柊かがみの消失エピソードⅡ

プログラム。条件。鍵。期限。2日後・・・
書いてある内容は断片的すぎてわかんないけど、きっとこれは
この状況を抜け出すためのヒントよ!そうよね?キョン君。
ようやくこの絶望的な状況で光が見えてきたわ。
 ・・でもどういう意味なんだろ?プログラムはこの今の状況でしょ
鍵は一体何?何個集めればいいの?どこにもっていけばいいの?

かがみ「やっぱりわかんない~」

そうだわ、希望が見えてきたって頼れる人もいないし、こなた達には
顔合わせづらいし・・期限が2日ってのも短すぎるわよ。
結局この日はそれだけで終わった。家の中でつかさにあったけど
心配そうな顔でこっちを見るだけだった。そうよね、この世界じゃ
おかしいのは私の方だもんね・・何でこんなことになっちゃったんだろ

次の日私は学校へ向かった。手がかりを探すには身近な所から。
もしかしていつも通りキョン君がいるかもしれないしね

かがみ「おはよー!」
あやの「おはよう。」
みさお「おっす柊!もう大丈夫なん?」
かがみ「あ・・うん大丈夫よ」
みさお「良かった!柊はいつも暴力的じゃなきゃ!」
かがみ「どういう意味よそれ!」
みさお「おおぅ!それそれ~」

やっぱりいないか・・・でも何でだろ。この二人とは本当に会った覚えないのに
こんなに楽に話せる。まるでこなた達といるみたいに・・ずっと前からの友達みたいに
ともかくキョン君とハルヒと入れ違いで現れたこの二人は絶対何かあるはずよ。

私は休みの時間校内を走り回った。そういえばそんなことをハルヒもしてたわね
でもほとんど収穫はなかった。SOS団の部室も文芸部室になってて
鍋もコンロも変なコスプレも何もなかった・・

みさお「何?何か探しもんあんの?」
かがみ「うん、まぁそんなとこね」
みさお「ふ~ん、昨日騒いでたやつ?」
かがみ「・・うん」
みさお「ジョンだかなんだかって人とハルヒって人のこと?」
あやの「ハルヒ・・その人ねぇ~聞いたことあるような気がするの」
かがみ「峰岸!それホント?」
あやの「う、うん。でもどこで聞いたか忘れちゃった。」
かがみ「お願い!思い出して峰岸!」
みさお「おーい私もその二人の事しってるぜ」
かがみ「嘘つけ!」
みさお「!!あやのーっ!」

また、まただ。やっぱりこの二人を私は知ってる。性格もいいそうな事もわかる・・
それに峰岸の言ってることも気になるわ。

昼休みになって、いつもはこなた達の所に行くんだけど、今は会いにくい。
だから日下部、峰岸達と一緒にお弁当を食べた。帰りも一緒だった。
このままこの世界で普通に過ごすのも悪くないかな~なんて・・・ダメよ
キョン君に会いたい、ハルヒに会いたい。まだ鍋パーティ前よ?
クリスマスはみんなと過ごすって決めたんだから!
でも結局その日は何も起こらなかった。タイムリミットは明日。ホントに帰れるの?

あやの「柊ちゃん!思い出した!ハルヒって子の事。」

次の日学校に着いた私に峰岸が近づいてきて言った。

かがみ「ホント!?峰岸!」
あやの「うん、ハルヒって言う子は、中学時代に色々奇妙な事をしてたって
    私の彼氏が言ってたのを思い出したの。」

いる、ハルヒはこの世界にいるんだ。奇妙な事で噂になるなんてハルヒらしいじゃない!

かがみ「それで、ハルヒはどこにいるの?」
あやの「光陽園学院」
みさお「あ、柊!どこいくん?」
かがみ「早退するっていっといて!」

私はすぐに教室を抜け出した。その学校は坂を降りた所から少し歩いた所にある学校だ
そこにハルヒはいる。無我夢中で走っていたせいで、目的地に着いた時に、重要な事を忘れていた。
そう、同じ高校である以上こちらの学校だって授業中なのよ。さすがに何組かまで聞いてなかったし
そもそも他校に乗り込む勇気ないわよ、どこの不良よそれ。
でも意外にもそれはあちらからやってきた。他校の制服を身にまとい、大股でこちらにくる女の子
ダメ、顔がにやけちゃう。だって、その後ろに襟を引っ張られてる男の子もいたから・・
間違いない。ハルヒとキョン君だわ!

ハルヒ「ほら!早くしなさい」
キョン「待て待て待て!」
かがみ「ハルヒ!キョン君!」
ハルヒ「へ?」
キョン「あ?」
ハルヒ「あんた誰?キョンの知り合い?」
キョン「いや、知らないな。こんな可愛い子忘れるはずがない」
かがみ「え・・」

また私の胃がどすんと落ちた。この二人は私の事知らないんだ・・そんな
せっかく会えたのに・・

ハルヒ「何泣きそうになってんのよこの子」
キョン「あの、大丈夫ですか?ほらこのハンカチを・・」
ハルヒ「いいのよキョン、こんな見ず知らずの子ほっといて行くわよ。」
かがみ「待って!」

ハルヒ「何?何かようなの?」
かがみ「青い巨人を見たことない?」
ハルヒ「はぁ?あるわけないじゃない!そんなのいたらみたいけど」
かがみ「じゃあ巫女さん主体の映画を撮ったことは?」
ハルヒ「ないわ!でもいいアイディアね、今度やろうかしら?」
かがみ「じゃあ、3年前の七夕、夜中に中学の校庭に文字を書いたことは」
ハルヒ「それはあるけど、そんなの誰でも知ってるわ」
かがみ「・・その時あなた意外に女の人をおぶった男の人ともう一人女の人がいたはず」
ハルヒ「!・・なんでそのこと知ってるの?私誰にも言ったことないのに・・まさかあなた名前は?」
かがみ「キョウちゃんよ!」
ハルヒ「そんな・・あなたがキョウちゃん?あの時手伝ってくれた・・」

繋がった!

やった!私が夢だと思ってたあの七夕の出来事をこのハルヒは覚えていた。
全く元の世界との関わりが無かったこの世界と繋がった。
詳しく話がしたいと言うとハルヒは近くの喫茶店に私を連れてった。キョン君も一緒に
そして私がハルヒにあってからの出来事、今の状況をすべてはなした。

ハルヒ「へぇ~それであなたがキョウちゃんでこのバカがジョンだっていうのね」
キョン「バカとは何だ!いや~そちらの俺は中々勇敢だな、それに羨ましい」
かがみ「羨ましい?」
キョン「ああ、だってこんな可愛い女性の側にいるんだろ?」
かがみ「そ、そんな!私なんて可愛くないよ・・」
キョン「いや、バツグンに俺のタイプだ。こんな子がいるのにそっちの俺は何をしているんだ」
かがみ「や、キョン君ほめすぎだよ・・」
ハルヒ「はいはい、本題に入るわよ。あなたの話、全面的に信じるわ」
かがみ「ホントに?タイムトリップの話とかも?」
ハルヒ「ええ、だって私も今同じ様な部活やってるし、信じた方がおもしろいじゃない!」

やっぱりこの人はどこの世界に行ってもこうなんだ・・普通の人こんな話信じないわよ
面白いから信じるなんて・・ハルヒらしいわ

ハルヒ「じゃあ行くわよ!」
かがみ「行くってどこに?」
ハルヒ「決まってるじゃない!北高よ。その入れ違いに現れた二人ってのに会わせなさい」
かがみ「・・・わかったわ!行きましょう」
キョン「おいおい待てよー」

私達は北高に向かった。何を言い出すかと思えば二人に会いたいねーホントハルヒらしいわ
その北高に向かう途中、ハルヒがこんな事を言った。

ハルヒ「ねぇキョウちゃん!思いだしたんだけど、あなたに言わなきゃいけないことがあるの」
かがみ「え?私に?」
ハルヒ「大人に会いなさい!」
かがみ「・・何それ?」
ハルヒ「何よ!3年前、文字書き終わって帰る途中にあなたが言えっていったのよ」

そんなこと言っていない。やっぱり少し世界が違うのかな?・・それよりも
さっきからキョン君がすごいくっついてくる・・恥ずかしいよ

ま、まぁそんなことがあって北高についたの。ちょうど昼休みみたいだけどどうするの?

ハルヒ「その二人をここに連れてきなさい!」
かがみ「ええ?」
ハルヒ「だって私達の格好じゃ入れないでしょ」
かがみ「そ、そうね、わかったわ」
キョン「待った、俺も行く」
ハルヒ「何であんたがいくのよ!あんただって格好違うじゃない」
キョン「シャツになっちまえばわからん。一人で行かせるのは心細いだろ」
ハルヒ「私はどうでもいいのか!」
キョン「さ、行きましょうかがみさん」
かがみ「う、うん」

キョン「・・俺があいつについてきたのはあなたの側にいたいからなんだ」
かがみ「え、ちょっと何言ってるの?」
キョン「一目惚れってやつだ。なぁ元の世界なんてどうでもいいじゃないか。」
かがみ「え?」
キョン「俺と一緒に今からどっかいこう。そうだ駆け落ちだ!」

ええ~ちょっと何言ってるのキョン君!

かがみ「ダ、ダメだよ。私には帰る所があるから・・」
キョン「そうか、残念だ」

本当に残念な顔してた。でも私もよく頑張ったわ。今ついOkしそうになっちゃった
教室に入るとあの二人は目を丸くしてた

みさお「柊!帰ったんじゃないの?」
あやの「どうしたの柊ちゃん」
かがみ「二人共ちょっときて!」
みさお「んくあ?な、なんだよー」
あやの「ちょっとー」

無理矢理二人を引っ張って校門の所まで連れていった。ハルヒの前に
ハルヒは連れてこられた二人をまじまじと観察して、二人は何?という顔でハルヒを見てる
そして、私の携帯が鳴った。

なんだろ?こんな時にメールなんて・・

「このメッセージを受けとった時、あなたのいる世界はあなたの思う世界と違うはず。
 あなたは鍵を見つけ出した。そこにあなた、日下部みさお、峰岸あやの、キョン、涼宮ハルヒ
 がいるはず。それが鍵。これは緊急脱出プログラムである。起動させる場合は決定ボタンを
 そうでない場合はそれ以外のボタンを選択せよ。起動すればあなたは元の世界に戻れる機会をえる
 このプログラムは起動させるのもさせないのも一度きりの選択。Ready?」

これが鍵、これが脱出へのたった一つの道。でも、もし起動してしまったら・・
私は4人を見る。みんな私を見て、発言を待ってるようね。
そう、もし起動させたらもう日下部と峰岸に会えなくなる。でも、私は・・・

かがみ「日下部、峰岸。あんた達にあえて良かった。二人は私の友達よ」
みさお・あやの「?」
かがみ「キョン君、私あなたの事好きよ」
キョン「ホントに?」
かがみ「うん、でもそれは違うあなたなの。戻ったらいつか伝えるわね」
キョン「?」
かがみ「ハルヒ・・あなたとは、また会えそうね。じゃあねみんな」

私の生きる世界は見知らぬ親友がいる世界でも、女たらしなキョン君がいる世界でもないの
私は決定ボタンを押した。その瞬間立ちくらみの強烈なやつが襲ってきた・・
そして床に叩きつけられた。辺りは真っ暗で・・暑い!なにこれ?今は冬のはずよ・・
ここはどこ?というよりも今は・・・いつ?

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最終更新:2007年11月04日 23:53
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