柊かがみの溜息エピソードⅡ

運命の土曜日。涼宮ハルヒがわけもわからず作るといった映画の
撮影初日。私とつかさは言われた巫女の装束をもって駅に向かったの。
そしたらSOS団のメンバーはキョン君をのぞいて全員いた。まだ集合15分前よ?

ハルヒ「よく来たわね柊姉妹!そうよね来なかったら死刑だもんね!あ、キョンもきたようね」
キョン「くっそーまた俺が最後かよ。」
ハルヒ「あんたは何でもっと早く家を出るって事をしないの?まぁいいわ、今日は撮影初日だからね
    そんな細かい事言ってる場合じゃないわ!そう、それでよ柊姉妹!」
かがみ「な、何よ!」
ハルヒ「私は巫女の衣装で来なさいって行ったのに何で着てこないの?」
かがみ「はぁ!?どこの誰が巫女装束でこんな街中歩かなきゃいけないのよ!」
ハルヒ「何よ!みくるちゃんなんてバニーガールで街中歩いたのよ」
かがみ「そ、それはすごいわ・・でも私達にはそんなことできないわ!ねぇつかさ」
つかさ「へえ?私はどっちでもいいけど」
かがみ「つかさ・・・」
ハルヒ「ほら見なさい!次からはちゃんと着てくるのよ!」

うう、そんな事言うなら自分で一回着てみなさいっての!

キョン「で、今日はどこで撮るんだ?」
ハルヒ「そんなもの決まってるじゃない!神社よ神社!巫女さんと言ったら神社!」
キョン「おいおいまさかまたあの神社で撮るんじゃないだろうな?」
ハルヒ「あそこ以外にどこがあるっていうの?」
キョン「あそこは神主さんに怒られただろう!それになぁ・・古泉」
古泉「ええ、僕もあの神社はオススメできませんね」
ハルヒ「じゃあどこがあるっていうの?」
つかさ「あのー神社ならうちがそうなんだけど」
かがみ「バカつかさ!余計な事言うんじゃない!」
ハルヒ「そうよ!そうじゃない!まさに灯台元暗し。ナイスよつかさちゃん!
    早速柊神社に向かうわよ!」
かがみ「へ?って事は何のために私はなんのためにここに来たのよー」
キョン「すまんなかがみ、ハルヒのわがままに付き合ってもらって」
かがみ「あ、キョン君が謝ることじゃないよ!」
キョン「まあそれもそうか・・」
ハルヒ「おいそこの二人!早く来なさい!おいてくわよ」
かがみ「どこに向かってると思ってんのよ!もう」

??「・・・」

私の家に向かう途中涼宮さんがある紙を見せてくれた。配役らしい

「戦う巫女さん! 柊姉妹の冒険(仮)」
登場人物

  • 柊カガミ・・・・ドジでマヌケで不器用な戦う巫女さん(姉)
  • 柊ツカサ・・・・誠実で賢くて何でもできちゃう戦う巫女さん(妹)
  • 古泉イツキ・・・カガミに好かれている超能力少年
  • 長門ユキ・・・・悪い宇宙人
  • 朝比奈ミクル・・悪い宇宙人2


 ・・・ふるふるふるふる
キョン「どうした?かがみ、震えてるぞ?」
かがみ「なんなのよこれー!どういうこと涼宮さん!何で私がこんな役なのよ!」
ハルヒ「あら?気に入らなかった?あんたにピッタリな役柄だと思ったのに?」
キョン「どれどれ・・・これは確かにひどいな。朝比奈さんの方がましだったな
    それとハルヒ。これじゃ前回の映画と変わらないような気がするんだが」
ハルヒ「ほら、同じ監督の作品はどれも似たり寄ったりするじゃない?それと同じよ
    それよりついたわよ!早速撮影にとりかかりましょ!」

絶対にいつか仕返ししてやるんだから!見てなさい涼宮ハルヒ!

それから私とつかさは巫女装束に着替えるとそこには黒い魔女みたいな
格好をした長門さんと、ウエイトレスのコスプレをした朝比奈さんがいた。

キョン「おい、なんでまた朝比奈さんがその衣装なんだ!」
ハルヒ「しょうがないじゃないいい衣装が無かったんだから。でもね、前の作品と
    と今作品は全く別作品だからいいの!今回のみくるちゃんは悪い宇宙人!」
キョン「一緒のような気がするんだが・・」
ハルヒ「つべこべ言わないの!さぁ柊姉妹!ユキとみくるちゃんに向いあって!
    それでユキはマジックステッキ、みくるちゃんはモデルガン、つかさちゃんはこの日本刀
    あ、本物じゃないから安心してね!それでかがみは・・・その箒でいいわ!」
かがみ「箒!何私箒で戦えっていうの?」
ハルヒ「そうよ!まぁドジだから間違えてそんなものもっちゃったのね。じゃ始めるわよ!
    アクション!」
か・つ・長・み「・・・」
ハルヒ「何やってんのよ!ほらみくるちゃん撃ちなさい!」
みくる「は、はい!ひぇええ~」
つかさ・かがみ「キャアー!」
ハルヒ「良い感じよ!つかさちゃん!今よ斬りかかるのよ」
つかさ「へえー無理だよー」
ハルヒ「行きなさーい!」
つかさ「てぇーい!」
みくる「きゃああ!!」
ハルヒ「そうよ!それでいいのよ」
かがみ「・・・何で長門さんは無表情でいられるのかしら・・」

うう、つかさばっかり活躍して・・結局私はモデルガンで狙われて
うずくまってただけじゃないのー!どこが主演よ!

ハルヒ「いいわよかがみ!うずくまっててーそこに古泉君登場」
古泉「大丈夫ですか?」
かがみ「あ、はい・・(ってなにこれ?セリフアドリブ?)」
ハルヒ「もっと顔近づけて!」
かがみ「キャッ!ちょ、ちょっと待ってどうするのこれ?」
ハルヒ「んーそのままノリでやっちゃっても・・」
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「何よ!わかってるわよそれぐらい!そんなに怒んないでよ
    とりあえずそれらしいこと言っちゃって古泉君」
古泉「あの、お名前はなんというのでしょうか?」
かがみ「あ、柊かがみ・・」
ハルヒ「よし!OK!これで大体の人には二人の関係がわかるはずよ!」
キョン「本当にわかるのか?」
ハルヒ「わかるといったらわかるの!さぁ第2戦闘シーンやるから場所移動するわよ」
キョン「また戦闘シーンか、やれやれ」

キョン「またここか・・」

そこは何でもない池だった。他のみんながそうしてくように
フェンスを超えて池の中心地に向かった。

ハルヒ「やっぱり戦闘シーンといったら池よ!そして池に落ちるのよ」
キョン「おいおいまさか今度はかがみに落ちろとか言うんじゃないだろうな」
ハルヒ「そうよ?悪い?」
キョン「悪いも何もかがみはSOS団の一員でもないんだぞ!それをいきなりよんどいて
    池に落ちろなんて勝手すぎるだろ!」
ハルヒ「な・・なによ・・」
かがみ「いいのキョン君、私やるよ!」
キョン「かがみ・・いいのか?」
かがみ「うん、私に任せといて!」
ハルヒ「そうと決まったら早速撮るわよ!でも敵役が足りないわ」
??「あたしがいるよハルにゃん!」

かがみ「こなた?なんであんたがこんなとこにいんのよ?」
こなた「ふふふ、かがみんあたしは昨日ついて行くと言ったじゃないか」
かがみ「ついてくるなって言ったのに・・」
ハルヒ「ん、あんたは確かこなたちゃんね!手伝ってくれるならありがたいわ!
    みくるちゃんとユキとこなたの3人でかがみを池に落とすのよ!」
こなた「了解ー!」
かがみ「ちょ、ちょっとまってまだ心の準備がってキャー!」
ザッバーン!
ハルヒ「そこでつかさちゃんが3人に斬りかかる!」
つかさ「てーい!」
み・長・こ「うわぁー!」
ハルヒ「良い感じよ!はい古泉君かがみを助ける。」
古泉「大丈夫ですか?」
かがみ「うえ!水飲んじゃった・・」
ハルヒ「そのままお姫様抱っこでフレームアウトー」
かがみ「キャっ!」
ハルヒ「カット!!うーん我ながら良いできね~」
キョン「おいハルヒ!かがみがびしょびしょだから、一旦かがみの家に連れてくぞ」
ハルヒ「そうね、次のシーンにかがみはいらないから行っていいわ!」
キョン「じゃ行くぞかがみ」
かがみ「う、うん。(やった、キョン君と二人っきり)」

古泉「僕もついて行きますよ」

古泉君って何で邪魔ばっかりするのかしら?
前もキョン君と縁を切れとかいってたし。私の事嫌いなのかな?

キョン「おいかがみ!もういいか?」
かがみ「へ、キョン君!?まだダメー!」
キョン「うわっ!すまない」
古泉「ふふ、あなたらしいですね。」
キョン「おい古泉。なんでついてきた?お前はハルヒを見ていた方がいいんじゃないのか?」
古泉「そちらも大事なんですけど、少しあなたに話しておきたい事がありまして」
キョン「何だ、またハルヒが超常現象でも起こしてんのか?」
古泉「いえ、その逆ですよ!全く何も怒ってないんです。なぜだかわかりますか?」
キョン「俺が知るか」
古泉「それは涼宮さんのパワーをすべて受け止めている人がいるからです。」
キョン「・・・それは誰だ?」
古泉「ふふ、もう知っている。という顔ですね。そう、お察しの通り・・」
かがみ「もういいよー!」
古泉「柊かがみです」

かがみ「何の話してたの?」
古泉「・・・柊かがみと涼宮さんの相性は恐ろしく良いのです。太陽と月のように
   おそらく涼宮さんはそれを無意識に感じていた。だからこの映画制作に柊かがみを呼んだ」
キョン「お、おい古泉!」
古泉「撮影中柊かがみにだけ強く当たっていたのはそのせいです。彼女のありあまる力を受け止められるのは
   柊かがみしかいないというわけですよ。」
かがみ「何?また涼宮さんの変な力の話?」
キョン「かがみ、気づいてたのか?」
かがみ「そりゃ色々あったからねー変な夢に七夕の事。その中心にいたのが涼宮さん
    鈍感な人でもさすがに気づくよ」
キョン「そうか、でもお前はそれを知ってこの映画に参加してんのか?」
かがみ「うん、でもあんまり深く考えないようにしてるから大丈夫!
    それにキョン君がいるから何にも怖くないよ・・」
キョン「・・・」
かがみ「・・・」
古泉「それでは戻りましょうか」
キョン「そ、そうだな」

そのあとも大変な撮影が続いた。よく私の体がもったよ。
でも撮影が終わったあともあんなに大変なことになるとは・・はぁ~

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最終更新:2007年11月04日 23:51
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