ポットとカップ、グラスを準備。
お茶菓子も用意しておいたスコーンとサンドイッチ、ユマさんが持ってきてくれた
クッキーを盛り付けてテーブルに。
テーブルでは、3匹の猫士さんに時緒さん、ユマさんがお茶が来るのを待っている。
私は組み立ての水を火にかけて、お湯を沸かし始める。
「アイスティーがいいですか、ホットにしますか?」
「私ホットがいいな><」
「わたしもホットでおねがいしますー」
時緒さんとユマさんがホット。
「「「ねうー」」」(訳:猫舌だからアイスティー)
猫士さんたちがアイス。
「はーい、オーダー承りました。ではまずホットから用意させていただきます」
「わあい。ありがとうございますー」
「ねう!」
ある程度水が温まったら、ポット・カップを暖めておく。
「ユマさん、クッキーありがとうございます」
「美味しそうー」
「おいしいお茶のお礼ですー」
「美味しいねうー」
猫士さんたちの目がスコーンとサンドイッチ、クッキーを見てきらきらしてる。
あ、もうスコーン食べてる猫士さんもいる。
喜んでもらえたみたいでよかった。
ポットのお湯を捨てて、お茶の葉(ホットにはダージリンを用意)を人数分入れる。
沸騰直後のぽこぽこと泡が出てきたお湯を注ぐ。
ティーマットの上にポットを置き、ティーコジーをかぶせて暖かくしておく。
「おいしく出てきてくれますようにー」
「イイにおいー」
「ようにー」
「ねうー」
紅茶の葉が開いてうまい具合に出たころを見計らって暖めていたカップに注ぐ。
ティーストレーナを使ってこす。
濃さが均等になるように、おいしく味わってもらえますように。
最後の一滴まで注ぐ。
「はい、どうぞー」
「わあ、ありがとうございます。いい香りー」
「わー。きれいですーいいにおいー。ありがとうございますっ」
「お砂糖もおいておきますねー、お好みでどうぞ」
「いい匂いねうー。楽しみねうー」
今度はアイスティー。お湯を沸かしてる間に氷をグラスいっぱいにつめておく。
基本はホットと同じ手順で、今度は2倍の濃さでお茶を作る。
冷やしたときににごりにくいキャンディを使う。
「おいしく出てきてくれますように」
濃い目のお茶を一気に氷入りのグラスに注ぐ。
「きれーい!」
「玖日さんじょうずねー」
「じょうずねうー」(3匹こくこく)
まだまだの腕前だけど、ちょっとだけ、執事のごとく華麗に美味しく淹れられることが
できるようになりたいと思う。
「よかったー、きれいに出ました…どうぞー」
「ありがとうねうーいただきますねうー」
「玖日さんも座って座って」
「お代わりは気軽にお申し付けください」
「わーい」
「わーい。いただきますー」
自分用のお茶を持って席に着く。
「紅茶おいしいー。私普段コーヒーなんだけど、おいしいよ。修行の成果だね」
「ほんとにおいしいですー」
「喜んでもらえてよかったです。お菓子もどうぞどうぞー…腕前はまだまだです」
「わー、ありがとうございます」
「わーい。……隠し味は愛情ですね。わかります」
「お茶菓子もいただきまーす」
時緒さんとユマさんがによによしてる。
「ええ、もちろん愛情です・・・食べてくださる方へのっ」
なんだか少し照れくさい。
「ね、猫士さんたちもどうぞー、いっぱいありますので」
「ありがねうー」
「えへー。おいしいです。つい手が…」
「いっぱい食べてくださいねー」
みんな喜んでくれて、夢中で食べてくれて猫士さんもいる。
「美味しいねう!いつでも嫁にくるといいねう!」
「あはは、ありがとー」
「くかさんにはもう心にきめた方が!
「だ、誰ねうーーー」
「ちょ、ユマさん!えと、その、確かに好きなひとは、その……」
「だれねうー」
「あ、あうー」
「だれねうーーー」
時緒さんも一緒になってみんなで聞いてくる。
顔が赤くなって、意味もなく手を握ったり閉じたりしてあわあわしてしまう。
「ううう…えーと、うん、すごく素敵な人です」
「素敵なひとって…王猫さまねう?」
「うん、きっと王猫様とおんなじで、素敵で、私が何かしてあげられるといいな、と思ってる人。
もしも、私が何かできて、それで少しでも幸せになってくれたら幸せだと思うのですよー」
「ね、ねうー。それじゃしょうがないねう」
「うん、でもほめてくれてありがとうー。お茶のお代わりいかがです?」
口にスコーンの食べかすつけて目をうるうるさせてる猫士さん。
それをとってあげるユマさん。
「ね、ねう。ありがねう…」
「いいおはなしでした…」
あ、猫士さんのかわいさにユマさんがぎゅーしてる。
時緒さんも頭ぐりぐりしてる。
私も手を伸ばしてそっとなでる。
「はあはあ。かわゆす空間でしあわせです…」
「そういえばユマさんは最近どうなんですか?」
「Σ」
「そうですよー、ユマさんのお話聞きたいなー」
「えええあうああ、とととときおおねーちゃんこそっ、えーーーくかさんまでええええ!
な なかよしさんです よ!」
ユマさん照れてテーブルにつっぷした。
「最近、ユマさん何か綺麗になったよね。前から可愛いけど」
「ええええええ」
「ユマの髪すべすべねうー。ねうー」
つっぷしたままもじもじしてる。
「ユマから湯気でてるねう!」
「かかかかみのけはね あのね うん……ありがとお」
ユマさん、猫士さんもぎゅもぎゅしてる。
「ねうー」
もぎゅられて猫士さんご満悦。
「ひゃー。ひゃわー!お、おねーちゃんのお話を…!」
「その様子はさては何か嬉し恥ずかしな何かがありましたね」
「相変わらずらぶらぶなのですねー。うふふ、ユマさん真っ赤ー」
ほほえましく思いながら、空いてるカップやグラスにお茶を入れる。
「もちろん時緒さんのお話も聞きたいなー。お二人とも綺麗になってますよねっ」
「私は相変わらずですよ。ふふ」
「私はいつもと変わりませんよー(紅茶のみ)」
「うふふ、幸せなんですねー」
「わ、わたしもべつにそんな、いつもと変わった何かがあったわけでは…!)」
「いつも幸せってことですねー」
「ユマいいにおいがするねうー」
「玖日さんは明日かあ。感想きかせてね!」
「う、えーと、がんばります。うん」
「むしろ今晩からいっぱいのろけてくれてもよろしくてよですよ!」
「明日に備えてリラックスしてね」
「あうー、のろけ……はい、落ち着くようにがんばりますー……」
ふっと見ると、猫士さん、静かだと思ったらユマさんにくっついたまま寝てる。
「あれ、寝ちゃった」
みんなで猫士さんのほっぺうりうりしたり、起こさないようにそーとなでなでしたり。
「ふふ、ちょっとお昼寝ですかねー」
「何か幸せそうな顔して寝てるなあー…」
「おいしいお茶とおかしのあとのお昼寝は最高ですー」
「ほんと、幸せそう」
たわいもないことを話したり、お茶したり。
まわりのひとと楽しくいられて、とても幸せ。
(文協力:八守時緒、ヤガミ・ユマ)
最終更新:2009年05月17日 13:34