榛名 颯(PL:やぬ)
プロフィール
年齢:14歳
肩書:私立純光学園中学校二年生/純光学園新聞部部員/裏の顔、有り
人物:濡れたような黒髪をうなじのあたりまで伸ばした小柄な中学生。
学校の制服は学ラン派であり、見た目は総じて黒っぽい印象の少年になる。
ひょうひょうとした言動で、『にははー』という笑いとも感嘆詞ともつかない口癖。年上には『~っす』と崩した語尾も混じる。
好奇心が強く、緊迫した状況を楽しんでいるかのように振る舞うが、基本的には目上に対して従順で、本筋から脱線するような言動と行動は少ない。
趣味は漫画と散歩。ややアニソンに偏りがちだが音楽鑑賞も好き。
【榛名颯の秘密】
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以下『1章、閑話』までのネタバレあり |
生後間もない時期に烏天狗の遺伝子移植を受けた後天的能力者。
異能に関係する情報を売り買いする諜報機関から派遣された、新聞部の監視役。
新聞部で見聞きしたことを全て報告しており、所謂スパイである。
本人は正義の味方を標榜するつもりはないが、悪党の敵ではありたいと思っている。
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ステータス
基本ステータス:【疾走:4】【推測:2】【精神:2】
特徴ステータス:【あざとい:2】【隠密性:2】【スパイ知識:3】
フレーバー
『偽証下手』『二重スパイ(罪悪感)』『持久走力』
固有の能力
地形と足場を無視した踏破能力。
足を置いた場所ならば、物体、空気中を問わず重力を無視して接地することができる。
足を置いた場所を起点として重力が切り替わるため髪の毛等が下に引っ張られることはないが、颯自身以外は能力の影響を全く受けないため、颯が持てないものは地面に落ちるし、衣服の裾やポケット等は真下へと引っ張られることになる。
接地の能力を使っている間は地球の引力や、風圧、摩擦といった『位置エネルギーを妨害する運動エネルギー』が全て無視されるため、走行中の乗り物へと接地することも可能。
また、颯自身は生身の人間と大差ないため、大きな上下移動をする時は『飛び降りて降下』するのではなく『空気中を足場にして段差を降りるように降下』しなければならない。
(すぐ足元に段差を連続的に作りだし、落下速度を減速させたような動きで効果することは可能)
新聞部では特に名前をつけていないが、能力を使う時は単に『飛ぶ』と言うことが多い。
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以下『序章、閑話』までのネタバレあり |
正式な能力名は『神足通』。
六神通に分類される神通力の一種であり、自在に空間を移動することに特化した力。
烏天狗の遺伝子を移植されることにより、神通力の一部を人間の身体によって発現できる範囲内で再現したもの。
烏天狗の能力を得るための適性として『天狗攫い』という天狗の風習があり、
『天狗に攫われた子どもは、帰還した時に天狗が持っていた異能の一部を譲渡されることがある』という能力継承の儀式があることから、
天狗信仰のあった土地出身の両親を持つ榛名家の息子を被験者としたところ高い適性が見いだされた。
また、『弱っている子どもを助ける』『さらった子どもには加護を与える』という天狗の種族特性も作用しているため、細菌や病原菌に対して強い耐性を持っている。
(免疫力によるものではなく、一種の『検知できない加護(呪術)』の作用に近い)
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リスク
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以下『2章、閑話』までのネタバレあり |
正確には『接地能力』ではなく『自己限定の重力操作能力』である。
『足を置いた場所にのみ接地できる』ではなく『距離のある場所に接地点を置いた場合、接地点の移動に伴う急加速と衝撃に人体の方が耐えられない為に、足を置いた場所でしか使いこなせない』が正しい。
幼い頃に一度能力が暴走した際には、普通に歩くだけでも荷重がかかり困難となり、
特に天井のない場所で上方向に重力がかかった場合、生身で大気圏外まで放り出される危険があった。
現在でも、極端に疲労した状態で能力を使うのは控えるよう言われている。
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キーワード
夜歩き
人には言わないし教師にも知られていないが、聞かれたら答える趣味。
(能力のことを知らない友人には、散歩が好きなだけで不審者に会う心配はないとのらりくらり曖昧な言動をしている)
人目を忍んで能力を使いこなすための訓練を自称しているが、『次兄の事情』からプライバシーを守りつつ考え事をする為に外出しているという側面もある。
時に不良に絡まれている人を見つけたら、死角となる上空からモノを投げつけて隙をつくってやるなど、こっそり善行もしているとかいないとか。
榛名家
両親は同じ製薬会社に勤務する榛名啓史(けいじ)と榛名籠目(かごめ)。
興信所に勤務する長男、榛名嵐と大学生の次男、榛名楓の5人家族。
末っ子として可愛がられ、特に兄2人からは買い物での服選び、散髪、耳掃除などのあまりに距離の近すぎる愛情表現を受けている。
なお本人はブラコンと言われてもあまり気にしない模様。
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以下『2章、閑話』までのネタバレあり |
全員が同じ組織に所属しており、両親は妖怪の力に関する研究部門に、2人の兄は実働部に所属している。
兄2人は颯の安全を保障することと引き換えに組織の仕事を受けることになったために、弟は2人の幸せと安寧を心から願っている。
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嘘
できないこと。
榛名家の次兄は『嘘をついたらすぐに分かる』という特技を持っており、小さい事(他愛ないいたずらやどっきりの類)でも、何かごまかそうとすればすぐに見抜かれた。
だが、そこで『次兄にそんな力さえなければ』と思ってしまうことは榛名家にとってデリケートな問題であるため、颯は幼い頃から『そんな事をうっかり考えて兄を傷つけないように、最初から嘘はつかずに答えよう』と心がけて生きてきた。
また榛名家の周囲の大人も、榛名家で過去に起こったとある『やらかし』が原因で、「この子『も』兄達のように嘘をついていないだろうか」と本当のことを言っているかどうかを確認する癖がついてしまったために、颯はいつの間にか『嘘をつこうとすると禁忌に触れたようなプレッシャーを感じる』(運命点に換算すれば1、2点減る)程度に苦手意識を持つようになった。
(上記の事情で嘘をつくことに慣れていなかった頃に、小学校の友人をごまかす為に下手な嘘をついてしまい、その失敗で友人達と気まずくなったこともあって拍車がかかった)
本人は、【秘密】を守るために大きく不利となるこの特徴を気にしているが、はっきり気にしてしまうと兄のせいにしているようで気持ちよくないので、いずれ直そうと意識はしつつも日々の生活では影響ないように振る舞っている。
ただし、これはあくまで『相手に嫌われたり傷つけたりしないように』という意識からの行為であるため、明確に敵対行動をとっている相手にはこの癖はさほどでもない。
最終更新:2022年09月03日 14:09