バトルフィールドは岩壁に囲まれた長方形の荒野のようだった。
カザン「なかなか勇ましい恰好ではないか」
ダン「恰好?おお?これって!!」
ふと気づくとV字型の軽装鎧を身に着けていた。
両肩両胸腹部の各所にライフコアが光っている。
…ライフ6以上になったらどうするのか考慮されていないデザインのようだ。
マギサ「それがカードバトラーの正装、バトルフォームよ」
ダン「カッコいいじゃん」
喜んでいる場合ではないが心躍るも止む無しか。ご満悦の様子だ。
カザン「始めようか」
ダン「いつものバトスピだ。あれ?コアは?」
目の前には立ったままプレイするためのプレイテーブルが出現していた。
マギサ「コアを望むの。現れるわ」
ダン「望む……ほんとだ」
テーブルのリザーブとライフにコアが出現していた。
マギサ「あとは君の世界のようにやればいいわ」
カザン「第一ターンは呪撃のカザンがいただこう」
カザン「メインステップ。
ヘルスコルピオ、並びに
スカルデーモン召喚」
紫のシンボルが出現。さらに割れて
スピリットが出現する。
ダン「なんだ!?スピリットが出たぁっ?」
マギサ「これがグラン・ロロのバトルスピリッツ。スピリットも
マジックも
ネクサスもすべてが体験できるの」
ダン「うおおー燃えるー!!」
カザン「ターンエンド」
ダン「今度はこっちだ!!」
ダン「行くぜメインステップ!!大地割き、轟き出でよ!!
リザドエッジ、
ロクケラトプス召喚!!」
フィールドに現れる二つの赤のシンボル。種は違えど、二体の小竜が召喚された。
「ダンひゃー!!かっこいー!!見た?ねえ見た?俺のスピリットたち」
マギサ「なんか調子に乗りまくる子ね…」
ズングリー「長い目で見るだヨ」
ダン「早くお前に会いたいぜジークヴルム。その時まで奴の攻撃をしのぐ。頼むぜ、リザドエッジ、
ロクケラトプス」
スピリット「うぉー」「うごー」
ダン「返事してくれたのか?バトルシステム最高だぜ」
ダン「ターンエンド!!」
プレイミスか挑発か。リザーブにコアを残したままターンを終えた。
カザン「ではメインステップ、ヘルスコルピオをもう一体、続いて
スカルデビル召喚」
ダン「おっさんのスピリットもいい面構えしてるなかかって来いよ!!」
カザン「その自信、お前の世界のバトスピでは決して味わえぬ痛みを知るがいい」
調子のいいことを言っているが肝心な呪撃は使っていない。スピリットもほぼ下位打線のチョイスだ。
カザン「アタックステップだ!!ヘルスコルピオでアタック」
ダン「せっかく出てきたスピリットだ。そう簡単に破壊なんてさせねーぞ。ライフで受ける!!…うっなんだこれ痛えよ」
マギサ「グラン・ロロではライフは文字通り命。ライフで受ければ相手のスピリットの攻撃を自分自身で受けてしまう」
ダン「まじかよ…このバトスピは俺向きだ。バトルというからにはこうでなくちゃな」
スピリット「うぉー」「うごー」
マギサ「あの子、まるでスピリットたちと通じ合ってるみたい」
カザン「ではこの一撃はどう受ける。もう一体のヘルスコルピオアタック!!」
ダン「頼むぞロクケラトプス、ブロックだ!!」
明確なプレイミス。一度場に出てしまえばコストはバトルに関係ない。3コアでBP4000になるロクケラトプスは温存すべき場面だった。
ダン「相打ちだ」
カザン「続いてスカルデーモンでアタック」
ダン「リザドエッジまで倒されてたまるか、ライフで受ける」
LVを上げていれば相打ちも狙えたところだが…
ダン「ううあっ!!」
兄「これで彼のライフは残り3つ」
ダン「コアがかなり増えた。ロクケラトプスが倒れたこと無駄にしない。」
どうやら破壊されることは既定路線だったようだ。
すかさずメインステップ。
ダン「来たれ!!ゴラドン、リザドエッジ!!」
ダン「そしてもう一体!!雷よ天を割け!!
雷皇龍ジークヴルム召喚!!」
稲光を引き連れ、フィールドの外壁をよじ登って現れたのは中型の紅い龍だった。
ダン「会いたかったぜジークヴルム」
カザン「これほどのスピリットを持っていたとはな」
Mレアが珍しい世界観…ではないはずだがイグドラシル同様驚かれている。
ダン「アタックステップ!!ジークヴルム行けぇっ!!」
カザン「来るか、このターンをしのぐにはスピリットをブロック要因として残しておくのが得策。よってライフで受ける!!」
ダン「見せてやるジークヴルムの力、これが激突だあ!!」
ズングリー「やったあ」
カザン「激突だと!!この効果は!?」
ダン「赤の特性、激突。相手は可能な限りブロックする。ライフで受けることができないんだ」
長年エラッタされていなかったテキストそのままに説明するダン。効果対象はプレイヤーではなく相手スピリット全体である。
ダン「ブロッカーはもういない。今度はお前に痛みを受けてもらうぞ、行けリザドエッジ、ゴラドンカードバトラーを攻撃だ」
カザン「うぉぉぉ!!」
ダン「ターンエンド」
カザン「闘争心に満ち満ちたバトルだ。激突、気に入ったぞ」
呪撃による苛烈な攻めを得意とするカザン。バトルスタイルには通じ合う部分があるようだ。
カザン「
ハンプダンプをLV2で召喚!!さらにヘルスコルピオをLV2にアップ。アタックステップだスカルデーモン行け!!」
ここにきてコストの重いハンプダンプ。激突王のエースの召喚を許してしまった今、数で攻めるしかない。防御札の乏しい紫で耐えられるつもりか。
ダン「俺の戦えるスピリットはリザドエッジだけだ。ならば、ライフで受ける!!」
ズングリー「またライフがなくなっただ」
マギサ「きっと何か作戦があるのよ」
カザン「ではこの攻撃はどう受ける。ヘルスコルピオでアタック」
ダン「ここはリザドエッジお前の力が必要だ。リザドエッジでブロック、すまないだけどお前の破壊が俺たちの力になる!!」
兄「ハンプダンプかぁ。いやな奴が残ったな」
ズングリー「あんちゃんもあいつに苦しめられただよ」
カードパワーでは呪撃系最弱といっていいハンプダンプ。一体どう苦戦したのだろうか。
ダン「ゴラドン二体目を召喚だぁ。」
カザン「俺のハンプダンプをどう切り崩す?やってみればいい」
悠長なことを言っているが混色構築を使わない方針のこのアニメで防御札は限られている。
ダン「ああ、リザーブのコアをすべてジークヴルムにLV3にアップだ。どうだこれでBP9000だ」
派手に暴れさせたいのか、BPアップマジックを警戒したのか容赦なく硬く、堅く、固めたBP9000。
互いにドローがない以上激突で雑魚狩りするだけで勝てる盤面は出来上がっていた。
ダン「アタックステップだ、激突せよジークヴルム!!」
カザン「ハンプダンプでブロック!!」
丸腰で激突を受けるカザン
残りのライフはゴラドンたちによって無残に打ち砕かれた
カザン「うおおおあっ!!」
現実世界へ弾き飛ばされるカザン
ダン「これが俺のバトル。ライフで受ける、スピリットの破壊を選ぶことすべての痛みが勝つための力になる」
カザン「ルールに従いこのデッキは返そう。いずれまたまみえることもあろう。その時のために名を聞いておこうか」
ダン「ダン!!馬神ダン!!」
カザン「ダン。覚えておこう」
マギサ「村を守ってくれてありがとね」
ダン「それでここ何なの?教えて」
最終更新:2026年06月21日 11:32