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序 章 プロローグ ― キョン君と一緒に旅行に行こう!

こなた「さあ、はじめるザマスよ!」
みゆき「い・・・イクでがんす」
柊姉妹「男女7人夏物語!」
キョン「・・・おい、その題名パクリじゃないかよ!」

かがみ「え、そうなの?」
こなた「明○屋さんまや大○しのぶが出てたトレンディドラマのタイトルだネ」
キョン「放送は1986年だから、俺らの生まれる前だけどな」
つかさ「そんなメジャーなタイトルなら、被っちゃうのはまずいかもしれないね」
こなた「それじゃ、『鬼畜ハーレム王キョンのえっちな大冒険』にしようか?」
キョン「なんだ、その出来の悪い企画モノAVみたいなタイトルは? それに俺の人格が疑われるからやめてくれ」
みゆき「その・・・えっちなタイトルはいけないと思います」
かがみ「いいんじゃない。男女7人夏物語で。いちいちクレームなんかつけてくるところないでしょ」
ななこ「7人ってことは、うちらにも出番があるちゅうことやな」
ゆい「楽しみだよ~」
こなた「出してあげるけど、嫁き遅れと人妻は、分を弁えて脇役に徹して貰いたいネ」
ゆい「こなちゃん、試し撃ちの的になりたい?」
ななこ「なんか言ったか泉?」
こなた「なんでもありまっしぇん、アハッ♪」


「夏だ! 夏休みだ!」
はいはい夏ですね、夏休みですね。そんなことは一々、あんたに言われなくとも分かってますよ。無駄にテンション上げるな。
「かがみんはクールだね。夏といえばアバンチュール、ひと夏の思い出、甘酸っぱい青春の1ページ・・・」
ほほ~、こなたの口からアバンチュールだの、ひと夏のなんたらやの、甘酸っぱいなんたらなんて単語が出てくるとは意外だな。ようやくこなたも、人並みの願望に目覚めたのか?
「いいよね~、そういうの。私も甘くて熱~い夏をすごしたいナ」
つかさは相変わらず少女全開だな。ま、アンタがそういうの、似合わなくはないけど、タダじゃそんな体験は出来ないのよ。
去年はみんなで海に行ったけど、なんにもなかったじゃない。それに今年は受験生よ。そうそう遊んでなんかいられないわ。
「でも、ずっと勉強勉強ばかりでは、かえって非効率ですよ。張り詰めっぱなしだと、ちょっとしたことでプチンと切れちゃいます」
ニッコリ笑いながら言うみゆき、うん、確かにそれは一理ある。みゆきが言うと更に説得力がある。
「みゆきさんいい事言うね。じゃ、今年の夏は勉強一筋のかがみんは置いといて、今年もみんなでどこか旅行に行こう~」
おいこなた、何も私は、ひと夏ずっと勉強だけするとは言ってないだろ。遊んでばかりはいられないって言ったのよ!
「もう、私もひと夏の思い出が欲しいって素直に言えばいいのに、かがみんは恥ずかしがり屋さんですな~」
一々反応しないわよ。暑いから。その代わりこれをくれてやる。
「痛いですわよかがみん。そうやって暴力振るうと、キョン君に嫌われちゃうですヨ」
なんでそこでキョン君が出てくるのよ。関係ないでしょ。
「いんや、あながち関係なくもないのですよ。去年みたいに女だけってのも悪くないけど、今年はね・・・キョン君にも参加してもらって、ちょっとドキドキな要素を入れていきたいと思うわけであります!」
「そうだね。男の子が一人いると、なんか楽しそう」
「同年代の男の人と旅行に行くのははじめてです・・・あ、修学旅行以外では、ですね」
つかさもみゆきも異議なしなのね。まあ、私も構わないけど、問題はキョン君がオッケーしてくれるのか・・・それと、男の子と旅行に行くなんて、私らの親が許してくれるかどうかね。
わたしたちの親はみんなキョン君と面識があるし、今時珍しいしっかりした男の子だって、評判も悪くはないけど、さすがに一緒に旅行に行くなんてことになったら、2人っきりじゃないとはいえ、許してくれるとは思えないわ。


「キョンも同じこと言ってたよ。俺は別に構わないけど、おまえたちの親御さんがいいと言わなきゃ無理だろ、って」
キョン君、自分以外は全員女の子ってのは気にしないんだね。それって私らを、女って思ってないってこと?
「いやいや、キョンは生まれながらのハーレム体質なのてすよ。自分の周りに女がいるのは当たり前だと思ってる」
そりゃないだろ。キョン君を女たらしみたいな言い方するんじゃない、アホこなた。
「わたしとお姉ちゃんとこなちゃんとゆきちゃんで旅行に行くって、キョン君も行くこと黙っていれば分からないんじゃないかな」
つかさ、あんたいつからそんな悪い子になったの。お姉ちゃんは悲しいよ。だいたいキョン君のことは別としても、女の子4人だけで旅行に行くってのも、許可のハードル高いわよ。去年だって黒井先生やゆいさんが一緒に行くって言ってくれたから、お父さんも
お母さんも許してくれたんでしょ。私らだけで旅行ってのも、それはそれで難しいわよ。
「でも、せっかくキョン君と一緒に行くなら、私たちだけで行ってみたい気もしますよね」
みゆき、アンタ見かけによらず大胆なのね。でもみゆきまでそんなことを言うと、収拾がつかなくなるから勘弁してよ。
「そうだっ、世の中の女子高生はもっと過激だぞっ! このくらいのことで諦めてどうするっ!」
こなた・・・そりゃ私だって、出来ることなら自分たちだけで行きたいわよ。でもね・・・
「あ~、そりゃあかんな。不許可や。聞いてしまった以上、見過ごすわけにいかへんで」
ゲッ、話に夢中になってて、いつの間にか黒井先生に背後を取られていたとは気づかなんだ、不覚っ!
「先生っ! 盗み聞きたぁ良くねぇ了見ですぜ。今の話は聞かなかった事にしてもらいやしょう」
「盗み聞きなんて人の悪いこと言うなや。声がでかいからよう聞こえたでえ」
あちゃ~、これでキョン君とこっそり旅行計画はおじゃんかよ。ホッとしたような残念なような・・・
「あの~、やっばりダメですか」
「柊、そんな上目遣いで可愛い顔してもダメやで。うちらは親御さんから、お前たちを預かっとる身や。男と旅行にいくのを見過ごして、何かあったら・・・あったら・・・うちの夏休みがパーになるやんか、だから絶対に許さへんで!」
「発言の前半と後半がきちんと繋がらない気がするのは、私の気のせいかねぇ」
首をかしげるこなた。うん、私も今のアンタの台詞は同感よ。黒井先生、あなたにとって一番大事なのは、教え子の貞操じゃなくて、自分の夏休みなのですね。素晴らしきかな聖職、もうダメかもね日本の教育。


「まあ建前としちゃ、そんなのは許さへんと言って終わりにしてもええけど、おまえたちにとって今年は高校最後の夏休みやしなぁ。それに、ま、おまえらは今まで特に問題も起こさず、割と真面目にやってきたみたいやから、話次第によっちゃ、最後に素敵な夏の思い出を作るチャンスを与えてやってもええで」
「やっぱり、普段から品行方正にしてると、見る人はきちんと見てくれてるんだねかがみん」
「泉、お前の自堕落な生活態度は例外や」
黒井先生、だいたい言いたいことは読めました。つまり自分も付いていくことが条件と言いたいんですね。
「なんや、そんながっかりした顔すなや。担任教師が引率するっちゅうことにすれば、ご両親の許可も取りやすいやろ。
あと泉、おまえの従姉の成実さんにも声かけとき。現職教員と現職警官が引率者なら、さらに安心やろ」
確かに言うとおりですけど、ものすごく残念な気持ちがするのはどうしてでしょう。
「ものは考えようやで。ウチも成実さんも、あんまり度が過ぎへんなら、うるさく言うつもりはないしな。
それにそっち方面に限って言えば、おまえたちがとんでもないことをするとは思えんしな。ま、多少のことは大目に見たるよ。ま、ウチら2人を、隠れ蓑として利用すると思ってくれてええ」
「う~、諸々の手回しの面倒を考えたら、この辺で妥協するのが賢明かネ」
「あの・・・私は、皆さんがそれでよろしいのならば構いませんよ」
「私もそれでいいや。その方がお父さんとお母さんの許可、取りやすいし、ね、お姉ちゃん」
決定ね。私らだけでいけないのはちょっと残念だけど、この条件を飲まなきゃ旅行自体がパーだもんね。
せっかくキョン君とお泊り旅行にいけるんだから・・・2人っきりじゃなくて監視付きでも、このチャンスを逃したくないし。
「つーことで、交渉成立やな。あとな、行き先やけど、山で良ければ心当たりが1つあるんよ。大学時代の先輩の実家がやってる旅館なんだけどな。交渉次第で安くなるで。いい温泉があるし、食いもんは旨いし、涼しいし、ええとこやで」
去年は海だったから、今年は山ってのもいいかもね。温泉は好きだし、涼しいってのもいい。
「海に行ったら、水着着なきゃいけないし、かがみんは弛んだお腹をキョン君に見られるのはイヤだろうしね、ぐふふ」
こらこなた、今なんつった。後でちょっと顔貸してネ♪
「・・・ごめんなさい、かがみん」

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最終更新:2007年07月31日 00:42
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