ep10 恋愛大作戦Ⅱ

鶴屋「おっ久しぶりー」
喜緑「・・・・・」
キョン「鶴屋さんに喜緑さん」
誰だろ?キョン君の知り合いかな。
鶴屋「おや~?キョン君も隅に置けないねぇ。四方に花なんて」
かがみ「!」
こなた「!」
つかさ「!」
みゆき「!」
キョン「い、いや、その・・・」
鶴屋「んで、その娘たちはなんでここにいるの?」
キョン「えと、この3人はこの前SOS団に入りまして。それと、彼女もここに入りたいと・・・」
鶴屋「ええ~!そんなの聞いてないし」
キョン「まぁ、ハルヒの独断ですから・・・」
鶴屋「私は名誉顧問なのに・・・ま、いいや。とりあえず中に入ろうか」
かがみ「ハ、ハァ・・・」


部室
とりあえず適当にみんな席に着いた。既に有希と朝比奈さんが中にいた。
それにしても古泉君いないな・・・。
鶴屋「さて!君らは私らのことよく知らないよね?私は鶴屋。一応3年生。んでこっちが・・・」
喜緑「喜緑です」
かがみ「えと、私は柊かがみです。こっちは妹のつかさです」
つかさ「よろしくです」
こなた「私は泉こなただよ~よろしくね~」
かがみ「少しは敬語使えよ!」
みゆき「私は高良みゆきと申します。よろしくお願いします」
鶴屋「アッハハハ!元気がいいね。めがっさ気に入ったよ。よろしく」
かがみ「アハハ・・・」
鶴屋「んで、高良さんだっけ?ここに入ろうと考えてるの?」
みゆき「は、はい!」
鶴屋「うーん・・・いいんじゃないかな?第2のみくるになりうる人材だし」
朝比奈「そ、そんなんでいいの?」
鶴屋「おっけーおっけー。ダイジョブでしょ」
長門「・・・・・」
朝比奈「ひぇぇぇ」
みゆき「え、いいのですか?」
鶴屋「私からそう言っとくよ。これからは気軽に来ればいいさ」
みゆき「ありがとうございます」
かがみ「よかったね。みゆき」
みゆき「はい」
キョン「ん?古泉の奴来てないな」
そろそろ来てもいい頃だと思うけどなぁ。どうしたんだろ。なんて考えてると、
古泉「遅くなりました」
来たみたい。
みゆき「あっ・・・」
鶴屋「ん?」

古泉「・・・それにしても今日は随分と人が多い気がしますが気のせいですか?」
キョン「お前は病気か?」
古泉「・・・最近疲れがひどくて」
キョン「そうか。疲れてるところ悪いが本日新しいSOS団のメンバーが増えた」
古泉「なんと・・・。どなたですか?」
キョン「高良みゆきさんだ」
みゆき「よ、よろしくお願いします・・・」
古泉「これはこれは・・・。よろしくお願いします。僕は古泉一樹です」
みゆき「はぅ!」
ひゃあ!あの独特の笑顔でみゆきに握手を求めてきたよこの人。みゆき固まってるし!
みゆき「よよ、よろしくお願いします・・・」



キョン(・・・もしかしてあいつ、気があるんじゃ)


鶴屋「じゃ私らは帰るねー」
喜緑「今日全然喋れなかった・・・」
鶴屋「そのうち喋れるって」


こなた「あー疲れた。そろそろ帰ろうか」
つかさ「そだね」
かがみ「あ、先に帰ってて」
みゆき「では、そうさせて頂きます」
朝比奈「わ、私もかえらせていただきましゅ」


かがみ「さて」
キョン「ああ」
私とキョン君は古泉君に迫った。
古泉「ど、どうしたんですか2人とも。まさか2人で僕を襲ってあんなことやこんなことを。勘弁してください。長門さんもまだいるんですよ。でもあなた達がその気なら・・・」
かがみ「ううううるさい!黙れ!そんな訳ないだろ!」
キョン「全俺が引いた」
長門「私・・・邪魔者・・・?」


古泉「で、どうしたんですか?」
かがみ「古泉君・・・付き合ってる人とか・・・いる?」
古泉「突き合ってる人ですか・・・残念ながらまだ・・・」
キョン「アッー!・・・じゃなくて」
古泉「ほんの冗談ですよ。・・・付き合ってる人はいませんよ」
かがみ「そっか・・・じゃあさ。好きな人とかいる?」
古泉「・・・好きな人ですか・・・そういうのは考えたこともありませんね」
キョン「そうなのか?」
古泉「ええ。何分機関とやらで忙しいですからね」
かがみ「・・・・」(てことはまだチャンスはあるのよね・・・)
古泉「ところでどうしてこんな話を?この様子だと誰かが僕を好きになってくれている人とかいたりして・・・」
かがみ・キョン「!!!」
古泉「・・・なんて、そんなわけないじゃないですか。ハハハ」
長門「・・・・・・」
古泉「では、今日はそろそろ帰りましょうか」
キョン「・・・そうだな」
かがみ「うん。・・・古泉君。今日はありがとうね」
古泉「いえ。お役に立てて光栄です」

夕方、家に着く。
さて、とりあえずみゆきにこの事伝えるか。
そう思い、私は今晩あたりにみゆきに電話しようと思った。

夕飯時
今夜はつかさ特製の『バスサミコ酢豚』だって。おいしそう。
まつり「かがみ。最近つかさと別々で帰ってるらしいけど喧嘩したの?」
かがみ「そんなんじゃないわよ。ちょっと学校に残ってるというか・・・」
まつり「ふーん。そう」
いのり「てっきり珍しく喧嘩してるかと思ったわよ」
つかさ「大丈夫だよ。エヘヘ」


さて、もう8時だ。そろそろ電話かけようかな。
まつり「かがみ。あんた先に風呂入っちゃいなさいよ」
長くなりそうだし入ろかな。


風呂から出た私は今度こそ電話かけようと思った。
プルルルルルルルルルル・・・
『はい。高良です』
かがみ「あ、みゆき?私、柊かがみだけど」
みゆき『かがみさんですか?何か用事でも・・・』
かがみ「うん。あの後古泉君と話をしたの」
みゆき『!・・・そ、それで』
かがみ「うん。古泉君は突き合ってる・・・じゃなくて。付き合ってる人いないんだって」
みゆき『本当ですか』
かがみ「うん。でも特に好きな人もいないって。今忙しいみたいだし」
みゆき『忙しい・・・ですか・・・』
かがみ「・・・でも!まだチャンスはあるわよ。好きな人いないんなら振り向かせればいいのよ!」
みゆき『・・・そうですね。私頑張って見ます。わざわざありがとうございます』
かがみ「いいよいいよ。また何かあったら教えるし、応援したげるわよ」
みゆき『はい。・・・ありがとうございます』
ここら辺からみゆきさんの声が少し涙声に聞こえたのは気のせいだろうか。まぁ彼女自身初めての恋愛らしいし頭の中いっぱいなんだろなぁ。


高良家
みゆき(かがみさん・・・ありがとうございます。私のためにわざわざ・・・私は良いお友達を持ちました。本当に幸せです)
みゆき(それにしても、頭の中が彼のことでいっぱいで、勉強に集中できません・・・。ちょっと困りましたね・・・)
みゆき(・・・これからは頑張らないと!)


あれから1週間経った。人数が増えたことにハルヒは驚いたみたいだけど、『第2のみくる』という言葉に興奮しみゆきを迎え入れた。
そして翌日。私達はいつものように学校に向かった。それにしても暑い。もう7月だもんね。
途中、こなたと出会ったから一緒に行くことに。
こなた「いやーまたいつものようにネトゲやりすぎて睡眠時間が・・・」
かがみ「またぁ!?」
つかさ「ちゃんと眠らないと体持たないよ」
こなた「うーん。もう慣れちゃってるからなんとかなるかな?」
かがみ「あんたって奴は・・・」
さらに、ここでも珍しい奴らと会った。
みさお「柊ー」
かがみ「ん?日下部と峰岸じゃん」
あやの「みんな。おはよ~」
みさお「ちびっ子。おはー」
こなた「・・・ちびっ子って私のことかな・・・?」
みさお「ほかに誰がいる?」
こなた「なんだとー!馬鹿にするなー!貧乳と低身長はステータスなんだぞ!希少価値なんだぞ!」
かがみ「訳わからんこと言うな」


そして学校に着き、教室に入る。
あやの「それでね、みさちゃんが・・・」
みさお「ん?誰だろあそこにいるの?」
かがみ「あれ?古泉君・・・?」
私達の教室の前に古泉君がいた。
みさお「知り合い?」
かがみ「う、うん。先に行ってて」

古泉君「おや、かがみさん」
かがみ「どうしたの?キョン君に用があるの?」
古泉「まぁそうなのですが・・・あなたにも用があるのです」
かがみ「わ、私にも?」
古泉「ええ」
会話をしているとキョン君がやってきた。
キョン「何やってんだ?」
古泉「・・・話があります。すみませんが部室まで来て貰えませんか?」

部室
キョン「・・・で、何なんだ?」
かがみ「・・・」
古泉「・・・あれから・・・ふと考えたのですが・・・もう・・・・・」
キョン「ど、どうしたんだ。古泉」
古泉「いろいろ考えたのですよ・・・僕なりに・・・この感情は一体何なのでしょうか・・・と」
かがみ「・・・」
古泉「高良みゆきさん・・・でしたか・・・1週間前にここへ入ってきた」
かがみ「そうだけど・・・」
古泉「ここ1週間彼女にはいろいろ会話したり優しくしてもらったりしていただきました」
古泉「そのせいか・・・最近頭の中が彼女のことでいっぱいで・・・」
キョン「お前・・・!それって・・・」
古泉「『好き』なのでしょうか・・・この感情が・・・」
かがみ(マ、マジで・・・)
古泉「初めてですよ・・・この感情は・・・」
かがみ(よ、よかったじゃん!みゆき)
キョン「そうか・・・。なぜ俺達に話した?」
古泉「1週間前の事をお忘れですか?あなた達が話しかけてくれたんですよ」
キョン「ああ・・・成程」
古泉「僕は・・・どうすればいいでしょうか?」
かがみ「そ、そんなの決まってるわ!まずはメルアド交換してより一層好感度を与える!次には2人で遊びに行ったりとか。」
古泉「ふむふむ」
かがみ「2人が気まずかったら他の誰かを誘う!親しい誰かをね」
キョン(こいつら両思いなんだからそのまま告白したらいいんじゃ・・・)
かがみ「甘い!これだから恋愛に疎いフラグクラッシャーは困る!」
キョン(心読まれた!つかなんだよフラグクラッシャーて!)
古泉「わかりました。参考になります。ありがとうございます。かがみさん」
かがみ「うん。頑張ってよ」
古泉「ええ。では失礼します」

キョン「・・・ふぅ。まさかあいつがなぁ」
かがみ(う、羨ましい・・・)

キョン「ところでさっきのフラグクラッシャーって何だ?」
かがみ「私そんな事いったっけ?」
キョン(女って怖いな・・・)

後日談だけど、古泉君からみゆきにメルアド交換を求めたらしい。
みゆきは快くOKしたみたい。そりゃそうよね。
私もキョン君に・・・って何言ってんのよ私は!


キョン「ハルヒ。ちょくちょく休んでいた時があったが何してたんだ?」
ハルヒ「ん?ちょっとね」
キョン「?」

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最終更新:2007年08月09日 11:19
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