お茶のお店にて

王猫様と別れた後、紅茶を買いによく通うお店へ。
ちょっと小さいけれど、紅茶から緑茶、ハーブティーもおいてあって、
すごく温かみのあるたたずまい。
カラン。
ドアベルを鳴らして店内に入る。
「こんにちはー」
「こんにちは、いらっしゃい」
「こんにちはー!」
最近顔なじみになってきた店長さんと、その奥さんが挨拶してくれる。
作務衣姿の店長さんは40~50位で、柔和で落ち着いた物腰。
ふんわりとした微笑みをうかべている。
言葉数はあまり多くない。
でもちょっとしたときにお勧めや、美味しいレシピをおしえてくれる。
南国衣装の奥さんは南国人の中でも小柄なほうだけど、元気で明るい人。
見てるこっちも元気になりそう。
お店のPOPや小物はみんな奥さんの手作りで、とってもかわいい。
紅茶に会うお菓子も得意で、時々お店に並べてる。
「新しいお茶はいりました?」
「そうですね、アッサムやダージリンのセカンドフラッシュが入りましたよ」
そういって店長さんは茶葉を出してくれる。
ちょうど今はアッサムやダージリンのクオリティシーズン(旬の時期)のためか、
すごくいい香りがする。
「このアッサム、やっぱりお勧めはミルクティーですね」
「結構水色も濃くてミルクと混ぜると綺麗よー。スコーンにもあうし」
「わー、いいですねー」
「一回旦那に淹れて貰って、家族で飲んだけどね、美味しかったわよ」
やっぱり愛情って言うエッセンスがあるからかもしれないけどねー、と朗らかに奥さん。
店長さんはちょっと照れくさそう。
でも二人とも幸せそう。
「ふふ、じゃあそれを今日はいただいていきます」
70gくらいに計ってもらって包んでもらう。
「ありがとうございました」
「またいらっしゃいなー、今度はお菓子も置いておくから」
「はい、また来ますね」

いろいろなことを教えてもらう。
誰かの幸せな笑顔を見る。
それだけで幸せな気持ちをもらえる。


最終更新:2009年05月17日 13:43