ep04 G   W   弐

GW初日。SOS団の活動日。古泉君が噂で聞いた妙な洞窟へ探検することに。・・・・この時代洞窟あるんだな~。
呪われたりしないだろうか?そんな風に考えたりしているうちに集合場所である駅前に到着した。今は・・・10時前か。

ハルヒ「かがみ。来たわね~」
う~ハルヒは凄い元気ね・・・。私ちょっと眠い・・・。
他に来てるのは・・・古泉君に朝比奈さん。あ、長門さんもいた。
キョン君は・・・まだ来てない。早く来ないと罰金になってしまうよ。
待つこと5分。
ハルヒ「・・・・キョンの奴遅いわね。もう10時になっちゃったじゃない!」
古泉「まあまあ。もう時期に来るでしょう・・・。と、言ってるうちに来ましたよ」

キョン「すまん!遅れた」
ハルヒ「遅い!罰金!今日の昼ごはんに!」
あ~あ。この人数だから相当高いんじゃないかな?
朝比奈「あの~」
ハルヒ「何?みくるちゃん?」
朝比奈「今日のためにその、お弁当作ってきたんですけど・・・」
ハルヒ「ホント!?みくるちゃん!やるじゃない~」
古泉「朝比奈さん。助かります」
長門「・・・・・・」
キョン(あ、朝比奈さん・・・あなたは俺の天使ですか~女神ですか~)

みんな朝比奈さんのお弁当に凄い反応。
ハルヒは普通に喜んでるけど、古泉君・・・助かるってどういうこと?
長門さんに至ってはお弁当をじーっと見つめてるし、キョン君は嬉し泣きしてる。
ま、いっか。私も朝比奈さんのお弁当楽しみだしね。

ハルヒ「んじゃ!行くわよ!その洞窟へ!」
古泉「罰金はあなたや涼宮さんが忘れてもこの僕が覚えておきますよ」
キョン「そうまでして奢って欲しいのか」
長門「私も。」
キョン「・・・・・ハァ」
かがみ「キョン君・・・よかったら私も手伝うよ・・・」
キョン「・・・すまん!恩にきる。かがみ」
かがみ「うん。全然いいよ・・・・って?」
キョン君が私のこと名前で呼んでくれたー。昨日確かに言っちゃったけどホントに言ってくれるとは思わなかった///


「おんやぁ~。あれは・・・・」


それから20分ぐらい歩き、その目的地らしき所へ着いた。
古泉「着きました。ここがその洞窟へ行ける入り口です」
私たちの目の前の光景は・・・森?
キョン「おいおい。こんな薄気味悪い森の中へ入るのか?」
古泉「そうですよ。ここからしか行けないのですから」
キョン君の言った通り、ホントに薄気味悪い。いかにもなんか出そうな・・・。
朝比奈さんは早速ビクビクしてるよ。それから長門さん。歩きながら本を読むのは危ないよ・・・。

ハルヒ「じゃ。いくわよ!ほらみくるちゃん!ビクビクしない!」
朝比奈「ひぇ~怖いです~」
キョン(あ~あ)
古泉「では、僕達も行きましょうか」
あ~あホントに行くのか・・・。ってだから長門さん!本読みながらは危ないって!
キョン「やれやれ・・・」


「あんな森に何の用があるんだろ・・・」
「・・・面白そうだしついてっちゃおう!」
「え~こ、怖そうだよ・・・」



ハルヒ「にしてもホンットに薄気味悪いわね。変なのもいるし」
古泉「ここは様々な虫類や鳥類、おまけに珍しい生物もいるらしいですよ。因みにこの森の名前は『常葉の森』だそうです」
キョン「なんつう読みにくい名前だ。普通読めんぞ」
朝比奈「こ、怖いです~」
長門「・・・・・」
かがみ「ねえ、長門さん」
長門「何?」
かがみ「何の本読んでるの?」
長門「・・・・・」
無言でその本の表紙を見せてくれた。えと、・・・『フルメタルパニック』。
かがみ「あ~私もそれ読んでる~面白いよね」
長門「・・・・・・・ユニーク」
かがみ「長門さんはどの辺が一番面白かった?」
長門「・・・・・・全部」
かがみ「そっか~」仲間がいたよ~もしかして長門さんラノベ結構読んでたりするかな?
長門「柊」
かがみ「は、ハイ!?」
長門「私のことは『長門』若しくは『有希』でいい」
かがみ「い、いいの?」
長門「・・・・・かまわない」
かがみ「じゃあ私も、かがみでいいわよ」
長門「了解した」
本を読んでる同士、何か共通の趣味を持ってる同士、長門・・・じゃなかった。有希は私のこと友達と感じたのかな。
古泉「あれは・・・ピカチュu・・・」
キョン「それ以上喋らない方がいいぞ」


「け、け、毛虫~」
「さあ、見失わないようにしっかりついてかなくちゃ~」
(さ、先が思いやられるよぅ~)


古泉「着きました。ここがその洞窟です」
一同「・・・・・・・・」
なんと言うか・・・一言で現すなら・・・・炭鉱?
キョン「いつの時代なんだここは。大正から昭和の匂いがするんだが・・・」
古泉「まあ気にせずに・・・涼宮さん。どうです。ここは?」
ハルヒ「うーん・・。確かに何かありそうよね・・・。よし!入っちゃおっか!」
キョン「だと思った・・・」
朝比奈「そ、その前に、お、お昼を取りませんか?」
かがみ「ん?そっか。もう12時前だもんね」
ハルヒ「じゃあここら辺でお昼を食べましょ」
キョン「ふぅ~」


朝比奈「どうぞ~」
キョン「すごい。豪勢!」
古泉「これはこれは・・・」
長門「・・・・・」グー
かがみ「おいしそう・・・」
ハルヒ「じゃ食べましょ」

キョン「美味い!この卵焼き美味いですよ朝比奈さん!」
朝比奈「ありがと~」
古泉「この肉じゃがのじゃがのほんわりとしたやわらかさ。何より決めての味付け。どれをとってもプロ級です」
朝比奈「結構頑張って作りました~」
ハルヒ「ん・・んまーい!この鳥の唐揚げおいしいわみくるちゃん」
朝比奈「アハハ・・・(冷凍食品なんて言えません・・・・)」
長門「・・・・」ヒョイ。パク。ヒョイ。パク。
みんな凄く嬉しそうだった。キョン君なんていつもの顔じゃないし、古泉君は何かの料理評論家みたいになっちゃってるし。
ハルヒはいい嫁になれるとかどこのおっさんだよ。有希は・・・凄いペースで食べてる・・・。
それにしても・・・
かがみ「ホントにおいしいわ。今度料理教えてください。朝比奈さん」
朝比奈「ウフフ。私でよければ」



「私たちもお腹すいたね」
「そだね」
「お弁当食べよっか?コンビニのだけど・・・」
「ヤター♪」



ハルヒ「じゃ!そろそろ行くわよ~」
お昼を食べ終わって再度出発することになった。

中は森よりもさらに薄気味悪く、何よりも暗い。何も見えない・・・。
古泉「ライターつけましょうか」
古泉君がライターを灯した。少しは周囲が見えるようになった。
かがみ「何かゲームの世界にいるみたい・・・」
キョン「例えて言うならドラ●エとかF●とかか?」
かがみ「ま、まぁそんなとこよね」
なんて話しをしながら進んでいくと、古泉君が立ち止まった。
ハルヒ「どうしたの?古泉君?」
古泉「いえ、分かれ道が・・・・」
キョン「右か、左か・・・・」
ハルヒ「こんなときはくじで決めましょ!」
キョン「またそれか!」
ハルヒ「さ、みんな。この棒を一本ずつとって!」
古泉「・・・・・」
朝比奈「・・・・・」
長門「・・・・・」
キョン「・・・・・」
かがみ「・・・・・」

みんな一本ずつとった。私のは・・・・色がついてる?
ハルヒ「じゃ。色がついてるのとついてないのに分かれて。」

古泉「・・・・・」             キョン「・・・・・」
朝比奈「・・・・・・」           長門「・・・・・」
ハルヒ「・・・・・・」           かがみ「・・・・・」


結果はこの通り。ってやったー!キョン君と一緒じゃん!
と、ハルヒが怖い・・・。


ハルヒ「キョン!言っとくけどこれは遊びじゃないのよ!悪魔でSOS団の活動なんだからね!いちゃいちゃしてたら許さないわよ!」
キョン「へいへい・・・」
かがみ「まあまあ・・・気楽に行こうよ」
怒ったハルヒは古泉君や朝比奈さんが宥めながら進んでいった。因みに左へ。

キョン「じゃ俺達も行くか」
かがみ「うん」
長門「・・・・・」
かがみ「って有希。まだ読んでたの?」
長門「・・・・・ユニーク」
かがみ「ハイハイ・・・」
キョン(ん?こいつらいつのまにこんなに仲良くなったんだ?)


「どうする?」
「どうするって・・・」
「やっぱ右だね!」
「うん。そだね」


かがみ(なんか話し声が聞こえる・・・・・)



キョン「って!俺達ライトないじゃないか!」
かがみ「あ・・・」
キョン「どうすんだ・・・ライターは古泉だし」
長門「これを・・・」
懐中電灯をだした有希。よかったーこれないと進めないのよね。
キョン「長門。なんで最初から出さなかった?」
長門「・・・・・」スタスタ
キョン「人の話しは聞きなさい」
かがみ「まあまあ」
というかこの暗い中でも本読んでたの?有希?

あれから10分・・・一本道だから迷うことはなかったのだけど・・・
キョン「あれ?行き止まりだ・・・」
かがみ「ええ~っ!」
長門「・・・・・」
キョン「しゃ~ない。戻るか」
かがみ「うん・・・」
その時、後ろのほうから妙な声が聞こえてきた。


「うわっ!行き止まりだって!」
「うそ!戻らなきゃ!」
「あー声が大きいよ。バレルって」

キョン「そこに誰かいるのか?」
かがみ「・・・・・」
少し私は怖かった。気がつけばキョン君の腕をつかんでいた。
長門「・・・み・・・た。ひ・・・か」
キョン「長門?なんだって?」
長門「そこにいるのは泉こなた。柊つかさ。彼女らは私たちが駅で集合していたときから付いて来ていた。」
かがみ「なっ・・・こ、こなたとつかさなの?」

「・・・・・」
「・・・・・」

こなた「いやーバレちゃたよー」
つかさ「えへへ///」
かがみ「2人ともこんなとこまでついてきて何やってんのよ~?」
こなた「うーん。なんか面白そうだったし」
かがみ「お、面白そうって・・・」
キョン「なんだ?かがみの知り合いか?」
かがみ「うん。こなたとつかさ。こなたは友達で、つかさは私の双子の妹」
こなた「はじめまして~」
つかさ「ど、どうも」
こなた「かがみ~あの2人はだれ?」
かがみ「こっちの男の子はキョン君っていうの」
キョン「言っておくが本名じゃないぞ。これはあだ名だ」
こなた「じゃあ本名は?」
キョン「・・・・禁則事項です♪(高い声で)」(使ってみたかったんだよな~これ)
こなた「・・・・・」
かがみ「・・・・・」
つかさ「・・・・・」
長門「・・・・・」
キョン「あれ・・・?」


つかさ「あっちの女の子は?」
かがみ「この子は長門有希。そしてこの2人はSOS団のメンバーなの」
長門「・・・・よろしく」
こなた・つかさ「よろしく~」
かがみ「ところで有希」
長門「何?」
かがみ「どうしてこなたとつかさの名前知ってたの?」
長門「事前にあの駅周辺に私の情報網を張り巡らせ、それから各々の情報を入手。そして彼女らもその網にかかったから情報を入手できた」
かがみ「・・・・それ個人情報に違反するんじゃ・・・」
長門「この先は進めないから戻るしかない。」スタスタ
かがみ「ってちょっと待ってよ有希!話し終わってない~」
こなた「仲いいね~あの2人」
つかさ「うん。そだね」

キョン「だれか・・・突っ込んでくれないのか・・・」


戻ってきたときにはハルヒ達もいた。どうやら何もなかったらしい。
ハルヒは見かけない2人を尋ねてきた。軽く自己紹介を済ませたけど、ハルヒの怒りはどうも収まらないみたい。
そこで古泉君が、
古泉「涼宮さん。お忘れになったのですか?キョンさんの『罰金』を」
キョン(あの野郎。余計なことを。)
ハルヒ「そうね!この後みんなでファミレスに行ってデザート食べましょ。キョンの奢りで!」
キョン「く、くそっ・・・」
古泉「言いましたよね・・・あなたや涼宮さんが忘れてもこの僕が覚えてると・・・」
長門「私も覚えている・・・」
キョン「・・・ハァ」
なんかあの2人、こ、怖い・・・。

何とか無事に森も抜けられ、近くのファミレスへ寄った私たち。そこで沢山のデザートを注文し頂いた。
時折、ハルヒがこなたとつかさをSOS団に勧誘してるのが見えた。
ハルヒ「あんた達どう?SOS団に入ってみない?」
つかさ「え、えと・・・考えておくよ」
ハルヒ「わかったわ。入るのね!決定!」
つかさ「え?あれ?」
かがみ「ちょっと!つかさはまだ入るなんて言ってないじゃない」
ハルヒ「いいじゃない。ね?入るでしょ?」
つかさ「は、はいろうかな・・・」
ハルヒ「ほ~ら」
かがみ「それ。ほとんど脅迫じゃないの!」
ハルヒ「何?団長に逆らうの?」
かがみ「むむ~」
ハルヒ「むむ~」
キョン「おい。周りの迷惑だからそれくらいに・・・」
ハルヒ「馬鹿キョンは黙ってなさい!」
キョン「なっ・・・・」
こなた「いや~ツンデレ同士は仲がいいですなぁ~」
ハルヒ・かがみ「だれがツンデレだぁ~!!!」
こなた「あコワッ」
つかさ(でも前々からSOS団に興味があったんだよね~えへへ///)
古泉「この『ストロベリー&ストロベリーパフェ』!!!一つのストロベリーだけで甘いのにそれをもう一つ追加する素晴らしい発想!人類はやはり・・・」
朝比奈(・・・・・また語ってますね・・・古泉君)
長門「・・・・」パクパクパクパク・・・


1時間後
ハルヒ「食べた食べた~」
くじら「合計1万5千円になりまぁ~す」
キョン「な、なんですとー!!!」
かがみ「は、半分手伝ってあげるよ・・・」
キョン「本当にすまん。恩にきる」
長門「・・・・・美味しかった」
キョン「あ、かがみ」
かがみ「うん?」



帰宅
かがみ「こ、こっそりキョン君とアドレスこうかんしちゃったー」
メール打とうかな?どうしようかな?って言ってるうちにキョン君からメール来たっ!

『谷口が明後日に遊園地に行こうってさ。大丈夫か?』

明後日か・・・

『うん!全然オッケーだよ』
っと送信。


返ってきた!
『わかった。そう伝えとくな。あと今日はお疲れさん』


てな具合にメールをして、終わり、今日は寝ることに。
夜の10時だけどもう眠いや・・・。
明後日が楽しみだな~。って峰岸と日下部にメール送らなきゃ!

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最終更新:2007年08月05日 14:58
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