泉こなたの消失11

7/20(金)
人間ってのは、本当につらいことがあったとき
それを現実だと理解するのにずいぶん時間がかかる
昨日あんなことがあったのに
俺はまだ、こなたの消失が信じられない

今日の天気はくもり
日中は雨が降るかもしれないそうだ
そらはどんよりとしており、まるで俺の心を写しているようだ
やはり、学校にはこなたも、かがみも、つかさちゃんも
みゆきさんも、いなかった
長門が得意の情報操作とやらで
最初からいないってことになってるようだ

ということは周りからすれば俺はもちろんこなたとは付き合っていないし
俺はいつもと変わらず、SOS団団員その1なわけで、

ハルヒ「キョン!!放課後、ちゃんと部室に来なさいよ!!!」
っということだ



そして放課後、俺は久しぶりに部室の前にやって来た
ドアノブに手をかけ、ゆっくりと回す・・・
でも俺の手には、あの小さくて、柔らかくて、あったかい
こなたの手は、つながれていない・・・
俺は・・・ドアを開けた


ハルヒ「キョン!!遅かったじゃないの!!!」

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最終更新:2007年07月27日 21:46
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