73 名前:ジョン☆スミス ◆2uq.bf8CiU [] 投稿日:2007/07/16(月) 15:47:30.49 ID:zkgA/RUf0
いよいよ夏本番、何もしないでも汗ばむような季節がやってきた。
その夏の訪れをしらせる大事なイベントがあるの、それが今日、7月7日。七夕ね!
7月7日といえば七夕・・だけど私達にとってはそれだけじゃないの。とっても大事な日。
そう、私とつかさの誕生日。まぁ誕生日といってもケーキ食べてプレゼントもらって・・
ていう感じなんだけど、今年の七夕はちょっと奇妙な体験をすることになったの。
絶対忘れないような。
こなた「かがみん!つかさ!誕生日おめでとう~」
みゆき「おめでとうございます」
かがみ「ありがとうこなたにみゆき!」
みゆき「あの、これ気にいって頂ければいいのですが・・」
かがみ「うわ!これペンダント?しかもお揃いの。すごい!ありがとうみゆき!」
つかさ「ありがとう~大事にするね」
こなた「ふふふ・・あたしからもプレゼントがあるのですよ」
かがみ「う・・少しはまじめな物なんでしょうね?」
こなた「はいかがみんにはこれ、つかさにはこれ」
かがみ「何かしら?・・うわぁ!ちょ、ちょっと何であんたこんなもの持ってるのよ」
こなた「この前のコミケの時かがみんが立ち読みしてたのをあたしは見てたんだヨ」
かがみ「だ、だからって何も学校に持ってくることないじゃない・・」
こなた「う~ん照れちゃってかわいいなぁかがみんは」
つかさ「あのーこなちゃん、これは何?」
かがみ「げ!なんでつかさがフルメタの限定クオカードなのよ」
こなた「そろそろ姉妹そろって共通の趣味を持った方がいいと思いましてね~」
かがみ「余計なお世話よ!つかさはそんな趣味もたなくていいの・・だからあとで私にちょうだい」
こなたってほんとろくな事考えないんだから・・
そういばキョン君は今日が私の誕生日って知ってるのかな?
言ったような覚えはあるけど・・ちょっと聞いてみよう
かがみ「ねぇキョン君!今日が何の日か知ってる?」
キョン「もちろんだ!朝からさんざんハルヒに言われてるからな」
かがみ「ホントに?」
キョン「あぁ。ズバリ七夕だろ?」
かがみ「・・・うんまぁそうよねぇ。あの、今日は別の特別な日でもあるんだけど・・」
キョン「別の・・は!すまんかがみ。全然気づかなかった。ああそうだった今日は大事な日だな」
かがみ「い、いや気づいてくれればいいのよ 。でも覚えててくれたんだ・・」
キョン「ああ、もちろん!でもかがみだって知ってたら今日してくれてても良かったのに」
かがみ「え?」
キョン「なんたって今日はポニーテールの日だろ!すっかり忘れてた。いい日だよな今日は」
かがみ「・・・」ふるふるふる
キョン「どうしたかがみ?震えてるぞ?」
かがみ「キョン君のバカー!!!!」
キョン「な、なんだなんだ!おいかがみ?かがみー!」
キョン君のバカ!別に今日は七夕でいいわよ。誕生日を知ってなくたっていいわよ。
でもポニーテールの日ってなんなのよ!私の誕生日はそんなものに負けたっていうの!
もう知らない!!
それから帰りまでキョン君はちらちらこっちを見てきたりしたんだけど、無視したわ!
い、意外に傷は深いんだからね・・
とは言ったもののさすがにいつまでも無視するわけにはいかないか。
何か明日に持ち越すのもなんだし、今日しっかり仲直りしとこうかな。
確か放課後はSOS団の部室にいるはずよね・・行ってみよう。
私が部室の前に行くと中から話声が聞こえてきた
「はい。椅子に座って 。目を閉じてくれます?そう、肩の力を抜いて」
何?一体中で何をやってんの?ま、まさか・・
「キョンくん・・・」
その言葉を聞いた途端、私は無我夢中で扉を開いていた。中にいたのはキョン君と
知らない人・・。その人が私に向かって何かを叫ぼうとした瞬間、不意の暗転
立ちくらみの強烈なやつが私を襲ってきた。
いてて、あれ痛い?何で?私は今部室に・・ってここどこ?何で私こんな公園で寝てんの?
しかも辺りは夜。私が部室に行った時は夕方だったよね・・また夢でも見てるの?
みくる「はわわ・・な、なんであなた一緒に来ちゃったんですかぁ?」
かがみ「え?しらないわよ!そっちこそ教えてよ。何で私はこんな公園にいるの?」
みくる「ひぇ!あの、それは・・禁則事項です!ふぇ~キョンくん起きて~!」
かがみ「何なのよ・・何かしらないけど、キョン君起きて!
キョン「ん?ああ着きました?」
みくる「キョンくん大変なんですぅ!私またミスやっちゃいましたぁ。」
キョン「へ?ミスですか?ってうわかがみ!?なんでお前がここにいる?」
かがみ「だから聞きたいのはこっちの方よ!何で私がこんな所にいるのよ!」
キョン「う~んそのつまりだな・・どう説明すればいいんだろう朝比奈さん。朝比奈さん?」
信じられない・・さっきまで喋ってた子が寝てる。どういう神経してんの?
ガサガサッ!突然奥の茂みの中から人が現れた。綺麗な大人の女性だった。
キョン「朝比奈さん?」
朝比奈(大)「ふふ、ちゃんと寝てる?」
かがみ「あの、あなたは誰?」
キョン「えっとこの人は・・何て言えばいいのかな。そうだこの寝てる朝比奈さんのお姉さんで・・」
朝比奈(大)「私は朝比奈みくる。この寝ている朝比奈みくるの未来の姿よ。そしてここは3年前の
7月7日。あなたは過去にタイムトリップしたのよ」
かがみ「え・・タイムトリップ?全然意味わかんないんだけど。」
キョン「あの、朝比奈さん?そんな事いって大丈夫なんですか?それよりも何であなたが?」
朝比奈(大)「ふふ、大丈夫よ。でもそれ以降は禁則。理由は説明できません。で、私は
お二人にお願いをするだけなの。」
かがみ「お願い?」
朝比奈(大)「 そう、そこにある線路沿いを南に進むと公立の中学校があります。
そこにいる人の手助けをしてください。それだけです。」
かがみ「何それ・・どこのRPGよ」
彼女はそれと小さい自分を任せると言ってさっていった。何よタイムトリップ?
これからどうなるのキョン君?
キョン「スマン!俺にもわからん 。俺もまだ3年前に来たなんて実感ないんだ。
とりあえず全部信じて、言われた事をやってくれ。」
そう朝比奈さん(小)をおぶったまま言った。まぁキョン君がそこまで言うなら信じるけど
夢よねこれ・・?
キョン「あ、そうだかがみ!ちょっと朝比奈さん持って、待っててくれ」
かがみ「へ?」
そういうと私に朝比奈さんをおぶわせてキョン君は走っていっちゃった。・・重い
なんでこの子小さいのにこんなに重いの?私の力がないだけ?・・はっ!そうかこの胸か
私の背中に嫌と言うほどぶつかるこの胸のせいなのね・・くっそー
キョン「おーいかがみ!待たせたな。」
かがみ「何だったの?お、重いのよこの子・・」
キョン「すまんすまん。それはそうとこれ。」
かがみ「え?ポッキー?」
キョン「さっきはすまなかった。今日はお前の誕生日だったんだよな。
それでお前がポッキー好きだって聞いたから、プレゼントにと思ったんだが・・」
かがみ「・・・」
キョン「すまん嫌だったか?そうだよなこんな安物がプレゼントなんて失礼か」
かがみ「ううん、嬉しいの。すっごい嬉しい!ありがとうキョン君!」
キョン「そ、そうか。まぁ喜んでくれたようで俺も走った甲斐があったよ」
私もさっき怒ってごめん。ちゃんとキョン君覚えててくれたんだね・・
それからしばらく二人で歩いていると中学校の前に着いた。そこには校門によじ登ろうとする影が見えた。
なぜだか知らないけどその姿だけで誰かわかってしまった。涼宮ハルヒ
キョン「おい」
キョン君もわかっていたのか軽く声をかけた。私はようやく朝比奈さん(大)が言った言葉を理解できた。
その振り返った少女は私の知ってる姿よりも一回り小さくて、中途半端に長いストレートヘアーだった。
ハルヒ「なによ!何あんたら変態?誘拐犯?怪しいわね」
かがみ「な・・あんたこそ何やってんの?」
ハルヒ「決まってるじゃない、不法侵入よ」
キョン「そんな堂々と犯罪行為を宣言されてもな・・」
ハルヒ「ちょうどいいわ、誰だか知らないけどヒマなら手伝いなさい」
この人はこの時からこんな性格だったのね・・そういうと彼女は校門をよじ登り
私達もついていくとリアカーと線引き、石灰の袋があった。
涼宮さんの指示で、キョン君は石灰袋の乗ったリアカー、私は線引きを持たされると
グラウンドに向かった。
ハルヒ「あたしの言うとおりに線引いて。そう、あんた達が。あたしは離れた所から
正しく引けてるか監督しないといけないから。」
かがみ「見ず知らずの高校生にここまで命令できるとはもはや尊敬だわ」
キョン「まぁあいつらしいっちゃあいつらしいな」
警察がきたらどうしようとか考えて、私達が一生懸命線を引いてると、
微調整をしに彼女がそばにきた
ハルヒ「それ北高の制服よね」
キョン「まぁな」
ハルヒ「あんた達名前は?」
キョン「ジョン・スミス」
ハルヒ「・・・バカじゃないの?あんたは」
かがみ「え、私はその・・キョウよ。キョウちゃんって呼んでいいわ」
ごめんキョン君、そんな顔しないで!思いついたニックネームがこれしかなかったの・・
ハルヒ「あの子は誰?」
ジョン「俺の姉ちゃんだ。持病の突発性眠り病にかかってるんだ」
ハルヒ「ふん」
キョウ「それよりも何なのこれ?」
ハルヒ「見ればわかるでしょ?メッセージよ」
キョウ「織姫と彦星に?」
ハルヒ「どうしてわかったの?」
キョウ「何となくよ、今日は七夕だしね」
ハルヒ「ふーん。北高ね・・」
しばらく考えこんでた涼宮さんは、急に思いついたかのように踵を返すと。
ハルヒ「帰るわ。目的は果たしたし。じゃね」
とそそくさと行ってしまった。手伝ってくれてありがとうの言葉も、名乗りもしないって何よ!
まぁ彼女がやりそうなことよね・・それよりも頼み事は終えたし、これからどうするの?
最終更新:2007年12月10日 00:36