1.


「さあ,血塗られた過去と決別するのだ.今までの自分を克服しなければ,性なる力もお前を受け入れない.打ち勝つのだ・・・暗黒騎士の自分に!」

ここ,試練の山は山頂にある鏡の間にて,セシルたちにそんな風な呼びかけがあった.鏡に映った,暗黒騎士の姿をしたセシルは,もう既にパラディンの姿になったセシルに静かに歩み寄って来た.仲間の一人がセシルを手助けしようとするが,彼・・・パラディンのセシルは,その仲間の行為を遮り,こう言った.
「手を出すな!これは僕自身との戦いだ!今まで犯してきた罪を償うためにも・・・こいつを!暗黒騎士の僕を倒す!」
パラディンセシルがそう言うと,鏡に映った暗黒騎士セシルは更に歩み寄って来た.そして彼は,デスブリンガーを両手に携え,暗黒剣を使い,鏡もろとも破壊してしまい,更にはセシルたちにも傷を負わせてしまったのだった.パラディンセシルは言う.
「なんてことを・・・.許せない!」
と言って,パラディンになって新たに携えることができるようになった聖剣・伝説の剣を構え,暗黒騎士の出方を窺った.暗黒騎士セシルは,また暗黒剣を使ってくるのだろうか?はたまたパラディンセシルと剣による一騎打ちが始まるのだろうか?セシルの仲間たちは,内心ドキドキしていた.すると―――.


すると,暗黒騎士セシルは,徐に兜を取り,鎧の下半身だけを解くと,こう言った.
「さあ来い,性騎士セシル.この僕,暗黒セシルが徹底的に扱いてやる」
そして,そのすぐ後に,先程セシルたちに呼びかけた者と思しき人の声がした.
「お前が本当のパラディンなら,剣を収め耐えるのだ!」
と.そこで性騎士セシルは,自分の立場を知り,こう言った.
「ああ,そういうことか・・・.僕はこの暗黒騎士の攻めに必死になって耐えなければいけないんだね・・・」
と.そして彼は剣を収め,下半身を曝け出した.パラディンセシルのたくましい尻を後ろからチラッと見てしまった仲間の一人は,「子どもは見ちゃいかん!」と言い,未だ年歯のいかない子ども二人を鏡の間から脱出させ,そして彼自身も,「わしも見ちゃいかん!」と言って鏡の間から去った.

「横になれ」
暗黒セシルからそう命じられ,性騎士セシルはそれに従った.彼がうつ伏せになって横になると,暗黒セシルは,
「ほう,君は正常位ではなくいきなりバックから扱かれるのがお好みか.このドMが」
と言った.そうして彼は性騎士セシルの両足を自分の手で大きく開かせ,既に股間からそそり立つほどまでに勃起したデスブリンガーを手でさすりながら,性騎士セシルにそれを見るように命じた.性騎士セシルは後ろを振り返ると,彼,暗黒セシルは話す.
「暗黒剣を使う者は大体早漏で,最初は激しいが後になると勢いが急に落ち込むことは君も知っているだろう?それでローザを満足させることができなくて自分を何度呪ったかも覚えているはずだ.性騎士になったら・・・,そのたくましい伝説の剣でローザを満足させるんだな」
性騎士セシルは,君は一体何の積りで・・・,などと呟いたが,同時に驚きも隠せなかった.そのそそり立つデスブリンガーから,"黒い精液"が出ていることに.そうして彼は前を向き直した.その行為を見て,暗黒セシルは言う.
「『その黒い精液は・・・一体なんだというんだい?』と尋ねたさそうな様子だな・・・.いいだろう,教えてやる.・・・その前に一応聞いておこう.君がまだ暗黒騎士だった頃・・・.ローザとヤった時,君の精液の色は何色だった?」
「は・・・白濁した色だったよ」
「そうだろう?それはな,君が体は暗黒騎士の鎧を纏っていても,その中身は真人間だということを示しているのさ」
「それじゃあ君の黒い精液が意味するのは・・・!」
「そうだ.中身もそれを纏うものも聖なるパラディンになった君と分離した僕はもう・・・正に身も心も暗黒そのもの・・・.だから,そういう体から出てくるモノも全部暗黒ってことさ.このデスブリンガー同様にね.分かったかい?」

暗黒セシルはそう言うと,その黒い精液でヌルヌルと潤滑になった太くて大きいデスブリンガーを,性騎士セシルの中の奥まで一気に貫いた.
「うっ!いっ,いきなり・・・.う・・・く・・・ああっ・・・そこまでとは・・・」
性騎士セシルは,貫かれる痛みというものを初めて体感し,必死になって耐えていた.だが・・・,耐えながらも,こうも思っていた.
"パラディンになるためには・・・こういうような痛みにも耐えなくてはいけないってことなんだね・・・"
と.しかし,その痛みに耐えている内に,ある種の「快楽」が湧いてきたのだった.
"これは一体・・・?もしかして・・・これが暗黒剣の真の味というやつなのか・・・"
セシルは思わず喘ぎ声をあげた.
「う・・・あ・・・あぁ!」
そんな性騎士セシルの喘ぎ声を聞いて,恍惚感を感じたのか,暗黒セシルは,
「どうだ,性騎士セシル!いれられた時の感触は?ローザも以前君とヤった時に同じ思いをしたと思うぜ」
と言いながら,そのみなぎるデスブリンガーを,性騎士セシルの穴から出したりいれたりを何度も素早く繰り返した.段々と,二人の体から汗が滲み出て来ていた.やがて,性騎士セシルの尻が震え出すと,暗黒セシルは,
未だに,デスブリンガーを出しいれするスピード・ペースを保ち続けながらも,
「なんだ,もうイってしまうのかい?」
と言った.その暗黒セシルの強かさに負けたのか,性騎士セシルは,
「はぁ,はぁ・・・イ,イくぅーーーっ!」と叫び,絶頂に達した.

「はぁ,はぁ・・・」
絶頂を迎えてしばらくした後も,性騎士セシルは,肩で息をしていた.よほど暗黒セシルとの交わりが激しかったのだろう.彼は,暗黒セシルに向かって言う.
「第二ラウンドは・・・正常位で・・・かな?」
と.暗黒セシルは返す.
「君はよっぽどこの僕のデスブリンガーが気に入ったみたいだね・・・.だが,君は大事なことを忘れている.『最初は激しいが後になると勢いが急に落ち込む』と.見ての通り,あの僕のデスブリンガーも,今となってはただのピンクのしっぽさ」

やっと息づかいが元に戻った性騎士セシルは,そんな彼のピンクのしっぽを優しく掴むと,手コキを始めたのだった.暗黒セシルはそのことに驚き,
「な・・・何をするんだ・・・?!そんなことをしたらパラディンになれないかもしれないぞ?!」
と言った.性騎士セシルは優しく微笑み,
「それはこの僕が所謂『攻め』の行為をしたらいけないってことだろう?でもこれは・・・」
と言い,またそそり立ち始めた暗黒セシルのデスブリンガーを一度口でくわえてから,
「僕自身が,『優しさ』を持ってしていることなんだ.別に,僕の伝説の剣で君とヤるつもりはないよ」
と言った.その後,性騎士セシルは,またしてもご立派になったデスブリンガーをフェラチオで癒し,先程暗黒セシルが行ったように,口の奥までくわえては出したりを何度も繰り返した.ややあって,暗黒セシルが言う.
「これが,君自身の持つ,本来の優しさというものか・・・」
と.そう言うと,未だに下半身が露わになったままで,股間にある性騎士セシルの伝説の剣が,目映いほどに光り出した.そこで,暗黒セシルは,
「この光・・・性なる力は・・・僕にはあまりにも眩し過ぎる・・・.それに激しく君とヤったせいか,体力もあと僅かだ・・・.すまないが,僕はここまでのようだ・・・.君のその伝説の剣で・・・ローザを最高に満足させることを忘れるなよ・・・?」
と言って,消えてしまった・・・.そして,どこからか次のような声がした.

「よくヤった・・・.お前の,暗黒騎士をフェラチオで癒すというその行為に至れるか至れないかがパラディンになるための試練だったのだ,・・・実を言うとな.では受け取るが良い・・・私の・・・性なる光を!」

そこで鏡の間に異変が起こり,パラディンとなったセシルは気を失った.


「あんちゃん!」
「セシル様!」
「セシル!」
仲間の呼びかけに応じて彼は目を覚ました.手には伝説の剣を携え,下半身は鎧が装着していた.仲間が歩きだすのを後ろに,パラディン・セシルは呟く.
「あの声と,あの暗黒騎士とのゲイプレイは果たして・・・?全ては幻だったのか?いや,でもパラディンになれているし・・・.そして下半身の感触も・・・.まあとにかく,待っていてくれ,ローザ!君を助け出したあかつきには―」

セシルの,苦悩と性の欲求に満ちた旅はこれからも続く.

[NEXT]






最終更新:2012年10月01日 21:58