で鳥系の獣人は珍しい。例えば、犬の獣人と猫の獣人が結ばれて、子供が産まれたとする。 その子供は犬と猫の血が混じりあう訳ではなく、父親の遺伝子を色濃く受け継ぐため、必ず父親と同じ種族になる。 ...
  • スレ2>>339 夜も更けて
    スレ2>>339 夜も更けて  薄暗い部屋の中を、テレビ画面の発する光が照らしている。いのりん達家族は、四人掛けのソファーに全員で座って、映画を見ていた。  映画の場面が切り替わるのに合わせて、ソファーの後ろの壁に、ソファーに座った家族影が、ちかちかと写りこむ。  いのりんが二人分のスペースを一人で使うため、彼と同じ猪の顔をした娘は、父親の太ももに座り、柔らかな腹を背に映画を見ていた。  だが、あまりに座り心地が良かったのか、それとも弟や友達と一緒に、街中歩き回ってお菓子を貰ってきた事に疲れたか、 はたまた小学校低学年が見るには、退屈すぎる映画だったのか、瞼を閉じてスヤスヤと眠り込んでいる。  娘より2つ下で、人間の姿をしたの息子も同様で、父と母に挟まれてソファーに座りながらも、すでに意識は夢の中だった。  ソファーの前のテーブルには、子供たちがハロウィーンで貰...
  • スレ3>>205-208 おうちにかえろう
    スレ3 205-208 おうちにかえろう 太い爪、硬い毛に覆われた大きな肉球のてのひらの上で銀紙に包まれたアーモンドチョコレートを転がしてみる。 二時間目の休み時間、教室に顔を出したら入り口の横の席で少女たちがチョコを頬張っていたのだ。 もちろん学校にお菓子を持ってきてはいけない決まりだ。とは言え、 学校への坂道のふもとにコンビニが有れば生徒達はお菓子ぐらい買うだろうなと思う。私だって買う。 気付かないフリをしてやろうと思ったのだが一瞬早くその中のひとりが「先生!食べる?」と、チョコを差し出してきた。 チョコを受け取りながら「うん有り難う。美味しそうだね」と笑いかける。 そうだね、これで共犯だ、って事なんだね、でも一応言っとくよ、先生だからね。 「でも、ね、お菓子は、駄目だよ」ころころと笑う娘たちを背に教室を後にした。 あれ?何の用で教室に行ったん...
  • 学園祭ライブネタ
    スレ2>>752-756 学園祭ライブネタ 学園祭前日。いや、正確にはたったいま学園祭当日になったばかりである。 学校の近くの香取楽器店の貸しスタジオでのこと。「ルーズビート」の4人はライブのリハーサルも終え、一息ついていた。 「おい、ジョー。いつも言ってるんだが、サビの手前のところ、ふらふらしてるぞ」 弦を拭きながら文句を言うのは礼野翔子。人間の少女だ。男勝りな性格で、頭の上がるクラスの男子は殆どいない。 自分の容姿に興味がないのか、髪の毛は癖毛だらけ、化粧もしていない。その風貌はさながらスケバンといったところか。 「んなこと言ってもな、俺達の手じゃあなかなか弦が押さえにくいんだよな。」 言い返すのは狼人の張本丈(はりもとじょう)。何事に対してもゆったりと構えているおり、授業中はいつも寝てばかりいる。 190cmの巨体だが、人と目の高さを合わせるためか姿勢...
  • スレ10>>359-360 願い。
    願い。  気が付くと窓から地球がぼくを覗いていた。それにしても体が軽い。少しでも体を動かすとあらぬ方向へと進んでゆく。  「旅のお供になって頂いて、わたし嬉しいわ」  初めて聞く声、初めて見る顔。異国の血筋を漂わせるイヌの少女がぼくといっしょに体を浮かせていた。 慣れたような動きでぼくのほうへと一歩足を差し出して、両手でバランスを取っている。上手い。  無機質な室内は言うならば、快適さを取り払ったジェット機の機内のようだ。座るための椅子も、見栄を張るためのテレビもない。 外からぼくらを守るためだけに存在する丸い空間だった。彼女は自慢するように宙返りをぼくに見せると、幼いスカートが翻る。  「亜細亜州日本国・認識番号19465-0567。犬上ヒカルくんだよね」  「……そうだけど」  「ようこそ。もうすぐ月の側を通過するよ。窓辺に行こっ」 ...
  • 冬の穴蔵で
    スレ3 97-99 冬の穴蔵で  ただの穴蔵と呼ぶには広く、洗練された洞穴には、火の灯った松明が等間隔で立ち並ぶ。  静かに燃える火は、通路のように伸びる道を照らし上げている。  広い幅を持つ道の両側には、木製の扉がいくつもあり、その洞穴が集落であると静かに語っていた。  その通路を、肩幅が広く長身の男が、長い尻尾を引きずり、のそのそと二本の足で歩いている。  彼の眼は紅玉のような赤い虹彩に漆黒の瞳孔が縦に走っている。  衣服の隙間から覗く体表は硬質な緑の鱗に覆われていて、丈夫そうな印象を与えてくる。  トカゲのようなその姿は、リザードマンと呼ばれる種族特有のものだ。  男は黒いキルトシャツとコットン製ズボンの上に、分厚いマントを羽織っている。  足音を立てないように通路を進んでいく。やたら静かで人通りがないのは、季節のせいだ。 「あー...
  • スレ8>>270-275 リオとミサコとお姉さま
    リオとミサコとお姉さま 「ミサミサ、頼みがある……。わたしを救うために聞いてくれ」 「はい!因幡先輩のためなら、番場道産子(バンバ・ミサコ)は身を粉にする覚悟です!」 きょうもまた一日の疲れを癒そうと地上の寝床へ太陽が傾き始めた頃、ウサギとウマの少女のシルエットが紅の空に浮かび上がっていた。 佳望学園の中庭にて、ウサギの風紀委員長・因幡リオは寒風に長い耳を揺らしながら、汚れの無い後輩に相談を申し立てた。 風紀委員の後輩であるウマの番場道産子、通称「ミサミサ」は、敬愛なる先輩から呼び止められると脚をそろえて背筋を伸ばし、 濁り無くも清々しくもある声で明朗活発に先輩へ返事する。肩から掛けた武道用具を入れたバッグは、彼女を凛々しく見せる立役者。 褐色の肌のミサコは風紀委員として学園の乱れを正すと共に、なぎなた部の副部長として活躍する文武両道を地で行く少女。 2m近...
  • スレ2>>9-20 本をひらけば
    スレ2>>9-20 本をひらけば 午前中の授業は全て終わり、これからは生徒たちやわたしたちのお昼休み。 わたしは家から持ってきた、ささやかなお弁当を机で頂くとする。 「やあ、泊瀬谷先生は手作りのお弁当ですか」 「や、やめてくださいよ。じろじろあんまり見ないで下さいよ、へたくそなんですから」 帆崎先生はおしぼりで手を拭きながら、わたしの小さなお弁当箱を笑う。 だめですよ、そんなこと言ってもわたしだけのとっておき、たこさんウィンナーはあげませんからね。 緑茶の香り漂う職員室、あいかわらず猪田先生の机は空席。きっと進路指導室にいるのだろう。ご飯返上で生徒と相談に応じる猪田先生、 今日も明日も未熟者のわたしには真似できないな。いや、わたしになんぞ相談に来る子はいなかろう。 「ラーメンにチャーハン大盛り!すぐに!すぐに!ええ?学校までですよ!!」 わたし...
  • スレ3>>233-238 写真屋さん
    スレ3 233-238 写真屋さん 職員室で猪田先生が慣れない手つきで、デジカメの画面と勝負の付かないにらめっこをしていた。 大きな身体で、小さな機械を扱う猪田先生は、難解な推理小説を読んでいるような顔をしている。 しかし、その本には結末は書いていない。本はニシシと意地悪く笑う。答えはお前が導き出せ…か。 そんな猪田先生の姿を見ながら、ぼくは泊瀬谷先生との用事を済ませると、先生はにっこりと笑う。 「ありがとう。ヒカルくんのおかげで早く終わったよ」 「うん…」 泊瀬谷先生は少女そのままだ。ちょっとでもいいから、泊瀬谷先生から誉められるのは、やっぱり嬉しい。 誉められるとあまり表情が出ないといわれるぼくでも、尻尾を振ってしまう。でも、人にあまり見せたことはない。 ついてない日の最後には、いいことで終わりたいのは道理。何故なら、今日は同じ学年の女子・永...
  • スレ4>>721-726 夜会
    夜会 街中のケモノの誰もが眠りを貪る深夜2時。 街から外れた蕗の森の公園に、幾人かのネコ族がぞろぞろと静かに集まりだした。 老いも若きも、男も女も、みな長い尻尾を揺らしてぶるるっと毛を膨らましながら、各々落ち着く空間を選び これからの一時をのんびりと過ごそうとしている。かつては蕗が一面あたりに群生していた蕗の森町、 現在はその面影はもう無く、静かな毎日を重ねる住宅と活気溢れる街を見渡す丘、そして土地の名だけが残っている。 その蕗の森の一角に彼らは集まる。 いち早く公園に着ていた中学生の刻城ナガレが学園の教師・帆崎を見つける。 同じく学園の教師・泊瀬谷スズナも一緒である。 「あ、ザッキーだ」 「帆崎先生!こんばんは」 「おや、泊瀬谷先生もお早いですね。ナガレ、今夜は特別だからな」 「そうですね帆崎先生、ナガレくん。せっかくの夜会だ...
  • スレ4>>453-467 冬の風物詩 第2話
    冬の風物詩 第2話 この幸せな時間がいつまでも続けばいいのに。そう思っていた。 しかし、その平穏はすぐに終焉を迎えることになる。 不意に周囲の様子が慌しくなる。何かが起こったのか? 「何かあったのかな?」 「ええ、行ってみましょう」 「行くってどっち」 「こっちよ!」 言うなり駆け出す朱美の後を慌てて追う。 どの方向でことが起こったのか、朱美の耳には聞こえているらしい。 その中心に近づくにつれて、だんだんとこの騒ぎの意味が掴めてきた。 想像していたとはいえ、実際にそれを目にしたときはショックだった。 建物が、燃えている。6階建ての中型マンションが。そう、まさしく火事だ。 燃えているのは3階から上。向かって裏側の、非常階段周辺は完全に炎に包まれていた。 上階に行くにつれて炎は大きくなっている。ベランダのある...
  • スレ3>>47-81 ひみつの風紀委員長 前編
    スレ3 47-81 ひみつの風紀委員長 前編 「そこの男子!窓のさんに腰掛けない!」 「サーセン!」 素っ頓狂な男子の声でわたしへの返事が返ってきた。なのに、彼らは一向にも窓のさんから降りようとはしない。 クラスメイトの不躾な行動は他のクラスに対して失礼極まりない。それを正してゆくのが、風紀委員長であるわたしの役目だ。 とくにここの男子。まるで子供のように、はしゃぎまわり『高等部』の自覚を持つことはまるで無い。 更に追い討ちをかけるように、サン先生までもがその輪に加わるということはわたしとしては非常に遺憾。 こうして、わたしの長い耳を揺らしメガネを光らせながら、生活指導のホイッスルを鳴らす日々が続く。 放課後の職員室、国語科の泊瀬谷先生と一緒に雑用をしていると、モエさんが提出するプリントの束を携えてやって来た。 しかし、モエさんよ。あなたの身なり...
  • スレ3>>47-81 ひみつの風紀委員長 後編
    前編へ スレ3 47-81 ひみつの風紀委員長 後編 ―――昨日の惨劇から立ち直れず、意気消沈のままのわたしは、朝の電停で耳を垂らしていた。 しかも、今日は委員会活動の為いつもより早く行かなきゃならない。テンションが下がる一方。 マオと更紗の二人してわたしのことを笑うんだろうな。弟のことだ、ぜったい笑う。そして更紗から白い目で見られる。 それにしても電車が来ない、電車にまでバカにされている気がする。と、ようやく朝のラッシュを掻き分けて 電車が轟音を立ててやって来た。お客で一杯の電車には、今日は座れそうにも無いな。 空気の音と共に電車の扉が開くと、わたしが今いちばん目を合わせたくない子がいた。 更紗だった。 なんと悲しいことに、わたしの通う学校の制服と同じだ。もちろん中等部なのは分かっている。 確かにマオと同じ学校とは聞いてはいない。よ...
  • スレ4>>99-132 Blue sky ~この青い空に春を呼ぶ~ "後編"
    Blue sky ~この青い空に春を呼ぶ~ "後編" 天気は西高東低、そして風も穏やかで、見上げる空の青さが何処までも心地が良い。 今日は絶好の飛行日和のこの1日。 河川敷には今回で18回目を迎える飛行試験を行おうとする飛行服姿の俺が居た。 既に組立ての完了し、充電を行っている『ブルースカイⅨ』のソーラーパネルが 降り注ぐ陽光を照り返しピカピカと輝く。 その様子は、さながら翼を休める渡り鳥の様にも見える。 ふと、周りを見渡してみれば、 暇つぶしで見に来たであろう見物人やら、たまたま遊びに来ていた親子連れ、ジョギングの最中の老人 そして何処からかこの事を聞きつけ、様子を見に来たであろう烏丸先輩の姿が見える。 ……他の人達は居たって別に如何でも良いのだが、出来れば4番目の人は帰ってもらいたい物だ。 万が一、これでまた墜落な...
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