あなたの人生の物語


(画像:ハヤカワSF文庫<図>)

<リンク集>

位置づけとしては「教科書・参考書」。
  • Wikipedia

<作品概要>

  • <◆基本情報>
  • 著者:テッド・チャン
  • 訳者:-
  • 収録作品
    • バビロンの塔
    • 理解
    • ゼロで割る
    • あなたの人生の物語
    • 七十二文字
    • 人類科学[ヒューマン・サイエンス]の進化
    • 地獄とは神の不在なり
    • 顔の美醜について-ドキュメンタリー
  • 主な受賞歴

  • <◆あらすじ/主要人物一覧>
    • バビロンの塔 / Tower of Babylon(1990) / 浅倉久志訳
      • (あらすじ)エラムの鉱夫・ヒラルムは、同僚のルガトゥムやナンニと共に、バビロンに設えられた天を突く程高い塔を登り始める。彼らの役目は、塔の頂上まで昇りつめ、そこで「天を掘る事」であった。
    • 理解 / Understand(1991) / 公手成幸訳
      • (あらすじ)ホルモンK療法の副作用により超人的な知能を得たレオン・グレコは、その能力をフル活用して周囲の邪魔な存在を全て沈黙させ、自らの思索の深化に向けての道を突き進んでいた。しかし彼は、超人類へと変貌した人間が自分一人ではなかった事を知り…。
      • (主要人物)
        • レオン・グレコ:超人類1
        • レイノルズ:超人類2
    • ゼロで割る / Division by Zero(1991) / 浅倉久志訳
      • (あらすじ)天才数学者のケネーは悩んでいた。自身が成し遂げた証明は、自身が取り組んできた数学の「現実との無関係性」を証明することになってしまったからである。この事に心を乱されたがため、徐々に夫婦関係にもひびが入りだし…
      • (主要人物)
        • レネー:数学者。1と2が等しい証明を成し遂げた人
        • カール:生物学者。レネーの夫
    • あなたの人生の物語 / Story of Your LIfe(1998) / 公手成幸訳
      • (あらすじ)これは、言語学者ルイーズによる、異星人の言語「ヘプタポッド」の研究の軌跡を描いた物語。そして、この「ヘプタポッド」の驚くべき特質は、物語の中で並行して展開する、彼女の娘のビジョンに密接に関連したものだった。
      • (主要人物)
        • ルイーズ・バンクス:言語学者。「ヘプタポッド」の研究に取り組む
        • ゲーリー・ドネリー:物理学者。バンクスのパートナー
        • ウェーバー大佐:研究チームの責任者を務める軍人
    • 七十二文字 / Seventy-Two Letters(2000) / 嶋田洋一訳
      • (あらすじ)「手先の器用なオートマトン」を作るための名辞の研究を進めているロバートは、ある日著名な研究家であるフィールドハースト卿に招かれる。卿は、ロバートの師・アシュボーンと共に、人類を救うためのある計画を進めていた。
      • (主要人物)
        • ロバート・ストラットン:オートマトン研究家
        • ハロルド・ウィロビー:オートマトン職工の親方
        • ニコラス・アシュボーン:ストラットンの恩師
        • フィールドハースト卿
        • ディヴィーズ:フィールドハーストの使い
    • 人類科学[ヒューマン・サイエンス]の進化 / The Evolution of Human Science(2000) / 古沢嘉通訳
      • (あらすじ)略(全5頁)
    • 地獄とは神の不在なり / Hell is the Absence of God(2001) / 古沢嘉通訳
      • (あらすじ)気象災害と同じような頻度で「天使の降臨」が起こる世界。天使の降臨に遭遇したものは、奇跡の恩恵を享受する者がいる一方、死に至る者も多かったが、心から神を信仰する者は「天国」に召されるのであった。ある「降臨」によって妻が「天に召され」てしまったニールが彼女と再会するためには、全身全霊で神を愛さねばならないのだが…。
      • (主要人物)
        • ニール・フィスク:主人公
        • セイラ・フィスク:ニールの妻。故人
        • ジャニス・ライリー:天使の啓蒙家
        • イーサン・ミード:図書館員
    • 顔の美醜について-ドキュメンタリー / Liking What You See: A Documentary(2001) / 浅倉久志訳
      • (あらすじ)ペンブルトン大学では、校則で「カリー」、即ち、美醜失認処置の導入を義務付けるかどうかを巡り、学生全体を二分する大議論が巻き起こっていた。企業関係者や専門の学者も巻き込んで、いつ果てるとも知れぬ議論が続く。
      • (主要人物)
        • タメラ・ライアンズ:ペンプルトン大学一年生。「カリー」には反対
        • マリア・ディスーザ:SEE<徹底的平等を求める学生会議>議長。「カリー」には賛成
        • ジョゼフ・ワインガートナー:神経学者
    • 作品覚え書き / Story Notes / 古沢嘉通訳

<関連情報、その他雑感>

  • 雑多メモ
  • 『ゼロで割る』より
    • 1は2に等しいという「証明」の中には「ゼロでの割り算」が潜り込んでいる
    • バートランド・ラッセル&アルフレッド・ホワイトヘッド『数学原理』/1+1=2を証明できるだけの基礎が築かれる
    • ユークリッド幾何学の無矛盾性の証明~数論が無矛盾である限り、ユークリッド幾何学も無矛盾
    • 1900年の第二回国際数学者会議/グーフィト・ヒルベルトによる未解決問題の2:数論の無矛盾性の証明
    • 1931年クルト・ゲーデルの証明 ①数学には真かもしれないが本来証明不能の命題が含まれる ②数論の無矛盾性は、そうした証明である
    • 1936年ゲルハルト・ゲンツェンの数論の無矛盾性証明~適当とは考えられず
    • ヒルベルト「もし数学的思考に欠陥があるとしたら、いったいわれわれは心理と確実性をどこに見いだせばいいのか?」
    • アインシュタイン「数学の命題が現実に関するなにかの説明を与えるかぎりにおいて、それらは不確実であり、それらが確実であるかぎり、現実を説明していない」
  • 『あなたの人生の物語』より
    • 「フェルマーの最小時間の原理」~今日では"変分"原理
      • 一つの帰結:光線は動き始める方向を選べるようになるまえに、最終的に到達する地点を知っていなくてはならない

  • <◆鑑賞記録>
  • 2010年5月以降に鑑賞した分。
    • ◆小説(2011年8月読了)




最終更新:2011年12月03日 18:17
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