Rhoは低分子量Gタンパク質スーパーファミリーの一員であり、細胞増殖因子などの細胞外シグナルの下流で主にアクチン系の細胞骨格を制御している。低分子量Gタンパク質にはGDP結合型の不活性型とGTP結合型の活性型が存在し、GTP結合型が標的タンパク質に作用して様々な生理機能を遂行する。GDP結合型からGTP結合型への変換はGTP/GDP交換反応によるが、GTP/GDP交換反応を促進するGTP/GDP交換反応因子Rho-GEF(Guanine nucleotide exchange factor)と、GTP/GDP交換反応を抑制するGDP解離抑制タンパク質GDI(GDP dissociation inhibitor)がある。一方、GTP結合型からGDP結合型への変換は低分子量Gタンパク質内在型のGTPase活性によって行われ、この反応はGTPase活性促進タンパク質GAP(GTPase activating protein)によって促進される。

シグナル伝達経路において、RhoはGTPにより活性化され、Rhoキナーゼを活性化し、MLCPの調節サブユニットであるMYPT-1をリン酸化することでMLCP活性を抑制する。また、RhoキナーゼおよびPKCはMLCP阻害タンパクCPI-17をリン酸化し、そのMLCP阻害活性を増加させる。

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最終更新:2007年05月28日 11:05