第6章 「大人」の階段 ― 受験戦士たちの休息 後編

1

とりあえず、第一関門突破という感じでしょうか。
こころなしか皆さんも、無事お部屋に入って一息、ほっとしている感じが伺えます。
「ホテル街に足を踏み入れて、即座に補導ってオチだと洒落にならんからな。読者も怒るだろうし」
「誰よ読者って……ま、ここ出るときも少し気をつけなくちゃね」
ついに来ましたね、つかささん。
「来ちゃったね、ゆきちゃん」
とある寒い12月の第一土曜日、私たち5人は、生まれて初めて、ラブホテルに足を踏み入れました。


2

それにしても……ベッドがすごく大きいけど、それ以外は普通のホテルとあんまり変わらないかも。
「いや、部屋自体も結構広いと思うぞ」
「お風呂も結構大きいわよ。5人でもまあ……入れそうね」
お風呂か……夏休みの旅館でのことを思い出して、少し恥ずかしくなっちゃった……って今から
恥ずかしがってどうするー
「フリータイムだから、今から夜6時まで5000円ぽっきりですヨ。これはたっぷり愉しめそうですナ。
もっともあんまり搾り出すと、キョンのジョンもぽっきりと……」
「いや、ぽっきり折れるより、ぽっくりと腹上死する方が怖いが」
「親父かアンタは……キョン君も」
……で、これからどうするんだろ。えっと……エッチする時って、最初に何するんだろ、シャワー?
「まずはシャワー浴びる前に一発抜いときますか、キョン」
こなちゃんがいきなり、キョン君にポフッと飛びついて、ベッドの上に押し倒しちゃいました。
「はいはい、まずは例のアレからね。キョン君、力抜いてラクにしてね」
えー、ホントにあれやるの。私なんかちょっと……恥ずかしくなっちゃった。
「ふふっ、つかささん、キョン君に手でしてあげてたじゃないですか。布一枚隔てて同じ事を
するだけですよ」
そんなことを話している間に、キョン君のジーパンはお姉ちゃんとこなちゃん2人に脱がされ、
トランクス1枚にされちゃってました。あ……もう大きくなってる。
「さて、では私らも脱ぎますかネ。準備は良いかな皆の衆」
「はい、大丈夫です」
「いいわよ」
ば……バッチコーイ!


3

ベッドに横たわる俺の目の前には、指先に脱いだパンツをひっかけた4人の美少女がこちらの様子を
伺いながら立っている。お前ら、何をする気なんだ。
「そりゃまず、キョンの<禁則事項>をシコシコして、3日間溜まった特濃白濁液一番絞りをたっぷり
噴出させるんですヨ」
「ただの手コキじゃ面白くないから、私らが穿いてるパンツを使って代わる代わるしてあげるね」
「ちなみに私たち、替えの下着は持ってきてませんので、4人のうち誰か1人の下着が必ず……」
「どれだけ我慢出来るか、キョン君のちょっといいトコ見てみたい…かな」
おいお前ら。それはちょっと洒落にならん気がするぞ。
ホントに3日間オナニーしてないから、長くは持たん。すぐに出ちまいそうだ。
「だから、我慢出来なかったらビュルビュルドクドクドバッと出しちゃっていいから」
ムダに生々しい擬音を使うな、こなた。聞いただけで興奮しちまうだろうが!
「すぐ洗っておけば、出る頃には乾くだろうし……さて、キョン君が誰のパンツにぶち撒けるのか……
これはなかなか見ものね」
早くも主導権は女性陣に握られてしまった。まあいい、時間はまだある。かならず攻勢に転じてやる。
「それじゃ1人1分。交代は迅速に。順番はどうする?」
「私が1番最初にさせてもらっていいですか。ふふっ、キョン君がプレゼントしてくれた下着でまず、
最初に包んであげます」
「私は2番目~」
普段は後手に回ることの多いみゆきとつかさが、積極的に前に出てきた。これは意外だな。
「2人とも積極的ね…どうするこなた?」
「キョンの今の状態からして、3~4分でイッちゃう可能性はあるかナ。難しいトコだけど…私は
アンカーでいいや」
「それじゃ私が3番目ね。覚悟しなさい、こなたまで回さないから」


4

キョン君の……やっぱり大きいですね。クロッチの部分をその……亀さんの頭にあてがうと、そのまま
包んで、強めに握って布で擦るように上下に手を動かします。大丈夫でしょうか。
「布の摩擦の刺激が結構……やべ、長く持ちそうもないかもしれん」
「キョン、1分でイッたら、ハーレム王から早漏王に格下げだヨ」
「キョン君、私の番まで頑張ってね。私のパンツにいっぱい出していいから!」
「2分でも早い事には変わりないけどな。3分頑張って、私の新調したパンツをドロドロに……」
「……おまえらの会話が、一種の言葉責めに聞こえるのは俺の気のせいか」
キョン君がぼやいています。
「まさか……言葉責めしてここで出されたら私らの負けだし」
握って扱くたびにクチュクチュ音がするのですが、おそらくこれはカウパー液ですね。
強めに握ると押し返してくるような弾力があります。痛くないでしょうか。
流石に1分で、というのはムリなようです。つかささんに交代です。


5

えっと、ここの部分で先を包んで、こうかな。
前にキョン君に手でしてあげたことを思い出しながら、手を動かして見る。なんか熱い。
キョン君、気持ちいい?
「あ……ああ」
「お、キョンは早くも防戦モードかナ。言葉が少なくなりましたぞ」
見ると、キョン君が歯を食いしばっているのが私にもわかる。なんか目の前で我慢されるとちょっと
意地悪したくなっちゃうな。手の動きを加速してみる。
「汁がかなり出てるみたいね、音が聞こえるわ」
「ん~、こりゃ、もしかして私のトコまでは来ないかな」
キョン君、我慢してないで早く出してよ。身体に良くないよ! 私でいくのは嫌なの?
「言葉責めもセットかいつかさ。なかなかやるネ」
「はい、5、4、3、2、1、交代よつかさ!」
あう~、ダメだったよー。


6

3番目のポジションを取ったのは成功だったみたいね。さあ、覚悟しなさいキョン君。
「わわ、お姉ちゃん手が早い、両手使ってる!」
「ちょ……私まで回さない気かー、空気読めヨこのツンデレ!」
ふん、なんとでも言えこの貧乳。私がキョン君の1発目を意地でも搾り取ってやる。
一方のキョン君はというと、なんとも言い難い表情を浮かべて苦悶している。
これはそろそろゴールかな。
「キョン、頑張れ。かがみんなんかに負けるな! ていうか私の番まで死んでも我慢しろヨ」
「キョ……キョン君、死んじゃダメだよ。死ぬくらいならお姉ちゃんのに出しちゃっていいから!」
「2週目は来ないかもしれませんね」
「くっ……俺は……負けんぞ」
何言ってるの。ここで負ける、もといブチ撒けるのよキョン君。
さっきからもう、この辺がキンキンに痛いんでしょ。我慢したってムダよムダ!
諦めてさっさと濃いの出しなさい。
「かがみんってやっぱりSだったんだネ」
「あと……10秒です。キョン君、頑張ってください!」
「なな、ろく、ご、よん、さん、に……」
ちっ、キョン君。やるじゃない。どうやらダメみたいね。こなたにしてやられたわ。
「交代、かがみん」
こなたの声でキョン君に巻き付けたパンツを取って、こなたと入れ替わろうとしたその瞬間だった。

反り返ったキョン君の<禁則事項>から噴出した白い液体が、放物線を描いてキョン君のお腹と
シーツの上に撒き散らされた。

「あ……キョンがいっちゃった」
パンツを握った手を虚空で止めて呆然とするこなた。こ、これって私がイカせたってこと?
「すごい……なんかまだピクピクしてるよ、ゆきちゃん」
「はやく拭き取りませんと……ええっと……」
「あ……あやうく……か……がみのを……汚すところ……だった」
ハァハァ息を切らせながら呟くキョン君。まさかその……これってタイミングを狙っていたの。
「いや、ほぼ……偶然だ」
「な……なんで……」
残念だったわねこなた。
「なんてもう少し我慢しないんだヨー、本当にタッチの差じゃないかよー」
「勝負は時の運とも言いますし……仕方ないですよ。みんなで一緒にお風呂に入りましょう、ね、
こなたさん」
「さんざん見せられて、いい感じでコーフンしてきたとこなのに……おわびに私のを舐めろっ!」
おいこらこなたっ。なにキョン君の顔の上に乗ろうとしてんだ。後ろからこなたを捕まえる。
「こなちゃん、続きはお風呂で……ね」
そう、時間はまたたっぷりある。だからそんなに怒るな、こなた。
「う~、まあいいや、挽回のチャンスはまだまだあるサ……で、もう種明かししてもいいんじゃ
ないかナ、かがみん」
そうね……キョン君、実は私たち、替えの下着ちゃんと持ってきてるんだよね。
「なぜそれを……」
「いやー、隠しておいた方が、ブチ撒けたらダメだと死ぬほど我慢して、キョンも興奮するかと
思ってネ」
「で、キョン君が誰かのを汚してしまった後で、種明かしをする、という予定だったのですが」
「キョン君、自分のお腹にかけちゃうんだもんね」


7

つ・ま・り、このイベントはお前らの陰謀だったわけだと?
俺の我慢と苦労は無駄だった……というわけか。してやられた……
「キョン君、もしかして怒った?」
いや、しょっぱなからこんな感じで、なんか楽しくなってきたぞ。
だがなお前ら、嵌めてくれたお礼はきっちりさせてもらうぞ。
「おお、キョンがついに目覚めたヨ」
「ふふっ、キョン君の方から私らにちょっかい出そうなんて、なかなかいい傾向ね」
風呂に入るんだったな。どうせなら、もう少し運動して汗を掻いてからにしないか、おまえたち。
……ということで、まずおまえら4人とも、素っ裸にひん剥いてやる。覚悟しろ。
剥かれたくなかったら必死に逃げてみろ!
「お、エロキョンがついにキレたぞー」
「トランクス一枚で何を生意気ナ、返り討ちにしてくれる」
「ちょっとゆきちゃん、私を盾にしないでよー」
「ふふっ、つかささん。2人がかりなら逆にキョン君を……」
トランクス一丁の男が、スカートの下にパンツを穿いてない女の子4人を追っかけまわす……端から
みりゃ阿呆みたいだが、ラブホで体面なんぞ気にしても仕方ないしな。
俺も十分に楽しませてもらうとしよう。人間たまにはパカになるのもいいもんだ。
しかし射精直後の状態での追いかけっこってのは……ちっとばかし身体が重いな。


8

あ……あのキョン君。なんでさっきから私を狙っているのかな。
「つかさ……さっきの言葉責めのお返しだ。遠慮せず受け取ってくれ」
ちょ……ちょっと、言葉責めならお姉ちゃんの方がすごかったじゃない。
あっという間にベッドに押し倒されちゃった私……って、ちょ……ちょっとキョン君、なにスカートの
中に顔突っ込もうとしてるんだよー
「いや、こないだ舌でして欲しいって言ってただろ。一発抜いてもらったお礼に、つかさも風呂入る
前に一発噴いとくか」
な……私噴いたりしないもん! ていうか、ホテルに着いたらすぐお風呂入るって思ってたから、
朝シャワー浴びてないし、パンツも替えてないし……厚着しすぎてここに来るまでにちょっと汗
掻いちゃったし、その……匂うから……ね。
「いや、俺は一向に構わんぞ。むしろ少しくらい匂う方が興奮する!」
私は構うのー! キョン君の馬鹿ー、変態ー! やだよー!
そういって足をバタバタさせたけど、キョン君の頭がどんどんスカートの中に潜りこんでくる。
太腿でキョン君の頭を挟んで抵抗してみるけど、男の子の力って強い……っていうか、私もちょっと
興奮してきちゃったりして。
キョン君の舌が私の<禁則事項>にベッタリと触れてくる。一応形だけ抵抗してみたりする。
ねえ……やっぱり匂うでしょ。お風呂はいってからにしようよ。
「いや……つかさはそんなに体臭きつくないしな。ただ……ちょっと汗とオシッコの匂いがするけど」
わーん、離れろ離れろー、キョン君のスケベー、変態ー。こなちゃんたちも何で笑ってみてるんだよー
助けてよー!


9

いやいや、勢いでつかさを押し倒して、スカートの中に顔を突っ込んでみたが、自分がしていることを
はっきり意識してこういうことをやると、やっぱり興奮するもんだな。つかさの内腿の肌の感触、頭の
上を擦るスカートの生地の感触、そしてむわっと匂ってくるつかさの匂い……やべ、出したばっか
なのにまた元気になりそうだ。
割れ目に沿って舌を動かしてみる。つかさの身体がびくっとなったのが伝わってくる。
匂うといえば匂うが、半ば頭に血が上っている状態だと、さして気にもならん。つかさの尻を両手で
撫でながら、舌先を少し奥にねじ込んでみる。少ししょっぱい。
「キョン君……キョン君……っ……出ちゃう……オシッコ……」
つかさの声が聞こえてくる。おい、そんな声を出されたら俺はもう……その時だった。
「そろそろつかさを助けるかネかがみん……隙あり、キョン!」
「ここでお漏らしされたら困るしね……キョン君、つかさばっかり構うなっ!」
こなたとかがみ……と思って動きを止めた瞬間、勢い良くトランクスを脱がされてしまった。膝を
立てていたので、引っ張られてべったりと腹這いになる。
それと同時につかさは俺の左側にくるっと回って、戦線離脱すると、そのままパスルームに駆け込んだ。
それと同時に、俺の背中と足の上に、3つの重さが加わった。言うまでもなくこなた、かがみ、
みゆきの3人だ。
「神妙にしろい、このレイプ犯め!」
「ふふっ、キョン君、観念してくださいね」
「キョン君ってクンニ好きなんだね。それじゃそのご自慢の舌技で、私ら3人とも噴かせてみる?」
「ちょいとかがみん、私は潮吹いたことはないヨ。汁は垂らすけどネ」
よいしょ、と仰向けにされ、抗う間もなく、こなたが俺の顔の上に乗っかってきた。
攻めた後は攻められろってか。やれやれ。
……口ではやれやれといいながら、俺は下からこなたの腰を掴み、自分の顔の上に座らせるのだった。
そこから先は、ひたすら下を動かしたりねじ込んでみたり、勢い余って尻の方を舐めてしまったり、
言葉にするとあっけないが、ま、こういう行為はムリに言葉にしても、臨場感なんてものは伝わらん。
ただ……口の中がしょっぱい。顔がベタベタだ。
しょっぱなから飛ばしすぎだぞお前ら。ペースも汁も。


10

「……ようこそ! 『ソープランド らっきー☆すたー』へ!」
「おいこら、私ら泡姫かよ!」
「ほー、かがみんは泡姫なんて、随分とアダルティーな単語をご存知のようで」
「私たちお姫さまなんだー、あわひめ、って可愛い名前だね、ゆきちゃん」
「ええと、つかささん。泡姫というのはですね……」
一戦交え、お風呂にでも入ろうかということになり、キョンは私らが声掛けたら入ってきてね、という
言葉に従って律儀に待っていた俺なのだが……第一声がこれか!
「キョン! 何ポカーンとしてるんだヨ。いまさら恥ずかしがる仲でもないでしょうに(・∀・)ニヤニヤ 」
「いや、私はやっぱりちょっと恥ずかしい……かな」
「キョン君がポカーンとしてるのは、恥ずかしがってるからじゃないと思うぞ」
いや、待たされた時点で何かあるとは思っていたが、石鹸の国ネタで来たか。考えてみりゃベタだが。
それじゃたっぷりサービスしてもらうかね。
「キョンもますます開き直ったみたいだネ」
……俺は悟りを開いたのだ。すなわち、こんなところで躊躇したり、恥ずかしがるだけ時間の無駄だ。
「そりゃまた、随分と煩悩まみれの悟りね」
「でもキョン君の言う通りですよね。私も恥ずかしがるのは止めます、キョン君。私で身体を洗って
あげますね」
「私『で』洗うのか……みゆきめ……」
「あー、みゆきさん。ソープ使うならこれ使ってネ」
「ええっと……無香料石鹸、ですか」
「ネット通販で買っといたんだヨ。ちっこいし、今日1日で使いきれるでしょ」
随分と用意のいいことだ。確かに、5人揃って石鹸の匂いプンプンさせて帰るのはまずいしな。
「無香料ローションってのもあったんだけど、結構高くてネ……あった方がよかったかな?」
いや、こなた個人にそんなに出費させるのもあれだしな。今後必要なら、割り勘で買えばいいだろ。
「ほー、今後必要なら、ってことは、今後もこういう機会があると考えていいということだネ」
「……って言っても、年明けたらセンターもあるし、集まってこんなことする時間ないわよ」
「受験が終わったら、また5人で来たいよね」
「そうですね、開放感があって良いかもしれません」
……結果が気になって愉しめるかどうか、というのもあるけどな。


11

ふふっ、キョン君、気持ちいいですか?
キョン君に寝てもらって、胸とお腹をソープで泡立てて、抱きついて上下に動きます。
「うー、さすがみゆきさんの人間スポンジはボリュームが違うネ。私もやってもらいたいヨ」
「……キョン君の<禁則事項>、また大きくなってる」
「そりゃ、みゆきの身体であんなことされたら、不能じゃない限りああなるでしょうよ!」
「おお、やさぐれてますナかがみん。中途半端に胸あると未練タラタラだネ」
「うっさい!」
……面と向かって主張するのは恥ずかしいのですけど、私の胸はその……こういう場面では確かに
有利な武器になるのは事実ですので、当然、利用させてもらうことになるわけです。
それじゃキョン君、その……そろそろ胸でしてあげますね。その……いっぱい出してくださいね。
つつっと滑るように下に下がると、私はキョン君の<禁則事項>を胸の谷間に挟んで、両手で
ぐっと胸を中央に寄せました。そのまま上半身を動かして、キョン君を胸で擦ります。
「おー、やっぱりみゆきさんのパイズリは壮観だネ」
「泡だらけの亀さんの頭が、ゆきちゃんのから出たり入ったりしてるよー」
すごく熱くて硬いです。キョン君、気持ちいいですか。
「柔らかい……亀頭の方が感じるみたいだ。いけるかどうかは……」
胸だけだとやっぱり難しいのでしょうか。それとも、私が上手じゃないから……
「キョンはオナニーするとき、手に力入れて扱きすぎなんじゃないかい。あんまり力入れて
刺激すると、膣圧だけでイケなくなることがあるって、雑誌で読んだ事があるヨ」
「へー、そうなんだー」
「任務達成のためには、ヘルプが必要なようですナ」
そういってキョン君の側に移動してくるこなたさん。何をするのかと思いきや……シャワーで泡を
洗い流すと、舌でキョン君のわき腹の辺りを舐め始めました。
「それじゃ私は上半身を攻めるわね。キョン君、はい、あーん、お口開けてね」
かがみさんが、キョン君の口にご自分の乳首を含ませて、胸を顔に押し付けています。
「ふふっ、上下二段攻撃よ。はやくみゆきの胸にブチ撒けちゃいなさい!」
「私は何すればいいんじゃー」
つかささんがおろおろしています。それを見たこなたさん、つかささんを手招きして、
「一緒にキョンの身体を舐めよう!」
……えへへ、とこなたさんの逆に移動するつかささん。キョン君の胸を舐めているようです。
「男の人も乳首固くなるんだー」
結局4人揃ってのご奉仕になっちゃいました。キョン君、今日こそ私の胸で……

「うっ……もがもがっ………」
かがみさんの胸に圧迫されて何を言っているのか分かりませんけど、状況からして、そろそろその、
出てしまうのでしょうか。こなたさん、かがみさん、つかささんが私の方に目を向けます。
「あっ……で、出る……」
胸の間でキョン君の<禁則事項>がびくびく動いたその瞬間……熱くてぬるぬるしたものが、顎の
舌にまで飛んできました。胸で受け切ろうと思ったんですけど……キョン君、元気ですね。
「おお、ついにみゆきさんが、キョンを胸でイカせたヨ!」
ハァハァ息を切らしているキョン君を解放してあげます。胸の間にべったりと白いものが付着して
います。勝利の印、でしょうか。


12

気持ちいいのだが……えらく疲れた。身体を洗いながらインターバルをとることにする。
「おお、やっぱりエロいねみゆきさん。その姿、写メに撮っておこうか」
……間違って流出したりしたらヤバいからやめとけお前ら。みゆきも早く身体洗った方がいいぞ。
そう声を掛けると、すっと隣にかがみが寄ってきた。
「私の胸もなかなか悪くなかったでしょ。キョン君、一生懸命乳首吸ってたしね」
はい、とても気持ちよかったです。
「私も気持ちよかったよ……あとでお返しに、キョン君の<禁則事項>をいっぱい舐めてあげる。
口の中に出していいよ」
そのかがみの言葉で、放出したばかりなのに、なぜかまた力が湧いてきてしまった。
これだから男ってヤツは……


13

しばらくのんびりと、話をしながらゆっくり過ごします。キョン君も立て続けは厳しいでしょうし。
胸で出してからどのくらい経ったでしょうか。
「やっぱみゆきさんの技に対抗するためには、こっちもそれなりの武器を出さなきゃネ」
こなたさんが手でソープを泡立てています。キョン君の<禁則事項>を手でするのでしょうか。
そう思って横目でこなたさんの様子を伺っていますと、こたさんはその泡立てたソープを、なぜか
ご自分の足の裏に塗り始めました。
「ちょっとこなた! 何してんのよ」
「いや、足コキをやってみようと思って……いい機会だから、ホントに気持ちいいのかキョンで
試してみたいなと」
ええっと、それってもしかして、足の裏を使ってキョン君の……
「ちょ……キョン君の<禁則事項>を足の裏でいじくり回すなんてやめてよ!」
「えー、だって気持ちいいと思うしー」
「人が口で咥えようとしてるモンを、足の裏でいじくるなっ! 足使いたいなら膝から上にしてよ」
やっぱり足の裏で擦ったり扱いたりするんですね。一つ勉強になりました。
「……ってことで、キョン。かがみ様のお許しが出ないんで、足コキは今度個人的にしたげるね」
「いや、こなた、俺はそういう趣味は……」
「こなちゃーん、抜け駆けはメッ、でしょ」
ふふっ、みんなでお風呂に入りながら、こんな会話も楽しいですね。
「ねぇキョン君、今度は私らの身体も洗ってよ」
「……そうだネ。手と指を駆使して、隅々まで綺麗にして欲しいね」
「舌も使っていいよ」
和気藹々と、なんとなく羞恥心も漂わせながら、5人のバスタイムは続きます。
気まずくならないのは、やっぱり一度、あのような経験をしているからでしょうかね。
「確かに……よくよく考えりゃとんでもないシチュエーションなんだよなあ」
キョン君が感じ入ったようにぽつりと呟きます。
「まー、人生のうちで、女の子公認で5P出来る機会なんてのはまず無いんだし、悠々と楽しめば
いいんじゃないかネ、キョン」
「キョン君と私らってさ……お互い良く知ってるようで、よく知らないところも多いからね」
そうですね。心と身体、両方をきちんと知ってこそ、きちんとした恋愛が出来るものでしょうし。
「みゆきって結構、貞操観念とかしっかりしてそうなのに……こう言っちゃなんだけど、
ちょっと意外だったかな」
あの、私もむやみやたらと、男性とそういう関係を持ちたいとは思ってませんよ。
でも、好きな男性がいればその……エッチなことも当然、したいと思うのは普通だと思いますし。
「私も、身体だけの爛れた関係ってのも嫌だけど、別にプラトニックを貫きたいとも思わないわね」
「これまではキョンがなかなか、私らを女の子と意識してくれなかったし……きっちりキョンに
私らが女の子であることを身体に教え込んで、誰を選ぶのか、覚悟を促すという意味もあるわけサ」
……そうですね。キョン君、貴方は私たち4人のうち、一体誰を彼女に選ぶのでしょう。
あるいは私たち4人とも……いいえ、これは考えるのをやめましょう。


14

身体の洗いっこからエキサイトして、キョン君がまた頑張ってくれちゃったので
お風呂から上がって、下着だけつけた格好で、めいめいベッドの上に寝転んでのお喋りタイムで
インターバル。
「しかしまあ、こうして裸でベッドに寝ていると、何かそれらしい雰囲気になってくるよネ」
おどけた様に呟いて、キョン君にびったりくっ付くこなた。キョン君も感じ入ったように、
「夏の旅行の時はなにせ慌しかったからな。余韻を味わう暇もなかった気がする」なんて言ってる。
ま、エッチの醍醐味は済ませた後のピロートークにある、なんてことを言う人もいるしね。せっかく
なんだからそういう雰囲気も楽しみたいじゃない。やっぱり今日、来てよかったわね。
「あのねあのねキョン君、私ね、前からちょっと聞いてみたいことがあるんだけど……」
このテの話題を、つかさの方から切り出すなんて珍しいじゃない。なになに?
「キョン君ってさ……私たちとこういう風になる前にさ……私たちでエッチなこと想像したことって
あるのかなー……なんて思って、えへへ」
「……要はぶっちゃけ、キョンは私らとやりたいと思ったことがあるのか、ってことだネ」
ぶっちゃけなくても、つかさの言い方で言いたい事の意味は充分に分かるから、女の子がやりたいとか
言うんじゃないの!
で、どうなのかなキョン君。言っとくけど嘘は駄目よ。
「なんだヨー、変なトコで女の子が何だとか言って怒るくせに、かがみんだって結局は興味
あるんじゃないかよー、このムッツリツンデレスケベ!」
スケベってのは否定できないけど、誰がムッツリツンデレだ! このハレンチスケベめ!
「まあ……俺も一応男なんでな。おまえらみたいに可愛い子を見て、不埒な妄想にふけることも正直
あったな」
「ほー、素直に白状したついでに、どんなシチュで私らを犯したのかも聞かせて貰おうかネ、キョン」
「キョン君……あの……無理矢理はいけないと思います!」
ちょ……ちょっとアンタら、キョン君を勝手にレイプ魔にしないでよ。エッチって言ったって
色んなシチュがあるでしょうが。
「かがみの言う通りだ。俺は力づくで女の子とそういうことをしたいとは思わんぞ。男はみんな
そういう願望を持っているなんて思ってたなら、是非認識を変えてもらいたいところだ」
苦笑しながら答えるキョン君。ちょっと気を悪くした?
「いや、別にそんなことはないぞ。ていうか、俺の方からもお前たちに聞きたいな。お前ら、俺と
こんなことになる前に、俺とエ……」
「そりゃ当然ありますヨ。よくおかずに使わせていただいてました!」
キョン君が喋り終えるのを待たず、間髪いれず即答するこなた。こいつ本当に恥ずかしがらないな。
「で、かがみんはどうなのかナ。夜な夜なニンジンや大根をお供に、キョン君とあんなことやこんな
ことをするのを想像して、来る日のために頑張って拡張していたのですかナ」
「はは……ニンジンや大根……か」
……こっ……この野郎、どさくさに紛れてなんてこと言いやがるのよ! 使ってない使ってない!
キョン君もそんな顔するなっ! 私、指以外の道具使ってしたことないわよ!
だいたいそんなモノ使ってたら……だいたい拡張ってなによ! 指2本入れば十分じゃない!
「まー、そんなお野菜を使っていたら、ガバガバになっちゃうネ♪」
可愛い言い方しても許さんぞアホこなた! これでも食らえ!
「いてーっ! ホンの冗談じゃないかヨかがみん、この暴力女め!」


15

こなちゃん、お姉ちゃん、喧嘩しちゃだめだよー、めっ。
私はね……キョン君の妹ちゃんが羨ましかったな。妹ちゃん、キョン君のことすっごく大好きだし。
いいお兄ちゃんなんだろうな、私もキョン君みたいなお兄ちゃんが欲しいなーって思ってたし。
「いや、単に兄貴だと思われてないだけだと思うぞ」
「おお、つかさは禁断の近親相姦シチュがお気に入りかネ。これはまたまた……」
「アンタ、またそうやって変な解釈を……」
こなちゃん、兄妹でエッチなことをするのはいけないと思うの。
「えー、だって萌えるじゃん。妹モノは近親系のスタンダードだヨ」
「エロゲと一緒にするなっての! キョン君、そんな趣味ないでしょ?」
「いや、つかさみたいな可愛い妹がいたら危な……いや、妹だと流石にそうはならんかな。
いや……でも……」
「キョン君まで何言ってるのよ。アホこなたの毒気に当てられたら駄目よ」
えへへ、でもね、お兄ちゃんでもキョン君だったらその、別にいいかなーって……
「つ・か・さ!」
「かがみは妙なところお固いよネ。妄想力は無限大、どんなシチュだっていいジャマイカ!」
「私、つかささんの気持ち、よく分かるような気がしますよ」
そういってふふっと笑うゆきちゃん。ね、ゆきちゃんもお兄ちゃんが欲しいの?
「そうですね。私は一人っ子ですけど……兄弟姉妹のうちどれが欲しいかといったら、断然
兄ですね。キョン君みたいなお兄ちゃんなら大歓迎ですよ」
「ほー、ということは、つかさかみゆきさんと付き合えば、禁断の兄妹プレイが出来るネ、キョン。
実の妹からはお兄ちゃんと呼んでもらえないキョンも、望みが叶ってなによりじゃないか!」
キョン君、お兄ちゃんって言って欲しいの? ね、お兄ちゃん♪
「ちょっと……つかさを変な道に引っ張りこまないでよ! つかさも妙なこと言わない!」
「ふふーん、実はかがみんも満更じゃないんじゃないかナ。つかさと一緒に妹になっちゃいなヨ」
お姉ちゃんもキョン君の妹になりたいの?
「わっ……私は、キョン君とはふつーにエッチしたいの! 妹とか近親相姦なんて趣味はないわよ!」
「おお、かがみんが遂にキョンとやりたいって絶叫したぞ! キョン……襲われないように
気をつけなきゃ駄目だよー、お婿さんに行けない身体にされちゃうヨ」
こなちゃんの一言に思わずみんな笑っちゃった。お姉ちゃんだけは顔を真っ赤にして俯いてたけど。


16

と、こんな風にピロートークなのか馬鹿話なのか、どうとも言えない話なんかをして笑ってたけど、
なんせ私らは受験生で、今はもう12月。
本来はこんなことをしていちゃ……なんて意識があるのか分からないけど、話題はやがて受験や、
大学進学の話に及んでくる。こんな格好で真面目な話をするというのも、なんかアンバランスで
面白い。
「……するとみんな、東京の大学が第一志望ってことになるのか。関西の方に行ったり、地方の
大学に行く奴はいないのか」
今不景気だしね。うちも2番目の姉がまだ学生だし、わたしやつかさを下宿させるだけのお金は
ないって。
「一人暮らしだと、朝起こしてくれる人がいないから困っちゃうな」
「いい加減、目覚ましだけで起きられるようになりなさいよ」
「みゆきさんちはお金持ちだから、一人暮らししたいって言えば仕送りして貰えるんじゃ?」
「医学部は勉強が大変ですし、それに加えて慣れない一人暮らしというのも……」
「でも、みんなこっちにいるなら、大学が別々になっても集まったり遊んだり出来るネ」
……さあ、それはどうかな。大学に入ったら、大学での付き合いもあるしね。
「それもそうだけど、私らの女の友情が壊れてなきゃいいけどネ、男絡みで」
「そこでなぜ俺を見る!」
キョン君のいかにも心外、とでも言いたげな叫びを聞いてみんな大笑い。いや、本当は笑い事じゃ
ないんだけどね。
その後、みんなでエッチなビデオを視聴したり、備え付けのカラオケで歌ったり、じゃれあったりと、
少しまったり目に時間を潰して遊んだ。

チェックアウトのちょっと前に、今日の記念になんてことで、お互いの身体にキスマークをつけたり
した。ちなみに私は……胸につけてもらったけど、ちょっと痛かったな。お返しにキョンの胸にも
しっかり付けてあげた。
「なんかその、おまえらの所有物になった気分だ」
なんて言って、ちょっと照れていたキョン君が可愛かった。それを言うならお互い様だけど。
こなたのヤツは、キョン君の首筋につけようとしやがったので、一発殴ってやった。
目に付く場所は止めろっての、もう。


17

その日私は、受験勉強の息抜きで友人と連れ立って、休日のショッピングを楽しんだ。
その帰り道のことだ。
……そこにキョンの姿を見たとき、私は自分の目を信じられなかった。
キョン1人ならば、「男が1人でなぜこんなところを歩いているのかな。君も物好きだね」で済ませる
ところだったけど、キョンは1人ではなかった。
女の子4人と連れ立ってホテル街に通じる路地から出てきて、そのまま駅の方へと歩いて行ったのだ。
彼女たちのことを私は知っている。キョンの所属するSOS団にいる女の子たちだ。
「どうしたのです、佐々木さん?」
……橘さんの声で、私はすっと現実に引き戻された。
「そっちはホテル街です、佐々木さん、ちょっと怪しいのです! まさか……その……私……わわ
だだ駄目なのです、女の子同士っていうのはいいんですけど、私まだ心の準備が……」
キョン、君はホテル街でこんな時間に一体、女の子を4人も連れてなにをしているんだ。
SOS団というのは、この世の不思議を探すための部活じゃなかったのか。君はまさか、彼女たちの
女体の不思議を探し……って、そんなはずはない、あのキョンに限って。
それともSOS団というのは、適当な活動目的を掲げて、その実、不特定多数の異性と性的な関係を
もつことが目的の、一部の大学などによくある集まりなのか?
そういえば……あの団体は明らかに、男女比がおかしかった。つまり、そういうことなのか?
だいたい、駅前に集合した後、彼らはどこに行っていたのだろうか。追跡したことは一度も
なかったけど、やはり一度くらいは、彼らの「活動」の実態を確かめておくべきではなかったのか?

橘さんの声も耳に入らず、私は呆然と、5人の背中を見送ったのだった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2010年04月25日 22:02
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。