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術伝流操体no.75 - (2015/03/24 (火) 11:20:55) の1つ前との変更点
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術伝流操体no.75
【6】自然則篇 (11)シコリとキッカケの動き、例の追加と例外
&size(24){&color(green){シコリとキッカケの動き、例の追加と例外}}
------
#contents
*1.はじめに
先回は、「動きの操体のキッカケは、シコリのある筋肉を緊張
させる動き」ということを書きました。今回は、その補足で、気
になることを書いていきます。
先ずは、仰向け膝立て爪先上げ以外の定番のキッカケの動きと
目標とするシコリについてです。
*2.仰向け膝倒しの場合
例えば、仰向け膝倒し(写真1)では、足首、膝の曲がり具合
は、余り変化してきません。
&ref(S603.jpg)写真1
ただし、膝裏のシコリでは、倒れていく側が緊張しやすいです
ね。そして、この操体をした後では、その部分のシコリが弛んで
いることが多いです。詳しく言うと、倒れていく側の膝裏小指側
(写真2)と、反対側の膝裏親指側(写真3)です。
&ref(S607.jpg)写真2
&ref(S611.jpg)写真3
両者の痛さなどは同じではなく、差があることが多いですが。膝
裏シコリを確認しながら、仰向け膝倒し操体をしたことのある人
なら、ご存知のことと思います。
倒れていく側の膝裏以外では、この操体で筋肉が緊張するのは、
倒れていく側の股関節(写真4)、脇腹(写真5)、仙腸関節と
思います。その辺りにも目標とするシコリがある可能性がありま
す。
&ref(S612.jpg)写真4
&ref(S614.jpg)写真5
「膝倒し」という名前がついていますが、この操体で、主に動
こうとしている関節は、膝関節というよりも、股関節、仙腸関節、
腰椎なので、こちらの変化が大きいのは当然のことと思います。
*3.仰向け膝立て踵(かかと)踏み込みの場合
仰向け膝立て踵踏み込み操体(写真6)は、『万病を治せる妙
療法 操体法』(農文協)では、尻と足の境目(梨状筋の大腿骨
大転子付着部)辺りのシコリを確かめていますね(写真7)。
&ref(S625.jpg)写真6
&ref(S632.jpg)写真7
動き出す前(写真8)と動き出した後(写真9)を比較すると、
この部分の筋肉が緊張している姿勢に変化しているのが分かると
思います。
&ref(S624.jpg)写真8
&ref(S626.jpg)写真9
ただ、この操体の場合には、操者の肩に踵を押し付けるバリエー
ションもあり(写真10)、この時のタワメの間では、尻と足の
境目以外にも、背中全体、特に肩甲間部(写真11)辺りを緊張
させているのが分かると思います。
&ref(S637.jpg)写真10
&ref(S646.jpg)写真11
それ以外でも、このシコリが取りたいなと思ったら、そのシコ
リの周りの筋肉を緊張させるような動きを試してみるとよいです。
また、そういう動きにつながる連動をキッカケにする操体を試し
てみてもと思います。
また、シコリが見付からなくても、この筋肉にシコリがありそ
うだなと思ったら、その筋肉を緊張させたり、緊張させることに
つながる動作をキッカケにするのもよいと思います。
見た目に分かりやすいので、先ずは、その筋肉を収縮させるこ
とを試すことが多いです。
定番の操体をはじめ、何か例外になりそうなものを見付けたら、
教えてください。
*4.逆の場合は、感覚の錯覚が多い
ただし、必ずそうとは言えない場合もあります。気になる筋肉
を緊張させる動きをキッカケにする操体で気持ち良さが出てこな
いこともあります。
逆に、弛緩させるほうの動きのほうが気持ちの良い場合があり
ます。つまり、反対側にある拮抗筋を緊張させる動きが気持ち良
い場合もあります。
それは、体が改善したいシコリと、心が「痛いな」と思うシコ
リが異なっていることもあるからです。
例えば、膝の痛みは、膝皿側、特に膝皿の周り(写真12)にあ
ると感じることが多いです。が、原因となるシコリは膝裏側(写
真13)にあることが多いです。
&ref(S647.jpg)写真12
&ref(S652.jpg)写真13
膝皿側にもシコリはありますが、膝裏のシコリと比べてみると、
膝裏のシコリの方が状態が悪いです。押圧してみると、圧痛も、
膝裏側が強いことがわかります。
膝皿まわりは、原因ではないので、そこを改善しても痛みなど
の症状は、復活しやすいです。原因である膝裏のシコリを改善し
た方が効果が長続きします。
同じように、五十肩の痛みや肩の辛さは、肩関節の外側、特に、
肩峰周りや肩甲間部など(写真14)に感じることが多いです。
が、原因となるシコリは、脇の下やその前後の水掻きにある(写
真15)ことが多いです。
&ref(S654.jpg)写真14
&ref(S656.jpg)写真15
膝と同じように、後者を改善した方が、前者だけを改善した時
よりも、治療効果が継続しやすいです。
また、腰や背中が痛いなと感じた時に、その痛みの原因になる
シコリが腹側にあることもあります。
例にあげた3つの場合に、動きの操体をしてみると、はじめに
痛みを感じた側の筋肉が弛緩していくキッカケが気持ち良いと言
われることが多くなります。
膝の場合は、膝裏の筋肉を収縮するキッカケが多いです。「仰
向け膝立て爪先上げ」以外では、「うつ伏せ膝立足首回し」の時
(写真16)も、シコリ(写真17)のある捻転していく側の膝裏
脹ら脛よりの筋肉を緊張させる動きがキッカケです。
&ref(S659.jpg)写真16
&ref(S661.jpg)写真17
五十肩の場合は、これまでも紹介したように、脇の下前側の水
掻き状の筋肉を緊張させることをキッカケにして改善します。
つまり、前側は、腕と胸の間に張っている筋肉を緊張させる動
作をキッカケします(写真18)。後側は、腕と背中の間に張っ
ている筋肉を緊張させる動作をキッカケにします(写真19)。
&ref(S667.jpg)写真18
&ref(S668.jpg)写真19
*5.陰側の痛みを陽側の痛みと感じてしまう
裏側、東洋医学の世界では「陰」の側と言いますが、「陰」の
側の痛みは感じにくい、というか、心に思い浮かべにくいようで
す。その表裏反対側の「陽」の側に痛みがあると思いやすいよう
です。
押されてはじめて、摘まれてはじめて痛みを感じるようです。
同じ強さで、押したり、摘んだりして、痛さを比較してみてはじ
めて、圧倒的に裏側の方が痛いと感じることが多いです。
特に、受け手が表側の痛みを「何となくその辺り全体が痛い」
とか、「もっと、ずっと奥の方が痛い」とか、「鈍い感じの痛み」
とか、そういう表現をされるときには、裏側にあるシコリが原因
のことがおおいです。
*6.猫背に見える人が後屈が気持ち良い場合
少し複雑になりますが、そのまた逆というか、一見猫背に見え
る人が反らしたほうが気持ち良い場合もあります。
喘息や高血圧などの心肺系の疾患がある場合には、首の付け根〜
肩甲間部にシコリがあることが多いです。こういう人で、一見、
猫背に見える人がいます。
この部分は「胸部後弯」と言って、後ろ側に弯曲しているのが
自然です。が、こういう人の場合には、その部分の背骨の上にあ
る筋肉が緊張したままになったため、その部分の背骨が引っ張ら
れて、その弯曲が少し少なくなっています。
そして、少なくなった弯曲を補うために、その上下の背骨、首
の下の方の背骨と肩甲骨の下の背骨が余分に後方弯曲しているた
めに、頭から腰まで全体として見ると猫背に見えるようです。
猫背には見えますが、一番緊張したままになっているのは肩甲
間部です。ですから、首の付け根から肩甲間部にかけてを反らし
ながら上腕も後ろに引くような姿勢が気持ち良いことが多くなり
ます。
また、体が改善したいシコリが別の場所にある場合にも、取り
敢えず目標にしたシコリの周りの筋肉を緊張させる操体をしても
気持ち良さが出てきません。
受け手と対話しながら、受け手の息の深さに注意しながら、気
持ちの良さが深くなる操体に誘導していってください。
*7.おわりに
色々な例外はありますが、目標のシコリがあるときには、その
シコリ周りの筋肉を緊張させる動き、中でも収縮させる動きを、
先ず試してみると、気持ち良いと言われる可能性が高いです。覚
えておくと役に立つと思います。
そういうことを先ずキッカケにして操体をはじめて、気持ち良
さを探しながら、ゆっくり動いていってもらうとよいと思います。
そして、気持ち良さが出てきたり、息が深くなるタワメの間が
見付かったら、そのタワメの間の姿勢から、そのときに体が改善
したがっているシコリを見付けます。
そして、そのシコリに手や指を当て、そのシコリに皮膚操体を
します。そうしながら、そのシコリが変化していく様子を観察す
ると面白いですよ。
通し稽古などでも、タワメの間が上手く決まったときに、腕と
足の動きが言葉通りにタワメを作り、そのタワメの焦点に目標と
なるシコリがある(写真20)ことが、結構、多いです。
&ref(S673.jpg)写真20
次回は、シコリと皮膚操体の関係について書いていきます。
次へ >>> [[術伝流操体no.76]]
-----
>>> 目次へ・・・・・・・・・[[術伝流操体(あ)]]
>>> このページのトップヘ・・[[術伝流操体no.75]]
>>> 術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]]
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術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」
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-----
*お知らせとお願い
**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
をしてくださる方を募集しています。
くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
よろしくお願いします。
**感想・間違いなど
感想などあったり、間違いなど見つけた方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@googlegroups.com]]あてにメールをください。
よろしくお願いします。
**「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集
「術伝」では症例相談用メーリングリストの参加者を募集しています。
参加希望の方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@googlegroups.com]]あてにメールをください。
よろしくお願いします。
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術伝流操体no.75
【6】自然則篇 (11)シコリとキッカケの動き、例の追加と例外
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*1.はじめに
先回は、「動きの操体のキッカケは、シコリのある筋肉を緊張
させる動き」ということを書きました。今回は、その補足で、気
になることを書いていきます。
先ずは、仰向け膝立て爪先上げ以外の定番のキッカケの動きと
目標とするシコリについてです。
*2.仰向け膝倒しの場合
例えば、仰向け膝倒し(写真1)では、足首、膝の曲がり具合
は、余り変化してきません。
&ref(S603.jpg)写真1
ただし、膝裏のシコリでは、倒れていく側が緊張しやすいです
ね。そして、この操体をした後では、その部分のシコリが弛んで
いることが多いです。詳しく言うと、倒れていく側の膝裏小指側
(写真2)と、反対側の膝裏親指側(写真3)です。
&ref(S607.jpg)写真2
&ref(S611.jpg)写真3
両者の痛さなどは同じではなく、差があることが多いですが。膝
裏シコリを確認しながら、仰向け膝倒し操体をしたことのある人
なら、ご存知のことと思います。
倒れていく側の膝裏以外では、この操体で筋肉が緊張するのは、
倒れていく側の股関節(写真4)、脇腹(写真5)、仙腸関節と
思います。その辺りにも目標とするシコリがある可能性がありま
す。
&ref(S612.jpg)写真4
&ref(S614.jpg)写真5
「膝倒し」という名前がついていますが、この操体で、主に動
こうとしている関節は、膝関節というよりも、股関節、仙腸関節、
腰椎なので、こちらの変化が大きいのは当然のことと思います。
*3.仰向け膝立て踵(かかと)踏み込みの場合
仰向け膝立て踵踏み込み操体(写真6)は、『万病を治せる妙
療法 操体法』(農文協)では、尻と足の境目(梨状筋の大腿骨
大転子付着部)辺りのシコリを確かめていますね(写真7)。
&ref(S625.jpg)写真6
&ref(S632.jpg)写真7
動き出す前(写真8)と動き出した後(写真9)を比較すると、
この部分の筋肉が緊張している姿勢に変化しているのが分かると
思います。
&ref(S624.jpg)写真8
&ref(S626.jpg)写真9
ただ、この操体の場合には、操者の肩に踵を押し付けるバリエー
ションもあり(写真10)、この時のタワメの間では、尻と足の
境目以外にも、背中全体、特に肩甲間部(写真11)辺りを緊張
させているのが分かると思います。
&ref(S637.jpg)写真10
&ref(S646.jpg)写真11
それ以外でも、このシコリが取りたいなと思ったら、そのシコ
リの周りの筋肉を緊張させるような動きを試してみるとよいです。
また、そういう動きにつながる連動をキッカケにする操体を試し
てみてもと思います。
また、シコリが見付からなくても、この筋肉にシコリがありそ
うだなと思ったら、その筋肉を緊張させたり、緊張させることに
つながる動作をキッカケにするのもよいと思います。
見た目に分かりやすいので、先ずは、その筋肉を収縮させるこ
とを試すことが多いです。
定番の操体をはじめ、何か例外になりそうなものを見付けたら、
教えてください。
*4.逆の場合は、感覚の錯覚が多い
ただし、必ずそうとは言えない場合もあります。気になる筋肉
を緊張させる動きをキッカケにする操体で気持ち良さが出てこな
いこともあります。
逆に、弛緩させるほうの動きのほうが気持ちの良い場合があり
ます。つまり、反対側にある拮抗筋を緊張させる動きが気持ち良
い場合もあります。
それは、体が改善したいシコリと、心が「痛いな」と思うシコ
リが異なっていることもあるからです。
例えば、膝の痛みは、膝皿側、特に膝皿の周り(写真12)にあ
ると感じることが多いです。が、原因となるシコリは膝裏側(写
真13)にあることが多いです。
&ref(S647.jpg)写真12
&ref(S652.jpg)写真13
膝皿側にもシコリはありますが、膝裏のシコリと比べてみると、
膝裏のシコリの方が状態が悪いです。押圧してみると、圧痛も、
膝裏側が強いことがわかります。
膝皿まわりは、原因ではないので、そこを改善しても痛みなど
の症状は、復活しやすいです。原因である膝裏のシコリを改善し
た方が効果が長続きします。
同じように、五十肩の痛みや肩の辛さは、肩関節の外側、特に、
肩峰周りや肩甲間部など(写真14)に感じることが多いです。
が、原因となるシコリは、脇の下やその前後の水掻きにある(写
真15)ことが多いです。
&ref(S654.jpg)写真14
&ref(S656.jpg)写真15
膝と同じように、後者を改善した方が、前者だけを改善した時
よりも、治療効果が継続しやすいです。
また、腰や背中が痛いなと感じた時に、その痛みの原因になる
シコリが腹側にあることもあります。
例にあげた3つの場合に、動きの操体をしてみると、はじめに
痛みを感じた側の筋肉が弛緩していくキッカケが気持ち良いと言
われることが多くなります。
膝の場合は、膝裏の筋肉を収縮するキッカケが多いです。「仰
向け膝立て爪先上げ」以外では、「うつ伏せ膝立足首回し」の時
(写真16)も、シコリ(写真17)のある捻転していく側の膝裏
脹ら脛よりの筋肉を緊張させる動きがキッカケです。
&ref(S659.jpg)写真16
&ref(S661.jpg)写真17
五十肩の場合は、これまでも紹介したように、脇の下前後の水
掻き状の筋肉を緊張させることをキッカケにして改善します。
つまり、前側は、腕と胸の間に張っている筋肉を緊張させる動
作をキッカケします(写真18)。後側は、腕と背中の間に張っ
ている筋肉を緊張させる動作をキッカケにします(写真19)。
&ref(S667.jpg)写真18
&ref(S668.jpg)写真19
*5.陰側の痛みを陽側の痛みと感じてしまう
裏側、東洋医学の世界では「陰」の側と言いますが、「陰」の
側の痛みは感じにくい、というか、心に思い浮かべにくいようで
す。その表裏反対側の「陽」の側に痛みがあると思いやすいよう
です。
押されてはじめて、摘まれてはじめて痛みを感じるようです。
同じ強さで、押したり、摘んだりして、痛さを比較してみてはじ
めて、圧倒的に裏側の方が痛いと感じることが多いです。
特に、受け手が表側の痛みを「何となくその辺り全体が痛い」
とか、「もっと、ずっと奥の方が痛い」とか、「鈍い感じの痛み」
とか、そういう表現をされるときには、裏側にあるシコリが原因
のことがおおいです。
*6.猫背に見える人が後屈が気持ち良い場合
少し複雑になりますが、そのまた逆というか、一見猫背に見え
る人が反らしたほうが気持ち良い場合もあります。
喘息や高血圧などの心肺系の疾患がある場合には、首の付け根〜
肩甲間部にシコリがあることが多いです。こういう人で、一見、
猫背に見える人がいます。
この部分は「胸部後弯」と言って、後ろ側に弯曲しているのが
自然です。が、こういう人の場合には、その部分の背骨の上にあ
る筋肉が緊張したままになったため、その部分の背骨が引っ張ら
れて、その弯曲が少し少なくなっています。
そして、少なくなった弯曲を補うために、その上下の背骨、首
の下の方の背骨と肩甲骨の下の背骨が余分に後方弯曲しているた
めに、頭から腰まで全体として見ると猫背に見えるようです。
猫背には見えますが、一番緊張したままになっているのは肩甲
間部です。ですから、首の付け根から肩甲間部にかけてを反らし
ながら上腕も後ろに引くような姿勢が気持ち良いことが多くなり
ます。
また、体が改善したいシコリが別の場所にある場合にも、取り
敢えず目標にしたシコリの周りの筋肉を緊張させる操体をしても
気持ち良さが出てきません。
受け手と対話しながら、受け手の息の深さに注意しながら、気
持ちの良さが深くなる操体に誘導していってください。
*7.おわりに
色々な例外はありますが、目標のシコリがあるときには、その
シコリ周りの筋肉を緊張させる動き、中でも収縮させる動きを、
先ず試してみると、気持ち良いと言われる可能性が高いです。覚
えておくと役に立つと思います。
そういうことを先ずキッカケにして操体をはじめて、気持ち良
さを探しながら、ゆっくり動いていってもらうとよいと思います。
そして、気持ち良さが出てきたり、息が深くなるタワメの間が
見付かったら、そのタワメの間の姿勢から、そのときに体が改善
したがっているシコリを見付けます。
そして、そのシコリに手や指を当て、そのシコリに皮膚操体を
します。そうしながら、そのシコリが変化していく様子を観察す
ると面白いですよ。
通し稽古などでも、タワメの間が上手く決まったときに、腕と
足の動きが言葉通りにタワメを作り、そのタワメの焦点に目標と
なるシコリがある(写真20)ことが、結構、多いです。
&ref(S673.jpg)写真20
次回は、シコリと皮膚操体の関係について書いていきます。
次へ >>> [[術伝流操体no.76]]
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