管理記録X01

ミステリエッセンス集

  • 備忘録(管理用)
  • 管理人自身の個人的な利用・備忘用にミステリの核心を整理するページ。各作品の決定的なネタバレを含みます
  • パスワードをかけてあるので大丈夫とは思いますが、万が一このページを見ている方、目に毒ですので速やかに退出されることを強く勧めます。















<ミステリ>


横溝正使 / 八つ墓村
横溝正使 / 犬神家の一族
横溝正使 / 悪魔の手毬唄
横溝正使 / 本陣殺人事件
横溝正使 / 獄門島
横溝正使 / 悪魔が来りて笛を吹く

綾辻行人 / 十角館の殺人
<「嵐の山荘(孤島の連続殺人)」モノかと思わせてそうじゃない、ということを読者に隠し通すのがミソ>
真犯人:「ヴァン」=守須恭一
・実は十角館は孤島ではないが、読者に対し心理的に「孤島」を演出することに腐心しているのがミソ。
・「十角館」舞台の人物は渾名でしか呼び合わず(←これも舞台装置の一部)、
本土側は本名でしか呼び合わず、両側に同一人物がいると思わせない
・序盤の守須一人称の描写はちょっとキツイか…確かに矛盾なしと解釈はできるが…いやこれも負け惜しみか
綾辻行人 / 水車館の殺人
<比較的読み取りやすいトリック、人物入れ替わり>
真犯人:正木慎吾
・数年前にあがった彼の死体は、行方不明になっていた古川住職。
→誤魔化すために、指を一本切り落とした。指だけ落ちている不自然さを隠すためにバラバラ殺人&死体焼却を行った。
・紀一は、秘密の部屋に逃れたので見つからなかった。正木は彼を見つけようと骨を折ったが、果たせなかった。
綾辻行人 / 迷路館の殺人
<まさかまさかの真犯人 後に漫画の題材でも人気になった「性別誤認」ネタ>
真犯人:鮫島智生
・鹿谷門実(Shimada-Kiyoshiのアナグラム)の小説上では男性に見える書き方をしているが、実は「智生」は女!
(後から記述をチェックすれば、女性にとれなくもない書き方になっているこれが分かる……と)
・第一の殺人、須崎殺しの際に、「生理の血」の痕跡を残しており、その血を隠すために大量出血(首切り)をした
→島田はそれに気付いており、犯人にだけ有効な暗喩的告発をこの小説で行なっていた
◆十角館とも共通するポイントは「犯人の意外性」。一件目を奪われる「屋敷の異質さ」はフェイク。

岡嶋二人 / そして扉は閉ざされた
<Q.なぜ殺人犯が見つからない?→A.殺人じゃなくて過失致死。事故だったからさ>
真犯人(加害者):毛利雄一
・彼が咲子を突き飛ばした際に、置いてあったアイスピックが延髄を貫通・即死。
→茫然と立ち尽くしたような格好になったので、死んだと気がつかなかった
・鮎子:雄一が殺人を犯してそれを隠そうとしたと思いこみ、成瀬に隠ぺいを頼んだ
・成瀬:鮎子が殺人を犯してそれを隠そうとしたと思いこみ、彼女の隠ぺい工作に手を貸した

小泉喜美子 / 弁護側の証人
<事件は平凡。唯一最大の罠は、読者に対して仕掛けられている!!>
真犯人:八島杉彦
・序盤の構成からは、杉彦が被疑者で、主人公漣子がそれを救おうと奔走している……ように見える。それが罠
・真実:死刑宣告を受けた被疑者は漣子で、八島家全員が彼女に罪を被せようとしている裁判だった!
・序章も、第2章も、第4章も。絵を見せないことの妙。「第十一章で罠に水没している自分に気付く」

小栗虫太郎 / 黒死館殺人事件
<何が謎なのかすら、もはや意味不明……>
真犯人:紙谷伸子
・特筆すべきトリック、逆転展開として特記すべき事項は、多分ない。

有栖川有栖 / 月光ゲーム
<動機探しやダイイングメッセージはオマケ。検証型ミステリの醍醐味は「事件現状通りになるための手順」の丁寧な検討にあり>
真犯人:年野武
パズルの鍵「血の手跡」「マッチの燃えカス」「照明用としての分量は片道分」
→マッチに血の跡が付かないようにするための正しい順序は、
①殺害する(手跡つく)→②川に降りて手を洗う(懐中電灯使う)→③懐中電灯うっかり壊す、マッチ使用して戻る
→④懐中電灯壊してしまったことの偽装工作(→該当するのはベンの第一発見者・年野武)
・第1メッセージ「Y」→「としの(「ねんの」だが、名前間違えてた)」の「と」の書きかけ
・第2メッセージ「y」→武の偽装工作(「と」から遠ざける)
有栖川有栖 / 孤島パズル
<月光ゲームに続く、嘉敷島パズル>
真犯人:有馬礼子
地図に残された自転車のタイヤの跡から理詰めで考えて行く
→最後に辿り着くのは、以下の順序。
望楼荘から魚楽荘へ泳いで渡る→殺人後、自転車に乗って望楼荘へいったん帰る→
それから再び自転車を走らせて魚楽荘へ引き返す→最後にまた泳いで望楼荘へ帰る
殺害用の猟銃を前日に平河邸に運びいれられた者→あの日、ボートに乗っていた者。

島田荘司 / 占星術殺人事件
<金田一少年のあの名作事件の元ネタがここに!>
真犯人:梅沢時子
①第1の事件/梅沢平吉殺害
→ 平吉の絵のモデルであった時枝が殺して、偽装工作した
②第2の事件/一枝殺害
→ 1.一枝を殺す 2.直後、一枝のふりをして竹腰警官と情交 3.精液を一枝の死体内に移す
③第3の事件/アゾート殺人
→ 一部が切り取られた6つの死体、実は5つの死体を6人分に見せかけた!犠牲者の中に真犯人がいる。
島田荘司 / 斜め屋敷の犯罪
<意外性密室殺人トリックとしては最高のド迫力!>
真犯人:浜本幸三郎
本命は第2の殺人・菊岡栄吉殺し。塔から、つららナイフを滑り台上に滑らせて、地下室で寝ている菊岡を一瞬に殺害。
(密室ミステリの「図解」としては最高の分かりやすさ。流氷館を穴が開くほど眺めれば確かに辿りつき得る)
そして「そのためだけに」傾けた屋敷と、天狗趣味(滑り台を「天狗の鼻」で増設)まで数年かけて仕込んでいた
・第1の殺人:菊岡殺しを横からさらわれそうだったので殺した。密室トリックは砲丸&紐ネタ。
・第3の殺人:御手洗と日下の狂言。
島田荘司 / 北の夕鶴2/3の殺人
<斜め屋敷に勝るとも劣らぬインパクトの、死体運搬トリック>
真犯人:藤倉一郎、次郎、令子
現場・三ツ矢マンションの地形、藤倉兄弟の部屋の位置、加納通子の部屋の位置、全ての条件が揃って生まれたトリック。
超巨大振り子によって、死体を空中運搬。管理人室の前を通過せず、死体は加納通子の部屋へと運ばれた
・夜鳴き石の秘密 → 振り子の支点である金属の手すりと、ロープがこすれる音
・数年前の恭一くん死亡事件 → レンガを使って振り子運搬実験をしている最中、不幸にもレンガが直撃
・死体が傷つかないよう、鎧を着せた。小田切のカメラに写ったのは、振り子で運搬中の鎧(従って現場に足跡は残らなかった)

太田忠司 / 月光亭事件
<「大胆さの基本」を押さえた、少年モノらしさ溢れるトリック>
真相1:春子・夏子・冬子は全て信子の実施(春子は信子が東畑との不倫の最中に生んだ子)。
そしてあいだの秋は、昭彦。俊介は誕生日からそれに気付く。
真相2:月光亭はぐるりと裏返る。このトリックで、豊川医師は導師に「改宗」し、導師とともに信子の財産を巻き上げる計画だった。
滝田殺害犯については豊川医師。
真相3:信子殺害犯は、春子と昭彦の姉弟。死因・心臓まひと両腕のヤケドは、信子の専門であるところの「感電死」によるもの。
なお、死体が磔になっていたことおよび死斑の問題は、月光亭裏返しのトリックに起因する。

バイバイ、エンジェル / 笠井潔
<「首なし死体」への憶見[ドクサ]に対する果敢なる挑戦>
真犯人:マチルド・デュ・ラブナン 共犯:アンドレ、アントワーヌ、ジルベール
<カケルの見抜いた、この事件の「本質」>
①第1の事件・首切りの真の意味は「被害者が化粧をしていなかった」事実を隠すため。
被害者は普段9:30には家を出る習慣だったが、その日は前夜の睡眠薬の効きすぎで遅く起きてきた。
この状態で殺しては、犯行時刻が9:00以前と誤認される。結果、準備していた10:00以降のアリバイが使用できない。
そこでやむなく殺害決行後に様々な偽装工作をした。
=このことから、10:00以降のアリバイを唯一持つアントワーヌが実行犯。
②第2の事件の真の妙味は、アンドレを偽名で626号室に泊らせ、別途アンドレ名で726号室に宿泊するという点。
③家政婦マリー・バルトの正体はオデット&ジョゼットの姉・ジャネット=アントワーヌの母親。
④マチルドの正体は革命組織<赤い死[ラ・モール・ルージュ]>党員。共犯者は周辺分子。

殺戮にいたる病 / 我孫子武丸
<吐き気を催す殺戮劇の果てに待つのは、驚愕のちゃぶ台返し>
真犯人・蒲生稔の正体=東洋文化大助教授(43)
………つまり雅子が疑っていた息子ではなく、彼女の夫の方こそが「稔」。
◆定年刑事・平賀の憶断「犯人=フリーター説」は大ハズレのデコイだったということ

イニシエーション・ラブ / 乾くるみ
<叙述トリックの一類型~童貞男の悲劇>
A面からB面へ移行する際に一人称「たっくん」が別人に入れ替わっている叙述トリック。
たっくんAは、初めての経験というマユの嘘を(童貞なので)見抜けなかった、ということ。
マユが実はもの凄い悪女という解釈になるんかな……
気づきの鍵は、おそらく「国鉄民営化」と「男女七人秋物語」の時系列の矛盾。
★表紙裏のあらすじが悪質な騙しになっている。第1段落のたっくんと第3段落のたっくんが別人ってのはありなのか…

聯愁殺 / 西澤保彦
<感じておくべき違和感、そこから引き出される結末>
真犯人:一礼比梢絵
違和感:依頼人の梢絵は、ストーカー対策で引っ越したのに、引越し先に1階を選んだ
1.口羽公彦は実際に殺人を計画していたが、最初のターゲットであった梢絵に返り討ちにあった
2.その直後、士堅を誤って死なせてしまった
3.動揺し、第3のターゲット・架谷を頼った(舎人浩美の名で)
4.いろいろあって、架谷も殺そうと思った。待てよ、どうせなら、少年の手順通りに…
それで警察が口羽公彦を探りあてれば、なぜ私が彼の標的になったか判るかも。
5.理由はわかったが、そんなアホな理由で私は狙われたのか…許せん。
口羽公彦をそういう心理状態に追い込んだクラスメート女子24人皆殺しにしてやる…!!

虚無への供物 / 中井英夫
<アンチミステリ>
真犯人:氷沼蒼司

コミケ殺人事件 / 小森健太朗
<>
真犯人:赤坂郁子
・……まぁ、真犯人というか、コミケ殺人事件という同人誌だった、というのが真のオチ。目次に「手紙⑧&⑨」が表示されていないのが確信犯的。

アガサ・クリスティー / そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー / オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティー / ABC殺人事件
アガサ・クリスティー / アクロイド殺し
アガサ・クリスティー / 招かれざる客
<冒頭から登場している人物=「名前しか登場しない、怪しすぎるプロフィールの人物」>
真犯人:マイクル・スタークウェッダー
・その正体はマクレガー(=リチャードがかつて子供を引き殺したため「殺す!」とわめき散らしていた人物)。
・スタークウェッダーはローラにマクレガーの罪とすることで容疑を回避しようと提案。
アガサ・クリスティー / ナイルに死す
<表層:愛憎の末の打ち合い/実質:互いに鉄壁のアリバイを構築>
真犯人:サイモン(実行犯)&ジャクリーン(共犯&計画立案)
①なぜピストルは持ちさられたのか?→サイモンが使った。
・ジャクリーン発砲(外す&偽装の血)→皆出ていく、サイモン拳銃回収→ダッシュでリネット殺害→
戻る、自分の足へ発砲→拳銃をビロードに包んで投げ捨てる(以上、この間5分)
②1.ブールジェは恐喝犯/2.にも関わらずブールジェがそれらしい仄めかしをポワロにする
→その場にいて、かつその時にしか伝える機会のない「真犯人」への暗喩→A.真犯人サイモン
アガサ・クリスティー / 葬儀を終えて
<トリックは一番最初のシーン(葬儀の集まりの時)から仕込まれていた~無映像故の妙>
真犯人:ミス・ギルクリスト
・冒頭でリチャードの葬儀に出席したチョイ精神異常女・コーラは、実はミス・ギルクリストの変装であった。
・ヘレンが感じた違和感とは、彼女の演技に存在していた唯一のミス(目立つ癖であるところの首の傾げ方が左右逆)
(動機)ずっとフォーカスされてきたリチャードの遺産ではなく、コーラが偶然に入手したヴェルメールの真筆(二千ポンド)
・リチャードの死(単なる病死)に便乗してコーラを殺害し、動機を紛れ込ませた。
「千ポンド必要な人には千ポンドが黄金、百万ポンド必要な人には十万ポンドでも石ころ」
アガサ・クリスティー / 検察側の証人(短編)
<壮絶にいっぱい喰わされる一人二役>
キーマン:ロメイン・ハイルガー / レナード夫人
①夫のレナードは老資産家殺しの真犯人である
②夫のレナードを救うためには「貞淑な妻」の証言では足りない。そして証言できるのは自分だけ
③レナードの「敵対者」が、心ならずも彼の無実を証明してしまうのであれば、陪審にも効くはず
結論:「不貞な妻」を演じ、その不貞ぶりを暴く怪女も演じ、「不貞な妻がレナードをはめようとしたが失敗」というシナリオを完成。
まんまとレナードの嫌疑をそらすことに成功
アガサ・クリスティー / チムニーズ荘の秘密
<クリスティの十八番「登場人物の意外な正体」っぷりが冴える!>
真犯人:ムッシュー・ルモアヌ
(正体1)チムニーズ荘に現れたムッシュー・ルモアヌは偽物。正体は怪盗キング・ヴィクター。
(正体2)家庭教師ブランは、かつて死んだと思われていたヘルツォスロヴァキア国王妃・ヴァラガ王妃。ヴィクターの共犯。
(正体3)ハイアラム・フィッシュは米国の探偵。ニコラス公の行方を追っていた。
(正体4)主人公アンソニー・ケードこそが、コンゴで行方不明になったと思われていたニコラス公その人である!!
アガサ・クリスティー / スタイルズ荘の怪事件
<ポアロの最初の事件[ファースト・ケース]。これぞ本質直観がなさしめる推理。>
真犯人:アルフレッド・イングルソープ 共犯:イヴリン・ハワード
(真相1)事件当夜の流れ。4:30、イングルソープ夫人は息子の女性関係の醜聞を叱咤。
→その後、夫の背信行為の手紙見つける
→5:00、落ち込み、カヴェンディッシュ夫人に「あなたに関係ない」という。自分に関する話であって、本当に関係なかった。
→カヴェンディッシュ夫人、その手紙を「自分の夫の醜聞」の証拠と勘違い。手に入れようとその晩に忍び込む決意。そのために睡眠薬を混ぜた。
(真相2)毒物ストリキニーネは彼女の常備薬から。慎重にやれば、底だまりを生み、最後の一服を毒薬に転じることも可能である。それができたのは……
(真相3)アルフレッドとイヴリンは従兄弟同士。薬屋にアルフレッドのふりをして出かけて行ったのは、実はイヴリン。
彼は一時不再理を狙い、一回逮捕されてから無罪放免される計画を立てた。ポアロはそれを感じ取り、事前に阻止。
アガサ・クリスティー / ポアロ登場
<<西洋の星>盗難事件>
・ヤードリー夫人の情人ラルフはダイヤをレプリカにすり替え金にした。
→ヤードリー卿が真面目な生活をするためダイヤを売ると言いだした。で、困ってダイヤ盗難の狂言を計画したのである。
<マースドン荘の悲劇>
マルトラヴァース夫人は夫の経済的破綻に愛想を尽かし、多額の保険をかけるように説き伏せ、自殺に見せかけて殺した。
<安アパート事件>
・悪党エルザ・ハートは組織から逃亡中。「ロビンソン」の偽名で部屋を借りていた。
・どうやら組織に逃亡先を感づかれた模様。ただし相手は自分たちの顔を知らない
→自分たちの部屋を別の「ロビンソン」に貸して、その隙に逃げようとした。
<狩人荘の怪事件>
・家政婦のミドルトンはヘイヴァリング夫人の変装(彼女は元女優)。
・ペイスを撃った後、「ミドルトン」がヘイヴァリング夫人(=自分で自分の)のアリバイを作った。
・夫のロジャーはレヴォルヴァーを運搬、警察の目をダービシャーから離す役目
<百万ドル債券盗難事件>
・1.もともとトランクに債券は入っておらず。盗まれたことにして横領するたくらみ
・2.トランクの合鍵を持っていて、それを注文した
・3.イギリスの自宅でひどい気管支炎を装っていた男
→犯人はミスタ・ショウ
<エジプト墳墓の謎>
・放蕩者プライナー甥の狙いは伯父ではなく、ドクタ・エイムズ。彼が金を用立てていた。
・プライナーはエイムズに騙されて重病と思い込み、ピストル自殺。
<グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件>
・犯人はセレスティーヌではなく、ホテルのメイドとボーイの共犯。二人は名うての窃盗犯。
<首相誘拐事件>
・マカダム首相誘拐の実行犯はダニエルズ大尉。
・首相はウィンザーからロンドンへ戻る途中で誘拐された
・実はオマーフィーも誘拐されていて、首相とともに替え玉になっていた
<ミスタ・ダヴンハイムの失踪>
・ダヴンハイムは自身の銀行倒産&横領後姿をくらますことを計画。
彼は浮浪者「ビリー・ケレット」というもう一つのパーソナリティを準備し、刑務所内で罪から逃げきろうと画策した。
<イタリア貴族殺害事件>
・犯人は執事のグレイヴズ。アスカニオに罪をなすりつけるため、現場を偽装。
→3人で居た後に反抗が起こったと誤認させるため、料理を注文して自分で3人前平らげた。
<謎の遺言状>
・アンドルー伯父の目論見:遺言書の場所は封筒!その様式は炙り出し。
<ヴェールをかけた女>
・レディ・ミリセントの正体は、その姿を装った悪党。
→彼女が狙っていたのは写真ではなく、写真を収納している木箱に隠された宝石!
<消えた廃坑>
・犯人はミスタピアソン。彼にも負債やギャンブル癖があり、ウー・リンの書類を盗みたかった。
<チョコレートの箱
◆若かりし日のポアロの敗北譚「チョコレートの箱」。ホームズでいえば「あの女」。
・殺害方法はニトログリセリンの大量飲用。それはあってた。
・しかし犯人は母親のヴィルジニー。「箱を間違えた」時点で、目の悪い者の犯行と気付くべきだった……
(←「ドルリイ・レーン最後の事件」的な)



コナン・ドイル / 緋色の研究
コナン・ドイル / 四つの署名
コナン・ドイル / パスカヴィル家の犬
コナン・ドイル / シャーロック・ホームズの冒険
<ボヘミアの醜聞>
◆ホームズに黒星をつけた女傑の機智
・ホームズは変装してアイリーン邸に乗り込み火事騒ぎを起こす。咄嗟のアイリーンの動きから写真の場所を特定。
→しかしアイリーンはそれを即座に察知、彼女は男装してホームズに気付かれずその場を脱出、まんまと姿を消した!
<花婿失踪事件>
◆ある意味失恋より辛辣な結末
・メアリの婚約者ホズマエンジェルは、実は義父・ウィンディバンクの変装であった。
→ウィンディバンクはメアリの収入を失いたくなかったため、彼女の結婚を阻止し手元に置いておきたかった。
→変装して彼女に言い寄り親密な関係となり、彼女に恋人ができないようにした。トドメに、彼女と婚約し将来を誓い合った上で失踪!!
<赤毛組合>
◆何とも大胆な窃盗計画!
・ダンカン(本名ジョン・クレイ)とスポールディングは窃盗犯一味。目的は質屋の地下から銀行までトンネルを掘ること。
・そのために「赤毛組合」なる大ボラを捏造し、ウィルスンを毎日数時間外出させることに成功
→トンネルを掘り終わったので「組合解散」と相成る。しかしホームズによって窃盗実行前に発覚。残念!
<ボスコム谷の惨劇>
・真犯人は地主のジョン・ターナー。昔の過ちをネタに、ジェイムズに強請られていた。
・彼はARAT→「BALLARAT出身者の」/足跡の様子から「足の悪い男性」→ジョンはピッタリ。
<オレンジの種五つ>
・犯人はKKK(クー・クラックス・クラン)
<唇の捩れた男>
◆それにしてもホームズの関わる事件は変装ネタ多し。
・失踪したと思われていた紳士セントクレア=こじきのヒュー・ブーン
・実は、セントクレアはプロのこじき(こじき名がヒュー・ブーン)で、それで財を為した。
→妻にバレかかったと感じ変装を解くが逮捕され、結果、セントクレア殺害容疑者になってしまった。
<青いガーネット>
・盗んだガーネットをガチョウの腹に隠しておいたが、ちょっとした手違えからてんやわんや。
<まだらの紐>
◆別な意味で「まさか」の密室トリック
・「姉の「まだらの紐」」「口笛のような音」「金属音」「通気口以外隙間のない密室」……
→犯行はまだらの毒蛇によって行われた!犯人の医師は蛇に襲われて死亡
「どんな化学検査によっても検出されない蛇の毒で殺害する」
「ヘビの毒牙が噛んだ傷痕は、よほど観察力がある検視官じゃなければ見つけられない」
……いいのかこんな粗い前提に基づいたトリックで。
<技師の親指>
・犯人たちの狙いは贋金づくり。
<花嫁失踪事件>
・結婚式当日、昔死んだと思っていた恋人が現れたので失踪したのです、という話。
<緑柱石の宝冠>
・疑わしきアーサーはシロ。真犯人はジョージ、共犯がメアリ。
・アーサーはメアリへの騎士道精神から黙秘していた。
<ぶな屋敷>
◆ネタとしては「花嫁失踪事件」に近い
・ルカースルの目論見:娘名義の財産を自由にするため彼女を監禁。
彼女の恋人・ファウラを追い払う(結婚・独立を防ぐ)ための身代わりとすべくハンタを雇った。


コナン・ドイル / シャーロック・ホームズの思い出
<白銀号事件>
実は被害者の調教師が悪党で、白銀号を傷つけようとしていた
→白銀号に後ろ足で蹴られてあの世行き(=犯人:白銀号)
<ボール箱>
スーザンの姉セアラに恨みを持つジム(メライの夫)がセアラに嫌がらせで小包を送ったつもりだった

<黄色い顔>
実は夫人に隠し子(前夫との連れ子)がいた、というだけの話。
あと「ノーベリ」(ポアロの「チョコレートの箱」)
<株式仲買店>
◆白銀号事件と並び、本書収録作品では数少ないきちんとした推理もの。
・怪しげな勧誘者の正体は、株式仲買店の金庫。
→株式仲買店に勤めることになっていたパイクロフト氏を偽勧誘で足止め。
かつ、彼に偽契約書類を書かせて筆跡を習得し、かつ仲買店への就職断りも出させず、
仲買店側がまだパイクロフト氏と面会しておらず顔を知らないのをいいことに、パイクロフト氏として仲買店に勤めて機会をうかがった。
<グロリア・スコット号>
・トレヴァー氏はやっぱり後ろ暗いことをしてました、というだけの話。
<マスグレーヴ家の儀式>
・マスグレーヴ屋敷でのアドベンチャーもの。
<ライゲイトの大地主>
・犯人はカニンガム父子。ひたすら筆跡による人物分析の話ばかりでよくワカラン
<曲がった男>
・かたわ男を見て、後ろ暗い過去を思い出し卒倒・死亡したのです、というだけの話。
<入院患者>
・スポンサーのブレシントンは、実は銀行強盗で入手した分け前を投資していた。
・しかし銀行強盗の共犯者を裏切っていたため、出獄してきた共犯者に報復殺害された
<ギリシャ語通訳>
・マイクロフト登場の話。事件の内容?えーと・・・・何だっけ
<海軍条約文書事件>
・犯人は依頼人の恋人の兄。そして条約文書は依頼人が気落ちして寝込んでいた、その寝室に隠されていた
<最後の事件>
・モリアーティ登場の話。推理ゼロ



ヴァン・ダイン / 僧正殺人事件
ヴァン・ダイン / グリーン家殺人事件
<全98項目にわたる事実整理の果ての真相解明>
真犯人:アダ・グリーン
・アダは料理女マンハイムとドイツ人犯罪者の間に生まれた娘であり、ヴァンス曰く犯罪者の血を引く狂女。
・その彼女が、トバイアス・グリーンの犯罪にかかる蔵書「予審判事便覧(ハンス・グロック博士)」を参考に犯罪を練り上げた。
・事件全体の影には、古典の有名犯罪の要素が見え隠れしている。
ヴァン・ダイン / ベンスン殺人事件
<>
真犯人:アンソニー・ベンスン少佐
ヴァン・ダイン / カナリヤ殺人事件
<>
真犯人:
・蓄音機に被害者のコトバを録音しておいて、それを使いアリバイを作る~今では最早使えないクラシックトリック
・ベートーヴェンのアンダンテにまだ残ってたのを偶然見つけるくだりは、ちょっとなあ……

ディクスン・カー / 帽子収集狂事件
ディクスン・カー / プレーグ・コートの殺人
ディクスン・カー / 火刑法廷
<「空白の時間があった人」をきちんと割り出さないとダメ。斜め読みじゃ限界ありだな……>
真犯人:マイラ・コーベット=ジャネット・ホワイト/パーティントン博士の昔の恋人でありマークの情人。
今回のマイルズ殺害はマイラとマーク・デスパードの共犯
Q1・幽霊事件 鏡トリック/壁の中に消えたように見えたのは、看護婦の部屋に通じるドアを通ったもの
Q2・棺から死体消失トリック A:花瓶に隠していた。具体的顛末は以下
マーク以外の人物が墓室を出た時間が4分間あった→その間、花瓶から死体を取り出しヘンダーソンの家に運んで隠す
→皆戻って来てから何食わぬ顔で花瓶を探して「そこにもない」
ディクスン・カー / 三つの棺
<奇術……図解でしっかり説明してくれているがどうも……。やはり本題は「密室談義」の方か>
真犯人:(主犯)シャルル・グリモー(第一の犠牲者) (共犯)◦エルネスチーヌ・デュモン
三つの要点: (1)弟アンリは存在しない。いるのは2人の兄弟だけ (2)どちらの兄弟も真実を話していた (3)時間の問題が事件を間違った方向へまげた
(事件の顛末) 宝石商ショーウィンドーの時計は40分以上進んでいた(教会の鐘やビッグベンと比較すれば分かる)、つまりフレイ死亡時刻は9:40
→グリモーはフレイを撃つが、帰り際逆にフレイに撃たれてグリモー重傷(カリオストロ街の目撃者達はこの銃声を聞いた/ここでフレイ絶命)
→帰還、奇術を使いミルズにそれと悟られずに部屋へ
→血まみれオーバーは紙・焼いて処分(カメレオンオーバーの実体は、デュモンの後帳尻)
→グリモー、共犯者デュモンに治療してもらうが、かいなく絶命(10:20)
カーター・ディクスン / ユダの窓
<ドアノブトリック、分かるように映像化してくれええええ!!!>
真犯人:アメリア・ジョーダン
隠された事実(1):メアリーはレジナルドに猥褻写真で脅迫されており、エイヴォリーはレジナルドの始末をつけるつもりだった
隠された事実(2):エイヴォリーはジェイムズ・「キャプロン」・アンズウェルと、「キャプテン」・アンズウェル(=レジナルド)を取り違えた
真相(1):エイヴォリーの計画。スペンサーと共謀し、レジナルドを密室におびき寄せて眠らせ、彼を暴行犯に仕立て上げる
真相(2):計画の直前でアメリアが陰謀に加入、するふりをして、最終的にエイヴォリーを殺害。
真相(3):密室の謎。ドアノブを外し、その穴を覗きにきたエイヴォリーをいし弓で射殺。ドアノブを元に戻した。
動機:エイヴォリーと結婚する望みがかなわず、その上遺産の分配も貰えないことになったため


エラリイ・クイーン / Xの悲劇
<真犯人は犠牲者と思われていた男>
真犯人:マーティン・ストーブス=エドワード・トムソン=チャールズ・ウッド(第2の犠牲者と思われていた男)
動機:ウルグアイ時代の冤罪の復讐
・真犯人の正体は、第1の殺人の手口判明の時点で「恒常的に手袋をはめている者=車掌」と看破可能
・第2の犠牲者は、実はウィリアム・クロケット
・疑惑の人物コリンズの冒した罪は公金横領
エラリイ・クイーン / Yの悲劇
<探偵、無邪気な悪意の持ち主を自ら断罪>
真犯人:ジャッキー少年
動機:少年らしい単純な、しかしこの狂った家庭環境に感化され残忍に発達した身内への恨み節
・殺人計画は、自殺した父ヨークが構想していた推理小説のプロットそのまま
(→「発狂した宇宙」的な。筋が荒いってことで少年と看破する?)
・最後のジャッキー少年の死は、レーンの天誅(少年の存命は世のためにならぬと判断し、直接に手を下した?)
エラリイ・クイーン / Zの悲劇
<丁寧に消去法を行なっていけばOK>
真犯人:マグナス刑務所長
①右利き ②刑務所関係者 ③死刑執行(13)に立ち会った ④医学的知識がない(立会の医者を除外)
隠された事実:フォーセット兄弟とファニー・カイザーは旧知の仲、ヘジャーズ号を偽装沈没させ積み荷のダイヤを着服し財を為した。
アーロン・ドウはヘジャーズ号の元乗組員
・「Z」→ 「HE」「JA」「Z」:ヘジャーズ。都市の名であり船舶の名
エラリイ・クイーン / ドルリイ・レーン最後の事件
<探偵が殺人犯>
第1の犯人:ウイリアム・セドラー=ドクター・エイルズ
・双子のハムネットを殺害し入れ替わったが、持病の色盲のせいで入れ替わり露呈
動機:ハムネット→先祖がシェイクスピア殺害の実行犯であるとの内容が露見することを恐れ、シェイクスピア直筆文書破棄を画策。
ウィリアム→単に営利上の目的で同文書を追い求めた。
第2の犯人:ドルリイ・レーン
・真犯人は「難聴の男」でなければ冒さないミスをしており、そこから露呈。(目覚ましベルの件、手斧の件)
エラリイ・クイーン / シャム双子の謎
<クイーン父子、推理二転三転し過ぎ!後、犯人探し方法「窃盗病」はありなんだな…>
真犯人:ゼーヴィア夫人。
ゼーヴィア夫人が殺害後に残したダイヤ11(シャム双子を陥れようとした)、それを見たマークはスペード6に取り換え。
あろうことか真犯人を敢えて陥れようと偽装した結果になったので、探偵が真犯人に辿りつく手筋が一歩遅れた
それにしても、ゼーヴィア夫人に窃盗病のケがなかったら、彼女を犯人と断定することはできなかった、ということになりゃしないか。

ポール・アルテ / 第四の扉
<密室トリック?いいえ、それはオマケです>
真犯人:ヘンリー・ホワイト
・ドルー警部の追及で自身がフーディーニの末裔と思い込んだ。
・ボブファー密室トリックは、奥の扉をカーテンで隠して別の部屋と勘違いさせたのだ
・この話を書いた作家、ジョン・カーターの正体は、この事件(実際に起こった事件だが外部非公開)の後、記憶を失い救助されたヘンリー・ホワイトその人であった!


ガストン・ルルー / 黄色い部屋の謎
<あまりにも有名な「スタンダード密室トリック」の元祖>
真犯人:フレデリック・ブラウン=バルメイエ
①黄色い部屋の謎
犯行時間誤認(トリックではなく、偶発的な結果)。犯行時間と思われていた時刻は、被害者スタンガースン嬢は悪夢でうなされていただけ
直前にジャック爺さんが部屋に入っており、その時点で凶行は行なわれ荒らされていたのだが、部屋が暗くて分からなかった
スタンガースン嬢のこめかみの傷は、転んで大理石のテーブルの角で頭を打ったもの
②不可思議な廊下の謎(★こちらが本命)
賊が逃亡→みんなで囲んでいたはずなのにいない!?→囲んだ人物の一人が犯人。(要・早着替え技術)

E・S・ガードナー / 傾いたローソク
<死体が動いたことを理詰めで考えていくと……>
真犯人:ダフニ・ミルフィールド(夫人)/ヴァン・ニュイス
・傾いたローソク→その通りであれば、死体は転がるほど傾いていた、ことを示す。
→死体は、本来あるべき第二の位置から第一の位置に移された
→それがきっかけで犯人露見。動かした人物は、ロージャー・バーパンクの秘密を知っている
E・S・ガードナー / 夢遊病者の姪
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真犯人:ジェラルド・ハリス
・夢遊病はケント叔父だけだと思っていたら、実は相談者の姪エドナも夢遊病だったーー!!
実は結婚詐欺師の婚約者ハリスは、その辺りの事情を把握した上で殺そうとしていた。

アイザック・アシモフ / 黒後家蜘蛛の会
管理記録045参照

江戸川乱歩編 / 世界短編傑作集
管理記録047参照




図解密室ミステリの迷宮/監修:有栖川有栖/洋泉社MOOK

「三つの棺」(カー密室談義)/ジョン・ディクスン・カー(1935)
●殺人ではなく、様々な偶然が重なって、殺人のような偶発事となってしまった
(鍵のかかった部屋の中で被害者が偶然死亡する、など)
●殺人ではあるが、(暗示などにより)被害者自ら自殺・事故死に追い込まれる
●あらかじめ部屋の中に仕掛けられたものによって行なわれる殺人
●殺人のように見せかけた自殺
(自殺に使われた凶器が消える-例えば氷=溶ける、ナイフや銃をゴムやひもを使って自殺し、死後、凶器がわからないようになる、など)
●錯覚や偽装によるもの
(被害者は実際よりも後に死亡していた-例えば既に室内で死亡している被害者と同じ扮装をして入室、すぐさま今度は自分自身として退出し、第三者には被害者とすれ違っただけという錯覚を持たせる。目撃者が、被害者と退出した人物は「すれちがっただけ」という錯覚に陥るため、犯行時間が短い=退出した人物には犯行が行なえないと判断される)
●犯行時、犯人は部屋にいなかった
(室外から凶器を使用して犯行を行なう、など)
●被害者は実際よりも前に「死亡」していた
(被害者は眠り薬で眠らされ、密室を開けた第一発見者を装った犯人はその場で殺害する
・目的者の錯覚を誘う
・犯行後、退出し施錠、第一発見者を装い室内に入り、鍵を室内に戻す、など)
●鍵穴、錠、蝶番、差し金、かんぬきなどに細工する、など
「類別トリック集成」江戸川乱歩(1952)
●犯行時、犯人が室内にいない場合
・室内の機械仕掛け-犯行の前にあらかじめ仕掛けられた凶器によって被害者が死亡する
・人間が通れない隙間を利用して、室外から室内の被害者を殺害する(室外からの遠隔殺人)
・被害者自ら死に至る-心理的恐怖により死に至らせる、など
・他殺を装った自殺
・自殺を装った他殺
・人間以外の犯行
●犯行時、犯人が室内にいた場合
・ドアのメカニズム-犯行後、密室状態にするために鍵などに仕掛をする
・実際より後に犯行があったと思わせる
・実際より前に犯行があったと思わせる
・密室における早業殺人
・密室状態が開かれたとき、室内にいた場合(ドアの陰など)
・列車密室→列車や船など、外部と隔離された場所も「密室」である
●犯行時、被害者が室内にいなかった場合
・別の場所で殺害し、被害者を部屋に持ち込み、密室状況を作る
・別の場所で瀕死の重傷を負わせ、被害者自身が部屋に入り施錠、密室状況が出来てしまう
●密室脱出トリック
・足跡トリック→土や雪の上に足跡を(複数)残したり、逆に足跡を残さないようにする、見せかける、など。
・指紋トリック
「密室犯罪学教程」天城一(1961)
●抜け穴密室
・密室とされているが、実は犯人(動物)や凶器が出入りできる隙間がある
●機械密室
・室内にあらかじめ仕掛けられた凶器によって犯行が行なわれる
・密室を作るためにドアや窓へ細工
●事故/自殺/密室
・室内で起こった事故・自殺
●内出血密室
・被害者に致命傷を負わせ、被害者自ら室内に入り施錠し(密室内で)死亡
●時間差密室(+)
・実際に犯行が行なわれた時間より後に殺人が起こったように見せる
・死亡している被害者を生きているように装う
●時間差密室(-)
・実際に犯行が行なわれた時間より前に殺人が起こったように見せる
・生きている被害者を第一発見者を装い殺害、密室で犯行が行なわれたように装う
●逆密室(+)
密室状況の中に死体を持ちこむ
●逆密室(-)
殺害現場から死体を運び出す
●超純密室(意識下の密室)
そこにいて不自然ではない人物が犯人だったり、特殊な事情があったりして心理的に犯人が見えない

ミステリのプロが選ぶ密室殺人事件選集
本陣殺人事件(1946) / 横溝正史 1928年・日本・3人
赤い密室(1954) / 鮎川哲也 1950年代・日本・1人
黄色い部屋の謎(1907) / ガストン・ルルー 1892年・フランス・1人
高天原の犯罪(1948) / 天城一 1948年・日本・1人
三つの棺(1935) / ジョン・ディクスン・カー 作中に言及なし・イギリス・2人
ユダの窓(1938) / カーター・ディクスン 作中に言及なし・イギリス・1人
妖魔の森の家(1947) / ジョン・ディクスン・カー 作中に言及なし・イギリス・2人
斜め屋敷の犯罪(1982) / 島田荘司 1983年・日本・2人
三毛猫ホームズの推理(1978) / 赤川次郎 作中に言及なし・日本・8人
(その他)
ジェミニー・クリケット事件(1968) / クリスチアナ・ブランド
見えないグリーン(1977) / ジョン・スラデック
密室の行者(1925) / ロナルド・ノックス
モルグ街の殺人(1841) / エドガー・アラン・ポー
衣装戸棚の女(1951) / ピーター・アントニイ
刺青殺人事件(1948) / 高木彬光
道化師の檻(1958) / 鮎川哲也
ローウェル城の密室(1982) / 小森健太郎
黒死荘殺人事件(1934) / カーター・ディクスン
51番目の密室(1959) / ロバート・アーサー
ゴーレムの檻(2005) / 柄刀一
ジョン・ディクスン・カーを読んだ男(1965) / ウィリアム・ブリテン
人狼城の恐怖(1996) / 二階堂黎人
テレーズとジュルメーヌ(1923) / モーリス・ルブラン
天街消失(1947) / クレイトン・ロースン
長い墜落(1965) / エドワード・D・ホック
火蛾(2000) / 小泉迦十
ビッグ・ボウの殺人(1891) / イスレール・ザンクウィル
ポアロのクリスマス(1938) / アガサ・クリスティ
魔女が笑う夜(1950) / カーター・ディクスン
密室キングダム(2007) / 柄刀一
妖婦の宿(1949) / 高木彬光

サブカルと密室ミステリ
(マンガ)
金田一少年の事件簿
Q.E.D.証明終了
パズルゲーム☆はいすくーる
魔神探偵脳噛ネウロ
のの美捜査中!
推理の星くん
ふしぎな少年
ロボット刑事
(ゲーム)
逆転裁判(2008)
ゴーストトリック(2010)
MYST(1994)
クリムゾン・ルーム
PORTAL





最終更新:2013年09月13日 13:27
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