「先ず、伝え手自身の緊張を解す」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

先ず、伝え手自身の緊張を解す - (2015/10/20 (火) 09:28:23) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ &size(24){&color(green){先ず、伝え手自身の緊張を解す}} ---- 体は自然、臨床は対話 【2】臨床は対話  (1) 先ず、伝え手自身の緊張を解す #contents *1.はじめに  「臨床は対話」ということについて書いていきます。ちょっと、実 技の話から遠ざかって退屈されるかもしれませんが、臨床・治療や指 導・伝達や練習・修得について一般的にいえそうなことがあります。  臨床も指導も、受け手や受講生の体との対話だということです。自 分で鍼灸をしたりするのも、鍼灸をおぼえていくのも、自分の体との 対話といえると思います。 *2.違和感を感じさせずにさわる  まえに「受け手の方の体の状態を見守りつづけるようなふれ方をす るために、赤ちゃんのおでこで体温を測るようなふれ方がよい」とい う話を書きました。  それで、まずはじめにめざすことは、受け手の方に違和感を感じさ せないでさわれるようになることです。  違和感を感じると体は硬くなってしまいます。私たちの仕事の基本 は、「体は自然」で書いてきたように、硬くなったままの筋肉を伸び たり縮んだりする弾力のある状態にもどすことですから、体を硬くさ せているとゆるませにくいのです。  講習会などで、人とふれあい、さわりあう機会をたくさんもって、 なれていってください。さわりっこが好きな小さな子供たちと遊ぶ機 会をふやすのもよいですね。 *3.欲張らない、頑張らない  欲張ったりガンバ(頑張)ったりすると、やっぱり体は硬くなるの で、受け手にもそうさせないよう、伝え手自身もそうならないよう工 夫していったほうがよいです。  どちらにも「張る」という言葉がはいっています。「緊張する」か らでしょう。「張りをゆるめる」のが鍼灸あマ指操体などの基本です。  はやく治そうと、はやく上達させようとガンバると硬くなります。 時間をかけてゆっくり、すこしづつステップをふんで、ガンバらない でも治せる、あるいは、上達してもらうことのできる工夫をしていき ましょう。  緊張していると、手は反り返ったり、握りしめられたりします。そ ういう形の手では、体温を測ることはできません。体温以外の受け手 の体からの情報も受け取ることができません。  また、反り返った手でさわられたら、受け手の方は違和感を感じる でしょう。  そういう点からも、癒し手、伝え手自身の体の緊張がほぐれている ことが必要になります。  鍼灸や操体などを習慣にするぐらいから始まるのかなと思います。  気持ち良さを判断基準にする練習をするのもひとつの方法です。な にかに迷ったら、世間の評価は合格点ぎりぎりでよいから、あとは、 気持ち良さを感じられるかどうかで決めていくことを習慣にできるよ うに工夫してみるのもよいかなと思います。 *4.人を緊張させないように  また、人を緊張させやすい人は、むいていないので、ふだんから気 をつけたほうがよいでしょう。口調がきつい人、その人が近づくとま わりが緊張するような人は、むいていないと思います。  治療法によっては、受け手を言葉でめいっぱい精神的に緊張させて、 それに耐えきれなくなったときに言葉ですこし緊張をゆるめて、とい う形をとるものもあるけれど、鍼灸や操体などのような癒しには、あ まりむかないように思います。  きつい言葉で話しかけられたら気持ち良くないし、緊張してしまう からです。  それに、そういうやり方では、伝え手と受け手とのあいだに依存関 係が生まれやすいようです。  きつい言葉で話しかけられた場合には、ガッテンして納得できなく ても質問せずに従ってしまうということになりがちです。  そういう関係が続けば、教わっていない事態になったときに、受け 手は、納得していない基準にもとづいては自分で判断できないことに なりがちです。  そのため、教わってないことに出会うたびに、いちいち伝え手に判 断をもとめる結果になるので、伝え手と受け手の依存関係が生まれや すいようです。  臨床の場で患者さん相手には口調を調整できても、講習生相手だと きつい口調になってしまうということもよく見かけます。  とくに、講習生がやさしく話せ、温かくふれられる天性をもった人 の場合など、言葉がけの内容のささいな部分をきつく注意するなんて ことをやってしまいがちになります。気をつけたいなと思います。  まぁ人を緊張させやすい人が無理してやさしい口調で話し続けると、 むいていないから体をこわすこともあるという例も見てきたのでむず かしいなと思います。  鍼灸や操体などを続けられるよう、愉しく暮らしていけるよう、二 つのことが矛盾しないように工夫していきたいなと思います。  自分の体をゆるめていく、ガンバらないで暮らしていけるよう工夫 していくことからはじまるのかなと思います。 *5.緊張せずに雷を落とせるのは達人  達人の先生方のように雷を落としても弟子や患者さんをさほど緊張 させず、させてもサッと緊張をほぐせるレベルになれれば、話はちがっ てきますが。  そういう先生は、きっと、雷を落とされるときでもご本人は緊張さ れてはいなかったんだろうなと想像しています。  こういうレベルになるのはむずかしいですね。ほとんどの人は、き つい口調で話したり、近づいてまわりを緊張させたりするときには、 その人がめいっぱい緊張しています。 *6.おわりに  まぁ、のんびり、じっくりやっていきましょう。    >>>つぎへ>>>[[受け手の体が気持ち良さを感じているか]] -----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[体は自然、臨床は対話]]    >>>このページのトップヘ・・[[まず、伝え手自身の緊張をほぐす]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想など  感想などありましたら、[[「術伝」掲示板>http://jutsuden.bbs.fc2.com/]]に書いてください。  また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、 養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。  よろしくお願いします。 **間違いなど  間違いなど見つけた方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@yahoogroups.jp]]あてにメールをください。  よろしくお願いします。 **「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集  「術伝」では症例相談用メーリングリスト( [[術伝ML(muchukand)>http://groups.yahoo.co.jp/group/muchukand/]])の 参加者を募集しています。  よろしくお願いします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: